2007年10月20日
再びMarantzユーザに
本日、こういうものを無料で入手いたしました。

Marantzのプリアンプ「SC-6」です。本体に生産年などはかかれていませんが、Marantzのサイトで調べると1979年発売開始とのことですので、25年以上は前のものでしょう。
このアンプ、ガリの症状などがあったそうですが、クリーニングなどで改善しているとのことです。確認すべく、当方のプレイヤー、パワーアンプと接続すると正常に動作しました。
音についてですが、現在使用しているスノーホワイトに比べると、当然ですが、音のクリアさ、定位感などは劣っています。しかし、音に粘りがあって、特に中低音以下の濃さには色気があります。また、全体としてリラックスできる音調ともなっています。うん、これはなかなかですよ。
実は来年、CDレシーバーを利用したコンパクトなサブシステムを作ろうと思っていたのですが、せっかくこのプリがありますので、これを中心にシステムを考えてみることにします。まずは、パワーアンプだな。というわけで、ご不要のパワーアンプをお譲りくださ......d( ̄  ̄;)☆\(ーー
投稿者 黒川鍵司 : 23:28 | コメント (4) | トラックバック
2007年8月 2日
アナログ環境:ここまででやったこと
MUSEHEART BRU-357改(RW)とCEC PH53を入手してここまでにやったこと。
- 水準器を使用して、水平をとる。
結果的にCDプレイヤー、プリアンプ、フォノイコライザーも水平がとれた。ついでにスピーカーもスパイクの調整をして水平にした。 - プレイヤーのインシュレータをJ1projectのものから、黒檀ブロックに。
柔らかで穏やかだった音が、弾むようになった。 - RCAケーブルを付属の赤白ケーブルからアキュフェーズのケーブルに。
高域に残っていたハム音が消え、全体にクリアに。 - プリ−パワー間のRCAケーブルをBelden9272を使用したケーブルから、MIT AVt3icに。
素直な音から、静寂感と陰影をたたえた彫りの深い音に。 - カートリッジをSHURE M44GからGRADO Prestige Blueに。
情報量、繊細さアップ。 - スタビライザー(audio-technica AT-618)導入。
左右のセパレーション、定位間が向上。 - PH53のカートリッジ入力(負荷)容量調整
無調整状態:高域が割れる。特にコーラスで顕著。低域は引っ込んでいておとなしい印象。
+837pF:割れはないが、ひどく高域が刺激的。聴く気になれない音。
+47pF:無調整状態との差がほとんどわからない。
+147pF:高域の割れは大きく改善。低域の量感も出てきた。
+367pF:高域の割れはほぼなくなる。低域の広がり、量感も良く、色気がある。音の弾力も良い。
+470pF:高域の割れはなく、低域の広がりもあるが、いまいち快活さに欠ける。
というわけで、+367pFに落ち着く。 - ヘッドシェルにfo.Qシール貼付。
約8mm四方のものを天面中央に貼付:セパレーションも良く、静けさも増し、ハイファイな音と思えるが、美しさも、楽しさもない。どう考えても貼っていないときの方が良い。
約8mm × 3mmのものを天面最先端に貼付:貼っていないときに比べると静けさは増すし、音の揺れも収まる。8mm四方のときとくらべると、音の勢いも、柔らかさも残るようになった。弦や声には豊潤さを感じる瞬間もある。素直に改善と思える。
約3mm四方のものを天面最先端に貼付:貼っていないときとの明確な差が感じられない。
というわけで、二つ目の状態にする。
今後の課題
- 針圧計導入
- フォノイコライザー電源ケーブル交換
- 奥行き感改善の方法を熟考
投稿者 黒川鍵司 : 23:22 | コメント (8) | トラックバック
2007年7月28日
二つ目の
iGRADOに続き、二つ目のGRADO製品を所有いたしました。ものは何かって? これです。
投稿者 黒川鍵司 : 20:57 | コメント (4) | トラックバック
2007年7月20日
とりあえず。
音が出ましたよ。

ケーブルの変更etcは明日やります。
投稿者 黒川鍵司 : 22:25 | コメント (12) | トラックバック
2007年6月 4日
パワーアンプ復活
連絡を取りまして、真空管の交換だけでという当方のワガママもおききいただき、そのうえ、お店に直接取りに行くという行為まで許していただき、本日復活となりました。通常の営業日というものを考えると、恐ろしく早い対応をしていただきました。満足なんて言葉じゃ言い表せないですね。販売店さん、輸入代理店さん、本当にありがとうございました。
という訳で、かえってきて取り付けて、電源入れて3分。テスターとマイナスドライバーでバイアス調整。ついでなんで、全球で調整。やっぱり、オーディオやるならテスターは持っているべきですな。そしてお風呂に入って、いざ試聴(あれ? 誰かと同じパターンだ)。おお! 何の問題もなし!
うんうん、これで迷うことなく次の散財へと......進まないよ(笑)。
投稿者 黒川鍵司 : 21:05 | コメント (2) | トラックバック
2007年6月 2日
相次ぐなぁ。
iPodがほぼ故障(機嫌がいいと使える)のは、既に書いた通りですが、今度はメーンのオーディオシステムです。右のスピーカーから断続的に「パチパチ」というノイズが聴こえます。
プレイヤー、アンプ類、ケーブル類などのチェックの結果、原因はパワーアンプとわかりました。さらに調べると、KT88の一本を左右入れ替えると、症状も左右入れ替わることが判明。うぅ、やっとここまで来れたのに。
とりあえず、販売店さんにメールしました。真空管だけ、送付ということで勘弁してほしいなぁ。30kgの梱包なんてしたくないし......。
投稿者 黒川鍵司 : 17:19 | コメント (4) | トラックバック
2007年5月21日
KRYNAさんに伺いました。
先日のハイエンドショウで気になったELECTROCOMPANIET。見た目の格好よさに惹かれまくったのですが、ショウではサイレントコーナーだったので、音が聴けなかったのです。せっかく、あの姿を見たのですから、音が聴きたくなるのが人情というものです。というわけで、昨日、KRYNAさんに伺うことにしました。
町田ということだったのですが、私の家からは結構な遠さでして、いろいろあって片道2時間以上かかってしまいました。また、最寄り駅となっている成瀬駅からも、本気で歩いて15分程度の距離でして、お店が目に入ったときには「や、や、やっとついた......。」と心の中でつぶやきましたとも。
さて、そんな思いをしつつ、お店のドアを開けると、一見のお客にすぎない私を、笑顔で迎えてくださいました。社長さんからも「ようこそおいでいただきました」と声をかけていただき、ハイエンドショウで製品を説明していただいた女性の方(後で知ったのですが、社長さんの娘さんだそうです)からも声をかけていただきました。「ELECTROCOMPANIETを聴きに参りました」とお伝えすると、二階に案内され、店長の鈴木さんにご対応いただきました。
まずはELECTROCOMPANIETの三点セット+KRYNAさんのオリジナルスピーカー(D502だったかな?)に加えて、やはりオリジナルのDACを加えた構成で聴かせていただきました。音の傾向は低音に重点を置いたピラミッドバランスで、低音の実体感が濃密でパワーがあります。しかし、だからといって、他の音域がマスクされることはなく、華やかさもあり、音の立ち上がりもスピーディー。低音が強いスピーカーにありがちな濁りも感じませんでした。こう書いてしまうと「ロック向け?」と思われてしまいそうですが、ピアノにも一音一音の沈み込みがしっかり表現されていたので、クラシックやジャズもかなりいけるオールラウンドさがあります。ただこれが、ELECTROCOMPANIETのカラーなのか、それともオリジナルのスピーカー+DACのカラーなのかがちょっと判断がつきません。
というわけで、次に、DACを外していただき、ELECTROCOMPANIETの三点セット+オリジナルスピーカーでお聴かせいただきました。先ほどと比べると、基本的な方向性がまるっきりかわってしまうということはないのですが、多少温度感が下がる気がしました。音の立ち上がりの良さや濃密さ、濁りのない雰囲気は継続しているのですが、上の方で角が取れたような落ち着きが漂います。北欧メーカーというのが納得できる気がする音で、自宅でゆったりと聴くにはこちらの方がよいかもしれません。これが、ELECTROCOMPANIETのプレイヤーの音なのでしょうね。大人なプレイヤーという感じでしょうか。
その他にもKRYNAさんオリジナルのアンプなどもお聴かせいただきました。真空管のモノブロックのパワーアンプと組み合わせで、離れたところに黒いボックスが二つ並べておいてありました。なんでパワーアンプが4つも? とおもったらプリアンプとのこと。ボリュームなどがついていないボックスの方は電源部だったのです。その姿だけでも、かなりこだわる方向けの製品、玄人向けということが伺える製品でした。
また、オリジナルのアクセサリーでは吸音材のKQが気になりました。吸音材というと大掛かりなものが多く、値段も高いものが多い訳ですが、それらに比べると、かなりリーズナブルで、大げさとならない製品でした。惜しいなぁと思ったのは色が白しかないことでしょうか。ほかの色もあれば部屋に合わせて選べ、部屋の雰囲気を壊さない吸音材になるのではないかなぁ。そのほかのアクセサリー類も、使いどころがハマれば、かなり効果的ではないかと思えるものもいくつかありました。
あと一つ気になるプリアンプがあったのですが、まあ、それは内緒ということで。
扱っている製品にしろ、音へのこだわりかたにしろ、なかなかユニークな視点とセンスのあるお店だと思いました。こういうお店がもっと増えると日本のオーディオも、もっと面白くなりそうです。
あ、そうそう、これからいってみようという方へなのですが、徒歩でいかれる場合は、成瀬駅から歩くよりも、町田駅からバスを利用された方がよいとのことでした。バス停がお店の前にあるので、私のように必死に歩く必要はないそうです(笑)。
投稿者 黒川鍵司 : 22:29 | コメント (8) | トラックバック
2007年4月13日
はいはい
商談の末、届いたのはこれですよ。
投稿者 黒川鍵司 : 06:55 | コメント (16) | トラックバック
2007年3月24日
iPodの調子
