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2012年8月 5日

オーディオを縮小しています。

 他の趣味をはじめたこともあり、オーディオシステムの縮小を行っています。その一環で、以下の製品をお買い求めの方を探しています。
 ご興味のある方はメールなどでご連絡いただけると幸いです。

投稿者 黒川鍵司 : 23:21 | コメント (0) | トラックバック

2011年8月 1日

LUXMAN DA-200

da_200.jpg 日本のオーディオメーカーにおいて、1925年にその母体が生まれたラックスマンは、まさに老舗といえるブランドだ。老舗といえば、保守的、旧態依然とした形態というイメージが湧くが、同社はインターネット上での情報開示や、テレビ・オーディオ専門誌ではない雑誌といったメディアへの露出にも積極的だ。USB DAコンバーター「DA-200」が発売されたことも、この積極的な姿勢ゆえなのだろう。
 
 創業80年を謳う会社でありながら、意欲を持ち続けていること、そして、twitter上で非常に細やかなユーザとの交流を図られていることには、多分に好感を抱いていた。いわゆる「PCオーディオ」を自分のシステムにと考えたとき、いくつか候補はあったのだが、自ずと本機導入に向かったのは、その好感ゆえだ。

 大きさは公称で幅364、高さ81、奥行き279。上述のラックスマンのtwitterでも言われていたが、MacBookPro 15インチモデルと似た大きさで、一般的なオーディオコンポーネントに比べると小型、Linnのコンポーネントよりは大きいというサイズになる。「ブラスターホワイト」といわれる筐体色には安っぽさはまったく感じられない。電源ボタン、ロゴ、入力切替、LED画面、ヘッドホン出力、ボリームという並びにも無駄のない機能美が備わっており、海外製のコンポーネントと併用しても違和感がない。

 この小さな、そしてシンプルで清潔感のある外観とは裏腹に、機能は恐ろしく豊富だ。名称こそ「USB DAコンバーター」となっているが、デジタル入力はUSBのみではなく、TOS-Link、同軸がある。加えて、同じ構成の出力まであり、これは本機を「USB DDコンバータ」として使用できることを意味している。また、すでにボリュームがあることは述べているが、これはヘッドホン出力だけでなく、RCA出力(固定出力にすることも可)にたいしても有効である。つまり、ヘッドホンアンプ、プリアンプにもなるということだ。おそらく、これらのためにデジタル入力だけではなく、アナログ入力が2系統用意されてもいる。もちろん、純粋にDAコンバータとて使用することもでき、XLR、RCA、各1系統のアナログ出力を備えている。XLR出力については、3番hotとなっているが、サービスセンターに依頼すれば、これを2番hotに有償で変更も可能だ。

 これら機能を考えると、「USB DAコンバーター」というよりも、「PCとの親和性の高いオーディオ・センター・コンポーネント」というのが実態を捉えた言葉となるかもしれない。

 さて、音の話に移ろう。本機については、メーンシステムに組み込んだ。詳細はこちらを参照して欲しい。その他の機材は以下のとおりだ。

  • PC:HP G62 Notebook PC 2011春モデル
     CPU:インテル Core i5-480Mプロセッサー (2.66 GHz)
     メモリ:2GB
     OS:Windows 7 Home Premium(64bit)
  • リッピングソフト:CDex 1.70 bata 3
  • 再生ソフト:Sound Player Lilith for Unicode OSs (仮称) 1.0 pre-Bata.4(WASAPI使用)
  • USBケーブル:ALPHA DESIGN LABS(FURUTECH) Formula 2(5m)
 なお、プリアンプとの接続に今回はXLR出力を使用した。

 スっと入ってくる音。引っかかる部分、刺々しく感じられる部分はなく、さらりと耳に入り込んでくる音。デジタル入力した音を、すべて192kHzにアップサンプリングしているというのが、納得できる滑らかさ。レンジは広く、フラット志向と感じられるが、低域には、ある種の緩やかさがあり、それが全体に温かみを与えている。たいていのアップサンプリングを行うDACに感じられる、滑らかだけど音が薄いというようなことは、ほぼ感じられず、ジョス・ファン・インマゼール指揮の「亡き王女のためのパヴァーヌ」などを聴くと、迫ってくるものがあるというのが嬉しい。音の温かみと滑らかさは女性の声の表現には、かなり有効なものとなっている。Marthe Vasallo の声には、まさに血が通うという具合。ただし、電子音にすら血が通うという部分もあり、無機質な音を味わいたいという目的には向ないと思われる。また、高級海外オーディオ製品にある狂気さえ感じさせる美しさだとか、官能性といったものを求める人にも向かない。ここにあるのは品の良い、いささか禁欲的でありながらも情を感じさせてくれるという、いわば「日本的」美音だ。

 低域の緩やかさ、温かみという言葉からすると定位感が悪いということになりがちだし、何もかも温かさで誤魔化されてしまうようなことにもなりがちだが、このDACではそのようなことがなく、音の分離も、違和感を抱かせない自然さで良いし、暗さも適切に表現してくれる。ここら辺は、さすが老舗の音作りということだろう。

 以上はUSB入力での感想だが、IKEMIとTOS-Linkで接続した際の感想も、ほぼこれに準ずるといっていい。

 当方が個人的に期待していたヘッドホン出力も、かなりのレベルのものだった。もちろん、同社のP-1uと同レベルというわけではないが、単体DACのおまけというレベルではない。インピーダンス300オームのHD650をしっかりと鳴らしてくれるし、そこから美音を響かせてくれ、聴いているうちにレビューのことなど忘れてしまう。これがあれば10万円以下の単体ヘッドホンアンプは必要ないだろう。
 
 以上、コストパフォーマンスとレベルの高い製品だと思うのだが、納得できない点もある。まず、ボリュームを回したときの感触が安っぽい。同社のプリメインのような滑らかな粘りを、この金額で期待できないのは当然にせよ、幾分かのクリック感をつけるなど、もう少し工夫して欲しかった。入力セレクタのつまみについても、そこまでではないせよ、感触に心地よさがない。また、USB入力が96kHz/24bitまでというのも、最新のUSB-DACとしては見劣りする点でなくもない。これについては、別途DDコンバータを用意して同軸入力すれば解決できる問題だが、今後のアップグレード(有償でも良いので)を期待したい。

 さて、このDACを、どのような用途に使うか? まず思いつくのは、PCを核としたコンパクトシステムだ。PCと本機に何かしら大げさでないパワーアンプと、質の良いブックシェルフを加えれば、その時点でかなり高品位なシステム足りえると思う。レベルの高いヘッドホンアンプも同時に手に入るし、デジタル入力だけではなく、アナログ入力も2系統あるから、PC以外の音源、たとえばレコードプレイヤーなどを後から追加するのも良いだろう。また、音の傾向からすれば、すでに完成したヴィンテージなスピーカーを中心としたシステムに、PCオーディオを導入するという役割もしっくりくる。

