2008年11月 8日
7さんのご自宅のシステムを聴かせていただきました。
前回、当方のシステムをお聴きいただいた7さんのシステムをお聴かせいただきました。
まずはシステムの紹介から。
CDプレイヤー: TRIGON TR-CD1
アナログプレイヤー: GUBERCUBE-T CM-01
プリアンプ: AUDIA FLIGHT PRE mk2
パワーアンプ: AirTight ATM-1
スピーカー:Pioneer S-3EX
お部屋の広さは12畳以上の和室ですが、そこかしこにデザインコンシャスなものが置かれていて、それでいて調和しているという7さんのセンスの良さがうかがえるお部屋となっています。このようなお部屋だとS-3EXのような大きなスピーカーでも違和感がないなぁと感じました。また、スピーカー後方を、壁から1m以上離してらっしゃいます。これはうらやましい限り。ルームチューニング、ケーブル類の取り回しにも気を使っておられますが、やはり美観を損ねないという部分が大きくあるように思えました。
早速、お勧めの音楽を聴かせていただくと、背面の空間が生きてスピーカー後方にぐっと音像が広がります。そして第一印象としては、同軸ユニットを使用したスピーカーの割には、トールボーイというよりも、フロア型の大型スピーカーのような鳴り方、響き方があるなぁというものでした。カチッとした定位というよりも、がっちりとした音の存在感を感じさせるという具合です。
その後、持参したCDやアナログディスクをかけていただいたのですが、聴き進めるうちに不思議なことがわかってきました。7さんのシステムはかける曲で、表情がガラリと変わってしまうのです。ぴたりとはまるアルバムがかかると、まさに歌ってくれているように感じられるのですが、別のアルバムをかけると、まるでシステム全体がそっぽを向いてしまったかのように淡々とした演奏になってしまいます。
例えば、お聴かせいただいたcombopianoのGrowing Up Absurdでは、男性ボーカルがこちらに向かって語りかけているように感じられ、個々の演奏も伸びやかに展開しました。それならば、同じ傾向をもつ男性ボーカルであればと思いミック・カーンのアルバム(ボーカルはデヴィッド・シルヴィアン)をかけてみると、なにか数枚の窓ガラスの向こうで演奏されているような余所余所しいものになってしまいました。その他のアルバムでも試してみましたが、同じ傾向をもっていると思える音楽でも、まったく違う表情になります。
数枚聴いてみてやっと気がついたのですが、アルバムごとの録音の状態が非常に色濃く出るのです。いわゆるクリアな、もしくは陰影の濃い録音のものは生き生きと再生され、かつ説得力をもちます。そうでない録音だと、非常に淡々とするです。これは不思議です。7さんの個性がはっきりとシステムに表現されているのだとおもうのですが、それぞれの機器にそのような個性があるようには思えません。しいて言えば、スピーカーボードであるERAUDIOのスペース・ハーモナイザーの存在が大きいのかもしれませんが、それにしてもここまでの個性を生み出せるようには思えません。やはり、最大の要因は所有者の個性なのでしょう。
その傾向にくらべると些細なことになってしまうかもしれませんが、私自身の経験としてS-3EXは中途半端に制動力のあるアンプを使用すると、ウーハーの音が浮いて聴こえる傾向があるように思えるのですが、7さんのシステムではそのようなことはありません。おそらくパワーアンプが真空管であるおかげで駆動が滑らかなのでしょう。中〜高域の伸びのよさはスピーカーの同軸ユニットのできの良さと、プリアンプの特質かなぁとおもいます。ここらへんはうまくバランスをとってらしゃっるなぁと思わされました。
そして、これらの特徴も、7さんの個性、その好みの方向に収斂していきます。その結果、バンドネオンやチェロはまったくもって艶やかに響き渡ります。ただ、それらがぐっと力を得た瞬間、床が大きく振動していることが多少、気になります。ここらへんはまだ過渡期のシステムであることを表しているのかもしれません。
今まで聴かせていただいたシステムの中で、もっともユニーク、個性的なシステムだと思います。その個性はもちろん、7さんがお聴きになる音楽に特化しているということなのだと思います。普通それだけだと、他者からは好みに合わない特殊な音となりかねませんが、7さんにおかけいただいた曲での調和感は、このシステムにとっては部外者の私にとっても好ましいものでした。ここらへんのバランスと個性が同居しうるのだということを教えてくれるシステムだ言えるでしょう。
7さん、ご試聴させていただき、本当にありがとうございました。個性とバランス、これをさらに考えて、自分のシステムに生かしたいと思います。
投稿者 黒川鍵司 : 13:49 | コメント (0) | トラックバック
2008年10月15日
7さんにお聴きいただきました。
今回もファイルウェブにて、ご縁がありました7さんに、拙オーディオシステムをお聴きいただき、ご感想を記事にしていただきました。非常に幅広いジャンルをお聴きの方で、パスカル・コムラードのCDをお持ちいただいたことには、驚愕いたしました。それにしても、このご感想は、ほめ殺しに近いですね(笑)。
7さん、ありがとうございました。
投稿者 黒川鍵司 : 23:09 | コメント (0) | トラックバック
2008年9月21日
さもえどさんのご自宅のシステムを聴かせていただきました。
以前、当方のシステムをご試聴いただいた際に、ぜひ、さもえどさんのシステムをお聴かせいただきたいとお願いしていたのですが、やっと機会があり、聴かせていただくことができました。
まずはシステム構成です。
ユニバーサルプレーヤ: ESOTERIC DV-50S
プリアンプ:Mark Levinson ML-12A
パワーアンプ: Threshold STASIS-2
スーパーツィーター:ムラタ ES105
スピーカー:Celestion SL700
サブウーハーCelestion SYSTEM6000
また、電源系の機器として、アイソレーション電源であるハルモニア IPS-100、Assistance Design AIT-2000Rをご使用されており、構成としてはかなり複雑(詳細はさもえどさんが作成された構成図をご覧ください)で、特にスピーカー周りについては、サブウーハーとスーパーツィーターの追加によって、ブックシェルフというよりは、中サイズのフロア型に近いシルエットとなっています。
さて、試聴です。リスニング位置は小上がりになっています。そこに椅子に座るようにして、システムに向かわせていただくと、テレビ、ソフトなどをおさめた中央の少し濃いめの色のラック、意外と内側に向けられたスピーカー群という位置関係が、あのJBLのパラゴン、メトロゴンを思い出させました。「家庭」に馴染むオーディオの姿はこのようになるのかもしれないなぁと思わせられました。
音楽を聴いてみると、やはり、パラゴンなどと同様に音が拡散する傾向を感じました。しかし、定位感が全く失われるということはなく、曖昧ではなく、かつ厳密すぎず、嫌みなく聴きやすいものとなっています。音色そのものにも優しさがあり、使用されているアンプの外観の無骨さから受けるパワーで押し切るような鳴り方ではありません。また、同様に無骨に感じるサブウーハーも低域をゴリ押しするような音は出さず、広がりを作り出す低音となっています。
このウーハーについては疑問がありました。SL-700とのクロスオーバーが20Hzと恐ろしく低いのです。なので、試しに切っていただくと、音の実在感、広がりが消えてしまいます。恐らく、20Hzとはなっていますが、それほど鋭くカットされている訳ではなく、かなり上まで伸びているのではないか思います。そういったことも含めて、このウーハーを使いこなすのは、かなり難しいのではないかと感じました。
そのようなウーハーが別にあっても、SL-700の密閉型として性格はところどころに聴き取れます。一番わかりやすいのは、ジャズのベースラインが容易に追えることでしょう。これをバスレフ、特にリアバスレフ型のスピ−カーだと難しくなります。
前述のとおり、スピーカーの間には大型のラックがあり、その上、液晶テレビまでおさめられています。このような配置だと、奥行きがなくなるのが普通なのですが、さもえどさんのシステムでは、そのようなことが起きていませんでした。もしかして、ラック後ろになにかされてらっしゃるのでは? と質問させていただくと、吸音材を貼ってらっしゃるとのことでした。この見えない部分への気配りは確実に効果を上げていると感じました。また、再生される音楽によっては、音が聴き手の背中側に回り込むような感覚を受けました。これは、リスニングポイント上部に吹き抜けの空間があるからかもしれません。このような環境のおかげだと思うのですが、ホールトーンの表現は巧みで、高域の消え行く感覚も美しく、古楽器もよいし、全体のスケール感も適切です。美音と言える再生だと思います。
しかし、この美音が甘みに達し切らない部分を感じもします。音程の真ん中より幾分上のあたりに、なにか曇りのようなものが感じられるのです。特にそれが顕著なのがサックスやシンバルの音で、鮮鋭さが足りなく感じられ、音が丸みを帯びてしまいます。スクウェアなイメージの打ち込み曲も丸くなりがちです。これが良い方向に作用したときには、体温のある音となる訳で、この曇りを除くべきか、残すべきかはかなり悩ましい所かと思います。
などと小難しいことを延々と書いてきましたが、一言で表現しろといわれるならば「家庭的な愛情と良心を感じる音」です。こういう音を聴きながら育ったら、僕なんかとは違って、正義感の強い、素直な子になるんじゃないかなぁと思ったりしました。
でも、そんなことよりなによりも、私のシステムでは単なるスレンダーになってしまうダイアナ・クラールやノラ・ジョーンズが、それぞれに適切なグラマラスさを備えるのがうらやましゅうございました。また、試聴途中でふらりと飼い猫さんがいらしたこともうらやましかったです。猫とオーディオの両立。いつかは目指したいと思いました。