最近、iPodの調子がよくありません。ノイズを再生してリセットがかかってしまうことが、2日に1回くらいありまして、リセット後は「もうダメ!」って感じのアイコンが画面に表示されることが相次いでいます。この症状、多少、コンコン刺激を与えてあげて手動リセットするとたいてい治るのですが、今日は内部のデータが全部飛びました。あまりのことに、ちょっと笑ってしまいました。
そろそろ買い替え時期なのかなぁとも思うのですが、出費はあまりしたくないなぁと。症状はどうもディスクへのアクセスの問題のようなので、とりあえず、今日、物理フォーマットをかけました。そのあと、音楽ファイルも転送し直したわけですが、さて、この処置が吉と出ますか否か。おたのしみおたのしみ。なんだかんだ言いながら、こういう状況を楽しんでたりしたりしちゃったりなんかして。
投稿者 黒川鍵司 : 00:43 | コメント (4) | トラックバック
2007年3月19日
「狂ったフクロウの治療」
という題名のアルバムがあったと思うのですが、誰の作品でしたかね。ジャケットもインパクトのある絵柄だったと記憶しています。
しばらく、iQ7の方で音楽を聴いていませんでした。サブシステムのR-K700とControl1Xで聴いていました。なんか大きなスピーカーに向かう元気がなかったからなのですが、普通にリーズナブルに良い音で楽しみたいという程度であれば、この組み合わせで十分ですね。R-K700にはテープアウトがあるので、外付けのヘッドホンアンプもつかえるし、デジタルの入力もあるのでPCをトランスポートにもできますしね。フォノ入力もあったりします。コンパクトにまとめたいのなら、このレシーバーは十分にありだと思います。
で、今日からiQ7の方で聴き始めました。1週間ぶりくらいでしょうか。やっぱり、容積が大きいだけあって、低音の充実感が違いますね。しばらく、こちらの音に浸りたいと思います。
投稿者 黒川鍵司 : 22:32 | コメント (0) | トラックバック
2007年2月11日
Primare I21

iQ7を購入した後、PM4400、HA-1Aなどでならしてみたのだが、どうも納得が行かなかった。前者はならせて入るのだが、なんとなく面白みに欠けていた。後者は声の艶っぽさは格別だったが、低音がどうにも不足していた。
HA-1Aはプリアンプとしても利用できるので、パワーアンプを導入するという手もあったのだが、納得できるだろうパワーアンプと考えると、どうしても高価になってしまう。そこで、プリメインアンプを新規で購入することにした。いくつか候補はあった。購入検討時、メモをこのブログにも記載したのだが、再度掲載してみよう。
■Marantz PM-17SA ver.2
プレイヤーと対になるし、価格もこなれている。プリアウト、トーンコントロール、パワーインありで決まりかと思ったが、店頭で聴く限り、線が細すぎる。自宅では違うのかもしれないが、あまり魅力を感じなかった。■ONKYO A-977
トーンコントロール、パワーインあり。デジタルアンプということでちょっと構えてしまったが、音には違和感はなかった。わるくない。いや、むしろいいと思うが、なにか一歩足りない気がする。■ONKYO A-1VL
プリアウト、パワーインあり。音のリアリティとしてはA-977より上かなと思ったが、ときにそれが鼻につく。もう少しふくよかさが欲しいかも。■LUXMAN L505
プリアウト、トーンコントロール、パワーインあり。店員さんに感想を聞かれて思わず「ぐっと音楽的になりましたね」などと分かったようなことを口走る。いままでの機種とくらべると1段上な感じ。なんとなく真空管を思わせる情感のある音。■Accuphase E-213
トーンコントロール、パワーインあり。線は細いものの、痩せているとは感じさせず上品で、優等生という感じ。音の透明感、見通しの良さは随一で、弦やピアノについては流石の一言。これならクラシックを分離感良く聴くには今回聴いた中で最良だろうと思う。でも、もう少しじゃじゃ馬な所があってもいいかとも思ったりする。
事前の机上調査では、A-977を検討していたのだが、この時点の試聴ではL505が最有力候補となった。ちなみにI21については以下の様に書いている。
プリアウトあり。北欧産というイメージに引きずられたのかもしれないが、優しいかったり、弾みがあったりする音の背後に冷気というべきか、ひんやりとしたものというか、言葉にしづらいものがあるような気がした。決して冷徹というわけでなく、心地よい冷ややかさ。こういうところが日本のアンプとの違いか?
その他にも、いろいろと国産機をメーンに聴いてみたのだが、どうにもI21の「ひんやりとしたもの」が耳の残った。そして、結局その感覚を信じて購入に至った。この感覚は湿度感と言われるものと近い気がする。真空管アンプでいわれる、暖かみのある湿度感とは、肌触りが違っているのだけど、共通している部分もある。「冷気」とかいてしまうと、一般的にいわれる「冷たい音」「機械的な音」というイメージを持たれてしまうと思うのだが、それらが「乾いた音」なのに対し、I21の音には湿り気がある。もちろん、音としては、この感覚だけがあるわけではない。刺さる部分のない滑らかな高音、鮮やかさのある中域、意外と腰の座った低音など、取り上げるべきところは他にもある。しかし、最大の特徴はそれらの裏側にある、ひんやりとした湿度感であると思う。
以上、まったくもって抽象的な表現しかできない自分が嫌になるが、音については、このようにしか評せない。
音楽のジャンル的には特別不得意というものは感じられず、録音年代についても同様である。アンプ自身のカラーに染めてしまう程ではないが、耳障りにすることなく聴かせてくれる。特に不得手がないという点は、逆にいえば特筆するものがないということにもなりかねず、この点で人によっては「物足りない」と評価することもあると思う。得意分野をあげろといわれれば、強いていえば、クラシックということになるだろうか。このアンプを使用し始めてから、クラシックのCDを購入する機会が増えたのは偶然ではないと思っている。
数値的には出力が8Ωで75W。能率90dBのiQ7には、十分過ぎるといえる数値で、HA-1A使用時に感じられた低音の不足が、嘘のように解決した。大きさは幅43cm、高さ10cm、奥行き38.5cmとスリム。重量は13.5kgとあるが、実際持ってみると、それ以上にずしりと重い様に感じる。この重さは国産メーカー機のように中身がぎっしり詰まっているからというわけではなく、電源部と剛性感の高いフロントパネル、シャーシによっている。アンプ部はかなり小さく(メーカーサイトに写真があるので参照して欲しい)、これでこれだけの音を作り出しているということが不思議にすら思えるほど。なので、中身が詰まっていなければ良い音であるわけがないと仰る方にはお薦めできない。
外見についてはシンプルそのもの。全面には音量レベル(もしくは左右のバランスを示す数値)と現在の入力元を表示するインジケータ、ボリューム、入力元の切り換えボタン、スタンバイスイッチ、深く彫り込まれたロゴしかない。背面にはRCAの入力と、テープアウト、プリ出力、そしてスピーカー出力が並ぶ。RCAのコネクタについては縦に並ぶRとLが狭めで、太い接続部分をもつケーブルは使用できない。スピーカー出力部分も標準的なケーブルを使用することが前提につくられているように思える。この点でも、物量主義の方には薦められない。
価格帯も海外のアンプとしては、安い方だと思う。外観、音ともに日本製のアンプにはない感覚があるので、10万円台後半のアンプの購入を検討している人には、一度、試聴して欲しく思う。
最後に初期導入時に、片方のスピーカー出力においてノイズが発生するというトラブルがあったことは明記しておく。また、他のユーザの方からもトラブルについて報告をもらったことがある。何かしら弱い部分があるのかもしれないが、私の場合は、一度修理に出して以降は、なにもトラブルに見舞われておらず、単に偶然が重なっただけということかもしれない。また、修理の際の代理店の対応が良かったことも、記載しておく。
投稿者 黒川鍵司 : 19:55 | コメント (14) | トラックバック
2007年1月21日
KEF iQ7

上から見ると涙滴型のエンクロージャ、上部に少しはみ出るスピーカー部、同軸2ウェイ。それぞれソナスファベール、B&W、タンノイを思い起こさせる。しかし、それでいて、それらとは少し距離を置いたスピーカーという気がする。
甘い音も出せない訳ではないし、解像度の高さを求めることもできるし、朗々とならすこともできない訳ではない。もちろん、それらでトップクラスになれる訳ではないけれど、こちらの要求に染まってくれるスピーカーであると思う。他の機器の変化、アップグレードに素直についてきてくれるというという、手応えを感じさせてくれる。こう書くと、個性がないということになってしまう気がするが、むしろバランスの良さがあると考えていただきたい。
店頭での比較では、同一価格帯のDALIのTower、モニターオーディオのB6などがあったが、前者は背面バスレフ、後者は低音の制動が難しそうと感じたりした。そんな中、全く知らないメーカーであったKEFのiQシリーズを聴いてみた。音の広がりと定位感の良さ、そして私が求める方向の音に向かってくれそうな気配があった。そういうわけで、iQシリーズに決めた訳だ。一応、3ウェイ以上を目標としていたので、選択肢はiQ9とiQ7になる。差はウーハーの数で、ウーハー二発のiQ9では、低音の力量感がまし、音の奥行きが深まる。その効果は交響曲などでは絶大だった。たしかにiQ7とくらべると一段階上という気がしたのだが、私は6畳間でニアフィールドリスニングをせざるを得ない身だ。そこで、スピーカーに近寄って聴いてみると、iQ9では低音が分離してしまうような感覚がつきまとった。iQ7ではその傾向が少なく、ブックシェルフの感覚が残っている気がした。これが購入の理由となった。今考えてみるとiQ3を購入して何かしらのサブウーハーを足すということでも、良かったのかもしれない。その場合はサブウーハーとスピーカースタンドの選定で頭を悩ませることとなっていたとはおもうが。
KEFの最大の特徴となっている「Uni-Q」と呼ばれる同軸2ウェイの機構は、点音源を確保するために有効で、ニアフィールドで聴かねばならない私のような人間にとっては、福音とも言える機構だ。大型のスピーカーを近距離で聴いたときに感じる、ツィーターの浮きのようなものを感じずに済んでいる。もちろんこれは、同軸2ウェイのみの恩恵ではなく、ネットワークの巧みさなども貢献しているのだろう。
