2009年11月 8日
nissyさんのご自宅のシステムをお聴かせいただきました。
以前、当方のシステムをお聴きいただいたnissyさんのシステムをお聴かせいただきました。駅近くで待ち合わせ、車でお出迎えいただき、10分程度。いったい何戸あるのだろうという大きなマンションの一室。そのリヴィングにシステムを据えられています。
まずはシステムの紹介です。
PCトランスポート:自作機(詳細は後述)
SACDプレイヤー:ESOTERIC X-01 Limited
DAコンバータ:Apogee Rosetta200
クロック:ESOTERIC G-25U、自作ルビジュウムクロック
AVプリアンプ:DENONAVP-A1HD
パワーアンプ:LINN 2250(2台をバイアンプで使用)
スピーカー:MONITOR AUDIO Silver RS8
サブウーハー:YAMAHA YST-SW205
PCトランスポートをメーンシステムでお使いの方は、本日のコーヒーさんに続いてお二人目ですね。やはり、SSDをお使いで回転系がない状態です。リッピングは別PCで行い、データのみを、このPCに移して再生する形となっています。また、特色として、電源が別筐体となっています。ノイズ対策という意味で、有効な設計なのだと思います。再生ソフトはドイツ製の「Samplitude」。元々は波形編集ソフトのようで、再生時にも画面に波形が現れます。これは面白いですね。まるでアナログレコードの溝を見て「ここらへんが激しい演奏だなぁ」と思ったりするのと、同じような感覚を味わえます。このPCからDAコンバータへはIEEE1394でデータが転送され、このDAコンバータとSACDプレイヤーには、ルビジュウムクロックからの10Mの信号を供給されたG-25Uから、176.4 kHzのクロックが送られています。
システムがあるのは、前述のとおりリヴィングです。そしてヴィジュアルシステムとも共用となっているため、スピーカーの間に大きな液晶テレビが置かれています。また冷蔵庫なども近くにあります。こういう場合、どうしても、それらのものが付帯音として乗ってしまうものです。さて、いったいどんな音が、と思いつつ、指定されたリスニングポイントに座らせていただきました。
中低域~低域が非常に充実しています。いわゆる、リヴィングオーディオとしては異例なレベルではないでしょうか。ブーミーになることもなく、太い味を感じさせてくれます。心配していた付帯音もほとんど感じません。また、特別、目に見える形でのルームチューニングなどはされていないようですが、嫌な共振などがまったく感じられません。余韻が心地よいほどです。この中低域~低域の充実と付帯音、共振が感じられないという二点は、建物が非常に強固に作られているおかげなのかもしれません。床も実にがっちりしています。それでいてライブになり過ぎないのは、リヴィングであるがゆえに、オーディオ機器以外のものがあることはもちろん、床に引かれた厚目のマットが大きく関係していそうです。高域については、チタンのような硬質さがあり、金属系のツィーターなのかな? と思わされる音でした。サランネットを外していただくと、やはり金属系。これが時々ではありますが、鋭すぎると感じられる瞬間もありました。
再生機器については、SACDプレイヤーのみ、SACDプレイヤー+DAC、PC+DACという3種類をお聴かせいただきました。nissyさんのシステムではPC+DACがベストに感じられました。SACDプレイヤーのみだと、情報量は「根こそぎ」という領域ですが、やや細身に感じられ、また高域の癖も強調されるようでした。SACDプレイヤー+DACでは、中低域~低域の充実感がでてきますが、先ほどの「根こそぎ」感が、まだ癖を残すように思われました。それらの癖がPC+DACでは一掃され、確かに情報量という意味では後退するようにも感じられますが、聴かせ上手という印象を与えられるほど、自然に聴ける音となっていました。以上からいえるのは、中低域~低域の充実感は、質の高いクロックを供給されたRosetta200が大きく関係しているようだということです。業務用ゆえの、太さ、充実感というのはSTUDERなどのプレイヤーと共通する点かもしれませんね。また、これらの差をきちんと描き出しているSilver RS8については、まさに高コストパフォーマンスと言わざるをえません。
若干、液晶モニタの反射が気になり、奥行き、定位に難を感じさせるところもありますが、リヴィングオーディオとしては、非常にレベルの高いシステムで驚かされました。また、SACDプレイヤーを使用した際よりも、PCトランスポートを使用した方が「聴かせる」音楽になるという事実を突きつけられたことも衝撃的でした。
nissyさん、今回はありがとうございました。あの充実した中低域~低域を、なんとか自分のシステムでも実現できたらなぁと思っております。
投稿者 黒川鍵司 : 2009年11月 8日 03:54
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