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2005年11月18日
愛聴盤(その10)
現代美術館のエントランスにある作品が展示された。その作品とはクモの巣のように広げられた内臓に、小型バイナリーコード変換装置を埋め込まれた四肢が掲げられ、その前にそれらの持ち主である14歳のベイビー・グレイスの上半身がトルソとして飾られていたというもの。そして、四肢の先には小型のスピーカーがつなげられ、残酷な行為の記憶が途切れ途切れの言葉で流れていたという。この殺人事件の捜査を始めた芸術犯罪調査会のネイサン・アドラーと、事件の周縁の人々が歌うロックオペラが、このアルバム。
ウィーン・アクショニズム、ダミアン・ハースト、ロン・アーセイといったアートの暗黒面をちりばめつつ、1999年まで突き進むはずだった、この未完の物語のプロデュースはブライアン・イーノ。暗く暴力的なインダストリアルミュージックが、ギリギリのところでポップさを保っているという具合の曲調で、特定の層には熱狂を生むが、大多数には否定されるだろう。その暗さゆえに、最後に流れる「Strangers When We Meet」のよそよそしい優しさに感動したりもするわけだけど。
使用ヘッドホン:SENNHEISER HD25、ULTRASONE HFI-700 DVD
投稿者 黒川鍵司 : 2005年11月18日 17:17
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コメント
ロキシーからアンビエントに逝ってしまったオッサンを今見ると、ゴルチエを思い起こしてしまったり。なんとなく匂いと言うか雰囲気というか、同じようなオーラをかもし出すオッサンに思えてしまう今日この頃。
投稿者 rabbitmoon : 2005年11月19日 00:35
イーノを初めてみたのは確かU2のアルバムでグラミーを取ったときじゃないかと思います。あの頃は、そして今も普通のおじさんという感じでしたね。後年、ロキシーの演奏シーン見てぶっ飛びましたね。ボーカルの変さもすごかったですが、イーノの訳の分からない存在感と言ったらもう......。
彼のアンビエントへの目覚めに関してはクラスターが大きくかかわっていると思うんですが、その部分はあんまり取り上げられないですな。
そうそう、そういえばWin95のデフォルトの起動音って彼の作曲でしたね。Win系には珍しく良い曲でありました。
投稿者 黒川鍵司 : 2005年11月19日 12:26

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