低音に関しても私の部屋では十分な鳴りでレスポンスもよく、サブウーハーなどの必要性を感じない。スペック上、再生周波数は40 Hz 〜40 kHzとなっているので、スペック表が全てではないが、数値上は一般的なサブウーハー、スーパーツィーターを必要としないと言っていいだろう。私の家では、もちろん、他の機器の影響もあるだろうが、よくあるスペックを自慢するような音では鳴っていない。英国メーカーらしい、奥ゆかしさとでも言うのか、欲張らない音作りというものを、時に感じさせる。
私が目指している音の方向というのは、グラマラスとかエレガンスというよりも、アドレセンスということになるだろうか。思春期(アドレセンス)そのままに快活さも、妖しさも出していてくれる方向をとおもっているのだが、iQ7は、そんな無理な要求にも、かなり答えてくれていると思う。基本ロックの人間なので、その分野は当然だが、ジャズなどもなかなか聴かせてくれる。ジャズでは特にホーンセクションの音が良いのだが、これはUni-Qにおけるツィーターの構造にホーン的な部分があるからなのだろうか? そして、それら以上に驚くのは宗教曲などの比較的大編成のコーラスが入った音楽である。これらについては、他のジャンルから一歩抜きん出る。声の表現が上手いという定評通りということだろう。
総じてコストパフォーマンスもよく、もっと知られても所有者が増えても良いスピーカーだと思う。知名度がいまいちな理由は、試聴できるお店の少なさだろうか。ビジネス上の問題がこれをもたらしているのだろうけれど、それが普及を妨げていると考えると、もったいないことだと思う。また、細かい話だが、スピーカーターミナルの部分がちょっと変わっていて、一般的なYラグが使用できない。今現在Yラグを使用したケーブルをお持ちで、それを今後も使いたいと言う方は要注意である。
投稿者 黒川鍵司 : 11:06 | コメント (8) | トラックバック
2006年11月13日
電源タップがやってきた
電源タップのことを書いていたら、このブログでも良くコメントをしていただくahtohさんにオヤイデ電気のOCB-1 DXsをお借りすることとなりました。交換にDT990をお貸ししたら、とんでもない早さでレビューを書いてくれやが......いや、書いていただいたので、当方も早速書くこととします。比較したのは先日購入したCLASSIC PRO/PDM。既に価格面で倍の差を付けられているし、どう考えても他流派試合だが気にしないでおきます。
まず、OCB-1 DXsの外観ですが、かなりガッチリしており、足の小指をぶつけるといたそうな雰囲気。また、色使いからしてもかなり目立ちます。これは全く目に触れない様に隠すか、逆に思いっきり目立たせるかという二択の使用方法しかないでしょうね。さりげなく使うとは行かない存在感です。ケーブルも、青みのあるシールドがかなり鮮烈に目に飛び込んできます。これも、あえて目立たせるか、すっぱりと隠すしかないでしょうね。
で、音の方ですが、「早速書く」といっても実は結構時間をかけて、以下の様に聴き比べました。
CLASSIC PRO/PDMで15分程いろいろ聴いてみる。
↓
CDプレイヤーとアンプの電源を切り、OCB-1 DXsにつけ換える。
↓
CDプレイヤーとアンプの電源を入れ、30分放置
↓
15分程いろいろ聴いて、双方の電源を切る
↓
CLASSIC PRO/PDMにつけかえて15分放置
↓
再びいろいろ聴く
その結果を列挙します。
- OCB-1 DXsにすると静けさが増す気がする。
- OCB-1 DXsの方が定位がきっちり決まる感がある。
- 音の押しの強さはPDMの方があるようだ。
- かっちりとしている分OCB-1 DXsにするとこじんまりとした感じがなくもない。
- 押しがある分PDMは微細な部分が欠ける気もする。
なんと弱気なレビューだろう......。できれば、全ての箇条書きの前に「強いて言えば」も付けたいくらい。すいません、これくらい時間をかけても、私の耳にはこの程度しか感じられませんでした。もっとゆっくり、3日くらいかけて、聴き込めば、もっとはっきり言えるのかもしれません。
どちらが良いかというのは、即決できる問題ではないでしょう。それこそ、好みの問題です。基本的にはオーディオという立場ならOCB-1 DXsを選ぶべきだろうとは思いますけど。
投稿者 黒川鍵司 : 23:28 | コメント (4) | トラックバック
2006年11月10日
電源タップをどうしたか
モノが届きましたので、種明かしを。これです。
投稿者 黒川鍵司 : 21:43 | コメント (4) | トラックバック
2006年11月 6日
電源タップをどうするか
Waldstimmeさんにお譲りいただいて、壁のコンセントを変更したのは、以前書いた通りですが、そのコンセントから全てのオーディオ機器の電源をそのままはとれないので、電源タップをつかっています。使っているのは、もともとPC用に買ったものです。きっと、オーディオをやっている人からすれば言語道断というかんじなのでしょう
(今確認してみると意外な事がわかりました。TEAC製のノイズフィルター入りのタップでした。偶然とはいえ、私が所有するタップの中では一番「オーディオ的」でした)
しかし、オーディオ用の電源タップは高価です。それなりに口の数があるものとなると、数万円クラスになります。買えなくはないですが、私には不釣り合いな気がするのです。それに、電源ノイズなるものを調べてみると、それがオーディオ的にどれほどの影響をあたえるものなのかが、疑わしく感じられます。
基本的に電源ノイズとよばれるものはスパイクとか、サージとか、本来奇麗にカーブを描く交流電流の波形を乱すもののことを言っているはずなのですが、オーディオ系の電源ノイズの話をネット上で読んでみると、電気の波形におけるノイズと音としてのノイズが混同されている様に感じます。たしかに、何かのスイッチを入れたときにスピーカーにノイズが入るという事は経験上しっていますが、それはアンプなりプレイヤーなりに供給されている電源に影響を与えた結果ではないと思うのですがどうなんでしょう。まあ、文系の人間なのでよくわかってないのかもしれませんが。
コンセントの交換などに効果がある事も、経験上知っていますが、それは電流がうんぬんというよりも、そのホールドする力に寄っているのではないかと思います。ホスピタルグレードへの交換が功を奏するわけですから、おそらくそういうことではないかとおもいます。
コンセントも高価なものがいくつもあるわけですが、それなりに安価に交換も可能です。それに比べるとオーディオ用電源タップは高いなぁと思うわけです。かといって、このままPC用電源タップを使い続けるのも、癪な気がします。
なんともわがままな悩みだとおもうのですが、それでも、それなりに悩んでいたのです。で、なんとか価格と納得のバランスがとれそうなものが見つかりました。オーディオ用タップではないのですが、音には関係はしてるので「あり」でしょう。とりあえず買ってみる事にします。届くまでは何なのかは内緒という事で。
投稿者 黒川鍵司 : 21:30 | コメント (6) | トラックバック
2006年4月20日
電源ケーブルを貸していただきました
以前、スピーカーケーブルによる音の違いについて書いたが、それを読んでいただいた方から「電源ケーブルでも変わる。貸すので試してみて欲しい」という申し出をいただいた。こんなブログを書いている個人に私物を貸してくれるなんて、世の中には物好きな、いや奇特な方もいるものだと思う。ともかくもお申し出はありがたかったので、お借りして来た。お名前は秘しておきたいとのことだったので、匿名とさせていただくが、高価なものをお貸しいただいたことに感謝したい。
お借りした電源ケーブルはPAD(Purist Audio Design)DOMINUSというケーブル。現在はPSEの絡みで国内では販売出来ないケーブルだそうだ。ネットで調べてみると19万円程度のもののようだ。価格についてはもう何も言う気にならない。長さは1.5mほど。かなり太いが、意外と柔軟なので、MITのShotgun S3にくらべると取り回しはしやすい。
さて、どの機器に利用してみようかと思案し、まずはプレイヤー、SA-17S1に使ってみることにした。違いが分かりやすいようヘッドホン出力を利用しHD580で聴いてみることにした。30分ほどベルリオーズの幻想交響曲の4〜5章をノーマルの電源ケーブルで聴いてみた後、変えてみた。
同じ曲を聴いてみたのだが、音場が周囲2cmくらい広くなったようだ。また、一つ一つの音の余韻が、確実な印象を耳に残して行く。音の減衰の表現力が上がったということなのだろうか。しかし、この余韻は場合によっては、歯切れの悪さにも感じられなくはないかもしれない。情報量は増えるし、今まで聴き取れなかったニュアンスも見えて、分離感も上がるが、中低〜中域が張り出している様にも感じられ、繊細さを求めるには適さない気がする。この傾向で、SA-17S1の元々のヘッドホン出力とは性格が異なってしまった様にも思える。
電源ケーブルを元に戻すと、やはり音場がせまくなったし、中域の張り出し、余韻の印象深さが消えた。そのかわり、繊細さはこちらの方がある様に思えた。
つぎにプリメインアンプとして現在利用しているHA-1Aに利用してスピーカーで聴いてみることにした。前もって暖気しておき、今度はいつも通り、セイゲン・オノのコムデ・ギャルソンを通常のケーブルで15分程度聴いてみる。もう、耳が覚えた音である。定位に問題がないことを確かめてから、いったん電源を落とし変えてみた。
まず、定位が明確になった。また、奥行きの表現力も増した。低音も出ているだけでなく、きっちりと響きのある低音になっている。全体としてタイトというか、きっちりした音となった。音色の傾向そのものは変わらないが、いままでが定位も音もかなりぼやけていたのだと思い知らされた。HA-1Aのスピーカー制動力がグンと押し上がったという気がする。これだけの音で鳴るのだったら、10万円未満の通常のプリメインは必要ないだろうと思われるが、ケーブルの値段を考えるとコストパフォーマンスは逆転している。
そのあとHA-1Aを通常の電源ケーブルに戻し、SA17-S1にDOMINUSを利用してみたが、HA-1Aに使用したとき程の効果は感じられなかった。これだけの効果が出たのはアンプだからなのか、真空管を利用しているからなのかは分からないが、とにかくも電源ケーブルの交換にも意味があるということが分かった。これだけでも、私にとっては十分価値のあることだったといえる。お貸しいただいた方には、本当に感謝したい。ありがとうございました。
投稿者 黒川鍵司 : 20:52 | コメント (12) | トラックバック
2006年4月16日
とりあえず到着、そしてケーブル聴き比べ
一昨日、TANNOY FUSION1とMarantz PM4400にはダイニングに移動してもらい、iPodを再生装置として、音楽を楽しめる様にした。音に向き合うのではなく、気軽に音楽を聴けるという環境も手に入った。ありがたい話だ。