 百花繚乱という言葉がぴったりの現在のUSB-DAC群だが、拡張性と、その和の美音を楽しめるのなら、選んで損のないDAC、それが本機であると思う。

投稿者 黒川鍵司 : 23:06 | コメント (0) | トラックバック

2011年2月 5日

現在のシステム

 twitter上で、私のオーディオ機器に興味を持っていただいた方がいらっしゃいましたので、現状を簡単に記載しておきます。
■メーンシステム
  • スピーカー:PENAUDIO CHARISMA+CHARA COMPLETE SYSTEM
  • スーパーツィーター:TAKET TAKET-BATPURE C set
main_charisma.jpg
 早いもので、このスピーカーとも4年目です。このスピーカーのグレードにあうものを求め続けた結果が、今のメーンシステムになっているように思えます。
 TAKET-BATPURE C setはスーパーツィーターとしては、恐ろしく安価ですが、十分に効果を感じさせてくれる製品です。それなりのスーパーツィーターを導入するまでの「仮」ということで、取り付けたのですが、交換の必要性を感じないまま今に至っています。

  • アナログプレイヤー:AMAZON SYSTEM AMAZON 2
  • トーンアーム:Mørch UP-4
main_amazon2.jpg
 Amazonというと、ネットショップしか浮かばないと思いますが、これはドイツのメーカーです。通常、AMAZON 2はゴム糸でのドライブなのですが、上位機種用のテグス糸に変えています。先日、軸受けの清掃と注油を行ったのですが、音のランクが1段上がったように思えます。やはり、アナログプレイヤーは定期的なメンテナンスが欠かせないようです。

  • カートリッジ:BENZ MICRO GLIDER SL
main_glider.jpg
 いわゆるアナログらしさを感じさせるタイプのカートリッジではありません。再生時のレンジの広さ、静けさは、盤の状態がよければ、聴覚上はCDの再生を上回るのでは? と思わせる瞬間すらあります。上位機種とは違い、空芯ではなく、鉄芯となっています。そこおかげか、70年代のロックなどもかなりいけます。

  • フォノイコライザー:EINSTEIN The Little Big Phono
main_little_big.jpg
 こちらも現代的なワイドレンジで、反応の良いフォノイコライザー。左右セパレート、電源部もセパレートで3ピース構成となっています。
 なんで、こんな風にアナログプレイヤーの下に隠れているのかといいますと、ショップの方がこんなフォノケーブルを作ってくれて、ほぼ最短でつながっているからなんです。ちなみにケーブルの長さは20cm。The Little Big Phonoが小型で薄型だからできる芸当ですね。

main_phonocable.jpg

  • CDプレイヤー:LINN IKEMI
main_ikemi.jpg  これまでSACDを再生可能なプレイヤーを2機種使ってきたのですが、SACDというメディアへの見限りと、CD再生のクオリティアップということで導入となりました。実はメーンシステムに海外製CDプレイヤーを導入するのは初めてで、最初は鳴り方の違いに戸惑ったりもしました。今では先達の「歌う」「音楽性がある」という評価が納得できています。

  • DAC:Wadia Digital DM-X32
main_dm32.jpg  憧れのWadiaを、それもIKEMIと使い分けられる形でという理由で導入したDACです。古い機器ですが、押しのある中低域の厚みが特徴的で、ジャズや古いロックでは、その「らしさ」を存分に感じられます。

  • プリアンプ:CELLO ENCORE 1MΩ
main_encore_1m.jpg  後述のパワーアンプを購入したときに「対になるCelloのプリがあったら、万難を排して手に入れるべき」といわれ、1年半後に、向こうから探しに来たかのように現れたプリアンプです。純正ペアの音は、ノスタルジアとは無縁の鮮度と純度があります。

  • パワーアンプ:CELLO ENCORE POWER MONO
main_encore_power.jpg  いまどきのパワーアンプからすると、60W/8Ωのこのアンプは、古めかしく、つつましいという印象をもたれますでしょうか? しかし、そのつつましさのおかげか、質は高いように思えます。そして、87dBと比較的低能率なスピーカーから、驚くようなしっかりした低音も出してくれたりします。

  • 電源機器:中村製作所 NSIT-1000plus、RGPC 400 pro、Chikuma PS-22TRB
main_nsit1000.jpg main_rgpc400.jpg main_ps22tbr.jpg  順番に「CDプレイヤー、DAC、プリアンプ用」「アナログプレイヤー、フォノイコライザー用」「パワーアンプ用」となっています。


■サブシステム
  • スピーカー:Rogers LS3/5A(15Ω)
sub_ls35a.jpg  ショップで一聴して購入を決定したスピーカー。詳しくはこちらを。

  • CDプレイヤー:tangent CDP-50
sub_tangent.jpg  サブシステムはお気軽デジタルファイルオーディオなので、使用頻度は少ないのですが、購入したCDを最初に聴くのは、このプレイヤーということが多いです。欲張ったところのない、素直なプレイヤーだと思います。

  • USB-DAC:CHORD Chordette Gem
sub_gem.jpg  お気軽デジタルファイルオーディオを支えてくれているUSB-DAC。音の傾向としては同じCHORDでもQBD76よりもDAC64に近い気がします。

  • インテグレーテッドアンプ:ROKSAN KANDY Amplifier MkIII
sub_roksan.jpg  LS3/5Aをしっかり鳴らしてくれて、単純なHI-FIとはちょっと違う、骨太さと陰影感を備えた優れたインテグレーテッドアンプだと思います。このメーカー、アンプでも、もっと日本でメジャーになって良いと思うのですけれどねぇ。

  • ヘッドホンアンプ:LEHMANN AUDIO Black Cube Linear
sub_blackcube.jpg  深夜のお供。接続しているヘッドホンはほぼSENNHEISER HD650です。厚みや太さよりも、神経質でない素直な繊細さや、解像度の高さが特徴といえるのではないでしょうか。


■サードシステム
  • スピーカー:JBL 4312M II
third_4312m2.jpg  料理を作るとき、食べるとき、そして映画を見るときは、やっぱりJBLがいいよなぁ、と漠然と思っていて、スペースの関係から導入できたのがこちらです。「JBL風味のオモチャ」という人もありますが、らしさはしっかりあります。

  • デジタルメディアトランスポート:ND-S1
third_nds1.jpg  iPodをトランスポートに変えるDockです。本当はWadiaのトランスポートが、価格、占有スペースの問題からこちらになりました。筐体がちょっと安っぽくも感じますが、価格を考えれば性能、外観ともにかなりのものだといえるのではないでしょうか。

