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2006年5月26日

オーディオについて気がついたこと

 iPodとSENNHEISER MX500から始まったプア・オーディオ趣味も、紆余曲折を経て、プレイヤー:SA-17S1、アンプ:PRIMARE I21、スピーカー:KEF iQ7というところまで来て、ピュア・オーディオの入り口にまで来てしまった気がします。定価ベースで考えると42,800+4,305=47,105円から、189,000+189,000+149,058=527,058円になっています。ラックやケーブルも入れたら定価60万円となりかねなかったりします。もちろん、かなり安く手に入れたものもありますし、ご好意で譲っていただいたものもありますから、定価に比べればかなり安くなりますし、オーディオの世界ではまだまだ金額であることも事実です。例えばMcIntoshのインテグレートアンプMA6900は、それ1台で定価714000円になりますから。

 そうは言っても、来るところまで来てしまったなという気持ちがあるのも事実です。ここらへんでオーディオについて個人的に気がついたことを思いつくままに書き留めておきます。オーディオそのものについてのテクニックではないのですが、これからオーディオを始めようという方には、参考になるのではないかではと、生意気にも考えております。

■住環境を考慮しましょう。
 ものすごく恵まれた人であれば問題にはならないのでしょうが、どれだけの音が出せるか、設置できるものの限界はどれくらいかという問題です。いくら気に入っても、木造4畳半一間のアパートに高さ1.5mのスピーカーを持ち込んで鳴らすのは、無理があるでしょう。ヘッドホンを利用するシステムであっても、ふすまの向こうでで家族が寝てるというような状況で、音漏れの激しいものを使うのははばかられます。
 また、スピーカーやプレイヤーの大きさも、実際に設置する場所を実測して、問題がないかどうかを確認しておくべきです。お店では手ごろな大きさに見えても、実際置いてみると違和感があるほど大きいなんてこともありますし、利用しているラックにギリギリ入らなくて悔しい思いをするなんてこともあります。また、実測する際には電源やRCAなどのケーブル類のことも考慮しましょう。コンセントの位置と利用できる数も確認しておいた方が良いです。
 オーディオにあわせて引っ越しちゃうというのもありはありですけれどもね(私の場合、半ばそれでした)。

■スピーカーはかなりの空間を要求します。
 住環境の部分と重なりますが、スピーカーは、小さなものでも、まともに鳴らそうとすると、その大きさの数倍から数十倍の空間を必要とします。スピーカー間の距離は当然でしょうが、後方、横の壁からも、それなりに距離がとれないと綺麗に鳴ってくれません。これは小型のブックシェルフでも同様です。また、ブックシェルフの場合、何らかのラックや棚に置くのではない限り、スピーカースタンドが必要になります。そうなると結局、高さはトールボーイのものと変わらないということにもなったりします。これらを見越した上で、空間を確保する必要があります。

■悩んだら見た目やさわり心地のよい方を
 基本的に高価な買い物ですから、機能や性能は、カタログやオーディオ雑誌でさんざん調べた上で購入となると思いますが、ある程度の金額を出せば、機能や性能面では、あきらかなアドバンテージがなくなってしまうというのが現状ではないでしょうか。あとは音の好みとなると思うのですが、店頭で聴いたとしても、最後の最後に絞れ切れなくなったりします。そういう時は、自分にとって好ましい外観や触感を基に選んでしまってよいのではないかと思います。
 聴くものであるオーディオで、外見や触感で選ぶのは良くないという人もいると思いますが、長く使うつもりであれば、使っていて不快にならないものを購入すべきだと思います。スピーカーの木目の質感とか、アンプのボリュームの適度な重みだとか、オーディオには、そういう部分で自分に合うかどうかという視点もあった方が良いです。ピュア・オーディオとされるものと一緒にすると、熱心なオーディオファイルの方に怒りだしそうですが、iPodはこの点、上手くできてるなぁと思います。

■できれば元箱、付属品は取っておきましょう。
 オーディオでは中古市場が充実しています。売却を見越して......なんて嫌なことですが、元箱、取扱説明書は残しておいたほうが差定額が上がります。さすがにトールボーイスピーカーの元箱を取っておくのはつらいとは思いますが、あまり大きな箱でなければ保存しておきましょう。もちろんネットオークションを利用するのもありですが、その場合も付属品はそろっていた方が良いことは言うまでもありません。また、引越しをする際も、元箱があると便利です。