試聴の後は、大阪にてオフ会を開催していただきました。いろいろな方にお会いできて嬉しかったのですが、当方、緊張していて飲み過ぎてしまい、一次会にて失礼させていただきました。せっかくお会いできたのに、満足にコミュニケートできず、申し訳ありませんでした。
オフ会に参加された方々、そしてさもえどさん本当にありがとうございました。次回、また機会があればよろしくお願いいたします。
投稿者 黒川鍵司 : 11:44 | コメント (0) | トラックバック
2008年9月 1日
スピーカーお譲りします(当選発表)。
8/31が締め切りでしたので、本日は当選発表です。
当選者はSHIDAさんです。
おめでとうございます。お手数ですが、メールにて、ご希望の引渡し方法などをご連絡ください。当方のメアドはkurokawa_kenjiあっとまーくhotmail.comです。ご連絡お待ちしております。
投稿者 黒川鍵司 : 21:36 | コメント (0) | トラックバック
2008年7月27日
スピーカー譲ります(正式編)。
まず、ごめんなさい。前回の記事で、エッジに問題はないようです、と書きましたが、仔細に調べてみると、片方のウーハーに以下のような「割れ」が発生しています。

現状、音には問題がないようですが、やはり近い将来、エッジの張替えなどが必要になると思われます。エッジの張替えについてはこちらが参考になるかと思います。
その他にも写真を掲載します。
縦横に置けるよう、前面カバーのロゴが回転出来ます。

前面カバーを外したところです。ここでも一方の割れが確認できると思います。

ケーブル接続端子はいわゆるバネ式です。

大きさの比較用に文庫本と並べてみました。

写真については以上になります。
今回、エッジの割れが発見されましたので、申し訳ないのですが、前回までの応募は無効とさせていただき、改めて、「それでもよいのでほしい」という方を募ることにいたします。価格については前回同様1000円(送料別)とさせていただきます。元箱なし、本体のみのジャンク品扱い、ノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。また、東京23区内であれば、お届けにあがります。そのときは、交通費代わりに、ご飯でもおごってください。
応募締め切りは8月31日とさせていただきます。こちらのコメント、もしくはメールにてご応募ください。
以上、よろしくお願いいたします。
投稿者 黒川鍵司 : 09:46 | コメント (7) | トラックバック
2008年7月22日
スピーカーお譲りします。
こちらには書いていないのですが、サブシステム用にLS3/5Aというスピーカーを手に入れました。
その関係で、いままで使用していたJBL Control1Xがあまっています。元々、2000円で購入したものですので、半額の1000円(送料別)でお譲りいたします。元箱なし、本体のみで、現状、エッジの劣化などはないようですが、この先はわかりません。ジャンクということで、考えていただければと思います。
また、東京23区内であれば、お届けにあがります。そのときは、交通費代わりに、ご飯でもおごってください。
なお、「1000円以上出すよ!」という方も大歓迎!(笑)
とりあえず、8月末くらいまでに貰い手が決まればなぁとおもっております。、こちらのコメント、もしくはメールを頂ければ幸いです。
投稿者 黒川鍵司 : 20:21 | コメント (13) | トラックバック
2008年6月16日
そねさんさんのご自宅のシステムを聴かせていただきました。
またもファイルウェブのコミュニティで知り合ったそねさんさんのシステムを聴かせていただきました。以前、当方のシステムをお聴きいただいたお返しに、という感じで行って参りました。
お住まいは某有名私立大学の近くで、駅をおりると若い人が多く、街自体もある種混沌とした活気があるように思えましたが、そこから数分のそねさんさんのお宅の近くは、どことなく下町を思わせる情緒がただよっていて、路地で猫が寝そべっていたりしました。都心にこんな住みやすそうなところがあるんですね。
さて、まずはいつも通りシステムの紹介から。
CDプレイヤー:Accuphase DP-500
プリアンプ:Accuphase C-2410
パワーアンプ:Accuphase A-45
スピーカー:PIEGA TC-70X
プレイヤーからパワーアンプに至るまでアキュフェーズで統一されています。それに対して、スピーカーのピエガはシルバーなのですが、アキュフェーズのゴールドと意外と似合っています。また、ここには詳細は記載しませんが、ルームチューニングのアクセサリーが充実しています。スピーカー背面のサーロジックのボード、リスニングポイント背面のオーガンジー、天井の隅の対策もキチンとされています。当然、スピーカー、アンプの足下の固め方、ケーブル類の配線もかなり気を使われているのが、一見でわかります。ご本人は謙遜されてらっしゃいましたが、期待できそうです。
そして、音楽をかけていただくと、思わず「美しい」と言葉に出してしまいました。音の余韻の消えいく様、ふわりと広がる低域によって作り出される音場感。なんとも美しく、心地よい響きです。ノイズ感が全く感じられないのは、コンポーネントそのものの能力はもちろん、ケーブルなどの配置への心配りもあってのことなのでしょう。定位はガッチリとしたものではなく、多少の淡さを感じますが、いわゆるにじんだ音像に感じる気持ち悪さは全くありません。耳障りなところが全くなく、上質なミネラルウォーターを飲むような気持ちにさせられます。
音のバランスとしては人の声のから上に重点があるように思えます。なので、女性ボーカルなどは自然で、歌っているときの表情が感じられます。
音場について更に述べると、奥行き感は十分。特に右方向がよく、左は多少、窓の反射を極うっすらと感じなくもないというところですが、普通に聴く分には全く問題のないレベルです。この音場感は、サーロジックのボードの力なのでしょうね。
このように広がりがあり、さらりとして心地よい訳ですが、情報量も多く、耳を傾ければ、かなりの音が聞き分けられます。あまり情報量が多いと嫌みになりがちですが、こちらではそのようなことがないです。むしろ、その情報量の多さも、全体の心地よさに統合され、おしなべて大人の落ち着きのようなものを得ているように思えます。その点では、当方の若作りな音とは対比になっているように思えました。
そねさんさんが、気にされている点に、低域の表現がありました。そこに注意して聴いてみると、非常に品の良い低域となっているのがわかります。確かにJBLやウエストレイクのようなズンと出てくるタイプの低域ではなく、大太鼓の一撃も、さらっと流されてしまうところがありまし、タムなどは胴が感じられない音になりがちです。しかし、周波数としては、当方のシステムよりも下が伸びていると感じました。それ故に、広がりを作り出す大きな要素となっているようです。
最後にスピーカーのグリルを外してみたのですが、そうすると音が前に出て来ます。そうするとロック系の音楽も楽しく聴けるようになるのですが、落ち着きという持ち味は、グリルがあった方が良いですね。ここらへんはトレードオフなのでしょう。
と言った具合に試聴を終えたのですが、途中からすっかり音楽を楽しんでしまっておりました。声楽などはたまらないものがありました。そねさんさんは、しきりと「聴いていただく価値があるかどうか......。」と仰っていましたが、とんでもない。かなりレベルの高いシステムです。聴かせていただき、非常に刺激を受けました。当方ももう少し、頑張ってみようと思います。試聴させていただき、本当にありがとうございました。
投稿者 黒川鍵司 : 00:53 | コメント (0) | トラックバック
2008年5月19日
そねさんさんにお聴きいただきました。
ファイルウェブで、ご縁を得ましたそねさんさんに拙オーディオシステムをお聴きいただきました。ご感想を記事にしていただきました。今まで拙システムをお聴きいただいた方で最年長の方なのですが、共通の趣味があるおかげか話題には事欠かず、試聴の後も4時間くらいおしゃべりにお付き合いいただきました。
そねさんさん、ありがとうございました。
投稿者 黒川鍵司 : 21:44 | コメント (2) | トラックバック
2008年5月 8日
Chrisさんにお聴きいただきました。
ブログ趣味空間を主催されるにChrisさんにも、ご試聴いただきました。ご感想をブログにアップしていただいております。
同じシステムをお聴きいただいたわけですが、前回のfreestyleさんのご感想とは、全く異なっているあたりが興味深いと思います。オーディオへの感性は人それぞれということでしょう。
投稿者 黒川鍵司 : 20:19 | コメント (0) | トラックバック
2008年5月 6日
freestyleさんにお聴きいただきました。
試聴のお客さまのお一人、freestyleさんが試聴の感想を書いてくださいました。
前回に続き褒めていただいているのですが、う〜ん、何か不安になってしまうのは、私の自信のなさ故でありましょうか。
投稿者 黒川鍵司 : 20:54 | コメント (0) | トラックバック
2008年3月23日
さもえどさんにお聴きいただきました。
ファイルウェブで、ご活躍されるさもえどさんに拙オーディオシステムをお聴きいただきました。ご感想がさもえどさんのブログに掲載されているのですが......ほめすぎだと思います(^_^;)
投稿者 黒川鍵司 : 00:08 | コメント (2) | トラックバック
2008年2月23日
オーディオと音楽鑑賞についての立場 − その5
オーディオ再生においては、音色、空間表現、音調のバランスなどに、何かしらのシステムごとの付帯が存在する。これは機器の色づけ、オーディオが再生される空間などの結果であると言えるだろう。オーディオにおいて「色づけの全くないシステムが欲しい」という要求は良く耳にするが、これは不可能である。なぜなら、例え、色づけのない機器を作成したとしても、それは作成者の判断による「色づけのなさ」でしかなく、結果として、機器はそれぞれに個性をもつことになるからである。これは再生機器のみにおいてではない。録音機器にも個性は存在している。だから、どのように作成しようとも、完全な色づけのなさは実現できない。