  • DAC:47研究所 Model 4715
third_4715.jpg  信楽焼きの筐体という不思議なDACです。こういう外見ですが、反応、高域の伸びも良く、清廉さ、ストレートな力を感じさせてくれます。

  • インテグレーテッドアンプ:LINN MAJIK-L
third_majik.jpg 「JBLにLINN?」と言われるのですが、意外とあいます。この頃のLINNのアンプは、現在のそれよりも前述のROKSANに近いものを感じます。

 以上、現在の3システム、ご紹介でした。

投稿者 黒川鍵司 : 13:55 | コメント (5) | トラックバック

2010年12月26日

Wadia Digital DM-X32

 思い出話から始めよう。WadiaのDACを初めて知ったのは、まだ私がヘッドホンをメーンとしていたころのこと。その頃のヘッドホン仲間がWadia12を購入したときだ。あの時聞いた、レンジは狭く、情報量も多いとはいえないが、圧倒的に骨太という音の魅力は、私の中のWadiaのイメージを決定付けるものだった。その後、私はスピーカーメーンのシステム移行していくわけだが、Wadiaのあの音はいつかシステムに組み込みたいと、常々思っていた。なんどか導入のチャンスはあったのだが、WadiaのDACはそのブランドイメージによるのか、比較的古いものでも価格が落ちにくい。そうして見送っているうちに4年。やっとWadiaのDACが手元にやってきた。

x32.jpg やってきたのは1991年発売のWADIA DM-X32(Digimaster X32)。先ほどのWadia12が1994年の発売なので3年ほど古い機器になる。発売当時の価格は税抜きで48万円。母体となったDIGIMASTERX-64.4が135万であったことを考えると、半額以下ということになるが、それでも高額であったといえると思う。ちなみにWadia12であっても24万8千円した。

 私の中のWadia12のイメージが強すぎたせいか、DM-X32もWadia12と同サイズと思い込んでいて、メーンのシステムではなく、テレビ用のシステムに組み込むことを想定していた。実際受け取って、大きさがわかってからも、テレビ用のシステムに接続したのだが、1週間ほど様子を見てメーンシステムに組み込むことにした。理由は、JBL 4312MIIにはオーバースペックと感じられたからだ。

 テレビ用のシステムに組み込んだときも、当初はいわゆる「眠い」音だった。太さはあれど明確さはなく、楽しさもなかった。2日ほどで楽しさが感じられ始め、まともかな? と思えてきたのは1週間後だった。その後メーンにつないでみると、楽しさよりも濃密な音でありながら定位が恐ろしく明確なことに気がつかされた。まるで、画鋲で、いや、釘で打ちつけたようにかっちりとした定位だった。その定位のスクウェアな感じが少し薄れて、音に力と勢いを感じるようには、もう1週間かかった。寝起きが遅いとは言われていたが、ここまでとは思ってもみなかった。きっと、これで本調子なのではないかと思う。

 スペックについて簡単に触れておこう。サイズは幅445mm、高さ68mm、奥行き360mmで、いわゆるオーディオ機器としてはフルサイズ。重さは6.5kg。出力はRCA出力が1系統のみ、デジタル入力は同軸(BNC)が2系統と光学入力が1系統あり、後者はTOSとSTを選べたとのこと(さもえどさんの情報提供に感謝いたします)。当方の手元のものはST仕様となっている。

 さて、今の音について書こう。中低域の厚みは、確かに記憶の中のWadia12と一致するが、あのときの音ほど高低のレンジが狭いという気はしない。確かに、QBD76などと比類するとは言えないが、シンバルなどの音は立ち上がりもよく、かなり上手く表現してくれるし、金管楽器の勢いも出してくれる。また、中低域の厚みという特徴は、このDACのもうひとつの特徴である力強さ、勢いと結びついて、一種の暗い熱気とでもいうようなものを生み出してくれる。ミック・カーンの「Dreams of Reason Produce Monsters 」などは、これをリファレンスにして作られたのではないかと思えるほどのはまり具合だ。「ジャズに合う」という評価はここら辺から来ているのだろう。コルトレーンの「ライヴ・アット・バードランド」もIKEMIで再生するよりも納得のいく音となった。しかし、逆に、この中低域の厚みが、バイオリンや女性の声には足かせになる場面もあり、音の切れが悪く思えたり、篭りを感じたりしてしまう瞬間もある。また、音の消えゆく様、余韻、音の粒子が飛んでいく様といった部分の表現はIKEMIに軍配が上がる。そういう理由でクラシックにはあまり向いているとは言いがたいし、ジャズやロックにしても比較的曲を選ぶといえる。それだけにハマったときは抜け出せない程、魅力的だともいえよう。

 IKEMI導入以降、メーンシステムに外付けDACを導入するなら、音に冷たさを持ったものを、と言ってきたのだが、やってきたのはWadia。どうにも奇妙な気がしてならないが、こういうのもオーディオ機器との出会いというやつかなという気もしないでもない。そして、私はこの出会いに満足している。

投稿者 黒川鍵司 : 22:26 | コメント (3) | トラックバック

2010年11月14日

CHORD QBD76試聴

 ちょっとした偶然でCHORD QBD76を自宅試聴させていただけることとなった。

qbd76.jpg まず、スペックから確認しよう。

 サイズは公式サイトによれば幅332×高さ63×奥行き142mm。Choral Rangeの製品なので、例の丸みのある筐体となっている。重さは4kgとのことだが、削りだしの筐体の見た目のせいか、持ってみた感じではもう少し重いように感じる。

 入力は恐ろしく豊富。AES/EBU、S/PDIF、TOSリンクがすべて二つずつ。AES/EBU、S/PDIFについてはデュアルモードでの使用が可能。加えてUSB、Bluetoothの入力まである。入力において注意すべき点はS/PDIFがBNCジャックとなっていることだ。ほとんどのCDプレイヤー、トランスポートではS/PDIFの出力はRCAジャックとなっているので、接続する際、RCA-BNC変換コネクタか、同様の変換ケーブルを使用しなくてはならない。

 出力はXLR、RCAのアナログ出力が一組ずつ。XLRについては、ボタン操作で2番hot、3番hotを切り替えできる。もうひとつの出力としてクロック出力がある。入力ではなく、出力だ。トランスポートをDACのクロックに同期させるという思想はEMM社でもあったものであり、いわゆるジッターの低減に有効というものらしい。しかし、このクロック出力は、CHORD社製のトランスポートに接続することを前提としているものであり、他社製のトランスポートではロックしない場合もあるようだ。なお、このDACにはクロック入力は存在しない。
 
