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2012年12月30日

ノスタルジア

 一番古い音として認識したものの記憶は、すんでいた部屋の間近をとおる高速道路を走る車が、おそらく、道路の継ぎ目を通るときに響かせる音だった。高速の構造上、えらくエコーのかかった音だった。そんな音がノスタルジアと結びついてるなんて恥ずかしいことだと思っていた。

そんな思い込みを開放してくれたのは、ラ・モンテ・ヤングだった。彼は、変圧器や、60Hz動作するモーターがたてる音を、音楽として提示したのだ。「ああ、そういうものを身近に、そして、自分のルーツの音と提示していいんだ」と教えてくれた気がした。

 どういうわけか、ノスタルジアという奴は、自然と結びついてないといけないって信仰めいたものがあるように思えている。鉄やコンクリートに結びついたそれは悪夢で、森や海に結びついたそれらは素晴らしいというような。木々や土に結びついたノスタルジアと同じく、銅線の感触や、溶接の臭いに結びついたノスタルジアも大事にされていいはずだ。

投稿者 黒川鍵司 : 2012年12月30日 20:59

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