そして、機器の使い手の側にも、判断は存在する。どのような音楽ソースを選択し、どのような機器を選択し、どのようい使いこなすかは、使い手がもつ「基準」による判断の結果であるはずだ。この「基準」がどのように作り上げられるかといえば、経験と知識、オーディオ、音楽のみならず、様々、文化や生活における体験、経験、学習によって生み出される感性、そういったものの総和であるはずだ。五味康祐が言う「あなたの教養が鳴る」というのはこのような意味だと思っている。
故に、この「基準」は個々人で異なっている。だから、ある人物にとって「リアル」な音が、別の人物にとっては「人工的」な音に感じられることがありえる。そして、この「基準」は上記のような総和であるから、それを全面的に他者が理解することはない。言われるままに機材を集めても、本人が満足を得られない場合が多いというのは、当然なことである。他者が、その人物の「基準」を完全に知りうることはないからだ。
趣味というものは、それに熱心であればあるほど、自己の内面にある基準による選択を迫られる場面が多くなるのだ。趣味の実践者は、自分の基準に照らし合わせて、ある種の苦しみや悩みを感じながら、選択を重ね、自己の満足に向かうしかないのである。
さて、このようなことを書くと、次のような質問をもらうことになるだろうか。
「オーディオ趣味は、単なる自己満足のための孤独な行為でしかないのですか?」
この質問に対しては次のように答えたい。
確かに判断というものは、個人が行うしかないものだが、その判断の基準を作り上げるための経験、体験、知識の獲得は個人のみで行えるものではなく、なにかしらの相互関係(もちろん人と人の場合のみではない)が必要となる。また、他者の基準を理解しようとする努力、もしくは他者の基準にふれる機会は、自己の基準を明確化するのに役立つ。他者の基準との差異によって、自己の基準が浮かび上がるからだ。故に真に孤独な行為であるという状況は成り立たない。
投稿者 黒川鍵司 : 10:02 | コメント (2) | トラックバック
2008年2月17日
tockyさんにお聴きいただきました。
先日、ご自宅にお邪魔させていただいたtockyさんに、今度は当方のシステムをお聴きいただきました。レビューはあまりしたくないと仰っていたのですが、無理を言って記事をお書きいただきました。
tockyさん、ありがとうございました。
投稿者 黒川鍵司 : 23:38 | コメント (0) | トラックバック
2008年2月10日
tockyさんのご自宅のシステムを聴かせていただきました。
前回のタイガーマス君さんと同じくファイルウェブのコミュニティで知り合ったtockyさんのシステムを聴かせていただきました。
待ち合わせ場所から、日本有数の繁華街にある、お洒落な都会的マンションにご案内いただき、お部屋に入れていただくと、まず出迎えてくれるのが、クワドラスパイアのラックにおさめられた機器の背面。ビジュアル方面の機器も同じくラッキングされているので、背面のケーブルの量は凄まじく、例えるなら昭和中期の手動式電話交換機という感じ。これだけで圧倒されますが、その横のスピーカーの大きさにも驚かされます。
というわけでシステム構成です。
GPSレシーバ:HP Z3801A
クロックジェネレータ:ESOTERIC G-25U
CDプレイヤー:ESOTERICX-01(バージョンアップ済み)
プリアンプ:ACCUSTIC ARTSPREAMP I mk2
パワーアンプ:SST Ampzilla2000
スピーカー:FOCAL JMlab Alto Utopia Be
まず、この中ではGPSレシーバについて説明が必要でしょう。名称からわかる通りGPSの信号を取得するものですが、位置情報だけではなく、GPS衛星に搭載されたセシウムクロックの信号も受信できるのです。早い話が、宇宙から降ってくる10MHzのクロック信号をG-25Uに供給している訳ですね。何とも壮大な話です。
スピーカーはかなり大型です。高さは120センチ以上、重量は75kg以上と堂々たる体躯で、セッティングを変えるにも数人掛かりになります。その他の機器も、まさ重量級という外観。タイガーマス君さんの機器にコンパクトにまとめられたキュートさがあるのに対し、こちらにはへヴィー級選手の威圧感という具合でしょうか。
さて、音についてです。以前お会いした際に、刺激的な高音がお好きだと仰っていたので、そのような音が流れてくるのかと思ったのですが、流れてきたのは厚い中域が特徴的なものでした。おかげで古楽器、ボーカルものなどはなかなかの味わいです。低域、極低域はちょっと不足を感じました。もう少し芯があっても良いかもしれません。そして、高域なのですが、聴くうちにわかってきました。シンバル、もしくはハイハットなどに硬質さがあるのです。通常のシンバルよりも硬質な金属で、薄く、鋭利に作られたものだったら、こんな音がするかもしれないと思わされる音です。それに気がついてやっとtockyさんが仰っていた志向性がわかった気がしました。おかげでシンバルなどの金属系の鳴りものが決めるところは、スパッと気持ちよく決まります。
次に情報量についてですが、これは凄まじいの一言です。細大漏らさずという言葉が浮かびます。低域の強い音楽でも、それに細部がマスクされるということがありません。送り出しの機器の性能、充実したクロックがこれに寄与しているのでしょう。反面、定位感についてはちょっと「あれ?」と思わされるものがあります。音源の存在感が情報量の割に希薄です。またスピーカー背面にかなり空間があるのですが、奥行き感があまり感じられません。低域の問題にも思えますが、スピーカ−間に液晶モニタがあること、左右に堅牢な壁面がありかなりライブな環境であることなどが影響しているのかもしれません。このライブな環境は音量にも影響を与えており、通常求められる程度の音量であれば問題はありませんが、ある一定以上になると音が飽和してしまうところがあります。これらを改善するにはルームチューニングということになると思うのですが、せっかくの都会的なお部屋の雰囲気を壊してしまうことにもなりかねませんし、DVDなどの試聴時には視界の邪魔になってしまいそうにも思えますので、難しいところです。
試聴の中で、tockyさんの音楽の趣味についても伺ったのですが、もともとはJ-popをお聴きで、次第にジャズもお聴きになるようになり、現在の機器の購入が始まったとのことでした。最近、クラシックもお聴きになるようになられたとのことですので、今後さらに音が発展して行くと思われます。今の時点でも、かなり高度なレベルにいらっしゃいますので、どうなってしまうのか期待しつつ、ちょっとした心配も感じたり(笑)。
試聴が終わった後、軽く飲んだのですが、先日、最高体温を更新した風邪から回復したばかりだったからか、途中で体調を崩してしまい、tockyさんにご迷惑をおかけしてしまいました。もうしわけありませんでした。もっと、ゆっくりお話したかったのですが......。
tockyさん、今回は試聴させていただきありがとうございました。次回、当方のシステムをお聴きいただく際には今回の呑みの雪辱をさせていただきますようお願いいたします。
投稿者 黒川鍵司 : 13:14 | コメント (0) | トラックバック
2008年1月 7日
お聴きいただきました。
先週の土曜日、以前、ご自宅にお邪魔した、タイガーマス君さんに当方のシステムをお聴きいただきました。ご感想を記事にしていただいているので、どうぞ、お読みください。
しかし、毎回のことながら、緊張いたしました......。いつまでたっても慣れません......。
投稿者 黒川鍵司 : 20:12 | コメント (0) | トラックバック
2007年12月28日
プリアンプが帰ってきました。
以前修理に出したプリアンプ、SC-6が帰ってきました。なんでも、症状が確認できないとのこと。試しに使ってみると、あれ? 本当だ。何の問題もない。う〜ん、狐につままれたような気分です。
ともかく、修理していただけるお店がわかったので良しとしましょうかね。
投稿者 黒川鍵司 : 19:55 | コメント (2) | トラックバック
2007年12月23日
タイガーマス君さんのご自宅のシステムを聴かせていただきました。
昨日、ファイルウェブのコミュニティで知り合った、タイガーマス君さんのご自宅のシステムを聴かせていただきました。
まずはシステム構成です。
CDトランスポート:SONY CDP-X5000
マスタリングプロセッサー:BEHRINGER DEQ2496
プリアンプ:TRIGON SNOWWHITE
パワー:Acoustic Reality eAR1001-REF
スピーカー:Fostex G1302
機器は非常にコンパクトにまとめられています。ほとんどのものがハーフサイズ(もちろんスピーカーはちがいます)で、かわいらしさがあります。それらがおさめられた木製のラックに似合ってかわいらしさが漂います。なかでも面白いのはプレイヤーのCDP-X5000で、トップローディング式なのですが、そのメカニカルな部分の動きが非常にユニークです。これはCDプレイヤーなのですが、タイガーマス君さんのシステムではトランスポートとして使用されています。
では、DACは? となると思いますが、これが異色で、BEHRINGER DEQ2496を使用されています。これについては多少解説が必要になると思います。基本的にはマスタリング作業に使用される機器で、デジタルイコライジンザーと考えて間違いありません。手動でのイコライジングはもちろん、マイクを使用した室内音響の測定も可能です。そして24bit/96 kHzのAD/DAコンバートが可能という欲張りな機器です。