 次に音質についての感想に移ろう。お貸しいただいた方からは「Chordette Gemと比較してほしい」というお言葉をいただいたので、まずはサブシステムでChordette Gemと入れ替える形で試聴した。なお、サブシステムの他の機器は以下のとおりだ。
 
スピーカー:Rogers LS3/5A(15Ω 初期型)
プリメインアンプ:ROKSAN KANDY Amplifier MkIII
PC:Epson Endeavor AT970
再生ソフト:iTunes

 格が違う。もちろん価格が10倍なので違ってくれなくては困るが、ここまでの差を感じさせられるのも久しぶりだ。情報量、見通し(解像度)とも段違いだ。高域の透明感が素晴らしく、たまたまかけたメタリカの「Enter Sandman」のオープニングのギターに聞き惚れてしまった。その後続く、ドラムにせよ、ベースにせよディテールの描き方が細密であり、その細密さが音楽に深みをもたらしている。何を聴いても、オーディオの決まり文句めくが、「こんな音が入っていたのか」という驚きの状態で聴き入ってしまう。この手の情報量、解像度の高さを得ると音楽の勢いが減少して、音像が遠のくようなことがあるが、今回の試聴ではそのようなことは感じなかった。むしろ音像の部分では、Chordette Gemと極端な差を感じなかったといってよい。また、音質そのものに10倍の差があるかという点についても「段違いではあるが、そこまでじゃない」という感想になる。

 サブシステムでこれだけのパフォーマンスを示してくれたので、メーンシステムでも試聴することにした。こちらの機器は以下のとおり。

スピーカー:CHARISMA+CHARA COMPLETE SYSTEM
スーパーツィーター:TAKET-BATPURE-C
プリアンプ:Cello ENCORE 1MΩ
パワーアンプ:Cello ENCORE POWER MONO
CDプレイヤー:LINN IKEMI(トランスポートとして使用)

 やはり、最初に耳が行くのは高域の美しさ。以前聴いたMIMESIS 21Dも高域が美しかったのだが、あのDACにあった一種の恍惚感というか、焦燥感のようなものは、このDACにはない。こちらにあるのは、もっと純粋な透明さだ。この2種類の美しさのどちらに惹かれるかは聴き手次第ということになるだろう。

 メーンのシステムで聴くと高低のレンジの広さにも気がつかされる。MIMESIS 21DやIKEMIで十分と思われた低域だが、QBD76では地を這うような低域まで感じられる。それでいて、低音過多とは感じないし、不快さも感じさせない点はさすがといえるだろう。情報量とディテールの細密さゆえの深みについては、サブシステムで感じられたほどではないにせよ、やはり差が感じられた。近年のデジタル技術の進歩というものには目を見張らされるものがあるとよく言われるが、それを実感させられる。そして、この価格帯のDACとして、QBD76はトップレベルのオーディオ的性能を持っているといえるだろう。その細密さと滑らかさは近年のワイドレンジなソースに対しては抜群の相性を見せてくれた。

 しかし、その反面、多少古い録音では、IKEMIと比較して中域が薄く感じられる瞬間もあった。これは設定でバッファをMAXにすると多少ましになるが、それでもIKEMIと同等という形にはならなかった。また、ジャズのライブ演奏などでは高域の透明感、全域の見通しのよさなどによっているのか、やけにクールに感じられる瞬間があった。汗が飛ぶような演奏ではなく、クールにバシッと決める演奏という具合になり、これはこれでかっこよくもあるが、「音が飛んでこないと気がすまない」という人には満足できない結果となるかもしれない。

 総じて、現代的で先進的なDACといえる。各種レンジの広い現代的な録音のソースに対しては素晴らしいパフォーマンスを示してくれる。また、PCとの接続においても安価なUSB-DACとは格の違いを見せ付けてくれる。そういった性格から、多少古めかしさを感じさせるようなったシステムを最新録音に対応させ、かつPCオーディオも組み込みたいという人にはうってつけのDACだといえるだろう。
 
 なお、今回は当方の機器の制約で、PC、Cd双方とも44.1kHzソースでの試聴となった。QBD76はデュアルデータモードでは176.4k,192kHzに対応している。そのようなソースを使用した場合は、上記の感想がひっくり返ることも十分ありえることを付け加えておく。

 最後に、今回、試聴の機会を与えてくださった方に感謝したい。高価な機器を貸し出ししていただき、ありがとうございました。

投稿者 黒川鍵司 : 11:26 | コメント (0) | トラックバック

2010年10月24日

LINN IKEMI

ikemi.jpg
 IKEMIと書いて「アイケミ」と読む。その姉妹機はGENKI(ゲンキ)という。Styxの「ミスター・ロボット」がはやったころのプロダクトかとも思わせるが、1999年発売開始とあるから、そういうわけではないらしい。

 エソテリック SA-60に換えて、このCDプレイヤーを導入した理由は、すでに述べているが、SACDが数えるほどしかない状態でCD再生のグレードアップを考えたとき、単体のDACを購入するよりも、SA-60を下取りに出してCD専用プレイヤーを導入した方が現実的だと判断したことだ。さらにさかのぼって、なぜCD再生のグレードアップを考えたかといえば、GOLDMUND MIMESIS 21Dの自宅試聴にたどり着く。あの時味わった中~低域。どうやっても、私はあの中~低域をSA-60から出すことができなかった。

 アップグレードと考えたとき、最初に頭に浮かんだのはLUXMAN D-06だった。CDの再生音に不足感はなかったし、SACDも聴けてしまうプレイヤーであるのだが、ある一点でこのプレイヤーは却下となる。このプレイヤーはアナログ出力の完全バランス構成を売り物のひとつにしている。当然、RCAでつなぐよりもXLRで接続するべきだろうし、店頭での試聴でもXLR接続に軍配があがることが確認できた。しかし、このXLR出力は3番Hotなのだ。愛用のプリアンプとの接続を考えると面倒なことになるのが見えてしまったというわけだ。次に浮かんだのはNAGRAのCDP。これも文句のない音、そして外観。しかし、私には高価すぎる。中古で出回る可能性もかなり低い。

 そんな思案の最中、このIKEMIの中古が現れた。導入している人も多く、評価も高いプレイヤーだが、2世代くらい前のプレイヤーだし、LINNがCDプレイヤーの生産をやめたことなどもあってか、価格はかなり安くなっていた。音も私が求める方向へのグレードアップが望めるものだった。最後は例のA氏に「CelloにIKMEIってどうですかね?」と質問し、「うん、いいと思うよ」という回答を得て、晴れて導入とあいなった。