■本やWebの情報を鵜呑みにするのはやめましょう。
 少なくなったとはいえ、オーディオ関係の雑誌はそれなりに発刊されています。またWebでも、オーディオに関する情報はかなり豊富です。それらの情報は様々な製品をおしえてくれますし、また、いろいろな使いこなしの実例を見せてくれることもあります。いうまでもなく、これらの情報は非常に有用です。まだ発売前の製品の情報や、未入手の製品の特徴も教えてくれますし、今持っている機器の活用方法を教えてくれる場合もあります。しかし、「本にこう書いてあるから」「あるサイトにこうかかれていたから」という理由で、選択肢を狭めることはしない方が良いと思います。例えばあるサイトに科学的にケーブルによって音が変わることはありえないと書かれていたからといって、自分のみならず、他者にもケーブルの変更を否定するというようなことはすべきでないということです。自分で試してみないうちに否定はすべきではないでしょう。また、逆に自分が試した結果、良好な変化があったからといって、それが全ての場合において有効とも限りません。同じ組み合わせのコンポーネントでも、環境が変われば、聴く音楽が変われば、そして聴き手が変われば、全く変化を及ぼさないという可能性だってあります。互いの経験を押しつけあって、何ら生産性のない論争を行うようなことはしない方が良いと思います。あくまで趣味ですから(趣味だからこそ熱くなってしまうという面もあるわけですけど)。
 とりあえず、試すことの出来ることはやってみること。やってみた結果は「自分の環境において」というくくりにおいて理解すること。本やWebは、その試行のための情報を得る手段くらいに考えると良いと思います。

 とりあえず、こんなところです。

投稿者 黒川鍵司 : 2006年5月26日 00:52

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コメント

「ネズミでもわかるオーディオ・序説」ってかんじですね(^^
ヘッドフォンでオーディオの音の感覚を培われてきただけあって、スピーカのセッティングの話はさすがですね。付け加えればセッティングを確定させる前に、そのスピーカがいちばんよく鳴ってくれて音場感や奥行きが再現される相対的な位置関係をいろいろ試してみることも大切だとおもいます。スピーカの位置決めがしっかりしていないうちにアクセサリーに投資しても竹に木を接ぐようなもので、とてもバランスの悪い音になってしまいがちです。
左右のスピーカの間にラックなどをおく場合は、できればスピーカの位置よりも前にせり出さないようにすると、奥行き感が向上する場合が多いようです。そうすれば必然的に背後の壁からの距離もじゅうぶんに確保されますし。
あと、できればふだん聴く音量で試聴することでしょうか。ほんとはとても大切なことだけど、ショップなどでは難しいですね。
最後に、自分の指向する音の傾向をある程度しっかり決めておくこと。そしてそれを理解してくれたうえで困ったときにアドヴァイスをしてくれる先達がいること。これがいちばん近道かも。

僭越ながらわたしが短い経験のなかから学んだことを付け加えさせていただきました。
余計なことを書いてしまったかもしれません。お許し下さいませ。

投稿者 Waldstimme(WS) : 2006年5月26日 01:42

>■本やWebの情報を鵜呑みにするのはやめましょう。
自分でやってみて、初めて分かりますよね。
逆に「あ、こういう事を言いたいんだ」ということも。

大前提が趣味である事を忘れないようにすればいいかなぁ・・・と。(^^;

投稿者 rabbitmoon : 2006年5月26日 14:18

>Waldstimmeさん
 余計なことであるわけがないじゃないですか!
 セッティングは本当に難しいですね。スピーカーは結局セッティングに始まり、セッティングに終わるのではないかと思います。まず、部屋を縦に使うのか、横に使うのかから始まり、数センチ、数度の調整まで。調整する度に「定位はそろったが、響きが足りない」だの「たった2センチなのに左右のバランスが崩れた」だのとメモしながら苦戦しております。この試行錯誤がオーディオが趣味たる所以なんでしょうね。
 DALIのタワーについてWaldstimmeさんが書かれていたのと同様にiQ7も、普通に置けばそれなりになってくれるのですが、その先が難しいようです。う〜ん、つらいけど楽しくもあるオーディオの魔力という所でしょうか。
 ネズミでもわかるオーディオ楽しそうですね。幾人かで各章を分担して執筆、Webで発表なんてしてみたら、なかなかの好評が得られるかもなぁなんて考えたりしました。

>rabbitmoonさん
 やりもせずに頭から否定する、もしくは個人の体験を普遍の事実と思い込むって言う人が多い様に思うんです。オーディオだけに限らないですけども、特に多い様に見えて。さすがに恐ろしくお金のかかることや、危険が伴うことについてはやらない方が良いと思いますし、やろうとしている人がいたら泊めるべきだとは思いますけれど、予算のかからないことで、安全に行えることが理解出来ることであればやってみるのが良いと思うのですよね。その上でrabbitmoonさんがおっしゃるとおり分かってくることがありますから。スピーカー背面の環境が音に影響を及ぼすなんて、色々やってみるまで信じられなかったことですし。

投稿者 黒川鍵司 : 2006年5月26日 15:22

「ネズミ〜」の分担作業おもしろそうだなぁ。
マニアックなことじゃなくて音の根幹にかかわる基本的なことを高い視線からじゃなくて、それぞれが自分が体験したことから書いてみる。ちょっと長期的な視野に入れてみましょうよ!

投稿者 Waldstimme(WS) : 2006年5月27日 00:38

 これだけオーディオが趣味の方がそれぞれにブログを書いているのですから、なんらかのコラボレーションがあっても良いような気がしています。執筆をご希望される方がいらっしゃれば良いのですけれども。

投稿者 黒川鍵司 : 2006年5月27日 00:59

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