プリアンプは私も使用している白雪姫(ただしブラック)、パワーアンプはデンマークのAcoustic Reality社製デジタルパワーアンプになります。
さて、試聴です。
オーディオ機器のあるお部屋にご案内いただいた際、音云々以前に、お部屋に開放感が満ちていると思いました。スピーカー背面、左ともベランダへの出入りが可能な窓となっていますし、右側もしきりなどはなしにリヴィングにつながっています。家具も最小限で、空間的な広さを感じます。閉塞感に満ちた私の部屋とは大違いです。これは、私とは正反対の音となるのではないか、まったくの評価不能な音となるのではないかと思ったりもしましたが、全くの杞憂でした。開放感と心地よさを備えた音でした。
いわゆるオーディオファイル的な視点でいえば、定位感、低域のダイナミズム、情報量などは不足しているということになると思いますが、「生活にとけ込むオーディオ」という視点からすると、広がりに満ち、軽やかな低域とカラッとした明るい中高音が、部屋のどこにいても、隣の部屋でも楽しめるオーディオシステムということになります。BGM的と言ってしまうと誤解を招くかもしれません。「音楽が流れていてもうるさく感じず、心地よくおしゃべりが楽しめる」という表現がよいかもしれません。これであれば、奥様とお子様も楽しめるオーディオと言えると思います。
お部屋自体はライブな特性で、スピーカーは壁にぴったりと設置されていますが、私が聴く限りでは嫌なピーク感や低域のブーミーさ、どこかの音域の引っ込みなどは感じられませんでした。これがデジタルイコライジングの力だとすると、その効果には目をみはるものがあるといえるでしょう。ただし、その心地よさ故に、ジャズには「熱さ」の不足を感じますし、オーケストラの大太鼓の一撃がにじんでしまう傾向もあります。これらを解決するとすれば、前述のシステムを収納しているラックをオーディオ専用のものに換え、スピーカーの足下を固め、セッティングを詰めるといったことが有効かもしれません。しかし、それでも、このオーディオシステムの特徴である「心地よさ」が継続するかどうかと言われたら、首を横に振ることになりそうです。
とかなんとか難しいことを書いておりますが、試聴自体は45分くらいで切り上げさせていただき、あとは音楽を聴きながら楽しく過ごさせていただきました。タイガーマス君さんとお話ししながら、合間合間に「きっと、このような音楽を聴きながらであれば、ご家族の会話も弾むだろうなぁ」などと考え、隣のお部屋のオモチャのいっぱい詰まった箱を眺めて微笑ましく思ったり、といったことを繰り返しておりました。
機器の追加について何かありますか? というご質問をいただき、その場でDACとお答えしたのですが、適切な機種が思い浮かびませんでした。帰りの電車の中でApogeeが良いのではないかなぁなどと思いつきました。miniの方なら場所もとらないし、ヘッドホンアンプの代わりにもなるので良いのではないかなぁと思います。
今回の試聴は、オーディオと生活、オーディオと家族の関わりというものを考えさせられました。いわゆるピュアオーディオ視点ではなく、生活に無理なくとけ込むオーディオという観点からすると、タイガーマス君さんのシステムは大正解ということになるのではないかと思います。
クリスマス前のお忙しい時期に訪問してしまい申し訳ございませんでした。にもかかわらず気持ちよくご対応いただいたことに感謝いたします。本当にありがとうございました。
投稿者 黒川鍵司 : 10:08 | コメント (10) | トラックバック
2007年12月10日
プリアンプの修理(その1)
というわけで、先週の土曜日SC-6を発送しました。本日、発送先のお店からメールが来ました。何だろうと思いつつ読んでみると、アンプの到着のお知らせでした。こうしてちゃんと連絡してくれると安心できて良いですね。また、修理の件数が多く、しばらくお待たせしてしまうとお詫びの言葉もありました。うちではサブシステムですので、そんなに急いで修理する必要はないですよと返信しておきました。
それにしても修理が多いというのは、ちょっと意外でした。安易に買い替えず、気に入った機器を、ショップに修理まで出して使おうというユーザが、相当数いるというのは嬉しいことですね。私も、そういうオーディオユーザになりたいものです。
投稿者 黒川鍵司 : 22:12 | コメント (4) | トラックバック
2007年12月 4日
貰い物のプリアンプが
以前ここにも書いたプリアンプなのですが、ここの所、弱音再生時に左チャンネルで、音が途切れたり、ブツブツとノイズを出したりする症状が出てきました。まあ、想定済みの状況なのですけれどね。
この症状をネットでいろいろしらべてみると、リレー部の劣化ということになりそうです。互換性のあるリレーを買って、自分で交換してみても良いのですが、その他の部分も劣化があるでしょうし、そういう部分も含めてオーバーホールしたいなぁと思いました。
というわけで、レストアしてくれるお店を検索すると結構あるんですねぇ。個人の方がこだわってやられていることろもあれば、ステレオ・サウンドに広告をお出しになるようなお店までありました。その中に、以前伺ったことのあるお店がありました。これも何かの縁と思い、メールをしてみると、私のことを覚えていてくださって、まずは送ってほしいとのことなので、早速梱包いたしました。送付するのは週末でしょうけれども。
え? 修理するくらいなら新しいのを買えって? トーンコントロールとフォノ入力のあるプリアンプなんて、低価格帯にはほとんどないのですよ。それに、このアンプ、ジャズやロックなどを聴くとなかなかノリがよく、特にフォノの音は一緒に唄いだしてしまう楽しさがあるのです。いくら無料でもらったからとはいえ、捨ててしまうのは絶対に惜しい。それに、勿体ないでしょ?
投稿者 黒川鍵司 : 21:53 | コメント (6) | トラックバック
2007年11月24日
オーディオ店で三つほど
- オーディオ店に長い時間いると、店員さんに間違われます。「お手洗いはどこでしょ?」とか「今鳴ってるスピーカーはどれですか?」とかには普通に答えさせていただきます。「もってきたディスクをかけてほしいんだけど」なんてご要望にも、本当の店員さんが忙しそうだと、彼に目配せした上で対応します。かかっているオーディオ機器の感想を述べられる方にも、基本肯定でお付き合いします。さすがに「機材をつなぎ変えてほしい」とか「この価格下がるかなぁ」というご要望には対応できませんが。
- オーストラリアから来たという男性の方と立ち話。外見ですが、私より頭一つでかい。筋肉質のごつめの身体に、鋭い目つき。どう見ても怖い。でも、笑うとちょっと可愛いい。
「アンプは300Bの真空管なんだ。君も300Bは使ってないか?」と尋ねられました。
「いや、300Bはつかってない」
「そりゃそうだよな。今時、真空管なんて使ってる俺は珍しいだろう?」
「私がつかってるのはKT88だよ」
「え?」
「KT88」
「お前も真空管使ってるのか!」と喜んでおられました。 - 店の方と一緒にお話ししていたら、いかにも好々爺という感じのご老人がいらっしゃいました。お店の方の態度がちょっと緊張気味になったのでなんだろうと思いつつ、席を並べてお話ししていました。コーヒーを飲みつつ、たわいもない世間話をしていると、オーディオの話になりました。
「スピーカーはどのようなものをお使いなんですか?」と私が何気なく尋ねました。
「DYNAUDIOのCONSEQUENCEってやつなんですけどね。これがアンプ食いで...... 」
「(たしかあのスピーカーって300万以上だよなと思いつつ)アンプはどのようなものを?」
「FMです」
「FMアコースティックですか?!」
「ええ、モノラルでつかってるので2台ずつ」
「(ちょっと混乱しながら)え? パワーが2台ですよね」
「プリも2台なんですよ。ボリュームの同期が難しいんですがね」
「ぷ、プレイヤーは何を......」
「EIDOS REFERENCEです。ゴールドムンドですね」
「(アクセサリー類も入れたら1億超えるだろうなぁと思いつつ)す、すごいシステムですね......」
「出てくる音は本当に普通の音ですよ......」
といいながらコーヒーをすすっておられる横顔を、羨望の眼差しで見つめつつ、本当のハイエンドの方というのは、説教じみた解説もせず、高圧的でもなく、こういうさり気ない方なんだなぁと思った次第です。
投稿者 黒川鍵司 : 11:37 | コメント (3) | トラックバック
2007年10月28日
オーディオと音楽鑑賞についての立場 − その4
映画を観ていると、たとえ音声がモノラルであっても、画面の人物の動きなどにつれて、それなりに音像定位の移動を感じてしまう。また、ロックのライブでも、クラシックのコンサートでも、観客の耳に入ってくる音は、楽器の直接音よりも、間接的な反射音の方が多いはずだ。さらに前者ではアンプリファイされた音をスピーカーを通して聴かされる場合が多い。にもかかわらず、これに関しても、定位はそれなりに感じられる。
これらは音そのものではなく、視覚情報が音の存在を左右しているといえる。音を聴くはずのコンサート、ライブであっても、実際には音は視覚の補助となっている傾向が強いのだ。
一般的にピュアオーディオと呼ばれる分野では、視覚情報なし、というよりも、音の定位や音像と直接的に関係する視覚情報が存在しない。それゆえ、音のみで、定位、音像、プレゼンスをリアルに作り出そうとする努力が生まれ、結果として、その努力は、音のある一側面を虫眼鏡で拡大するようなものとなっている。
この時点で、すでにオーディオの音は、自然な音とはかけ離れている。オーディオはオーディオ固有の音を有しているのであって、実際の演奏とはことなっているし、互いの優劣を比べるべきものでもない。オーディオの音は、その作成者(メーカー)、聴き手(使い手)双方のエゴの調和であり、それはそれぞれの嗜好にそうものであり、全くの原音忠実再生、完全なる客観性などは成立しない。