 ラックに設置するとき、筐体の小ささもさることながら、その軽さに驚かされた。SA-60の半分もない。スペック表を見るとSA-60は14kg程度、IKEMIは4kg程度。1/3以下だ。重さで音が決まるわけじゃないと思ってはいるが、さすがにここまで軽いと不安になる。ケーブル類をつなぎ音を出す。不安は消えた。MIMESIS 21Dが聴かせた、あのレベルの低域が戻ってきた。あの時、経験していなかったら「小学生高学年の女の子の腕のような華奢な造形」と評されたCHARISMA+CHARAから、こんな低音が出てくるなんて、信じられなかっただろう。

 そのスペックを見ていこう。この時代のLINNのプロダクトに共通の黒い箱の大きさは幅320mm、高さ80mm、奥行き326mm。重量は4.1kg。このコンパクトさのおかげで設置は恐ろしく楽だが、インシュレーターを使用する際には、その種類を選ばないと滑りやすい状態になってしまう。SACDに対応していないCD専用プレイヤーであることは、すでに述べたが、HDCDの再生に対応しており、再生時には、ディスプレイに「HDCD」と表示される(逆に再生しないと表示されない)。このディスプレイの可視性は良いとは言いがたいが、使用上問題がでるような部分はない。リモコンは、これはLINNの伝統ともいえなくもないだが、恐ろしく安っぽい。いまどきの液晶テレビのリモコンの方がよっぽど高級感があるといえるだろう。このリモコンはプレイヤーのみならず、アンプなども操作できるものとなっている。

 アナログ出力はRCAが2つ、XLRが1つ。どちらが有利かという話になるが、IKEMIのアナログ出力はバランス回路ではないようだし、マニュアルにも「長いケーブルを使う場合にはXLR」という程度のことしかかかれてないので、アンプ側の事情に合わせればよいだろう。ちなみにXLRは2番Hotとなっている。デジタル出力はBNCの同軸が1つ、AES/EBUが1つ、TOSが1つとトランスポートとして使用されることを前提としたような形になっている。そのほかにLINN独自のリモート接続用ジャックとSYNC用のRCAジャックがある。後者はLINN製のDACとの接続時にクロック同期を行うためのものらしいのだが、通常の外部クロックを受け付けるのかどうかは、今もって不明だ。電源についてだが、スイッチング電源を使用しているため、背面の切り替えスイッチを動かすだけで、そのままで多種多様な電圧に対応できる。通常、日本においてはスイッチは120Vにしておけばいいわけだが、昇圧による、もしくはオーディオ専用電源で200Vを使用できるという場合は、240V側に切り替えて使用すれば良い。ちなみに私はアイソレーショントランスから120Vで電源を供給している。

 音について、特徴的なのはそのピラミッド的なバランス。低~中域がしっかりしている。逆に言うと高域については、伸びを強調するものでもなければ、何か特徴的な、例えばキラキラと光るような艶とかいったものはなく、いわゆる「透明感」というのも希薄だ。それでいて、楽器の種類・数の多い音楽も、複雑なコーラスにおいても、各楽器の位置、声の分離などはよく、見通しが悪い、もしくは混濁しているという印象を抱かせない。これは中域に情報量を伴った抜けの良さがあるといっていいだろう。低域に関しては、既に書いたとおり、以前、MIMESIS 21Dが聴かせてくれた「耳ではなく、身体で感じる低音」の域まで再生してくれる。MIMESIS 21Dほどソリッドな低音というわけではないが、芯は十分感じられるし、むしろ神経質さを感じさせず、心地よいともいえる。また、この心地よさという感覚は、全域にわたった感覚で、これは全体としての滑らかさと重視された中域によるものだろう。CD再生でよく言われる「デジタル臭さ」がなく、IKEMIを「音楽性がある」と評する人、中には、ある機器を指して「IKEMIくらい歌ってくれればよいのに」と比較をする人があるのは、この滑らかさと中域の重視の傾向に惹かれるためだろう。何が何でも反応の速さを、もしくはダイナミックレンジの激しさを最重要視するという方でなければ、この音には多かれ少なかれ魅力を感じるのではないかと思う。

 前述したとおり、このCDプレイヤーは1999年発売開始ということだから、数世代前のCDプレイヤーということになる。それゆえ、現状、中古は国産の高級SACDプレイヤーの中堅機程度の金額で購入可能となっている。SACDというメディアが次世代を担うという可能性のなくなり、PC、もしくはメディア不在のデジタルオーディオへの移行が始まっている今、その特徴を気に入るのなら、IKEMIを最後のCDプレイヤーとして購入するのは「あり」な選択ではなかろうか。

投稿者 黒川鍵司 : 10:28 | コメント (2) | トラックバック

2010年8月23日

The Little Big Phono(音質レビュー編)

 前回、外観のレポートをお届けしたThe Little Big Phonoだが、今回は音の傾向について書かせていただく。
 
 なお、フォノイコライザー以外の使用した機器は以下の通り。
 
・アナログプレイヤー
Amazon/System Amazon2
DSCN1282.JPG
 ・カートリッジ
Benz Micro/GLIDER SL
DSCN1284.JPG
 ・プリアンプ
Cello ENCORE 1MΩDSCN1286.JPG
 ・パワーアンプ
Cello ENCORE POWER MONO
DSCN1287.JPG 
・スピーカー
CHARISMA+CHARA COMPLETE SYSTEM
DSCN1288.JPG 

 ちなみにフォノケーブルは、先日までNordost HEIMDALLを使用していたが、購入したお店で20cmのフォノケーブルを作成いただいたので、現在はそれを使用している。このケーブルについての詳細はこちらを確認して欲しい。
 
 このケーブルを使用した結果、The Little Big Phonoは以下のような置かれ方をしている。

DSCN1271.JPG なお、このような置き方の場合、問題が一点ある。The Little Big Phonoの本体部は、触れなくなるというほどではないが、かなり発熱する。筐体がアルミニウム製なのは、審美的な意味合いだけでなく、その熱伝導率の高さによるヒートシンクとしての意味合いが大きいと思われる。また、このフォノイコライザーには、電源スイッチがない。電源を止めるには電源コードを抜くしかない。これは「常時電源を入れて使用せよ」、ということを暗に示しているのだと思うが、そのような使用方法を考慮しても、空気の対流がまったく起きない、プレイヤー本体と密着してしまうような置き方は避けるべきだろう。
 
 今回の評価に当たっては主に以下のレコードを聴いた。
 
・伊福部昭「ピアノと管絃楽のためのリトミカ・オスティナータ」(若杉弘指揮/読売日本交響楽団)
・ストラヴィンスキー「ペトリューシュカ・火の鳥」(クラウディオ・アバド指揮/ロンドン交響楽団)
・John Coltrane「Selflessness Featuring My Favorite Things」
・PINK FLOYD 「DARK SIDE OF THE MOON 30TH ANNIVERSARY EDITION」
・久保田早紀「夢がたり」
 
