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2006年3月23日

beyerdynamic DT-990PRO

dt990pro.jpg
 beyerdynamicのラインナップは、最近モデルチェンジをしているが、密閉型のDT-770、半開放型のDT-880、開放型のDT-990という基本ラインは変わっていない。モデルチェンジされたものを聴いたことはないのだが、所有しているDT-770PROとDT-990PROにおいては、どちらが上位といったことはあまり感じられない。情報量も同程度に高く、音色においても落ち着き、人によっては暗さと感じるものが共通していると感じる。また、装着感、外観の印象も、それほどの差異を感じさせるものではない。では、何が差なのかといことになると、DT-770PROの密閉型であるがゆえに生まれる重さ、DT-990PROの開放型であるがゆえに生まれる音の膨らみ、厚みという点ではないだろうか。

 DT-770PROでは今一に思えた空間的広がりもあり、厚い音とあいまって、オーケストラなどで作り上げられる音空間を濃密に堪能できる。これは、以前、試聴会で聴いたヘリコン800とCHORDの組み合わせを思い起こさせる濃密さだ。金管楽器は鮮やかに朗々と響くし、弦楽器の翻るような旋転の切り込み方も良い。また、ピアノやクラシックギターなどの音もしっかりと沈む感覚があり、実体感が豊かといえる。

 以上はSA-17S1のヘッドホン出力と組み合わせた場合の感想になる。HA-1A(Ultralinear)と組み合わせると、中低音が太くなり、高音が刺激的になる傾向があり、クラシックよりもジャズロックなどが似合う。もちろん、SA-17S1、HA-1A、どちらの場合もスピード感やノリよりも、重厚感という傾向は変わらないけれども。

 DT-770PROの記事で問題として挙げたヘッドバンドの短さ、調整のしづらさは、やはり共通している。インピーダンスも同じく250オームとなっているので、ポータブルプレイヤーではなく、据え置きのプレイヤー、もしくは何らかのアンプが必要となるだろう。いうまでもないことだろうが、開放型という構造上、音漏れはかなりのもので、遮音性も開放型としては高いが、一般的な密閉型ヘッドホンに比べれば落ちる。総じて能力の高いヘッドホンだといえるが、上記の個性と、出力機器の変化によって音がかなり変わるという点から、ある環境における、ある人にとっては最高のパートナーとなりうるが、別の環境の人にとっては耳障りなヘッドホンとなってしまう可能性がある。購入に際しては、できる限りご自分の環境に似た機器での試聴をお勧めしたい。

投稿者 黒川鍵司 : 2006年3月23日 15:14

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          世界初のダイナミック型ヘッドホンを創ったドイツのbeyerdynamic社 そのメーカーの開放型ヘッドホンの雄、beyerd... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年5月12日 11:25

コメント

DT-770PROとの比較を交えたレビュー、参考になりますね
私の環境では、ある意味であまりバランスがいいとは言えない程、
独特の鳴り方をしている気がします
ダイナミックというか、重くて強い音です
でも、クリアで音場感もイイんですよねー
J-POP聴くと、すごいコトになりますが・・・(笑)

投稿者 ためごろう : 2006年3月24日 06:40

 形状などはほぼ一緒ですよね。<770と990
 低音不足のMDやポータブルデジタルプレイヤーに合わせて高音低音強調、録音レベル高めのJ-POPの方がおかしいのでしょうけれど、ドゴドゴって感じになっちゃいますね。テクニカのPRO5みたいなのだったら、それでもいいのでしょうけど、それとは音のバランスがかなり違うので、結果的に、穏当なレベルで録音されたものを、ドンシャリ気味に聴きたいという用途での利用が順当でしょうか。
 しかし、開放型のくせに、この低音の厚みというのはどうなっているのだろうと思ったりもします。ヘッドホン全体の基準からみると変わったヘッドホンだという気がします。

 あと一つくらい値段のはるものを持っていてもいいかもしれないけれど、とりあえず、ヘッドホンはここまでかなぁ。

 あ、そういえば、バトンの件。来週には何とかなると思います。お手数おかけしますがよろしくお願いいたします。

投稿者 黒川鍵司 : 2006年3月24日 10:44

フジヤさんでbeyerのセールですね。
開放型のヘッドホンはほとんど持っていないです。
beyerも候補に加えて、セール中に1つはヘッドホンを入手したいなぁと思っています^^

投稿者 うぃん : 2006年3月24日 12:53

 880も出てますね。これを買えばコンプリート......(してどうするんだ)。う〜ん、悩ましくも思いますが、私は遠慮したく思います。
 ベイヤーはぜひ試聴を。なんなら貸しますよ。

投稿者 黒川鍵司 : 2006年3月24日 13:37

ベイヤーさんのHPはどうしても観賞用というよりは実務・作業用というイメージが強いですね、個人的に。(^^
同じ系統でも違う鳴りは面白いと思いますし、どれかひとつと思っている人にとっては・・・
って、先日tamegorouさんへのコメントでも書いたような(^^;)。も〜みんな買い杉。(笑)

バトンの件はメールしましたです。お手数かけますがよろしくお願いいたします。m(_*_)m

投稿者 rabbitmoon : 2006年3月24日 13:47

 ベイヤーというと、世界最長ロングセラーヘッドホン「DT48」のイメージがありますね。老舗って感じで。770とか990も「ノイズチェック」に使えそうな気がしますね。

 買い杉? じゃあ、rabbitmoonさんの場合は「改造し杉
」or「修理し杉」でしょうか?(笑)

 バトンの件、返信をお送りしました。ご確認いただければ幸いです。

投稿者 黒川鍵司 : 2006年3月24日 15:48

遅ればせながら、同機種の記事をトラックバックさせていただきました
購入して2ヶ月半ほど聴きまくり、かなり抑えて書いたつもりでも、
ベタ惚れっぷりが隠せませんでした・・・(^^;

投稿者 ためごろう : 2006年5月12日 11:29

 こちらからもトラックバックさせていただきました。ただの優等生とはちょっと違う魅力というのは、ゾネにも共通したところでしょうかね。でも、以前のバージョンと2005バージョン両方お買い求めになるとは......愛ですね?(笑)

投稿者 黒川鍵司 : 2006年5月12日 21:41

トラバ返し、ありがとうございました!

>ただの優等生とはちょっと違う魅力というのは、ゾネにも共通したところでしょうかね。

そうですね、必ずしも音が似ているというわけではありませんが、
そういった個性的なモデルはハマるとヤバいですね(笑)
DT990は私にとってはedition7以降、約1年ぶりの充実感を与えてくれています

投稿者 ためごろう : 2006年5月12日 22:05

 いえいえ、こちらこそトラックバックありがとうございます。edition7以来の満足感っていうのは凄いなぁ。たしかに、音の濃さという意味では共通項があるかもしれないけど、まさに金額が桁違いですね(笑)。
 でも、金額で測れないのがオーディオの満足度でもあり、楽しみ方でもありますよね。

投稿者 黒川鍵司 : 2006年5月13日 01:12

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