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2007年6月 3日
Cat People
お前のいう「耽美」というやつはどんなものなんだと言われると答えに窮する。「アドレセンスと退廃の狭間」なんて言っても、それがどんなものか伝わるものも大してないだろう。なので、「サスペリア」か、この映画を観てくれているとありがたい。あんな風だと言えばすむ。
ストーリーはホラーの王道ともいえる変身譚と異類恋愛譚がもたらす悲劇。それを陳腐なものとしないのは、描かれたニューオリンズの暗部と猫科の動物のしなやかな肢体、そして残酷と官能。特殊効果は、今となっては時代を感じさせてしまうけれど、それらは色あせていない。
黒豹に変ずる兄妹を演じるは、当時まだ21歳のナスターシャ・キンスキーと、「時計仕掛けのオレンジ」で我々を夢中にしたマルコム・マクダウェル。音楽はジョルジオ・モロダー、そして幽玄さすら漂う低音のボーカルはデビッド・ボウイと、役者は揃い過ぎなくらいに揃っているが、メジャーにならない理由は、上述の魅力と不可分だろう。
いかにもポール・シュレーダーらしい生々しいシーンが多々あるので、子どもとは観るべきでない。また、誰かと観るにしても、気まずくならない相手を選んだ方がいい。
投稿者 黒川鍵司 : 2007年6月 3日 20:45
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