 クラシックから聴き始めたのだが、まず気がつかされたのは金管楽器と弦の鮮やかさと切れ味の見事さ。次に音の前後のレイヤー感の明瞭さ。グランカッサやティンパニーの一撃も鮮度、沈み込みとも良好で力感が伝わってくる。木管楽器では、音のゆれの表情が豊かで、奏者の息遣いを感じられ、ソプラノサックスでも、その大きさ、指使いが見えそうな気がしてくる。女性の声も、単に綺麗だとか、透明感があるというだけではなく、甘みのようなものが表れる。「甘み」が特徴かと思って聴いていると甘みだけでなく、ドスの効いた暗さも出てくるので脅かされもする。ピアノなども軽やかなときはサラりと軽やかに、重みがあるときはどんよりと重くなる。いずれの音も鮮度が高さを感じるのだが、その鮮度が高域においてヒステリックな響きに結びついたりすることがない。あくまでスムースであり、それはEINSTEIN社のアンプ類にも通じる感覚がある。
 
 左右のセパレーションの良さに基づく定位感の盤石さ、S/Nの良さは、モノラル構成&外部電源という構造上、言うまでもないことだろう。情報量についても「まだこのレコードから引き出せるものがあったのか」と思わせられるレベルだが、単に微視的・分析的な音になることがなく、作り手が音楽を受け止め、楽しさも不穏さも積極的に表現しようとしている姿勢を感じる。しかし、これはある種の色付けだとも言える。実際、当方が使用しているプリアンプの内蔵のもの、もしくは店頭で比較対象として聞いたAMPHIONのフォノイコライザーの方がレコードへの忠実性は高いのではないかと思わされる部分はあった。
 
 色づけがあると言っても、いわゆる「濃厚な音」を聴かせるタイプではない。基本的には現代的な、ワイドレンジで、瞬発力があり、反応の速いフォノイコライザーだといえる。しかし、単に現代的なだけでなく、作り手のセンス、音楽の情感を聴かせようとするセンスが感じられるフォノイコライザーでもある。この色付けを否定するか、むしろ歓迎するかは聞き手の好みだろう。私としては、このフォノイコライザーの作者に対して「よくわかってるなぁ」という言葉を送りたい。
 
 このフォノイコライザーの定価は32万円(税別)となる。アナログレコードを聴くためだけに存在する機器に対して、この価格を妥当とするかどうかは、価値観の問題になってしまうが、私には、安いとは到底いえない。しかし、確かに、私が聴く限り、安価なフォノイコライザーとは一線を画する部分があると感じたのも事実だ。アナログレコードの再生に何かしらのこだわりをもつのなら、支払ってみる価値はあると思う。この価格帯で、このフォノイコライザーのライバルであろうものを探すとNAGRA BPS、LINN UPHORIKが浮かぶ。いずれを購入しても満足できると思う。あとはユーザ側の好み、音に対してもそれももちろんだが、他の機器とのマッチング、それも外観のマッチングといったことも含めた好みで選ぶということになるだろう。私のシステムにおいては、The Little Big Phonoは外観的にも、機能的にも、加えて私の音への嗜好的にもマッチしたといえ、このようなフォノイコライザーに出会えたことに感謝している。

投稿者 黒川鍵司 : 22:36 | コメント (2) | トラックバック

2010年8月 7日

The Little Big Phono(外観編)

 私の趣味の一つにオーディオというものがあるのは周知の事実だ。初めてパッシブのスピーカーを買ったのが2005年の7月だから、この趣味も6年目といった具合。6年間、いろいろな製品を目にしてきたし、そのうちのほんのいくつかは購入にも至った。しかし、6年も同じ趣味をやっていると、見た瞬間に「これは!」とほれ込めるような製品は少なくなっていくし、仮にあったとしても、恐ろしく高価であったりする。そんな中、久々に惚れこめうる、そして手が届く製品を見つけたので購入に至った。

 その製品はEINSTEIN社製 The Little Big Phono。フォノイコライザーである。EINSTEIN社は名前からもわかるとおりドイツのメーカーで、現在は真空管を使ったアンプ、CDプレイヤーなどを発表している。いずれも価格は、私には高価すぎる。そのEINSTEINにおいては、このフォノイコライザーはもっとも安価な製品となる。といっても、定価32万円(税別)なわけだが......。

 というわけで、今回は箱の開封から、その外観をみていく。



DSCN1224.JPG 外箱はなんてことのないダンボール。オーディオ機器とわかるのは、その梱包テープによってくらいのもの。輸入代理店であるステラボックスジャパンで内容を確認済みとなっている。



DSCN1230.JPG 中身はなんと木箱!かなりしっかりした箱となっている。



DSCN1236.JPG あけると布製の袋に包まれた本体と電源部、電源ケーブルが現れる。



DSCN1233.JPG ふたの裏のスポンジにも社名が。



DSCN1239.JPG 内容物。
 ビニールの袋に入っているのはインピーダンス設定用のロードピン。付属しているのは150Ωのもので、他のインピーダンスのピンについては別売りとなる。
 それを取り囲んでいるのが付属の電源ケーブルだが、これはかなりしっかりしたものなので、交換を考える必要はなさそうだ。
 EINSTEINのロゴが描かれているのが、フォノイコライザー本体。前述のリンクですでにわかると思うが、このフォノイコライザーは本体部が完全にモノラル構成となっている。モノラル構成のフォノイコライザーはこれまでも存在したが、これほど小型で、かつ30万円台というものはなかったと思う。
 最後に中央下のボックスは電源部。これは1台で本体2台に電源を供給する形となっている。しかし、聞いたところによると、もう一台追加して電源部もモノラルということもできるらしい。
 なお、写真には写っていないがマニュアルや登録ハガキなども同封されている。



DSCN1240.JPG 本体部をCDと並べてみた。その小ささがよくわかると思う。RCAのコネクタが3つ見えるが、左側上がフォノケーブル接続部、左下がインピーダンス設定用のロードピン接続部、右側がアンプへの出力となる。左側の中央のコネクタはアース線の接続部となり、モノラル構成だがLRのいずれかにつなげばよいとのこと。上述のとおり電源部は共通となるので、電源部を介して両機にアースがつながるようになっているらしい。



DSCN1246.JPG 本体部を横からみたところ。RCAピンの大きさとの比較だけでもわかると思うが、かなり薄い。脚部を除くとは写真上部に比較として写したCDケース二枚とほぼ同じ薄さである。
 この薄さなので、インシュレータやスパイクで浮かせたアナログプレイヤー本体の下部に滑り込ませるということができうる。そして、短いフォノケーブルを用意できれば、LP12におけるURIKAと同様に信号損失の少ない接続を行うことができる。