そうしてスペースを空けて新スピーカー、KEF iQ7の到着を待つことになった。1日遅れはしたが無事到着。10時から開墾、設置、ケーブリングを行い、とりあえず、音が出せたのは12:45。PM4400が移動してしまったので、Cayin HA-1Aをプリメインアンプとして使ってみた。Ultralinearでのスピーカー出力が 2.2W×2ということなので、一寸心配したのだがボリュームを10時くらいの位置で十分に音量がとれ、かつ、なかなかの音でiQ7を鳴らしてくれた。気になるような無音時のノイズも感じられない。嬉しい誤算である。しばらくはこの組み合わせで行こうと思う。RCAケーブルはお借りしているMITのShotgun S3をインピーダンスMIDで利用している。スピーカーケーブルはとりあえず例の400円/mのMonitor Cobra2.5Cを使ったが、銅線に黒ずみが出ていたので、再度剥き直した。
iQ7は、まだエージングも終わっていない状態だし、アンプも違うので比較に意味があるかどうかは分からないが、FUSION1に比べると音の実体感がかなり違う。定位感も奥行き感もずっと上である。リスニングポイントも広いようで、多少横にずれていても嫌な定位にはならない。店頭で聴いたときの音はもう一寸優しさがあったが、今現在はちょっと高音がちょっと耳につく。これはエージングで変わって行くのだろう。ちなみにサランネットはつけた状態で、付属のスパイクを使用し、人工大理石のボードに直接のせている。今後としては、スパイク受けの検討することとセッティングを詰めること、エージングを完了させることだろうか。
と、1時間使ってみた。Monitor Cobra2.5Cに耳もなじんだ。先日お伝えした通り、私の手元にはフジヤエービックさんから借りているスピーカーケーブルがある。これを聴き比べることにした。MITのShotgun S3については既に書いているが、実はもう一つQEDのGENESISもお借りしていた。この二つで差を聴いてみようというわけだ。
ただし、この聴き比べは、スピーカーのエージングも済んでいない状態で行われるものになる。なので、ケーブルで変わるのかどうかを確かめる程度の実験程度のものでしかないことを、お断りしておく。
■MIT Shotgun S3(輸入代理店:ナイコム)
Monitor Cobra2.5Cから付け替えると、音の存在感が高まるし、定位がガッチリ決まるようになる。そして、定位の向上によって、全体の情報がすっきりとし、今まで気がつかなかった音が見えてくる。メーンボーカルだけでなく、コーラスの顔も見えてくるといった具合。
低音の増幅は大きいが、FUSION1のときのように低音過多とか曇りとは感じない。むしろ、自然に広がり、それに包まれる感覚が心地よい。これはスピーカーを換えたことで、ケーブルに対応出来る様になったということだろうか。それともアンプの変化の問題だろうか。とにかく、FUSION1とPM4400との組み合わせよりも良く感じられるのは間違いない。FUSION1で感じられたリスニングポイントのシビアさも多少軽減していて、前後に30〜40cm動くと、定位の変化はあるものの、その変化に伴う気持ち悪さはない。
全体としては、低音のせいもあって、落ち着いた色調。明るいだけのポップな曲にはあわないと思う。ちょっと古いジャズなどは映える。今回聴いてみた中では、ルー・リードの「ベルリン」が、音場は狭いものの、よく似合った。
この様な音が聴けることは嬉しいのだが、価格が価格だし(2.4mが定価で155,400円)、途中にあるボックスや太いケーブルの柔軟性の低さゆえの取り回しの悪さに苛立つときがある。「購入するか?」と尋ねられたら、首を横に振ることになるだろう。
■QED GENESIS(輸入代理店:東志)
こちらはスピーカーケーブルには珍しく、白系統の色使い。詳しくはこちらを見て欲しいが、透明な太いチューブの中に、銀色のケーブルと白いチューブのようなものがツイストした形で入れられている。価格は定価で13,125円/mだが、お借りしたケーブルはカスタムケーブル(http://www.tosy-corp.com/brand/qed/speaker.html#gcustom)なので、2mで定価75,600のもののようだ。
これもかなり太いケーブルなので、取り回しには苦労するが、Shotgun S3の次に使うと、えらく楽に思える。つくづく自分の感覚なんていい加減だと思う。
音についてだが、こちらは繊細。Monitor Cobra2.5Cにくらべると音の存在感や実体感は上がるが、S3のように露骨までに表現するのではなく、上品さがある。中高域から高域が良く伸び、弦楽器、女性ボーカルでは、真空管の特徴とも一致してか、つややかな美しさが楽しめる。定位や分離感も悪くないが、それ以上に、いわゆる美音というのがこのケーブルの特徴だろう。中音域はすっきりとしていて、低音はあっさりとしている。押しの強さや、壮大さを求めると肩すかしを食らうことになるだろう。
ケーブルの色につられているのかもしれないが、全体としては軽やかで、華やぎを感じる。骨太なS3にたいして、繊細なGENESISという具合だろうか。
比較的新しい録音のクラシックや声楽が似合う様に思えるが、せっかく、こういう名称なので、ジェネシスの「月影の騎士」を聴いてみると、アコースティックギター、ピアノには透明感が、エレクトリックギターやオルガンには開放感が感じられた。こういう傾向なので、パット・メセニーの「シークレット・ストーリー
」なども良いし、女性ボーカルのポップなものにもあう。
S3とは対比的といえるケーブルだが、購入するかといわれると、結局S3と同じ理由で首を横に振ることになる。
長々書いて来たが、結果として分かったことは以下の通りだ。
- ケーブルで音は変わる。
- ケーブルの価格と性能はある程度比例するようだ。
2については、今回試聴した2種類のケーブルが、400円/mのケーブルよりも、全体に及んで上回る音を出してくれると私が感じたというレベルの証拠しかない。あくまで感覚の問題だから、視覚的な印象から、実際の音の差以上のものを感じているという可能性もある。また、今回は400円と数万円のケーブルだから上下関係をつけることができたが、S3とGENESISで上下関係がつけられるかといわれると、私にはできない。以前、当ブログでも話題にした通りオーディオ、いや、それだけでなく嗜好品の性能と価格というのは対数的曲線を描くわけで、ある程度より上は好みの問題でしかない。自分にとっての、その「ある程度」がどの辺りにあるのかを、把握していなければ、いくらお金を積んでも無駄に終わる気がする。
ここまで、スピーカーケーブルによる音の違いを書いてきてはいるが、プレイヤーやスピーカーの変更に比べれば、違いは少ないと思う。もし、自分の所有しているオーディオの音が気に入らないというのであれば、換えるべきはプレイヤーなり、スピーカー、もしくはその間のアンプであって、ケーブル類ではないと思う。ケーブル類に変更を加えるというのは、所有するオーディオ機器に何かしらのちょっとした味付けをする程度のことであって、魚を鳥に変えてしまったり、牛肉を鯨肉に変えてしまうことができるものではないと思う。
私個人についてだが、とりあえず、自分の機器に似合うケーブルにはしようと思う。定価ベースだとプレイヤーは18万台、スピーカーは14万円台、アンプは仮のものではあるが6万円台だ。総額で6万円台という頃とは状況がかなり違って来ている。6万円に400円が適当なバランスだったとすると定価ベースで40万円近い現在は2000〜3000円程度のスピーカーケーブルが適当なのではないだろうか。というわけで、明日にでもこれくらいの金額で購入しようと思う。
投稿者 黒川鍵司 : 18:03 | コメント (9) | トラックバック
2006年4月13日
MIT Shotgun S3 ーファーストインプレッションー その2
前回、スピーカーケーブルのみを利用して変化が感じられたMITのShotgun S3ですが、本日はRCAの方も使ってみました。最初差し込んで入らなかったので焦ったのですが、コネクタの周囲の部分が回ってねじ締めをする様になっていました。頻繁に抜き差しするものでもないですから、がっちり固定出来るのは安心出来るといえそうです。これも太いケーブルです。直径1cm強あり、一般的に見るRCAケーブルが可愛く見えます。また、このケーブルにも途中にボックスがあって、インピーダンスの切り換えができる様になっています。ケーブルのインピーダンスの変更にどんな意味があるのかさっぱり分からないのですけれども、まあ、見た目は立派です。
さて、音の変化なのですが......わ、わからない。以前から使っていたゴーヤさんから譲っていただいたアキュフェーズのRCAケーブルに戻してみても、違うような違わないような。「変わったでしょ?」といわれれば、そのようにも感じられなくはないのですが、正直、私の耳ではわかりません。ブラインドでテストされたら違いを指摘するのはかなり困難だろうと思います。インピーダンスの切り換えもしてみましたが、さっぱり差が分かりません。音量も特に変わるようではなく、全体のバランスも変化がある様に思えません。
う〜ん、これは本当に変化がないのか、それとも私の耳がそれを聴き取れないのかどちらかだと思います。可能性としてなのですが、スピーカーケーブルの方が非常に安価なケーブルとの比較だったのに対し、RCAの方は既にそれなりのものが使われていたために、差を感じ取れないというのはあるかもしれません。オーディオは価格が上がれば上がる程、差が小さくなるというのは経験則として皆さんもご存知だと思います。
RCAケーブルに関しては買い換えの必要はないかなぁというのが、今回の私の結論です。
投稿者 黒川鍵司 : 20:02 | コメント (4) | トラックバック
2006年4月11日
MIT Shotgun S3 ーファーストインプレッションー
せっかく、スピーカーを買い替えた(といっても到着は土曜日ですが)ので、その他の機器も何かグレードアップできたらいいなぁ、などと思いながら、いつもお世話になっているフジヤエービックさんに伺うと、スピーカーケーブルを換えてみては? というお話しになり、特別に、十分にエージングされたMITという会社のShotgun S3スピーカーケーブルと同RCAケーブルをお借しいただきました。どう考えても今のセット(アンプ PM4400、スピーカー Fusion1)とは釣り合いませんが、せっかくお借り出来たので早速つかってみました。。ケーブルの詳細は輸入代理店さんのナイコムさんのページをご覧ください。