では、実際の演奏は、オーディオに何ら寄与しないのか? という疑問がわくが、そのようなことはない。楽器なり、声なりへの一定の基準が聴覚的に確立されていなければ、オーディオの音は、私が考える最低限の原音忠実性すら失い、いったい何の楽器で演奏されているのか、この音楽に込められた情感はなんなのかというものを伝えることすら出来なくなるはずだ
投稿者 黒川鍵司 : 20:40 | コメント (5) | トラックバック
2007年10月13日
どうでもいいこと
本当にどうでもいいのですが、オーディオマシーナのこれを見ると、こやつを思い出すんですよ......。恐るべし、子供の頃の記憶。
投稿者 黒川鍵司 : 13:57 | コメント (4) | トラックバック
2007年10月 9日
オーディオと音楽鑑賞についての立場 − その3
米国のハイエンド・スピーカー・メーカー「ウィルソンオーディオ」の社長、デヴィッド・ウィルソン氏はステレオ・サウンド誌のインタビュー(159号掲載)において、次のように語っている。
世界中に無数のスピーカーメーカーがあります。おもちゃのようなものから非常に素晴らしいものまで。でもどんなスピーカーであっても、、ベートーヴェンはベートーヴェンですし、モーツァルトはモーツァルト、ビーチボーイズはビーチボーイズに聴こえますね。
仮に、再生している音楽に徐々にノイズを加えて行ったとしても、ある閾値までは音楽そのものの鑑賞は可能なはずである。また、ステレオで収録された音楽をモノラルで再生したとしても、その音楽そのものがガラリと様子を変えることはない。音楽全体の概要は、細部を切り捨てていっても存在する。それは聴き手の閾値を完全に下回ってしまわない限りは保証され、そして、その概要がもつ、感動の原動力も保証されるはずである。
故に、例えば夜中の屋台のラジカセから流れてきた女性の歌声に感動することもありえるし、逆に数千万のオーディオセットで奏でられた交響曲の名演でも、その音楽の全体性を破壊してしまっていたら感動を生み出せない結果に終わりえる。
私にとっての原音忠実性とはこのレベルになる。つまり、その音楽の全体概要をできるかぎりくずさないようにするという程度である。悲しい音楽が悲しく聴こえ、楽しい音楽が楽しく聴こえれば原音忠実性というレベルはクリアしていると考える。そして、再生機器が、これがクリアできていれば、人に感動を与えることもありえると考える。つまり、ほとんどの音楽再生機器は、それによって再生された音楽によって人を感動させる可能性を十分に持っていると考えているのだ。
では、それなのに安価な再生装置ではなく、それなりの金額をオーディオに使う意味とは何なのかという疑問がわく。それは、これまで述べてきた細部を味わうためだということになるのだが、これだけではどうにもわかりにくい。
オーディオと比較されるものに車がある。どちらも価格帯が幅広い点が共通点だろうか。オーディオが「記録メディアを再生する」ことが主たる目的なのに対し、車は「移動する」が主たる目的である。タクシー、貨物トラックなのでは「移動させる」がメーンとなるが、これは「移動する」の派生であると言える。
仮に普通運転免許を持つ人物が、東京から京都に車で移動するとする。軽トラックを利用したとしてもたどり着けるだろうし、高級外国車を使ってもたどり着ける。どのような車種を使用するかは、その人物の判断次第となる。ある人物は万が一の事故を考えて安全性が高いとされる車を選ぶかもしれない。別の人物は長距離の運転でも疲れない乗り心地をもとめるかもしれないし、コストパフォーマンスで選ぶかもしれないし、デザインで選ぶかもしれない。それによって価格差は数倍から数百倍になる。
オーディオも同様である。「記録メディアを再生する」だけであれば、ほとんどの機器はその条件を満たしているのである。リップノイズが聴こえるとか、色気があるとか、定位感が抜群であるとか、再生可能な高域が40kHzを超えているとかいったことは、主たる目的からすれば、微々たる差でしかないとさえ言い得る。
冒頭のインタビューの続きでウィルソン氏は次のように述べている。
どのようなスピーカーを求めるのかというのは、リスナーの要求で決まる。私はその中で、非常に高い質を要求する人たちに向けた音の製品を開発しています。
つまり、この微々たる部分にこそ、聴き手の要求が反映される訳であり、それゆえに多様なスピーカー、プレイヤー、アンプが存在し、幅広い価格帯が存在している。
投稿者 黒川鍵司 : 22:25 | コメント (2) | トラックバック
2007年10月 6日
スタック
ファイルの皆さん、こんにちは。
ここ2〜3日くらい、どうも音がおかしいなぁと気がつき始めたのです。抜けが悪いというか、伸びが悪いというか、とにかくあまり楽しくない音なのです。なんでだろうと思案し、スピーカーの調整、アンプ類の接続確認なんかをしても改善しませんでした。
本日、ふと、プリアンプ(TRIGON SNOWWHITE)の上にヘッドホンアンプ(LEHMANN AUDIO Black Cube Linear)をのせていることに気がつきました。確か、一週間くらい前にプリアンプの上部が空間的にもったいないなぁと思ってやったことでした。その場では特に音が変わったとは思わなかったし、関係ないだろうと思いつつ、どかしてみました。
ビンゴでした。以前の音に戻りました。
空間的にもったいなく思えても、アンプ類は重ねない方が良いようです。
投稿者 黒川鍵司 : 12:03 | コメント (4) | トラックバック
2007年9月15日
ここまでで感じたこと
ファイルの皆さん、こんにちは。
CHARISMA+CHARA COMPLETE SYSTEMが納入されて1週間。やっとセット的にもおちつきつつあります。今日はかなり長時間リスニングしておりました。
まず、僕は元々嫌いな言葉なのですが「解像度」という奴を思い知らされた気がします。いままで使用していたiQ7だって、かなりの細かい部分を聴かせてくれていたとのですが、それがさらにという具合です。いままでに50回以上聴いているアルバムにあらたな音のアレンジを発見したりします。さらにミキシングの継ぎ目までわかる場合さえあります。1曲のなかで数回「あ、ボーカルの響きの傾向が変わった」と感じる瞬間があったりするのです。定位感も同様にかなり正確。そして、ケーブルや機器の設定の変化もハッキリと反映させます。もともとはモニター用というのも頷ける傾向です。
でも、生真面目すぎて嫌みになる、なんてことがありません。ここらへんがペナウディオが主張する"auditional wellbeing"というものでありましょうか。
いろいろ聴いてみましたが、クラシック、プログレはかなりのものです。トン・コープマンの「マタイ」では涙が出ましたし、イル・バレット・ディ・ブロンゾの「ys」の官能性と暴力性も旨く引き出してくれます。ロックもだいたい行けます。ジャズはCDからだとちょっと冷めた語り口になってしまうのですが、アナログではそのクールさとアナログの滑らかさが相まって、なかなかのものになります。
もうちょっと、聞き込んで行くと、また違う感想になるかもしれません。
投稿者 黒川鍵司 : 15:43 | コメント (0) | トラックバック
2007年9月13日
やること山積み
ファイルの皆さん、今晩は(流行らせたい挨拶)。
というわけで、今はCHARISMA+CHARA COMPLETE SYSTEMをどうならすかの試行錯誤中です。
ウーハー外向き・内向き、付属のスパイク受けの使用時・未使用時の差、位置・角度などなどいろいろ試して、何とか妥協点が見つかりつつ......と思ったら低音のある一定の音域がちょっと膨らみすぎるなんてことが起きまして、これを調整すべくいろいろとやっておりましたが、ふと、これはスピーカーケーブルの癖では? と思い、在庫のものに変えてみるとビンゴ。というわけでワイヤーワールドのLUS5を外し、QEDのSILVER ANNIVERSARY-XTに。なぜこれにしたかって? 色と細さと堅さがちょうど良さそうだったからです。
で、つけて聴いている訳ですが、うん、これはなかなかあってるんじゃないでしょうか。低域がちょっと締まり、ちょっと華やかが加わった気がします。末端処理がしてないので、直付けなんですが、しばらくこれで行きたく思います。
投稿者 黒川鍵司 : 22:05 | コメント (0) | トラックバック
2007年9月 8日
ということで
拙室のあるマンションに、こんな車がやってきました。

そして、部屋には、こんな子が。

はじめまして、今日から仲よくしてね。
投稿者 黒川鍵司 : 22:47 | コメント (16) | トラックバック
2007年9月 1日
今日買ったもの
ブロンディのベスト、パティ・スミスの「EASTER」、シャルロット・ゲンズブール「5:55」、ジェネシスの「月影の騎士」(LP)、そして......また、やっちまった......。
投稿者 黒川鍵司 : 21:47 | コメント (2) | トラックバック
2007年8月11日
2007年8月11日現在のシステム図
過不足のない状態になったなぁと思います。追加するとすれば、あと二つかな。
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投稿者 黒川鍵司 : 14:09 | コメント (4) | トラックバック
2007年7月13日
DAC64mk2の
CDプレイヤーの使い込みが進むにつれて、DAC64mk2の使用頻度がえらく下がっています。う〜ん、どなたか買い取りたいという方はいらっしゃいますか?
投稿者 黒川鍵司 : 06:56 | コメント (3) | トラックバック
2007年6月26日
やはり
スピーカー位置、リセット、調整、リセット、調整。背面の吸音材の位置、調整、リセット、調整。ケーブルも少し動かして、後はやるべきことは3つほど。今すぐできることではないけれど。
結局、どなたかの家やお店で真剣に試聴した後はこうなる。毎回、毎回。
そういえば、真空管を導入することを不思議がられたことが何度かあるのだけど、私の好みからはずれているように感じられるのだろうか。でも、冷たいもののさわり心地って、たいてい滑らかではないですか?