 気になる、その音については......また次回ということで。

投稿者 黒川鍵司 : 09:55 | コメント (0) | トラックバック

2010年4月25日

CDプレイヤー変更

 すでに向こうには書いたので、ご存知の方もいるだろうが、CDプレイヤーを変えた。

ikemi.JPG 
 導入したのはLINN IKEMIだ。このタイミングで? という声も聞こえてきそうなのだが、去年末にSYSTEM AMAZON 2を導入した段階で、こういう流れになることは、自分の中では半ば決まっていた。

 これまでSACDが再生可能なプレイヤーを2種つかってきたのだが、所有しているメディアは圧倒的に通常のCDが多い。そういうわけで、SA-60を使いつつ、それについて質を上げようとすれば、外部DACの導入となるわけだが、以前書いたようにSACDにそれほどのアドバンテージは感じていないし、SA-60MC-3を下取りに出すことができれば、金額面での補助となる。

 最初、候補にしたのはLUXMANのD-06だったが、SACDを再生できる必要はないので却下。次に浮かんだのはNAGRAのCDPだが、これは高価すぎた。私としては、現行機で魅力を感じるのは、この2機種しかなく、こうなると自ずと生産終了の機器の中古狙いとなる。そこに現れたのが、このIKEMIだったということになる。

 詳しいレビューは改めてとしたいが、ネット上では、この機器に対して「音楽性がある」という評価がされている。「音楽性」なる曖昧な言葉は、私としては警戒心を抱かせる言葉なのだが、実際手に入れてみると、確かに、と納得することとなった。こちらの方がおっしゃることと重なるが、今までは煩わしさのようなものが感じられたグールドの「ゴルトベルク」が、このプレイヤーで再生すると「アリア」以外の部部にも美しさがあったのだと気がつかされる作品となった。また、ミレーヌ・ファルメール の「Ainsi Soit Je... 」などを聴くと、彼女の声に「甘み」のようなものが感じられる。

 いままで私がメーンのシステムで使用してきたCD、もしくはSACDプレイヤーは日本製で、それぞれにキャラクターはあるが、それでも想定できる範囲内の違いだった。ケーブルを変えても、クロックを加えても違いはでるが、何もかもが違うという状況に直面することはなかった。それに対して、IKEMIが再生する音は想定できるものと違っていて、最初は戸惑いがあった。そして、導入して1週間たった今、その戸惑いは、新たな発見の喜びと、再生することの楽しみに変わりつつある。

投稿者 黒川鍵司 : 14:38 | コメント (3) | トラックバック

2010年2月 7日

GOLDMUND MIMESIS 21D 試聴

 普段からお世話になっているダイナミックオーディオさんのご好意で、GOLDMUND MIMESIS 21Dを自宅試聴させていただいた。

21d.jpg 同じくGOLDMUNDのMIMESIS 20.6の音を、私が気に入ったが、価格的に無理だという話から「それならこれを聴いてみては?」ということになった。現在の実売価格では20.6の半額程度になるので現実性はあるといえそうだ。それでも私が自宅で聴いたことのあるDACの中では最高額なわけだが。なお、試聴の環境についてはこちらをご覧いただきたい。

 お店で聴かせてていただいた際に感じたのは、現在使用している4715に比べ、瞬発力、ダイナミックさが優れており、描かれる空間も広く、それらがオーディオ的快感に結びついているというものだった。今回、自宅で聴いた時、まず頭に浮かんだのは、クラナッハが描くところの貴婦人の姿だった。肉感からかけ離れたスリムさ、高貴さを具現化した視線と肌の質感、それでいながらどこかしらに淫靡さが滲み出たあの女性たち。これに比べると4715の、あの淡い耽美さは、初めて口紅をひいた10代の少女程度のものかもしれない。

 まず、情報量について。描かれるものに不足はまったくない。それでいて、バラバラな印象とはならない。しかし、これは価格を考えれば当然のこととも言えるだろう。次に高域。よく伸び、その最高点でキラリと艶がきらめくように感じられる。その瞬間には、一種の焦燥感、恍惚感、切なさが感じられ、ある種の快感をもたらしてくれるといえるだろう。しかし、この快感、官能美は、上述のクラナッハの描く婦人の妖艶さが、彼女たちがまとう高貴な冷たさに密接に結びついているのと同様に、秘められた硬質な冷たさと結びついている。この冷たさは、日本製の西洋楽器がもっているあの冷たさとは異なり、もっと鋭角な、鋭利なものだ。例えば、ぎゅっと強く抱きしめてくれるはずの力強いサックス。例えば、ふわりと包み込んでくれるはずの女性たちのコーラス。そういうものの影にひっそりと現れる。GOLDMUNDの音を「良し」としない人は、きっとこの冷たさを良しとしない人なのだろう。
 
 続いて中~低域。このDACの試聴において、私が最も意外に感じたのは、この帯域だ。中域にはかなり厚みがあり、男性、女性を問わず声、そして、それらに似た帯域の楽器の音色にも十分な存在感がある。低域は広がるのだが、決して余計な膨らみは持たず、かなり低いところまで芯のある音を聴かせる。耳ではなく、身体で感じる低音が、私の使用しているPENAUDIO CHARISMA+CHARAから出てくるなどとは思ってもみないことだったし、それがDACの変更によってもたらされたという事実には、ただただ感嘆するしかなかった。GOLDMUNDといえば「クラシックには良いが、その他のジャンルには......」というイメージだったのだが、充実した中~低域、緊張感やスピード感を与えてくれる高域によってジャズやロックもかなりの高得点といえる音であった。そして、これは言うまでもないことなのだろうが、クラシック、特に編成の大きなものについては、スケール感、ダイナミックレンジ、各楽器の描き分けと、その能力が存分に生かされる結果となった。

 総じて、定価のことを考えても、満足感を与えてくれるDACだといえる。現状では、その定価の半額前後で購入できるのだから、さらに満足感は高いといえる。しかし、高域に潜む鋭利さを、一種の「美」とできない場合、そこがウィークポイントになると思う。自宅で聴いたわけではないが、最新の20.6では、この鋭角なものが、もっと受け入れやすいものに変わっていたように感じる。いや、しかし、この秘めた鋭さ、冷たさこそGOLDMUNDという気もしてしまったりもする。

 ハイエンドと呼ばれる世界に近づけば近づくほど、こういうダブルバインドが眼前に現れる。そして、聴き手、使い手は、この二律背反を「お前はどう思うのか?」と機器に問われることになるわけだ。その意味で、この21Dもハイエンド機器の一つ、ということになるのだろう。