まずはスピーカーケーブルを使ってみました。
今まで使って来たケーブルは1mあたり400円でした。こちらのケーブルはシングルワイヤーで2.4mで定価155400円となっています。何倍なのか計算するのも嫌になるのでしないことにします。
ナイコムさんのサイトでみると普通のケーブルに見えますが、かなり太いシールドで覆われています。分岐した後でも直径1cmくらい。太い所は2.5cmくらいあります。色のせいもあって見た目は一寸太めのマムシがいるような感じです。当然なのですが、今までのケーブルに比べると柔軟性が落ちます。広い部屋であれば何の問題もないのでしょうが、私のような環境では取り回しが結構大変です。端子の部分にはアンプ側とスピーカー側の指定があり、双方ともケーブルが統合される場所にボックスみたいなものがあります。アンプ側の方はまだ良いのですが、スピーカー側のボックスが小さめのティッシュボックスより少し小さい程度で、かなりの大きさです。フロア型、もしくはトールボーイであればスピーカーのケーブルコネクタが下の方にあるので良いのですが、スタンドに乗ったブックシェルフだとボックスからでているケーブルが短いので、ボックスが浮きます。その重みでYラグ端子がスピーカーから抜けたり、スピーカーがずれたりしました。とりあえず、本を重ねて、その上にボックスを置くことでしのいでいます。ケーブルも高くなると色々大変ですね。
さて、肝心の音の変化ですが、まず、全体の厚みが増したことを感じました。そのお陰で小音量にしても音に存在感があり、十分音楽として聴けます。これは全般的に低音が太くなったための様に思えます。そのため逆に金属的な音、例えばエレドラや、電子的な音などはつきぬけが一寸足りないように感じられましたし、場合によっては、ブックシェルフでそんなことを感じるなんて思いもしませんが、低音過多に思えるときもあります。これは今まで安いケーブルに耳が慣れていたせいかも知れませんね。
全体的な音の分離感はかなり良くなりました。個々の楽器、声のイメージがきちっとあります。それに付随して情報量も増えた様に感じられますし、全体的に深みのようなものが出ているのも良いと思います。一寸不思議に思ったのは、いままで以上にリスニングポイントがシビアになったことです。今までのケーブルだと頭の位置がベストのポイントから前に3〜40cmずれても、大してステレオイメージは変わらなかったのですが、このケーブルにすると、それくらいずれてしまうと、かなり変わってしまい、場合によっては違和感を感じます。
とりあえず、3時間程度試してみて感じたことはこの程度です。これから機器にもなじんでくるということもあるので印象も変わるかもしれません。あわせて4万円のアンプとスピーカーでもケーブルで結構変わるんですね。400円から15万という飛躍があったから感じられたことかもしれませんけども。
しかし、4万のセットに15万のケーブルはどう考えても不釣り合い極まりないですね。きっと、この試聴はゴーヤさんにやっていただいた方が良いのではないかなぁ。でも、せっかく1週間お借り出来たので、しばらく楽しんでみようと思います。
投稿者 黒川鍵司 : 22:30 | コメント (11) | トラックバック
2006年1月13日
Marantz SA-17S1

使用し始めて3ヶ月程度。やっと馴染んできた感があるので、そろそろ感想を書いてみようと思う。まず、購入の理由なのだが、SRS-2020を購入したところ、CD5400では明らかに力不足であると実感できたからだった。全体として音が細く、特に低音は不足というレベルだったのだ。SRS-2020の音は、何度か試聴したことがあり、他のプレイヤーでは問題がなかったことを耳が覚えていた。プレイヤーを変更すれば解消できるのであれば、どうせならSACD対応のものにしようと考え、いくつかのSACDプレイヤーを試聴した。店頭価格10万円レベルのものであれば、どれであっても上記の不満は解消できそうに思えた。いくつか候補が現れたのだが、どうもCD5400に、Marantzの音に魅力を感じるように洗脳されたようで、最終的にSA-17S1とSA-15S1が残った。同一のアンプ(PM-11S1だった)を使ってスピーカー(DALIのHelicon400だった)聞き比べると、前者には滑らかさ、後者には弾みのようなものを感じた。アンプの問題もあるだろうから、自宅でこの音が出るかどうかはわからなかったが、自分の好みと照らし合わせてみると、前者が好印象で、また、デザインについてもSA-15S1はなんとなく違和感があった。とりあえず、両者について価格交渉をしてみるとSA-17S1は9万円半ばになった。そして購入に踏み切ったわけだ。ちなみにSA-15S1も10万円台まで下がった。交渉はしてみるものだ。
というわけで自室にやってきたのだが、当初はそれほどいい音と思えなかった。スピーカーで聴いても、ヘッドホンで聴いてもである。失敗したか? という気さえした。確かにCD5400に比べれば、どの音域も過不足はないし、細かな音も拾ってくれるのだが、価格の割にはのっぺりしているように思えた。変化が感じ取れたのは4〜5日後くらい、使用時間でいうと20〜30時間程度の頃だった。スピーカーで聴いた場合に、ふと、前面の奥行きがずっと深まっていること、音の定位がガッチリと決まるようになっていることに気がついた。それからしばらく、これらの傾向が強くなっていく、音の減衰が明確に感じ取れ、繊細さな表現が見出せる、ヘッドホン利用時も同様の傾向が表れるといった変化があった。とりあえず落ち着いたのは使用して1ヶ月くらいのことだった。その後、変化を感じたのはオーディオラックに収めたときで、定位の決まり具合がさらに強固になったように感じた。しかし、これは見た目の変化につられたという気もしないでもない。
上記の過程において、アンプ、ケーブルといったものは変更を行っていないので、この差は明確にCD5400とSA-17S1の差といえるだろう。CDプレイヤーの性能差は確かにあるということが理解できた。
音の特徴についてだが、私は据え置き型のCDプレイヤーを多数所有したことがあるわけではなく、プレイヤーに対する評価基準が定まっていないため、まともな評価ができない。唯一の比較対象となりうるCD5400との違いについては、基本的には同一線上にあるとは思うが、情報量、各音域の音の量、繊細さ、力強さ、その他、価格を除く全てについて勝っていると感じる。当然だが、SRS-2020での力量不足といったこともない。
他のプレイヤーとの比較については、試聴レベルでしかなく、曖昧な表現しかできないのだが、雑味のないクリアな音という気がしている。力強さという点などで勝る同一価格帯のプレイヤーはあったが、どうも好きになれなかった。これは私の趣味の問題だから、私がクリアさと感じたものを、高音よりで力不足と感じる人がいても当然だと思う。
操作一般については、特別不足はなく、操作性が悪いと感じることは今のところない。本体側で使うボタンは大きさと位置で区別できるようになっている。リモコンがなければ操作がままならない機器を見かけることがあるが、このプレイヤーは基本的なことは本体のみで対応できる。ハイブリッドSACDなど読み込み時に選べる3種のモード(SACDマルチ、SACD2ch、CD2ch)について、どれをデフォルトのモードにするかを選ぶことができる。また、CD5400にもあったディスプレイの表示を消す機能もある。
現在のところ感じる問題点としては2点。CDによっては初期の読み取りから演奏までに結構時間がかかることがある点。もうひとつは、これもCDによるのだが、再生時の回転音が大きい場合がある。それなりに音が鳴っているとき、もしくは密閉型のヘッドホンを使用している場合には問題とならないが、静かな演奏の場合気になることがある。前者については大して気にはしていないのだが、後者についてはどうにかならないかと思うこともある。部屋が多少広ければリスニングポイントとプレイヤーを離すことで解決できるかもしれない。
定評のあるヘッドホン端子だが、確かにかなりのものだと思う。動作時、ボリューム操作時にノイズなどはまったくなく、静寂がきちんと静寂と感じられる。にごり様なものがなく、澄んだ音を聴かせ、上述の定位感も生きているし、低音の不足といったものもなく、高インピーダンスのヘッドホンを使用していてもドライブ力の不足などは感じられない。5〜6万円のヘッドホンアンプではまったく敵わないレベルだろう。欠点を挙げるとすれば、ヘッドホン出力のボリュームが小さく、操作しづらいことだろうか。またリモコンで操作もできない。この点がクリアされれば、ヘッドホン出力については、金額から考えても、私は何も文句のつけようがない。ただし、これは万能という意味ではない。このヘッドホン出力も、当然のことながらプレイヤー自体の音が反映するからだ。ゆえに「ヘッドホンアンプを別途用意する必要がないから」という理由で購入することはお勧めしない。他のプレイヤーの音が好きであれば、そちらを購入して別途ヘッドホンアンプを購入した方が良いだろう。
さて、最後にコストパフォーマンスの問題である。CD5400は18900円で購入したのに対し、SA-17S1は95500円で購入した。約5倍の価格差である。果たして、5倍の満足感を得られたのかどうかとなると難しい。上述の通りの音、定位感、優れたヘッドホン出力などはあるが、そこに5倍の価値を見出すか否かは、本人次第としか言いようがない。CD5400では、どのようにしても追いつけない差がある、ということ揺るがしようのない事実だけれど。
投稿者 黒川鍵司 : 14:36 | コメント (17) | トラックバック
2005年9月11日
HA-1A真空管交換
先日書いたとおり真空管を買ってきました。購入先は秋葉原のアムトランスさん。最初は左右の管(EL84)だけ換えようと思っていたのですが、意外と管が安かったことと、お店のおじちゃん(親しみを込めてこう呼びます)のノリのよさに全部購入しました。
購入した真空管は以下のとおりです。
- JJ Electronic EL84(ペア)
- JJ Electronic ECC83S
- JJ Electronic ECC82
帰ってきて、HA-1Aをばらしてさっさと交換。作業時間は8分程度でしょうか。真空管を取り扱う際には、HA-1Aに付属してきた手袋を着けました。
とりあえず10時間くらい鳴らしてみた感想としては、まず、動作ノイズが明らかに減りました。交換前は、ウルトラリニアモードの無音状態では結構耳についたのですが、今回の交換で我慢できなくないレベルになったといえます。もっと高級な真空管に換えたらもっと減るのかな?