投稿者 黒川鍵司 : 21:53 | コメント (0) | トラックバック
2007年6月25日
試聴2題
先週の土曜日、Living musicさんに新作スピーカーのS-2C-GSを、そしてWaldstimmeさんのパワーアンプ、オーディオ用のタップ変更後の音をそれぞれ試聴に伺った。前者にはWaldstimmeさんにもご同行いただき、昼食もご一緒いただいた。Waldstimmeさんありがとうございました。
さて、試聴レビューである。
まず、S-2C-GS。スペック、製品特徴などはこちらを確認いただきたい。使用されたプレイヤーはCECのCD3300R、同AMP3300Rである。
以前も同じことを述べた気がするが、価格からすると十分以上である。中域〜高域はもちろん、低域も下手なトールボーイ型スピーカーよりも締まった実在感のある鳴りで、目をつぶって聴くとブックシェルフであることを忘れてしまうレベルである。「ハイエンドショウ2007春」では、多少、ブミーさも感じたのだが、10畳程度の空間での今回の試聴においてはそれが全くなく、エンクロージャーが鳴ってしまうこともなく、音離れも良い。試しに(というより意地悪で)、Ashraの「@shra」などもかけてみたのだが、バスドラの踏み具合まで、うまく表現してしまったのには、いささか驚かされた。オーケストラでのステージの実体感も良好で、実売価格10万円以下というのがにわかには信じられなくなったりもする。内部配線へのこだわりや、バスレフポートへの気配りなどが実を結んでの音なのだと思うが、調整者の耳の良さを改めて実感させられる試聴であった。もちろん50万円以上のブックシェルフスピーカーにかなうものではないが、その定価の倍程度のスピーカーとはやり合えるレベルだと思う。
なお、全体として、多少明るめの傾向が感じられたが、これはプレイヤー、アンプの組み合わせとラックの調整具合によるかもしれないとの説明を受けた。また、このスピーカーが私にとって、最もよいと思える音で鳴ってくれたのは、同社のオリジナル・アナログプレーヤーとCECのフォノアンプにAMP3300Rという組み合わせでであった。これらを考えるに、プレイヤー類などをおごれば、さらに高いパフォーマンスを発揮してくれるのではないだろうか。一度、自室で聴いてみたくも思う。
最後に、例によってだが見た目の問題が残る。スピーカーとしては普通のルックスだと思うのだが、それゆえに凡庸に思えてしまう。これだけ優れた音なのだから、もう少し見た目が洗練されれば、ぐっと引きつけられる人が増えると思うのだが.......。音と見た目、そしてコストパフォーマンスのすべてを満たすというのは、私などが考えるよりも遥かに難しいことなのだろうが、今一歩の洗練を望みたいところである。
次にWaldstimmeさんの所の音にうつる。システムについては、ご本人のブログをご確認いただきたい。前回の時点でもかなりのレベルの音と思えたので、今回の変化については興味が湧くとともに、ちょっとした憂慮もあった。一点の変化が全体をくずしてしまうのではないかという心配である。さて、杞憂におわるか、それとも......。
まず、感じたのは低音制動力がアップしたこと。以前はバックグラウンドとして、ある意味曖昧に後方に広がっていた低音が、かなり明確になり、前に出てくる。交響的な演奏での大太鼓の一撃も、身体に響くようになった。また、全体のスピードもあがり、ジャズやロックもソースへの忠実さをともなって、聴ける音となっている。
その低音の制動力の強化に伴うのだろうが、定位感も明確に向上している。SPKの「Alocasia Metallica」でボーカル(コーラス?)がスピーカー位置よりもずっと上方に定位したのには驚きを禁じ得なかった。これには電源系の変更も寄与してしているそうだ。
と良いこと尽くめのように書いてしまうのだが、そこにはオーディオ普遍の法則「何かを得ると何かを失う」が潜んでいる。定位感、音の制動力があがった分、全体の情報量が不足して感じられるのである。前回においては、ある種の曖昧さ、甘さによって埋められていた隙間が、浮き上がってしまうのだ。
これを改善するには、音の情報量を上げることとなるのだろうが、徒に高情報量を誇るプレイヤ−を導入したとしたら、プリアンプ、DACなどがボトルネックになることもありえる。それらに問題がなくても、スピーカーが力不足ということも起こりえてしまう。と、このように書いていても、私には何か解決方法を提案することができない。以上の点については、ご本人も感じてらっしゃる点だそうなので、何かしらの解決策を見いだされると思う。どのような手段をとられるのか、それを密かに楽しみにしている。
なお、上記を読んでしまうと以前の艶がなくなり、硬質な音となったように感じられてしまうかもしれない。もちろん、そのようなことはなく、艶と広がりは残っている。あくまで、前回と比較して、霧が晴れ、見通しが良くなったということであって、何もかもがかわってしまった訳ではない。
以上、タイプの異なる音を聴かせていただくと、やはり、オーディオの振幅の大きさを感じる。そして、自分の目指すところはどこなのか? という疑問が自然とわいてくる。それに加えて、音楽を聴く楽しさはどこに求められるべきなのか、音楽への感動をどのようにオーディオに還元し、そしてその逆の流れを得るにはどうあるべきなのか、と取り留めなく疑問が湧いてくる。果たして.......。
投稿者 黒川鍵司 : 22:01 | コメント (2) | トラックバック
2007年6月 2日
2007年6月2日現在のシステム図
あと一歩です。
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以前に比べるとだいぶ複雑になってきましたね。
投稿者 黒川鍵司 : 07:14 | コメント (0) | トラックバック
2007年5月 7日
ハイエンドショウ
この週末に有楽町にて開かれるハイエンドショウトウキョウに12日(土)、もしくは13日(日)の午後に行く予定です。どなたか同行していただける方はいらっしゃいませんか? 男女不問オーディオ経験不問です。いや、できれば女性の方がいいか。すいません、半分冗談です(半分本気)。
どうぞ、こちらのエントリーにコメントをいただくか、メールをいただければ幸いです。
実はLiving Musicさんからメールをいただいたんです。何でも新しいコンパクトスピーカーを展示されるのだそうで。それが目当てで行くというところなんですが、他のメーカーさんの展示もなかなか良いのではないかなぁと思います。ハイエンドと名がついていますが、去年行ったときは非常に身近さを感じるショーでした。気後れ不要であります。
投稿者 黒川鍵司 : 21:41 | コメント (7) | トラックバック
2007年5月 4日
2007年5月4日現在のシステム図
投稿者 黒川鍵司 : 20:27 | コメント (7) | トラックバック
2007年2月26日
あれからやったこと
ゴーヤさんによるジャッジメントは、非常に的を射たものでした。
もう少し低い音がズーンと
もう少し見通しが良くなれば
もう、「その通りです」としか言いようのないところでした。
そういうわけで、いろいろ見直しました。
■電源系変更
・パワーディストリビュータをFURMANのM-8に。
・ゴーヤさんからいただいたサエクのケーブルの電源ケーブルをCDプレイヤーに。
・ダイナ中古センターで購入した、やはりサエクのケーブルの電源ケーブルをDACに。
■セッティング
・スピーカー位置をリセットし、調整し直し。
■インターコネクトケーブル
・DAC-プリメインアンプ間でPAD Aqueousを使用することに。
書いてしまうと、簡単に決まったように思えてしまいますが、電源ケーブル、RCAケーブルともに可能な組み合わせを全てやってみた結果で決めました。多少は、今までの弱点が克服できたのではないかと思います。
「そんなことやってる間にCDが何枚も聴けたんじゃないの?」
ごもっとも。でも、こうして苦労した後の音楽の方が楽しく聴けるのですよ。
投稿者 黒川鍵司 : 22:25 | コメント (6) | トラックバック
2007年2月18日
またもやオーディオのことを振り返ってみると
久々にHD580をSA-17S1のヘッドホン端子に差し込んで聴いております。ゴーヤさんからいただいた電源ケーブルは確かに効いていて、更に静けさが強調される様になっています。
言われて気がつくことがずいぶんあります。例えばうぃんさんに「家にスピーカーが4組もあるのですね」と言われて、初めて、この狭い家にそんなにあってどうすんだろうと言うことに気がついたりとか。昨日も「オーディオ始めて2年くらいだよね」と尋ねられて、心の中で走馬灯が回りました。
それなりにオーディオといえる機器を買ったのが、このブログで確認すると2005年1月5日(記事)でした。今読んでみると、なにか初々しさが漂う記事となっています。このときの金額はプレイヤーとヘッドホンあわせても4.5万円程度でした。iPod一台にかなうかどうかの値段でしたが、それでも高価に思えたものです。それにiPodで聴く音とは別世界でしたし。記録を付けていると、こういうことが鮮明に思い出せていいものですね。
今は定価ベースで100万円を超えてるんですよね。20倍。2年という期間は、こういうじっくりやって行く趣味にしては、早いペースなんでしょうが、本人にしてみればずいぶん長かった様にも思えます。これからも、機器を追加、もしくは変更していくのでしょうけども、最初の頃の驚きは忘れずにいたいなぁとおもったり。
投稿者 黒川鍵司 : 22:35 | コメント (17) | トラックバック
2007年1月14日
さらば プアオーディオ
やっちまった。今は後悔していない。
投稿者 黒川鍵司 : 17:45 | コメント (21) | トラックバック
2007年1月11日
今後の予定
投稿者 黒川鍵司 : 19:56 | コメント (10) | トラックバック
2007年1月 8日
システム図(ってほどのものではない)
ためごろうさんのヘッドホン環境の変更についてに刺激されて、拙オーディオシステムの図を描いてみました。
![]()
↑クリックで大きな図になります。
名称の入っていない電源ケーブルは付属品、もしくはそれに類するものです。また図には載せませんでしたが、スピーカーのショートケーブルとしてMonitor LS-1002を使っています。
まだまだ、単純なシステムだなぁと再認識したりして。
投稿者 黒川鍵司 : 20:06 | コメント (9) | トラックバック
2006年12月30日
今日の戦利品
いつもお世話になっているフジヤエービックさんの「歳末ジャンク市」に伺いました。開店前に行ってみたのですが順番は4番。2番はハルさんで、5番はためごろうさんでした。
今回の戦利品は以下のとおりです。
- E3C
1000円でした。「現状渡し」と書いてあるのに、専用のキャリングポーチに入っていて状態がわかりませんでした。「これで中身入ってなかったら面白いなぁ」と言っていたのですが、後で確かめたら完動品。まったく問題なしでした。嬉しかったんですが、でも、なんかネタになるようなことがあった方が......と考えてしまうのはブログを書いているものの、さがでありましょうか - JBL CONTROL 1X
