2008年6月16日
そねさんさんのご自宅のシステムを聴かせていただきました。
またもファイルウェブのコミュニティで知り合ったそねさんさんのシステムを聴かせていただきました。以前、当方のシステムをお聴きいただいたお返しに、という感じで行って参りました。
お住まいは某有名私立大学の近くで、駅をおりると若い人が多く、街自体もある種混沌とした活気があるように思えましたが、そこから数分のそねさんさんのお宅の近くは、どことなく下町を思わせる情緒がただよっていて、路地で猫が寝そべっていたりしました。都心にこんな住みやすそうなところがあるんですね。
さて、まずはいつも通りシステムの紹介から。
CDプレイヤー:Accuphase DP-500
プリアンプ:Accuphase C-2410
パワーアンプ:Accuphase A-45
スピーカー:PIEGA TC-70X
プレイヤーからパワーアンプに至るまでアキュフェーズで統一されています。それに対して、スピーカーのピエガはシルバーなのですが、アキュフェーズのゴールドと意外と似合っています。また、ここには詳細は記載しませんが、ルームチューニングのアクセサリーが充実しています。スピーカー背面のサーロジックのボード、リスニングポイント背面のオーガンジー、天井の隅の対策もキチンとされています。当然、スピーカー、アンプの足下の固め方、ケーブル類の配線もかなり気を使われているのが、一見でわかります。ご本人は謙遜されてらっしゃいましたが、期待できそうです。
そして、音楽をかけていただくと、思わず「美しい」と言葉に出してしまいました。音の余韻の消えいく様、ふわりと広がる低域によって作り出される音場感。なんとも美しく、心地よい響きです。ノイズ感が全く感じられないのは、コンポーネントそのものの能力はもちろん、ケーブルなどの配置への心配りもあってのことなのでしょう。定位はガッチリとしたものではなく、多少の淡さを感じますが、いわゆるにじんだ音像に感じる気持ち悪さは全くありません。耳障りなところが全くなく、上質なミネラルウォーターを飲むような気持ちにさせられます。
音のバランスとしては人の声のから上に重点があるように思えます。なので、女性ボーカルなどは自然で、歌っているときの表情が感じられます。
音場について更に述べると、奥行き感は十分。特に右方向がよく、左は多少、窓の反射を極うっすらと感じなくもないというところですが、普通に聴く分には全く問題のないレベルです。この音場感は、サーロジックのボードの力なのでしょうね。
このように広がりがあり、さらりとして心地よい訳ですが、情報量も多く、耳を傾ければ、かなりの音が聞き分けられます。あまり情報量が多いと嫌みになりがちですが、こちらではそのようなことがないです。むしろ、その情報量の多さも、全体の心地よさに統合され、おしなべて大人の落ち着きのようなものを得ているように思えます。その点では、当方の若作りな音とは対比になっているように思えました。
そねさんさんが、気にされている点に、低域の表現がありました。そこに注意して聴いてみると、非常に品の良い低域となっているのがわかります。確かにJBLやウエストレイクのようなズンと出てくるタイプの低域ではなく、大太鼓の一撃も、さらっと流されてしまうところがありまし、タムなどは胴が感じられない音になりがちです。しかし、周波数としては、当方のシステムよりも下が伸びていると感じました。それ故に、広がりを作り出す大きな要素となっているようです。
最後にスピーカーのグリルを外してみたのですが、そうすると音が前に出て来ます。そうするとロック系の音楽も楽しく聴けるようになるのですが、落ち着きという持ち味は、グリルがあった方が良いですね。ここらへんはトレードオフなのでしょう。
と言った具合に試聴を終えたのですが、途中からすっかり音楽を楽しんでしまっておりました。声楽などはたまらないものがありました。そねさんさんは、しきりと「聴いていただく価値があるかどうか......。」と仰っていましたが、とんでもない。かなりレベルの高いシステムです。聴かせていただき、非常に刺激を受けました。当方ももう少し、頑張ってみようと思います。試聴させていただき、本当にありがとうございました。
投稿者 黒川鍵司 : 2008年6月16日 00:53
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