音については基本的な方向性は変わりませんが、全体として柔らかく上品になったように感じます。もちろん、音の厚味は十分なのですけども、以前の荒々しさ(雑さとも言えなくもない)に比べると大人しくなったように感じられるのも事実です。
まだ使い初めなので、これから変化していくと思われます。とりあえず、ノイズが減っただけで十分価格分の価値はあったと言えそうです。
投稿者 黒川鍵司 : 10:20 | コメント (8) | トラックバック
2005年9月 8日
Marantz PM4400

FUSION1と一緒に購入したプリメインアンプ。購入を決定したのは以下の理由によっている。
- ほぼ最安価格
- その割に同一価格帯の中では一番好みの音
- CDプレイヤーと同一メーカーであるため、こちらのリモコンでプレイヤーの操作も可能
他のプリメインアンプとの比較は、他にプリメインと呼べるものはHA-1Aしか所有していない私にはまともにはできないのだが、購入の際の試聴では、他の3万円台のプリメインのいくつかよりも好みだった。低音が強すぎたり、高音が強すぎるという感じもなく、かといって冷たい印象はない音だった。もちろん、数十万〜数百万のプリアンプ+パワーアンプの組み合わせと比較してしまえば、安っぽい音ということになるのだろうがエントリークラスのプレイヤー、スピーカーと組み合わせるには十分である。
プリメインのリモコンでCD5400が操作できるのは思っていたよりも便利である。再生、停止、早送り、巻戻し、曲指定、電源のON/OFFまで可能である。ただちょっとした注意点があって、このプリメインは複数の入力ソースを選ぶことができるため、他のソースをリモコンで選択してしまうとCD5400の操作ができなくなる。そのときには、リモコン側で一度、入力ソースをCDと選択する必要がある。本体側で選んでも有効にならない。
最後にお約束の話だがヘッドホン端子の件。情報量はCD5400と同程度だが、音に力強さがあり、感触はかなり異なる。低音が弱いCD5400と比較すると、全般的に音が膨らむような印象を受ける。PM4400では、CD5400ではできないトーンコントロールができるし、リモコンで音量の調節ができるのが非常に便利で、最近はヘッドホンを使用する際はCD5400ではなく、こちらに接続することが多い。気になるレベルのノイズもなく、音質調整ができ、リモコンが使え、そしてスピーカーが鳴らせる(これが本分なのだが)のだから、下手に安いヘッドホンアンプに手を出すよりも良いのではないだろうか。
投稿者 黒川鍵司 : 09:42 | コメント (7) | トラックバック
2005年8月13日
audio-technica AT-HA20

賛否両論のヘッドホンアンプである。鳥小屋視聴記さん、AV奮闘ブログさんなどではノイズがひどいアンプとなっている。アマゾンのカスタマーレビューでは「なかなか良い」という評価である。
私が購入した理由は音楽を聴くためというよりも、DVDプレイヤーがつながっているテレビのイヤホン出力が貧弱なので、それを補いたいというものだった。AT-HA20にはラインスルーの機構があり、AT-HA20の電源が入っていなくてもテレビのスピーカーに出力することが可能だし、それに値段も手ごろだし、多少ノイズがあってもいいだろう、なんならブログのネタになる程度の考えで購入した。
まず、当初の目的の三菱製DVDプレイヤーとシャープ製のテレビにつないでみた。チェック用にHD25で聴いてみると、無音状態で、ボリュームを11時くらいにするとハム音のようなノイズが微妙に聴こえ始め、1時以降だとかなり耳障りであった。しかし、音を出してみるとかなり音量が取れるアンプで、ボリュームを11時以降にする必要はなかったので、これなら使用に耐えると判断した。HD25は比較的ノイズには強いヘッドホンだと思われるので、低インピーダンスのThe Spark Plugでもチェックしてみたが傾向は同じだった。
それから10時間くらい使用してみるとノイズが減少した。コンデンサー関係のエージングのおかげなのだろうか? HD25では11時半くらいのボリュームにしないとノイズが乗ってこない。また、RCAの接続をはずし、単体にしてみると最大ボリュームにしても、ノイズはほぼ確認できない。ノイズは接続機器に由来しているのか? と考えCD5400と接続(間に切り替え器のAS-4IIIがある)してみると、やはりノイズはほぼ確認できない(アウトプットには何も接続していない)。外部的なノイズを拾う可能性も考え、DELLのデスクトップPCの真横においてみたが、やはりノイズはない。
ということで、私としては接続されている機器によってノイズが変化するために賛否が分かれるのだろうと判断する。もちろん、AT-HA20の製品個体差が大きく、たまたま私が購入したものが良かったという可能性もあるが。
外観だが、小型で場所をとならない。底面と左側面にクッション材がついており、縦置きも出来るようになっている。全面にはボリューム、標準・ミニのヘッドホン出力、電源LED、電源スイッチがある。この電源スイッチがちょっと変わっていて、押してもカチッとはまり込むタイプではない。接点に触って最初の位置に戻ってしまう。最初不良かと思ったのだが、こういうもののようだ。電源が入ると前面のLEDとともに、内部の青色LEDが点灯する。天板が厚味のある透明アクリルなので、中の基盤が青く照らされて見えることになるのだが、内部に魅力を感じさせる部分はなく、HA-1Aのように見つめていたくなったりはしない。
さて、音についてであるが、まず頭に浮かんだのは「素直」という言葉である。アンプというのは、ある程度、そのアンプの音とでもいうべきものを持っている気がするが、それが希薄である。比較として適当かどうか迷うところだがCD5400に接続した状態で、CD5400本体のヘッドホン端子と音を比べると、驚くほど傾向が似ている。ラインから音をとっているためなのか、ほんの少し定位が良くなり、音場が増すが、基本的な傾向は同様である。DVDプレイヤーとつないでいたときと比べれば、遥かに情報量は増えるし、音の傾向も変わるわけだが、これはプレイヤーの違いであって、アンプの性能ではない。「ヘッドホン出力のないプレイヤーのためのヘッドホンアンプ」という意味では、見事にその役割を果たしているといえそうだ。
買う価値があるかという話になると難しい。据え置きの安価なプレイヤーを持っていて、そこにヘッドホン出力がないというのなら役立つかもしれない。しかし、過度の期待は禁物。ポータブルプレイヤーでの利用にはノイズの問題がつきまとう可能性がある。一番、役に立ちそうなのは、やはり、ヘッドホン出力のあるAVアンプなどを使用しておらず、テレビのイヤホン出力に満足できてないという方ではないだろうか。
投稿者 黒川鍵司 : 12:08 | コメント (21) | トラックバック
2005年7月22日
TANNOY FUSION1

私ははPC用のスピーカー、つまりアンプを内蔵したものしか所有したことがなかった。それもPCに付属してきたものしか知らないのだから、スピーカーの基準というものがわかっていなかった。いわゆるオーディオ用のパッシブのスピーカーについては、試聴して、耳に基準を持たせることからはじめなければならなかった。いろいろ聴いてみたが、今もスピーカーに対してたいした評価はできないと思う。なので、その程度と考えて読んでいただきたい。また、基本的にアンプはMarantz社のプリメインアンプPM4400である。
幅17cm、高さ30cm、奥行き22cm。白木で清潔感を感じるつくり外見である。正面下の「TANNOY」(Nがくっついている)のロゴが何とはなしにかわいらしい。重量は4.4kgと見た目よりは重く感じられる。ケーブルの接続は小型のスピーカーにありがちなバネ式ではなく、ネジ式なので、がっちりと固定できる。当然ながらYラグ端子も使用可能である。
音の傾向としては、情報量は多くないものの、定位感は良く、音の、特に打楽器の存在感も十分ある。音の広がりもそれなりに良く、交響曲のような広大なスケール感を求める音楽でなければ問題ないだろう。音そのものはフラットとは言えずカマボコに近いと思われるが、上下とも良く出ている。トゲはなく、耳が痛いとか、重低音が腹を直撃するというようなことはない。やさしさのある音といったところか。狭い部屋でリラックスして聴く、もしくはBGMとして音楽を流すにはちょうど良いといえる。
私は身体を揺らすような重低音がほしければ、自宅でそれを得ようとするよりも、ライブハウスにでも行けばいいと思っているので問題としていないが、重低音は不足していると感じる人もいるとおもう。この大きさのスピーカーに重低音を求めるのは酷だろうから、その場合は別途ウーハーを用意するべきだろう。
初期の状態ではスピーカー前面はサランネットで覆われており、、バスレフポート(前面下部の穴)のダクトには粗いスポンジがはいっている。サランネットをはずすと高音の出が良くなり、全体としてスッキリする。バスレフポートのスポンジをはずすと低音が増し、全体として音に厚みが出る。両方はずしておいたほうが良いかもしれないと思うが、ここらへんは好みに合わせていいと思う。私はスポンジははずしているが、どうも発音部が丸見えというのはあまり好みではないのでサランネットはつけている。
つぎにHA-1Aで鳴らせるかという話だが、結論から言うと鳴らせる。PM4400で普段利用している9時程度の音量をとるのにボリュームを12時程度まであげる必要があるが、私の聞く環境では実質的問題はない。音は結構変わる。低音が増し、弦楽器やアコーディオンの音の伸びが良くなり、音場は狭まる。これだけ音が変わるとアンプ選びの大切さがわかる気がする。曲によってPM4400と使い分けるといいのかもしれないが、バナナプラグの抜き差しが必要なので、そう気軽にはできそうにない。
ペアで2万円台前半という価格を考えると、FUSION1の音はかなりコストパフォーマンスの高いものだと思う。ブックシェルフ型として同一価格帯では一番好みの音だった。しかし、それはあくまで私個人の好みであって、ハードな曲を大迫力で聴きたいとか、刺激的な音がほしいというような人には薦められるスピーカーではない。そうそう数を集めることができないスピーカーは、ヘッドホン以上に、納得できるまで試聴した上で購入するべきだろう。
投稿者 黒川鍵司 : 11:43 | コメント (20) | トラックバック
2005年7月 8日
プリメインアンプとスピーカー
悩んでおきますなんていっていたのですが、下の根も乾かぬうちに買ってしまいました。プリメインはMarantzのPM4400、スピーカーはTANNOYのFUSION1です。スピーカーは1時間くらい悩みました。お店で聴かせていただいたB&Wの705やDALIのブックシェルフはすごく良かったんですが、値段が手も足も出ず、JBLはなんかピンと来なかったんです。このFUSION1は値段は他のスピーカーに比べると非常に安かったのですが、音のバランスが私好みで気に入ってしまいました。PM4400も、このスピーカーと組み合わせたとき自分好みの音でしたし、プレイヤーもMarantzのCD5400で、リモコンが共用で使えるというのもいいなぁと思った次第です。
スタンドはハヤミ工産のNS-431を用意しました。幅は1.5m程度はなして内向きにしました。
まず、わたくし、恥ずかしながらパッシブのスピーカーを使用するのが初めてでして、接続方法が良くわかりません。ケーブルも一緒に買ったのでそれをちらちら見ながら、アンプの取扱説明書とにらめっこした結果、ケーブルを剥かなければならないこと、+と-があることがわかりました。さっそくカッターでケーブルを剥き、ネジ止め式の部分にはめ込み、もう一方のケーブルの端に+につながっていることがわかるよう針金入りのリボン(よくケーブルをまとめるのに使うあれです)をつけました。それをもう一つ繰り返してからアンプを棚に設置。ラインセレクターと接続しました。で、スピーカーとも接続。簡単に書いてますが、これだけで1時間以上かかりました......。
そしてアンプの電源を接続。いよいよ音出し!............音が出ません。やっぱり物事はスムースに進みませんね。接続間違えたかな? とおもったのですが、まずは簡単なところからと思いアンプのパネルを見ていると.......スピーカー出力の切り替えボタンがありました......これだなと思い押して、再度音出し.......。
え? これ左右のスピーカーから音が出てるんだよね? なんでスピーカーの無い真ん中からハッキリ音がするの? こんな小さいスピーカーでもこんなに立体感とか質感って出るの?
ええ、感動でしたとも...今までPC用アクティブスピーカーなんて吹き飛びましたとも。
これがステレオスピーカーの音なんですね。しばらくは、スピーカー三昧となりそうです。
投稿者 黒川鍵司 : 22:35 | コメント (11) | トラックバック
2005年7月 6日
処分しました
HD51を処分しました。音質的に納得いかなくなってしまって。ごめんね、いままでありがとう。
というわけでMUSICA hpa100が気になります(金ないよ)。プリメインを買うって手もありますね。悩んどきます。
投稿者 黒川鍵司 : 06:16 | コメント (0) | トラックバック
2005年4月16日
スピーカーをね
オーディオの知識がまったく持って不足したままヘッドホン集めをしてしまっているわけです。少しは知識をと思ったのですが、いろんなサイトを見てもさっぱりわかりません。そんななかこちらが噛み砕いて説明してくれていてよくわかりました。
でも、私の頭はさらに事態を単純化して分かった気になっています。つまり、こういう図式です。
--
CDプレーヤー(CDに収録された0101のデジタル情報を読み取って、アナログの滑らかな波形に変換)
↓
(主にRCAケーブル)
↓
プリアンプ(もらった波形をいろいろ調整)
↓
(主にRCAケーブル)
↓
パワーアンプ(別名メインアンプ。調整された波形をスピーカーで鳴らせるように増幅)
↓
(スピーカーケーブル)
↓
スピーカー(増幅された電気信号に応じて発音体を振動させて音を出す)
--
これであってるんでしょうか?
