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2008年5月10日

CD短評

 いつもどおり。さっさと行く。

YES
ボーカリストとして考えた場合、彼女はアタックの強い歌声とは言えないと思う。なので、このアルバムの後半に収録されているゴスペル、もしくはロックンロール的な要素がちぐはぐに感じられてしまう。むしろ、前半にある高域のハスキーな消え入り方の色気と、地声に残る若干の幼さからくる背伸び感を積極的にアピールするべきではないだろうか。

Blood
胡摩さんに教えてもらったアルバム。コクトーツインズの路線を突き詰めて行くと、ここに辿り着くのだろう。ただし、このアルバムには耽美だけではなく、ミクスチャーとしての側面も多々あり、そこが意見を分かつところ。途中、日本人女性の語りが使われているが、これにはドキリとさせられる。私が日本人であることを差し置いても、効果的な使用方法だと思う。

God's Own Medicine
80年代のニューロマンティクスや、ハードロックに親しんだ人間には、こういうアルバムが肌に馴染んでしまうという見本のような音楽。個性有無ではなく、ボーカルのちょっと作った低域も、キラキラしたギターの音色も、ベースの単純さも、スネアの抜けのよさも、あの時代の典型例という気がする。

バッハ:シャコンヌ
ツンとしたロリータ風ジャケットが印象的。演奏については、ジャケットの印象ほど、よそよそしさはなく、多少エコーがききすぎている気はするが、柔和さや、身近さを伴った美しさがある。それにしてもデビューアルバムで完全なソロで、しかもバッハというのは若さゆえの勢いというやつか。

ゴルトベルク変奏曲BWV988 [西山まりえバッハ・エディション1]
バッハでソロが続く。ゴルトベルクといえばグールドということになるのだろうが、あちらがピアノなのに対して、こちらはチェンバロ。同じ鍵盤楽器だが印象はがらりと変わり、妙に典雅。その典雅さと、演奏者の意図かもしれないが、リズムの揺れが目立ち、それが煩わしく感じられもする。ただ、これらは、もう少し空気感のある録音であれば、さほど気にならなくなるかもしれない。

メシアン:トゥーランガリラ交響曲
どうも、私は小澤征爾とはそりが合わないようだ。数枚聴いてみたが、熱狂する感覚も、ここ静かになる瞬間もなく、演奏が流れていくだけに感じられてしまう。これは私の感覚の問題であって、小澤征爾の演奏がよくないということではないと思うのだが。とにかく、私にとっては以前アナログで購入したモーリス・ルルー指揮の同曲の方が遥かに迫ってくるものがある。

フリー
ジャズのコーナーにあったのだけど、これはジャズとカテゴライズされるべきものなのだろうか? 否定的な意味ではなく、ジャズとかマイルスといったことは別枠にくくった上で、エレクトリック・ベースの可能性の広さを味わうべきと思わされるアルバムである。本作とは直接関係ないのだが、これを聴いていると、ミック・カーンは本当に変わったベーシストなんだなと実感する。

C'est Chic
ダイナミックオーディオ5555の東さんに聴かせてもらって購入にいたったアルバム。1曲目のメロディーとリズムラインに打ちのめされ、2曲目は今や誰もが聴いたことがあるだろうあの曲。ということでさっさと購入した。ファンクだし、ソウルなのだろうが、それだけではない尖がった部分が感じられる。もちろん、今となってはノスタルジックな部分もあるが、このスタイリッシュさは通用するものだと思う。

 続きは気が向いたら。

投稿者 黒川鍵司 : 2008年5月10日 08:04

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