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2010年1月 2日
年初の徒然
元旦から風邪を引いたようで、今日は出かける予定を中止して、家に引きこもっている。やることがないわけではないのだが、鼻が詰まっててやる気がおきない。で、何をしているかというとYouTubeで、懐かしい番組をみていたりする。「今夜は最高」のコントなどは今観ても、芝居のレベルと、セットへの金のかかり方に驚かされる。ウィークエンダーのエンディングは、確かに時代を感じるけれど、いまだにとんがった部分を感じさせる。11PMのアニメーションなんて、どうということのないものではあるのだけど、子供向けじゃないという匂いは確実に漂っていた。
僕が子供のころには、大人の世界というのは確実に存在していて、今みたいに居酒屋に幼児をつれてくるなんてことが平然と行われている、なし崩しな世界じゃなかった。家族向けのレストランではビールを飲んでいる姿さえ見かけなかったし、飲む場所、もしくは歓楽街というのは目には見えない何かで峻厳に、その他と区別されていた。だから、なにかのきっかけで、そういう場所に入り込むと、いけないことしているような憂鬱さと、背伸びをして知らない世界をのぞけたような、むずがゆい嬉しさを感じたものだった。ウィークエンダーや11PMを観たときも、そんな気分だった。そういえば、11PMの生中継中に地震が起きて、朝丘雪路がスタジオから逃げ出してしまい、巨泉さんが取り残されて困ってるなんてシーンも思い出せる。
音楽と映像がガッチリと頭の中に残っていたのが、すばらしい世界旅行と知られざる世界。どちらも山本直純の作曲、指揮だと思うのだが、私がオーケストラ音楽というものを始めて体験したのが、これだったのではないだろうか。どちらを聞いても未だにワクワクしてしまう。ただ、後者については、ちょっと記憶とずれている部分がある。こんなにティンパニーが印象的な曲だったろうか? と思って、思い返してみると、あの頃、この曲を聴いていたのは一般的なブラウン管テレビ、それも19インチ以下のテレビだったはずだ。そうなるとこのような低音はまともに聞こえなかったのだろう。それゆえに記憶がないのだろう。
窓の外を右翼の街宣車が走っていく。勇ましい軍歌もドップラー効果で間抜けにフェイドアウトしていく。一方、僕の鼻は、まだ、ぐずっていて、呼吸のたびにかわるがわる音を立てている。今日はすっかり、後ろ向きの一日だけど、こういう休みもたまには悪くない。
投稿者 黒川鍵司 : 2010年1月 2日 12:03
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