2000円。これも完動品でした。同居人用のR-K700につなげてみると、いままで臨時につなげていたi-Deckのスピーカーよりもはるかに情報量が多く、それでいてスッキリとした音。なんかシステムがグレードアップされたような気分になりました。 - ESOTERIC D-10
0円(笑)。電源ケーブルなし、側面にブチルゴムが張られている。傷あり、箱なし、付属品なし、電源未チェック、お持ち帰りのみということで、この価格が実現しておりました。本当はハルさんが入手されたのですが、重くて持ち帰れないということで、私の手に。確かに重かったです。そして側面のブチル剥がし(ペンチでとって、そのあと除光液で清掃。ちょっと色変わったかも)をして、デジタルケーブルなんて持ってないので、一般的な赤白のRCAケーブルで接続。現状、SA-17S1よりもちょっと上かも? っていう感じです。これでケーブルを奢ったりすればかなり良くなるかも。こんな形で外付けDACを迎えるなんて考えても見ませんでしたが、今回の掘り出し物です。譲ってくれたハルさんに感謝。
投稿者 黒川鍵司 : 19:22 | コメント (11) | トラックバック
2006年11月25日
代替機
というわけでSACDプレイヤーがメンテナンスに旅立ちました。そうなると、せっかくのiQ7とi21のコンビがならせなくなってしまいました。そこで、代替えのプレイヤーを用意することに。最初は2万程度でSACDも行けるユニバーサルプレイヤーでもと思ったのですが、SA-17S1が帰ってきた後の処遇に困るなぁと思いやめました。
うちにあるもので代わりになるものを探してみると、まず目についたのがiBook。スピーカーのエージングにネットラジオを流すのにも使っていましたし、これはアリだろうと思って、CDをかけてみると回転音がうるさい。しょうがないのでHDDに保存してあるAAC192のファイルをiTunesでかけてみると......え? なにこのスケールの小ささ。奇麗に整ってはいるのですが、せせこましい音です。ヘッドホン端子の出力を使ってる訳ですから、こんなもんなんでしょうね。外付けのDACでも用意したら変わるんでしょうけども。
というわけで、とりあえずCDをそのまま再生出来るものを、さらに探してみると、数年前に二束三文で購入したLDプレイヤーを発見。とりあえず端子を奇麗にして、セッティング。イジェクトボタンを押して出てくるトレイのでかさに驚嘆(昔はこの程度は普通だった訳ですが)。そして、CDを聴いてみました。かなり荒い感じがありますが、iBookよりはずっとマシです。
しばらく、これでしのぐことといたします。
投稿者 黒川鍵司 : 08:29 | コメント (6) | トラックバック
2006年11月21日
トラブル
CDプレイヤーにトラブルが起きてしまいました。あるSACDが読み込みエラーになってしまうのです。それ以外でも、読み込みでエラーを起こすディスクが2〜3枚あるのですが、なんどか読み込ませると演奏出来ます。しかし、その1枚はどうしても読み込んでくれません。ディスクの問題も考えたのですが、該当のディスクを他のSACDプレイヤーでかけると問題なく演奏できます。
マランツに問い合わせてみると、そのディスクを同封して送って欲しいとのこと。
う〜ん、この音が聴けなくなるのは悲しいけれど、早めに対応しておきたいしなぁ。今月中にはメンテナンスをかねてお送りしたいと思います。
投稿者 黒川鍵司 : 22:03 | コメント (0) | トラックバック
2006年10月20日
聴いてもらいました。
先週末、大学時代の友人を招きました。久々にあいましょうって奴なんですが、メーンはオーディオを聴いてもらう事でした。かなり緊張したのですが、悪い印象はもたれなかったようです。かけたCDを一枚ご購入になったとの事でしたので。
でも、「俺にはここまでお金かけれないなぁ」とおっしゃってました。せいぜい3〜4万だと。やっぱり、それくらいが普通なんでしょうね。生活全体のバランスを考えたら妥当な線だと思います。自分のバランスが崩れてるなぁと再認識しました。
投稿者 黒川鍵司 : 21:39 | コメント (10) | トラックバック
2006年10月 1日
三度目の― Living Music
前々回、前回と試聴させていただいたLiving Musicさんに、またも伺ってきました。MUSE S-1,S-2販売開始となり、チェリー付き板のS-1C,S-2Cも完成したという、お知らせをいただいてというわけなのです。いや、実際には居心地が良いので理由を見つけて伺ってしまったというのが本音でしょう。
さて、3度目のインプレッションです。
■MUSE S-1
前回も外観以外は合格点としたS-1ですが、今回は更に良くなっている様に感じられました。音の滑舌の良さと滑らかさが両立しており、高低のバランスが良く、オールマイティさを備えています。その滑らかさ、バランスの良さのお陰なのだと思いますが、スピーカーの前15cmにいっても、ツィーターとウーハーの分離を感じさせませんでした。
外観については通常のもの(ナチュラルカラー)とチェリー仕様できたことで、選択の幅は広がったと思いますが、やはり今一歩というところでしょうか。QUADのLシリーズのような仕上げだったら......と思ってしまいますが、そうすると価格が上がってしまうでしょうね。
■MUSE S-2
以前は荒々しく感じられた部分がスケール感の大きさに変わっていました。何か変更を加えられたのかと思ったのですが、そうではなく「A&Vフェスタ2006」出展時の鳴らしこみが効いているようだとのことでした。「コム・デ・ギャルソン」の1,2曲目の低音でも箱なりなどはなく余裕を感じさせます。この低音、鳴らすだけならできる小型スピーカーはかなりあるのですが、しっかり音として、団子状にも鳴らずに伝えられるスピーカーは結構少ない様に感じます。S-2はその少ないスピーカーの一つと言えるでしょう。今回は意地悪のつもりでストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」と「火の鳥」なども聴いてもみたのですが、難なくこなしてしまいました。スケール感もあり、音楽のレイヤーというか奥行きも上手く表現していました。しかし、S-2では、クラシックでは上手く行ってもポピュラーはどうだろうという点があったのでイーグルスの「ホテル・カルフォルニア」も聴いてみたのですが、これも自然で、ロックらしい熱さも感じさせてくれました。
もちろん、50万〜数百万のスピーカーのそれに匹敵するなんてことはありませんが、20万円前後のトールボーイなどとはいい勝負をしてくれそうに思います。
いつもの通り傍若無人に試聴をさせていただきつつ、企業秘密だろうと思いながらも、チューニングについても質問させていただきました。もちろん、ここであかせる内容ではないのですが、まとめると僅かなことでも大きく音が変わるということになります。私の様に聴いて文句をいうだけの人間は楽なものだなぁと反省もしたりして。
今のところ「A&Vフェスタ」のような催しがない限り、Living Musicさんでしか試聴出来ないスピーカーな訳ですが、試聴するだけの価値は十分あると言えます。ブックシェルフスピーカーの購入を検討されている方は一度、ご予約をされてみることをお薦めします。
投稿者 黒川鍵司 : 10:47 | コメント (5) | トラックバック
2006年9月23日
お二人のオーディオを聴かせていただいて
2週に渡り、ゴーヤさん、Waldstimmeさんのオーディオシステムをお聴かせいただきました。音についてのレポートは前々回、前回の記事を読んでいただくとして、それ以外のことを書いておきたいと思います。
- 緊張しました
誰かに合うときに緊張するということはあまりないのですが、今回はオーディオシステムを聴かせていただいて、それを記事にするということが、かなりプレッシャーなのでしょう。自室を出る前から、唇が乾いてしょうがなく、心の中では、なにかの試合にでも向かうときのように、ソワソワとした気分と、それを押さえ込もうとする意思がせめぎあっておりました。この緊張は、システムの音の評価メモを書き終えるまで続きました。 - やっぱり「音は人なり」なんですね
ご本人のバックボーンみたいなものが、音に出るのだなぁと思いました。それぞれに、ご本人の感性、ご趣味、知識、その他諸々が、外観も含めたシステム選び、音、お部屋の雰囲気に確実に反映していました。 - 音の評価
お二人のシステムに優劣などは感じられません。あるのは個性です。その個性を私がどう見たかというのが、あの評価記事です。突き詰めて言ってしまうと、嫌いな言葉ですが「みんな違ってみんないい」です。問題はどこまでバランスをとりつつ音を詰めて行くかなのでしょう。 - そして思うこと
まずは自分のシステムを見直しました。そして、いただいた壁コンの交換、スピーカーケーブルの変更、スピーカーの足元の見直しetc。そして、変更はあっても自分らしい、自分の好きな音とその周りの雰囲気を造って行きたいです。
■追記
壁コン、付け替え工事終わりました。聴き比べができないので、確実性は低いのですが、とりあえず心配したバランスの崩れなどはありません。感じるのは静けさが増したということでしょうか。無音の部分、定位する音と音の間の静けさが増したような気がするのです。いままで頑に拒んできたのですが、これならもっと先にやっておけば良かったですね。ここままで交換をお進めいただいた皆さん、そして機会をつくってくれたWaldstimmeさんに感謝いたします。
投稿者 黒川鍵司 : 14:45 | コメント (6) | トラックバック
2006年9月18日
Waldstimmeさんのお家にお邪魔してきました
こんなに間を詰めて、ご自宅システム訪問をするとは思ってもみませんでしたが、「壁コンセントが待っている」とのお話をいただき、伺ってまいりました。相変わらず厚顔ですね、私って。
さて、システムの構成です。
- CDプレイヤー:Arcam CD82T
- DAC:TransI/V AQUA
- プリアンプ:Counterpont SA5.1
- パワーアンプ:Meixing MC805AA
- スピーカー:DALI RoyalTower(サランネットありの状態)
で、早速、音のお話です。
先日のゴーヤさんのところの音とは別の傾向です。ゴーヤさんのところの音をミニマリズムとするなら、Waldstimmeさんのところの音はマニエリスム。それも暖色系の装飾を感じさせる音です。例えば、ビブラフォンの音にしても、金属系の痛さや突抜よりも、甘い艶が前面に出てきます。定位感、指向性よりも、空気感と音場感が重視されているようで、音が濃密に広がるのを感じます。ソースに正直か? といわれると、そうではないと言えると思うのですが、ホールトーン的というか、場所の雰囲気を感じさせてくれます。滑舌が良い音ではないのですが、余韻に表情を感じさせる。リバーブが非常に活きる色っぽい音です。
