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2009年9月19日
FCAさんのご自宅のシステムをお聴かせいただきました。
以前、拙システムをお聴きいただいたFCAさんのシステムを聴かせていただく機会を得ました。 FCAさんのリスニングルームは6畳和室。当方の環境と似ているということで、以前より気になっておりました。その上、SACDプレイヤーも同じものをお使いです。これは意識せずにはいられません。というわけで、まずはシステム紹介です。
SACDプレイヤー:ESOTERIC SA-60
アナログプレイヤー:Technics SL-1200Mk3
カートリッジ:Ortofon MC.Kontrapunkt-a
フォノイコライザ:Ortofon EQA-777
プリアンプ:SUNVALLEY SV-310 II
パワーアンプ:SUNVALLEY VP-3000SE
スピーカー:SONICS ANIMA
クロック:ESOTERIC G-03X
アンプ類はフル真空管、ラックはクアドラスパイア、インターコネクトケーブルはAudioQuestKing Cobra、そして足下は人口大理石などで固めてらっしゃいます。
まず、驚いたのは、ほぼ正面を向いたANIMAのみがセットされ、KEF Model205の姿が見当たらないことでした。どうされたのですか? と伺うと、別室に片付けられたとのこと。この方が音響的に良いだろうとのご判断でしたが、Model205は決して軽いスピーカーではありません。その行動力に感服しつつ、聴かせていただくと、確かにANIMAのみにされたことの意味がありました。まさに後方展開型の音場。背面の空間を80cm以上離していることもあって、スピーカーの存在を忘れさせる音離れのよさ。定位よりも、奥行きと広がりを重視されているシステムだなぁと感じました。
そして、その音場に艶と余韻を美しく残しながら弦や管楽器が響きます。この艶と余韻は300Bのパワーアンプをお使いであるが故でしょうか。しかし、真空管というイメージにありがちな、おっとりした部分は感じられず、立ち上がりはむしろ「俊敏」と言えるレベル。反応の速さはトランジスタで構成している当方のシステムと同等ではないでしょうか。私は以前からANIMAはPENAUDIO CHARISMAの好敵手と言っているのですが、それを思い知らされるスピード感です。そして透明感。これについては私のシステムでのCHARISMAを凌駕していました。涼やかさの漂う空間に、音がふわりと広がっていきます。おそらく小編成のクラシック、たとえば弦楽の四重奏やソロには最適と言いえる音ではないでしょうか。
アナログについても同様の傾向で、清廉な音でした。カートリッジとフォノイコライザが同じOrtofon製であるが故だと思いますが、サーフェイスノイズがほとんど感じられず、それでいて、アナログらしい厚みも感じられる音となっています。「プレイヤーを変えられた、どれほどの音になってしまうのだろう」と思わさせられる充実した再生でした。
全体として非常に清涼感のあるシステムです。それでいて一本調子にならず、情感も豊かで晴れやかです。しかし、それと引き換えなのかもしれませんが、低域に若干、食い足りなさがあました。それゆえ、にらみつけるような部分、壮絶さのようなものは希薄でした。これについては、FCAさんもお気づきでらっしゃるところでした。おそらく、次期パワーアンプの導入で解決されるでしょう。また、ルームチューニングや電源に関しては、まだまだ伸びしろをご用意です。現時点でも素晴らしい音を奏でてらっしゃいますから、この伸びしろを生かされた上での音は、私などの想像の及ばないレベルのものになるのではないかと思います。
FCAさん、今回はこのような機会をあたえていただきありがとうございました。あの清々しい音はすらばしかったです。ぜひ、また拙システムもお聴きいただければ幸いです。
投稿者 黒川鍵司 : 2009年9月19日 22:49
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