CC > re:CC

« 戯言 | メイン | 昨夜は »

2009年8月 5日

taoさんのご自宅のシステムをお聴かせいただきました。

 ブログ「AcousticTao」で著名なtaoさんのシステムをお聴きする機会をいただきました。taoさんは、二つのシステムをお持ちです。
 
 まず、一階の石井式リスニングルームに設置されたシステムです。

CDプレイヤー:LINN CD12
アナログプレイヤー:LINN LP12、ROKSAN XERXES 20
フォノイコライザ:LINN LINTO、ROKSAN Caspian Phono
プリアンプ:QUAD 22
パワーアンプ:QUAD II
スピーカー:TANNOY CHATSWORTH

 シンメトリに配置されたLP12のラインと、XERXESのラインが印象的です。そして、壁からかなり離され、うちぶりに設置されたCHATSWORTH。ロゴはもちろん、雷マークのTANNOY。古色然と明かりをともすQUAD 22と端整なフォントのII。そのいずれにもワクワクしてしまう私は、ずいぶんビンテージに染まってきているのかもしれません。
 
 まずはCD、次にLPという具合に聴かせていただきましたが、taoさんが拙室のLS3/5Aを良しとされた理由がわかる音でした。各レンジが広いわけでもないのですが、音楽を聴くということに関しては、まったく不満を抱かせず、むしろ心地よさを感じさせてくれます。特に「声」の表現力、書き分けは素晴らしく、ソプラノが女性の声なのか、それとも少年の声なのかが一聴した瞬間にわかりました。そして、強固な床と、石井式の壁、そして、壁から離された設置のおかげなのだと思いますが、声が伸び伸びと歌います。二つのアナログプレイヤーは、清楚で清廉なLP12と、包容力を見せるXERXESという具合にキャラクターが分かれており、どちらも魅力的ですが、私の好みはXERXESでした。あのように音楽が聴けたら、休日は引篭もりになってしまうでしょうね。

 もう一つのシステムは2階に設置されていました。

SACDトランスポート:EMM LABS CDSD
DAC:EMM LABS DCC2
アナログプレイヤー:IMMEDIA RPM-REVOLUTION
フォノイコライザ:LINN LINTO
プリアンプ:QUAD 22
パワーアンプ:QUAD II
スピーカー:QUAD ESL

 アンプが1Fと同じQUADのコンビ。ここにtaoさんのQUADへの並々ならぬ思い入れが伺えます。そして、スピーカーもQUAD。ESLの実物ははじめて見たのですが、TANNOYと同じく、家具を意識させるデザインです。ESLは完全開放型のスピーカーなので、鳴らす場所選ぶのですが、設置されている部屋はかなり広く、これならESLでも問題のないエアボリュームでした。
 
 1Fの音が抱きしめてくれる音だとしたら、こちらは心地よい風のような音。フワリと通り過ぎていきます。当方のメーンシステムを「コンデンサー型のスピーカーのような音の出方」とtaoさんが評されたのがわかる気がしました。IMMEDIAのプレイヤーでの音は、その構造ゆえか、LP12、XERXESに比べ、静粛さが際立ちます。しかし、それでも重苦しさはまったくなく、すっと音が抜けていきます。これはコンデンサー型の立ち上がりの速さ、フェイズリニアという特性ゆえなのだと思います。

 一点気になるところがあるとすれば、こちらもかなり、うち振りにセットされていたことです。奥行き感は、その方が出るとおもうのですが、ESLのフワリとした音の出方には、もう少しゆるい振り角の方が似合うかもしれません。しかし、これは好みの問題ですし、私がESLの特性を知らないが故に感じただけのことかもしれません。
 
 どちらのシステムも、どちらがメーン、どちらがサブと区別できない素晴らしいシステムでした。お聴かせいただく機会をあたえてくださったことに感謝いたします。ありがとうございました。

投稿者 黒川鍵司 : 2009年8月 5日 23:10

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.ashrization.com/x/admin/mt-tb.cgi/613

コメント

コメントする