これだけだと、もったりした音を思いうかべてしまいますが、Towerの大きさとお部屋の大きさの関係からエアボリュームが大きく、濃密だけど、まとわりつかない音となっています。スピーカーからリスニングポイントまでの距離もそれなりにあるので、箱庭と通常のリスニングの間のような感覚を味わいました。いわゆる、ニアフィールドとは少し異なる音です。ミニチュアの楽団が並ぶというよりも、本当のコンサートはこんな雰囲気じゃないかと頭の中で思う音に近い感じです。この「それらしい雰囲気をつくる」という部分に関しては好みが別れるところでしょうし、雰囲気作りに箱鳴りを利用している部分もあるので、極端に低い音が鳴ると、雰囲気が台無しになることもあります。
通常の低音の場合は、目に見えるという形ではなく、広がり、もしくはバックグラウンドとして存在しています。そのお陰もあって、奥行きが深く、そして、その深さを意識させる傾向にあります。背面バスレフという製もあるかもしれません。また、お部屋を斜めに使用してらっしゃるので、物理的に奥行きを作ることができているというのも大きな要素でしょう。
お預かりものというソナス・ファベールのブックシェルフも聴かせていただきました。もちろん、大きさから想像がつく通り、Towerに比べると低音が不足なのですが、弦と声のきれいさで、そんなことどうでも良くなりました。評価とかそういったことがどうでも良くなる音です。サランネットを外しても、どこかに品を感じさせる見た目もそのような気にさせる要素を含んでいる様に思います。
また、ウイスキー樽の木材を利用した8cmのフルレンジスピーカーも聴く機会をいただいたのですが、これはDALIともソナスとも違って歯切れの良い音。情報量、高低域の伸びという部分では劣っていますが、大きさからは信じられない良い音でした。スピード感のあるジャズなどはこちらのほうが良いでしょうね。
というような試聴の簡単なメモを書いてから、ワインをごちそうになりました。そして、話題はオーディオから音楽、現代思想、文学へと。前回同様に幅広くお話をお聞きすることができました。オーディオに凝る方というのは、それだけでないバックボーンをお持ちの方が多いような気がするなぁ、などと思ってみたりしました。
駅まで送っていただく道すがらもお話におつきあいいただいてしまいました。そして、電車の中では、前に座ったお姉さんのタイトなスカートから出た脚にまたしても魅了されつつ眠ってしまい、気がつけば、最寄り駅でありました。
今回も自分のシステムの課題を思い知らされた気がいたします。長時間に渡り、試聴させていただいたWaldstimmeさんに感謝いたします。そして、壁コンセントをお譲りいただいたことにも......。そして、土曜日に電気屋さんがくることになりました。ああ、また、こうして.......。
投稿者 黒川鍵司 : 19:37 | コメント (9) | トラックバック
2006年9月10日
日帰り試聴旅行
昨日、新幹線にのって、ちょっと遠出してまいりました。上越新幹線に乗るのは初めてだったのですが、2階席だったせいもあるのでしょうか。大阪や名古屋に行くときに比べるとちょっと揺れがありました。トンネルが多いのもちょっとマイナスでした。でも、やはり新幹線。他の列車に比べれば格段に静か。そして私の大好きなスムースなスピード感。これこそ日本が誇る最高のチルアウト空間だと思うのですがいかがでありましょう。iPodはもちろんAshraの「@shra」を奏でておりました(ジャケット参照)。
さて、何で新幹線に乗ったのかといいますと、ゴーヤさんのオーディオシステムを聴かせていただきに行ったのであります。
発端はブログ上の売り言葉に買い言葉。軽い気持ちで「いつでも聴きに行きますよ」と書き込んだら、ゴーヤさんから承諾のメールが来てしまったという次第。本当は8月中にと思っていたのですが、なんだかんだで昨日になってしまいました。
お店での試聴は、それなりの回数してきましたが、どなたかのご自宅というのは初めての体験です。最近、自宅のオーディオシステムについてはそれなりに満足してしまっていて、なにかブレイクスルーになる体験が欲しいと思っていたのですが、はてさて、今回の試聴がそのようになりますか否か。お楽しみお楽しみ。
改札でお出迎えいただき、さっそくオーディオのあるお部屋に。黒いスピーカーが「2001年宇宙の旅」のモノリスのようにそびえ立っておりました。
さて、まずはシステム構成です。
- CDプレイヤー:LINN MAJIK
- プリメインアンプ:オクターブ V70(電源ユニットのブラックボックス使用)
- スピーカー:THIEL CS2.4
- 電源ユニット:信濃電気 HSRー1000
我が家に比べると豪華の一言。そして全体的にミニマルなスッキリとした雰囲気が漂っています。試聴については、ゴーヤさんが選ばれたCDと私が持参したCD双方をかけていただきました。
ということで音についてレポートです。
真空管のアンプということで、ノスタルジックな甘い音かと思っていたのですが、そんなことはなく、澄んだ音を聴かせてくれます。ブラインドで聴かされたら、真空管を使ったシステムとは思わないでしょう。
全体の傾向として、非常に色づけが少ない様に思いました。これは、オールマイティさを備えたオーディオシステムとしては理想的な方向だと思いますが、一聴しただけたと、つかみ所がなく思うかもしません。弛緩させるタイプの音でもないですし、緊張を強いる音でもない。ごり押ししてくるわけでもないし、かといってBGM的でもない。のれるけれど、陶酔ではない。考え過ぎの人ためのものでもなく、何も考えない人のためのものでもないオーディオといえば良いのでしょうか。
そんな中で重点が置かれているのだろうなぁと思えたのが、声と低音域でした。
女性ボーカルは唇の動き、艶が感じられます。この辺りは真空管的と言えるかもしれません。低音の実在感もかなりのもので、アコースティックベースの指が見え、極低音でも指向性を感じるくらい。
その指向性に関連すると思うのですが、定位は非常に自然。頭の位置を多少前後左右にずらしても、ふらつくようなことはありません。この辺りが視覚化に結びついているのでしょう。部屋全体が音に包まれるというよりも、音が見える感じなので、箱庭的と言えるのかもしれませんが、スピーカーのサイズが、それなりに大きいこともあって小編成のジャズ、もしくはボーカルものだと実物大に感じられます。ただし、このスピーカーのサイズに比べて、リスニングポイントが近いせいか、中高音と低音が若干分離する瞬間も感じられました。
音場についてですが、前後、上下も上手く広がります。これも濃密というわけではなく、あっさりでもなく、さらっと自然。音の強弱、とくに弱音表現の上手さ、滑舌の良さ、静寂感の上手さなどが、全体的な自然さにつながっているのだと思います。
このシステムを聴いていると、ゴーヤさんが「クオードのコンデンサー型」に興味を示されるのが、よくわかります。カラーレーションの少なさ、音場の自然さ、定位の明確さといった部分は、コンデンサー型に共通すると言えると思います。
私はカラーレーションのない音を自宅のシステムに求めているタイプではありませんが、ゴーヤさんのシステムをお聴きして、その美点にも共感できるような気がしました。
2時間程の試聴は不思議な気分でした。ゴーヤさんもおっしゃっていましたが、お店でもない場所で、男性二人が、黙ってスピーカーから流れる音楽を聴いているというのは確かに奇妙な図式ですね(笑)。
その後は、アットホームな雰囲気の焼き鳥屋さんで乾杯。オーディオへの考え方や、各ジャンルの音楽への入り込んだきっかけ、デザインと認知心理学などなど、あんなに幅広く楽しく話ができたのは久しぶりで、本当に時間を忘れてしまいました。
そうは言ってもタイムリミットはやってきて、お店を出ることになりました。そして、新幹線の改札までご案内いただき、東京方面最終の新幹線に。隣に座ったお姉さんの多少赤らんだ脚に魅了され手いるうちに、酔いが回って眠ってしまったようで、気がつくと目的の駅の手前でした。それからは終電を乗り継いで、自宅へ。微妙に午前様になってしまいましたが、なんとか日帰り試聴旅行を無事終えることができました。
今回は貴重な体験ができました。個人の方が、ご自身の音を求めて構築したオーディオシステムに触れ、そしてそのシステムを作った人と詳しくお話できるなんて状況はなかなか得られないでしょう。このような機会を与えて下さったゴーヤさんに感謝いたします。
そして、自宅のオーディオにもうちょっと手を加えてみようかと思います。さーて何から始めようかな。
投稿者 黒川鍵司 : 11:04 | コメント (7) | トラックバック
2006年9月 4日
再訪― Living Music
先週の土曜日、Living Musicさんに再度伺いました。なんで、こんな短期間で二回も伺ったかと申しますと、同店の方から次のようなメールをいただいたからなのです。
さて、本日、再度S-2,S-1のチューニングに取り組みました。
結果は、我ながら驚くほど、音質クオリティが上がりました。もう一度、試聴の機会を是非、賜りたくお願いいたします。
こんどは、4301PBにも、勝っていると自負しております。
是非、購入予定のお友達とご一緒して、雪辱させて
いただきたく、お願いいたします。
こういうメールをいただいて聴きに行かないわけにはいかないではないですか。本気モードで伺うことにしました。購入予定の友人はあいにく行くことができなかったのですが、うぃんさんにご一緒いただくことができました。いつも、おつきあいいただきありがとうございます。
秋葉原で待ち合わせると、まずは真空管のお店に。さっそく、うぃんさんがお買い上げ。相変わらずの、買いっぷりの良さに舌を巻く次第。私はJJの球を使っていますが、うぃんさんは別のブランドをチョイス。きっと私の家とはまた違った良い音を奏でてくれることでしょう。
そして、昼食を終えてLiving Musicさんへ。かなり長時間に渡って試聴させていただきました。感想は.......うぃんさんの感想と同様です。で、終わっちゃいけませんね。ちょっと書いてみます。
■六本木工学研究所 MUSE S-1
前回は地味なイメージがありました。今回は目を見張る変わり様です。もちろん、もともとのオールマイティさは備えていますが、表現力が格段に上がっていると感じました。高域は柔らかめで、低音は緩やかなウーハーが支配的な音。優しさがあるのですが、音離れが良く、ボーカルの発音がハッキリとして、前に出ます。うぃんさんがもってらした、カーペンターズのベスト盤は、これ以上ないのではないかと思える程の似合いっぷり。ノラ・ジョーンズの声は、単にハスキーなだけでなく潤いが感じられました。サイズと価格を考えると、かなりの水準だと思います。弱点をあげるとすると、その外見くらいでしょうか。もう少しあか抜けたら、本当のベストになると思います。
■六本木工学研究所 MUSE S-2
荒々しさすら感じたMUSE S-2も、少し穏やかになっています。MUSE S-1とは対照的にこちらは、ツィーターが支配的。全体的な印象は前回とかわらず、やはりクラシックは上手いですね。広がりもこちらの方が感じられます。でも、オールマイティさでは劣るというところがあります。クラシックならS-2、ポップやボーカルものならS-1という使い分けでしょうかね。
で、ORAN4301なのですが、ピアノブラックも含めてMUSEにかすみぎみでした。でも、コンパクトさと見た目には引かれるものがありますね。あまり空間を作れない友人のためにはやっぱりこちらかなぁ、でも、音ならMUSE S-1ですね。
う〜む、試聴に行って更に悩ましくなってしまいました(笑)。