それにしても中学生くらいの頃からCDはさんざん聴いてきているのに、このような仕組みをまったく分かっていないというのは情けないものがあります。CDラジカセだの、ミニコンポだの使っているとここら辺のこと考えなくてもすんでしまうのですよね。
で、なんでこんなこと突然言い出したかというと、私がヘッドホンアンプとして利用しているHA-1Aは、「インテグレーテッドアンプ(別名プリメインアンプ。その名のとおりプリアンプとパワーアンプの統合アンプ)」[プリアンプ」としても利用できるのです。背面を見るとスピーカーケーブル用のバナナプラグの差込口と、プリメイン出力用のRCAの差込口があります。
あると使いたくなりますよね? ヘッドホンができないとき、例えば風呂上りで髪が乾くまでの間とか聴けたらいいなぁなんて思ったわけですよ。
本当はファルさんのスピーカーが欲しいのです。HA-1Aでも鳴らせるとお聞きしましたし。でも、あれを鳴らしたら、気分がよくなってボリュームを上げてしまい、ご近所が怒鳴り込んでくるに違いありません。なので手ごろな大きさのものがいいかなぁと。そんなことを思っていたら、最近よくお邪魔させていただいているイイ!ヘッドホンさんの掲示板でGさんにJBLのCONTROL1を教えていただきました。実売価格は18000円前後のようです。大きさも手ごろだし、値段も手が届く範囲。スピーカー入門ってことでいいかもなぁなんて思っておりました。でも、すぐ購入できるほど潤いは無し。
でも、スピーカーを鳴らしてみたかったのですね。そこで目に付いたのが目の前のデスクトップPCに接続されているharman/kardonのHK195というPC用スピーカー。確かどこかで不用品だったのを引き取ってきたものなのですが、PCの音を鳴らすのには十分の品物でした。スピーカーとしてどの程度のものなのかはよく知らないのですが、これをHA-1Aにつないでみようと思ったわけです。
このスピーカー、PC用なのでパワーアンプの部分を内蔵している(こういうのをアクティブスピーカーというらしいです)のですが、入力がミニジャックしかないのです。スピーカーケーブルもRCAケーブルもそのままではつなげないわけです。なのでRCA-ミニジャック変換ケーブルを近くの量販店で買い、HA-1Aのプリメイン出力からスピーカーにつないでみました。
まぁ、こんな接続方法ですし、所詮PC用スピーカーですから、大して期待はできないわけですが、さっそく音を出してみると......あ、あれ?......PCと接続していたときに比べて、明らかに音が太い。低音もしっかり出るようになってる。音の鮮明さも上がってるようです。なんか......えっと......十分満足しちゃいました(笑)。
以前、オーディオ専門店で聴かせていただいた同じくらいの大きさのスピーカーと比べると音の鮮度みたいなものが、まったく足りてませんが、本格的なスピーカー鑑賞をするわけでもないので、これでいいですわ。安上がりだなぁ、俺って。
ついでだったのでインシュレーターの効果も試してみました。スピーカー1台あたり3枚の10円玉を下にひいて、ちょっとだけ浮かせてみました。こんなことで音が変わるんかいな......あれ......棚に直置きよりも、ちょっと鮮明になったような......外してみよう......あ、低音で濁る.......効果あるんですねぇ......。
ほんのちょっとだけ、オーディオの奥深さの一端に触れた気がしました。
投稿者 黒川鍵司 : 15:45 | コメント (20) | トラックバック
2005年3月19日
Cayin HA-1A使用感レポート
購入して1週間。意図的にエージングも行い、落ち着いてきたと思われるのでレポートしてみる。いつもよりもまともに書いてみるつもりだが、もって生まれたいい加減さと、愚耳ゆえにどこまで役に立つレポートとなるかは、不明である。どうぞ、試聴前の参照くらいの気分で読んでいただきたい。
■外見
でかい(幅130mm×高さ230mm×奥行き300mm)。体積なら、ライバルであろう東京サウンドのVALVE-Xの倍くらいある。そして重い(7kg)。ヘッドホンアンプとしてみたことあるもので、これよりも重いものは、ラックスマンのP-1、トライオードのTRV-84HDぐらいなものだ。大きさ重さに比例して剛性はかなり高そうである。
本体前面には以下のものがある。
・中を覗くことができる窓
・ボリューム
・電源スイッチ
・動作確認LED
・プリメインON/OFFスイッチ
・標準ヘッドホン端子
動作確認LEDは青色だが、HD51ほどまぶしくはない。前面の窓から、その青色の光が前面内部ぼんやりと照らし、その光の中に真空管のほの暖かい光が灯るのが見える。
プリメインのスイッチをONにすると、ヘッドホンには出力しなくなる。
ボリュームを動かした際にノイズなどは発生せず、スムースに音量が上がる。
ミニジャック端子はなく、標準ヘッドホン端子のみである。そのため、ミニジャックのヘッドホンでは変換プラグが必要となる。
本体背面には以下のものがある。
・インピーダンス切り替えボリューム
・スピーカー出力
・プリアンプ出力
・RCA入力
・Triode-Ultralinear切り替えスイッチ
・電源ソケット
・ヒューズソケット
インピーダンスの切り替えは4段階あり、6〜32、33〜64、65〜120、121〜300となっている。ヘッドホンのインピーダンスに合わせるのが基本だが、単に出力の大きさを切り替えているだけのようなので、あまりこだわる必要はなさそうに思う。
スピーカー、プリアンプ出力については現在のところ利用しておらず、また、知識も不足しているので、詳しく述べられない。申し訳ない。
RCA入力だが、よくある赤白の色分けがされていない。向かって右側にL、Rと書いてあるのだが一瞬迷ってしまった。
電源はソケット式なので、ケーブルの交換が可能である。こだわる人はこだわっていただきたい。
ヒューズについては、交換用のものが2つ付属している。
Triode-Ultralinear切り替えスイッチは、真空管の動作を切り替えるスイッチである。これで音が変わる。詳しくは後述する。
足の部分には丸いゴムがはまっていて、金属の部分が地につかないようになっている。インシュレーターになっているということなのだろう。
■音
HA-1Aには真空管の動作モードが二つある。Triode(3極管接続)とultralinear(ウルトラリニア接続)である。音の差を見るため、手持ちの3種のヘッドホン(SENNHEISER HD580、AKG K501、ALESSANDRO MUSIC SERIES ONE)で、同一の音源を、二つのモードで聴いてみることにした。CDプレーヤーはMarantz CD5400。接続ケーブルはCDプレーヤー付属のものを利用。使用した音源はピンク・フロイド「狂気」の通常CDである。蛇足だが、試聴時の耳をニュートラルにするため、一度聴いた後、30分以上のヘッドホンを利用しないインターバルをおいたことも記しておく。
●HD580による試聴
・Triode
冒頭の心音(バスドラム)からして、全身に響くように感じる。全ての音に非常に厚みがあり、まるで極太のマジックで縁取りされているかのようだ。その厚みのため、音の密度が高すぎ、情報量もあるため、音の広がりが悪く、見通しが悪い。しかし、音の迫力はすさまじい。ヘヴィメタルなどであればこれが良いかもしれない。SEが妙にリアルで、特に人の声は、脳内で喋られているような気がして気持ち悪いくらいである。
・ultralinear
当方の環境では本当に若干だが作動ノイズが乗ってくる。裏面のインピーダンス設定を下げれば、かなり緩和できるし、音が鳴り始めてしまえばほとんど気にならない。音の厚みは若干減る(それでもHD51にくらべれば、かなりの厚み)。その分、音に艶と伸びがでて、音に立体感がついたように思われる。中音の厚みが十分で、全体的な音のバランスもよい。音の広がりも良好で、全体の見通しも良い。このアルバムであれば、こちらの方が良いと思う。原音再生か? と問われれば、違うと答えざるを得ないが、これだけの美しさを否定する気にはならない。
●K501による試聴
・Triode
良好。HD580では、あれほど厚く、ぎっしりとしていた音が、ちょうど良いくらいに中和される。情報量の多さと、高音の繊細さを保ちながらも、音全体に存在感が生じる。そして、それが過剰になり過ぎないので、全体の見通しが非常に良い。広がり、抜けも適切で、これなら何時間でも聴いていられそうだ。きっと、これがK501の本領なのだろう。しかし、ロック的荒々しさを期待している人には、物足りなく感じられるかもしれない。きっと、そういう人はK501を購入しないだろうけれど。
なお、この組み合わせでのStella Vander「D'ÉPREUVES D'AMOUR」は素晴らしいの一言。伊福部昭の作品などとの相性も良い。ぜひ聴いてみて欲しい音だ。
・ultralinear
能率の悪さのお陰か、対応インピーダンスをあわせても作動ノイズはほとんど聴こえない。
音の空間的広がり、透明感、伸びはTriode時以上だが、高音(特にシンバルなどの金物)が強調されすぎ聴き疲れする音となった。音量を少し絞ると多少マシになる。しかし、この音、どこかで聴いたことのある。しばらく聴いていて思い出した。以前試聴したSonyのMDR-SA5000の音(その際はP-1につながれていた)に似ているのだ。私はこのような前頭葉に突き刺さるような高音が嫌いなのだが、MDR-SA5000のファンもいることを考えると、これを良しとする人もあるだろう。
●MUSIC SERIES ONEによる試聴
※このヘッドホンは使用時間が10時間程度で、まだエージングが進んでいない可能性があります。それを差し引いてお読みください。
・Triode
このヘッドホンの持ち味である音の近さと低音の豊かさに丸い厚みが加わり、全体的に暖かい音となる。もともとの抜けの良さのおかげなのか、音が過密という気はしない。アナログシンセの音よりもギターやピアノ、そしてボーカルなどと相性の良い組み合わせのようで、「タイム」でのギルモアの陶酔気味ギターには身体が動いてしまうし、それに続く「虚空のスキャット」にも浸りきることができるし、「マネー」の変拍子にものれてしまう。ラストもなかなか盛り上がれる。しかし、このアルバムであれば、もうちょっと冷たさがあっても良いだろうと思ったりもする。こういう傾向なので、足立兄弟の同名アルバム、イーグルス「ホテル・カルフォルニア」、ツェッペリン「IV」などはすごく似合う。
・ultralinear
作動ノイズがある。音は基本的な傾向自体はTriode時と変わらないが、もうちょっとメリハリがついて、多少クリアになり、華やかさが少し出た感じ。どちらの音がいいかは、個人の好みと音楽しだいということになりそうだ。すくなくとも私は今回の曲には、こちらの方があっている気がする。
■HD51と比較して
HD51はプレーヤーから出力される音を元に、情報量と空間を増幅させてくれるように思う。音を優しくしてしまうという傾向は若干あるが、基本的にはプレーヤーの出力に素直な印象である。つまり、音を作っているのはプレーヤーという感があり、アンプはそこに花を添えるといった具合。
