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2008年2月10日

tockyさんのご自宅のシステムを聴かせていただきました。

 前回タイガーマス君さんと同じくファイルウェブのコミュニティで知り合ったtockyさんのシステムを聴かせていただきました。

 待ち合わせ場所から、日本有数の繁華街にある、お洒落な都会的マンションにご案内いただき、お部屋に入れていただくと、まず出迎えてくれるのが、クワドラスパイアのラックにおさめられた機器の背面。ビジュアル方面の機器も同じくラッキングされているので、背面のケーブルの量は凄まじく、例えるなら昭和中期の手動式電話交換機という感じ。これだけで圧倒されますが、その横のスピーカーの大きさにも驚かされます。

 というわけでシステム構成です。

GPSレシーバ:HP Z3801A
クロックジェネレータ:ESOTERIC G-25U
CDプレイヤー:ESOTERICX-01(バージョンアップ済み)
プリアンプ:ACCUSTIC ARTSPREAMP I mk2
パワーアンプ:SST Ampzilla2000
スピーカー:FOCAL JMlab Alto Utopia Be

 まず、この中ではGPSレシーバについて説明が必要でしょう。名称からわかる通りGPSの信号を取得するものですが、位置情報だけではなく、GPS衛星に搭載されたセシウムクロックの信号も受信できるのです。早い話が、宇宙から降ってくる10MHzのクロック信号をG-25Uに供給している訳ですね。何とも壮大な話です。
 スピーカーはかなり大型です。高さは120センチ以上、重量は75kg以上と堂々たる体躯で、セッティングを変えるにも数人掛かりになります。その他の機器も、まさ重量級という外観。タイガーマス君さんの機器にコンパクトにまとめられたキュートさがあるのに対し、こちらにはへヴィー級選手の威圧感という具合でしょうか。

 さて、音についてです。以前お会いした際に、刺激的な高音がお好きだと仰っていたので、そのような音が流れてくるのかと思ったのですが、流れてきたのは厚い中域が特徴的なものでした。おかげで古楽器、ボーカルものなどはなかなかの味わいです。低域、極低域はちょっと不足を感じました。もう少し芯があっても良いかもしれません。そして、高域なのですが、聴くうちにわかってきました。シンバル、もしくはハイハットなどに硬質さがあるのです。通常のシンバルよりも硬質な金属で、薄く、鋭利に作られたものだったら、こんな音がするかもしれないと思わされる音です。それに気がついてやっとtockyさんが仰っていた志向性がわかった気がしました。おかげでシンバルなどの金属系の鳴りものが決めるところは、スパッと気持ちよく決まります。

 次に情報量についてですが、これは凄まじいの一言です。細大漏らさずという言葉が浮かびます。低域の強い音楽でも、それに細部がマスクされるということがありません。送り出しの機器の性能、充実したクロックがこれに寄与しているのでしょう。反面、定位感についてはちょっと「あれ?」と思わされるものがあります。音源の存在感が情報量の割に希薄です。またスピーカー背面にかなり空間があるのですが、奥行き感があまり感じられません。低域の問題にも思えますが、スピーカ−間に液晶モニタがあること、左右に堅牢な壁面がありかなりライブな環境であることなどが影響しているのかもしれません。このライブな環境は音量にも影響を与えており、通常求められる程度の音量であれば問題はありませんが、ある一定以上になると音が飽和してしまうところがあります。これらを改善するにはルームチューニングということになると思うのですが、せっかくの都会的なお部屋の雰囲気を壊してしまうことにもなりかねませんし、DVDなどの試聴時には視界の邪魔になってしまいそうにも思えますので、難しいところです。

 試聴の中で、tockyさんの音楽の趣味についても伺ったのですが、もともとはJ-popをお聴きで、次第にジャズもお聴きになるようになり、現在の機器の購入が始まったとのことでした。最近、クラシックもお聴きになるようになられたとのことですので、今後さらに音が発展して行くと思われます。今の時点でも、かなり高度なレベルにいらっしゃいますので、どうなってしまうのか期待しつつ、ちょっとした心配も感じたり(笑)。

 試聴が終わった後、軽く飲んだのですが、先日、最高体温を更新した風邪から回復したばかりだったからか、途中で体調を崩してしまい、tockyさんにご迷惑をおかけしてしまいました。もうしわけありませんでした。もっと、ゆっくりお話したかったのですが......。

 tockyさん、今回は試聴させていただきありがとうございました。次回、当方のシステムをお聴きいただく際には今回の呑みの雪辱をさせていただきますようお願いいたします。

投稿者 黒川鍵司 : 2008年2月10日 13:14

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