HA-1Aは、もちろん情報量と空間の増幅も果たしているが、それ以上に音を作り出しているという役割が大きい。主役がアンプなのである。また、HD51に比べヘッドホンの鳴らし方も力強く、余裕さえも感じられる。
■熱
真空管を利用しているので当然のことながら結構な熱が発生するが、4時間程度の連続使用では天板が触れなくなるほど熱くなるということはなかった。筐体の構造と材質で廃熱をうまく行っているということなのかもしれない。
■その他
マニュアルには電源投入後、数分待ってヘッドホンをつなぎ使用するようにとかかれている。単なる経験則なので根拠はないのだけれど、30分程度おいてからの方が音が落ち着くようだ。
一度やってしまったのだが、電源を入れたまま真空管の動作モードの切り替えをおこなうとポップノイズが発生する。結構大きい音なので、切り替えは電源を切ってしばらくたってから行ったほうが良い。
滑り止め付の手袋がマニュアルに付属している。設置時に落さないように利用? 筐体に指紋がつかないように利用? それとも真空管の交換時に利用? いずれにしろ利用方法がよくわからない。マニュアルにも記述がない。
プレーヤーから出力のないときに、本当に微かだが、ヘッドホン右側から小さな鈴を鳴らすような音がすることがある。真空管の動作音だろうか? かわいらしい音だったりする。また、日によっては「ジー」という音であるときもある。
きっと、もっとこだわって電源ケーブルをかえたり、ラインケーブルを変えたりすればもっといい音になるのかもしれないが、当方の住居環境、金銭面などから難しい。ぜひ余裕のある方は、そのあたりでの変化をレポートしていただきたい。
■お薦め度
私が知る中で、最も高額なヘッドホンアンプはオーディオテクニカのAT-DHA3000(25万程度)であるが、実際に試聴したものではLUXMANのP-1(12万程度)が最も高価だった。そうなると金額的にみて、HA-1A(5万強)は中堅どころといえるだろうか。初級機からのステップアップ、もしくは真空管の入門用には良い価格帯だ。3極管接続とウルトラリニア接続を楽しめ、音質も、製品の品質もかなり良いようなので、買って損ということもないとだろう。私自身、価格も納得できるレベルであると思っているし、音も、外見も、機能も非常に気に入っている。
しかし、試聴もせずに一番最初に買うヘッドホンアンプとしてお薦めか? といわれると躊躇する。真空管利用で、見た目もそれなりに立派だから所有欲は満たしてくれるかもしれないが、利用するヘッドホン、音源、その他によって期待する音とはならない可能性も十分ある。まったくもって当たり前のことだが、購入前に、自分が利用しているヘッドホンで、できる限り多種のヘッドホンアンプを聴いておいて、自分の傾向をつかんでおくべきだろう。その上でHA-1Aの音が気に入ったのなら、ぜひ購入して楽しんで欲しい思う。
■関係のない感想
フロイドの「狂気」を、こんなに短い期間に何度も聴いたのは初めてだ。飽きるという感じはしなかった。むしろ発見があったりして楽しかったとさえ言える。
それでも、全てで聴き終えた後には、ちょっとした達成感と疲労感と、やっとこれで他の曲も聴けるという開放感があったりした。
さあ、いっぱいいろいろ聴こう。
投稿者 黒川鍵司 : 23:10 | コメント (20) | トラックバック
2005年3月13日
Marantz CD5400

私の自宅での音楽生活を支えるCDプレーヤーである。このプレーヤーを買うまで、私はCDラジカセとポータブルCDプレーヤー、もしくはiBookでCDを聴いていた。そんなのが偉そうにサイトで音楽について書いていたのだから、今思えば恐ろしいことである。
さて、このプレーヤーについて思うことを、箇条書き風に書いてみよう。
-
良いところ
- 安い
実売価格は2万円でおつりが来る。据え置き型のプレーヤーとしては最も安い部類だろう。 - 見た目が結構良い
安い機種にありがちな無駄な装飾がなく、すっきりとしたゴールドの本体は、5万円と言われても、私のような素人には信じられるレベルである。 - ヘッドホン端子がそれなりに良い
低音が不足しているし、厚みが足りないとは思うが、ノイズもなく結構音量も出る。なのでアンプなしでもそれなりにヘッドホンが楽しめる。 - ラインからでる音も結構良い
アンプへの出力も私のような初心者には十分すぎるレベルである。 - リモコンが安っぽい
本体とはまったく違う色で、15インチの安いテレビにでもついてきそうなデザインである。 - 使わないだろう機能がある
ピッチコントロールとかクイックコントロールという機能があるらしい(使ってないのでわからない)が、私にとっては必要ない機能である。使う人はいるのだろうか? - トレイが20秒くらいで自動的に閉じる
埃を防ぐという意味では良い機能なのだが、タイミングが悪いとCDを噛みこんでしまう。タイミングがわかってくれば問題ないのだけど。
悪いところ
実は機種選定にはかなり悩んだ。買う瞬間まで悩んでいたといっていいくらいだ。しかし、CD5400を買って正解だったと思っている。一部で音飛びが頻発するという報告があるが、私の自宅にあるものでは一度も音飛びは起こっていない。ロットの問題なのか? それとも当たり外れがあるだろうか?
投稿者 黒川鍵司 : 00:09 | コメント (0) | トラックバック
2005年2月10日
ヘッドフォンアンプ購入
今月、いろいろやりくりした結果、多少予算が取れた。というわけでヘッドホンアンプを買おうと考えて、あるお店にうかがった。CECのHD53が、バージョンアップ版発売のために安くなっていたので、それを狙っていたのだが、お店にうかがって店員さんとお話ししてみると、今日数量限定でHD51が入荷したという。これならばHD53よりも9千円ちかく安く買えるし、新品扱いなので保障もつく。
さいたまAUDIOによればHD53はHD51の問題点を改善したものだという。
- HD51の低インピーダンスにおける音質低下の改善
- HD51とCDPをRCA-XLR変換ケーブルで接続したときに出力端子2の音量が使い物にならないくらいに低下する問題の改善
- スピーカー端子のバナナプラグ対応
やっぱりHD53のほうがいいかなぁと思ったのだが、
- 低インピーダンスのヘッドホンは接続しない
- RCAでしかつなぐ予定はない
- スピーカーを接続する予定もない
のでHD51でも問題はないと判断した。というわけで購入。
そして感想。まず劇的な変化というものは期待していなかった。しかし、音の情報量と広がりの増加は意識せずとも認識できる範囲である。音の地図がさらに詳細になって、範囲も広くなったといった具合か。CD5400のヘッドホン端子と差し替えてみると、さらに明確にわかる。ヘッドホンの鳴り方にも余裕を感じる。これだけで購入した甲斐があったと思ったのだが、これがHD51によるものなのか、CD5400のラインから音を取ったために起こったのかはよくわからない。とにかく向上したことは感じられるので良しとしよう。
ちょっとした問題としては、時間がたつと、本当にかすかだが「ブーン」という動作音がヘッドホンの音に乗ってくる。電源を入れなおすと直ったので、エージング(アンプにもあるのかしら?)で直る可能性もありそうだ。動作を示す青色LEDはずいぶんと明るい。正直まぶしいくらいだ。ここまで明るくなくていい。それに、なんで青色LEDなのだろう。普通のLEDよりも高いと思うのだが、たまたま大量在庫を抱えていたので使ったということなのだろうか。LEDなしにしたらもっとコストダウンできるのではないかと考えてもしまう。
今回は型落ちなのでかなり安く、コストパフォーマンスも相応と感じたが、発売当時の価格であったなら不満を抱いていたと思う。ヘッドホンアンプ自体の市場が成熟していないということもあるのだろうが、全体として導入効果に比べ価格が高すぎる。HD53だってスピーカー出力やLEDなどの無駄を削ぎ落として、音質向上に専念するか、そのままの音質で価格を下げるかするべきではないかと思う。そうすればエントリーモデルとして確実に定番化するはずだ。
投稿者 黒川鍵司 : 11:43 | コメント (0) | トラックバック
2005年1月 5日
marantz CD5400+SENNHEISER HD580
やってしまいました。marantz CD5400とSENNHEISER HD580を買ってきてしまいました。店頭価格では結構な値段だったのですが、合わせ買いということで価格交渉。片手で買える値段になったので即決しました。ネットで買ってもそれくらいで買えるのですが、持ち帰り可という点に引かれてしまって。ヘッドホンだけ買っても良かったのですが、流石に、このレベルのヘッドホンをiPodではもったいないので安いながらも、それなりの単体CDプレーヤーを買った次第です。
さて、早速聴いてみました。エージングなんてありませんし、ヘッドフォンアンプもないのでCD5400のヘッドフォン端子にHD580を突っ込んだだけです。聴くのはもちろん伊福部昭 米寿記念演奏会 完全ライヴ!からシンフォニア・タプカーラ。
今までとははっきり異なります。管楽器奏者の息遣い、奥でなる金属音まで聴き取れ、観客の動静まで伝わってきます。凄まじい解像度です。すばらしいのは中〜高音の伸び。管楽器、弦楽器が活き活きと響き渡ります。かといって低音が弱いわけではなく、優しいときは包み込むように、激しいときは雷鳴のように耳に迫ります。
今回の組み合わせで、いつもはちょっとだれてしまう第2楽章の美しさを、再発見しました。こんなに綺麗だったんですね。また、第3楽章も単に激しく勇壮なだけでなく、ユーモアや楽しさも引き出されます。立体感というよりも、音像というものが頭の中に出来上がる感じといえばいいのでしょうか。イマジネーションそのものが刺激されているのでしょうか。鳴っている楽器の大きさや材質まで見えてくるような気がします。それによって残念なことにも気がついてしまいました。このアルバムの録音がすばらしいとはいえないことが、如実にわかってしまうのです。演奏そのものは最高なのですが、会場の音響がどうも良くないようです。
この後エージングが進むとさらに様々なことが聞き取れるようになるのでしょうか。そしてヘッドホンアンプが加わればさらになのでしょうか。恐ろしくも、期待してしまいます。
さて、こうしてヘッドホンに凝ってくるとオーディオマニアに、なぜクラシック好きが多いのかがわかってきました。他の音楽に比べて、圧倒的に音そのものの種類と動きが多いのです。なので、良い機材で聴けば聴くほど、それがわかって楽しいのだとおもいます。作成する側もそれがわかっているからだと思いますが、全般的に録音そのものにも気が使われているのがわかります。どこかの国のポップのように、平板で音量ばかりでかい録音では、機材にこだわっても楽しくないでしょう。
私もこれからクラシックの名盤CDを集めてしまうかもしれません。でも、その前にヘッドホンアンプかな。
いかん。完全にはまり始めている......。