 最後になるが、このような機会を与えてくれたダイナミックオーディオ5555 天野氏に感謝したい。ありがとうございました。

投稿者 黒川鍵司 : 10:25 | コメント (0) | トラックバック

2009年10月18日

サブシステム

 拙室は狭い部屋ではあるのだけど、ダイニングもあわせて3部屋ある。なので、サブシステムなんてものも組んでいる。このシステムはPCメーン、いやというよりもPC用のスピーカーを買い換えて、いわゆるピュアオーディオ的にしたというものだ。

 そのサブシステムでは「ブリティッシュ計画」というものをやっている。コンポーネントをできる限りイギリス、もしくはそれに関係のあるブランドに変えていこうという、ロマンあふれるバカらしい計画だ。計画遂行の結果は以下のようになっている。

スピーカー:Rogers LS3/5A(15Ω 初期型)
CDプレイヤー:TANGENT CDP-50
プリメインアンプ:ROKSAN KANDY Amplifier MkIII
RCAケーブル:CHORD CRIMSONLINN BI 12
スピーカーケーブル:QED QONE

 自分でも「よーやるわ」という具合だが、さらにここにUSB-DACを追加してみた。

DSCN0836.JPG

 CHORDのChordette Gemだ。

 価格的にはUSB-DACとしては中堅クラスだろうか。形状は同社のCHORALシリーズと同一。大きさはQBD76の1/4という程度。-etteなんていう尾語がついてるし、DACチップはCirrus Logic社製ということなので、細みな美音かと思ったら、なかなかどうして、これは十分にCHORDの音。情報量、密度感、厚みは、もちろんDAC64やQBD76にはとどかないが、価格(それらDACの1割強程度)から考えれば、十分すぎる。少なくとも、それらの5~6割程度にはなっている音だと思う。モノとしても充実感も十分。サブシステムレベルのPCオーディオには決定打といえるDACなのではないだろうか。

 さて、残る計画は.....しかし、道のりは厳しそうだ。

投稿者 黒川鍵司 : 19:05 | コメント (0) | トラックバック

2009年7月 6日

現在のオーディオシステム(メーンとサブ)

 メーンは、こんな感じです。
main_system_2009_07_05.gif

 次にサブ。
sub_system_2009_07_06.gif

投稿者 黒川鍵司 : 20:08 | コメント (0) | トラックバック

2009年6月28日

LS3/5Aというスピーカー

 LS3/5Aという名前。それだけを見れば、まるでロボットの名前という気がする。実際、この名称は規格名であって、他のスピーカーの、それ自体が愛称となりうるような名称、例えばパラゴン、オートグラフといった名前にくらべると無味乾燥という気がする。しかし、多少なりともオーディオに関わっている人間にとって、その名前は、いわば小さな伝説だ。

  1960年代後期から、英国放送協会(BBC)は、スタジオ外からの放送のためのモニタースピーカーを求めていた。それまでのモニタースピーカーは中継車や、会場の一室などに設置するには大きすぎた。LS3/5Aは、その要望に応えたものだった。大きさは幅19cm、高さ30cm、奥行き16cm。確かにこれであれば、ほぼどこにでも置けた。もちろん、犠牲になった部分がなかったわけではないが、限られた空間において、これに代わるものはなかった。

 そのLS3/5Aが一般に発売されたのは1970年代半ばだ。当時、1台7万5千円という高価なスピーカー。参考に、1975年発売のテクニクス SB-7000をあげれば、幅48cm、高さ84.5cm、奥行き41cmで1台9万円だ。容積にして18倍のスピーカーと定価にして1万5千円しか違わなかったわけだ。それでも購入した人がいるというのは、BBCモニターというブランド、BBCと同じくスペースファクターの問題、そして、なによりも音の良さだったのだろう。ステレオサウンド159号で傳信幸氏が次のように記している。
しっとりとしたチーク材仕上げが小さいくせに小生意気に渋いのだ。深いいい音をしている。わたしがLS3/5Aに魅了されたのは、その音像フォーカスがシャープなことと空気感が軽々と漂う快適さであった。(中略)ハインツ・ホリガーとバーゼル・アンサンブル、カール・リヒターとミュンヘン・バッハ管弦楽団など、左右のLS3/5Aの間に、まるで人物のオモチャを多数並べたようにミニチュアの音像が並ぶのだ。響きが綺麗に分散する。素敵な手品に魅せられるような思いがした。ははーん、小型のスピーカーってこんなに楽しい思いをさせてくれるのだと、わたしの音楽の感じかたやオーディオの楽しみかたの新しい1ページをLS3/5Aが開いてくれたのである。
  ネット上で使用している人の意見を読ませていただいても、二十数年大切に使用している方や、発売当初に聴いてほれ込んだという方、もしくは最近になって、その音を聴き夢中になったという方、様々な方の思い入れが、このスピーカーに注がれているのがわかる。私自身は2008年07月にその音をはじめて聴き、購入に至った。確かに傳氏の言うとおりだ。こんなに小さいのに、各レンジだってそれほど広いわけでもないだろうに深く、説得力のある音を奏でてくれる。

  LS3/5Aは前述のとおり、BBCの規格名だ。ゆえに、その規格に準じて作り、BBCの認可を得れば、LS3/5Aとして発売することが出来た。前述の傳氏の記事によれば、その生産指令書はそれほど厳密なものではなかったようだ。それゆえなのか、生産した各社で音の違いがあるようだ。主な生産メーカーはユニットの供給元でもあるKEF、今もLS3/5Aの後継と言えるMonitor20を生産するHarbeth、同じくS3/5Rを生産するSpendor、そして出荷されたLS3/5Aの6割を占めたというRogers。生産は70年代から90年代後半まで続き、生産台数は10万ペアにのぼったという。生産終了後もユニットは異なるが明らかに、それを模したスピーカーがキットや完成品で売られ、そして2008年にはRogers起業60周年を記念する形で「LS3/5a BBC モニタースピーカー」が発売されている。香港やマレーシアといったアジア圏では、各種のLS3/5Aを収集する人々もいるようだ(参考:http://jbl375jp.exblog.jp/6830265/

  このような状況から考えてもLS3/5Aは、いわゆる「名機」であろう。JBLのパラゴン、ALTECのA7、TANNNOYのオートグラフなどの並み居る名機の中では、衆目を惹くには小さすぎるかもしれないが、しっかりと、「小さな伝説」を身にまとった存在と言えそうだ。その伝説がどうやって生まれたのかといえば、「既存のスピーカーが使用できない狭い環境でも、使用可能で十分な音質を持ったモニタースピーカー」の作成を標榜したBBCの研究者たちと、彼らが生み出したスピーカーを大切に使い続けたユーザたちがいたからに違いない。極端なことをいえば、オーディオ機器そのものは、単なるモノに過ぎないのだ。それを「名機」にするのは作り手と使い手の努力、思い入れ、その交錯よって作り出された数々の物語によってなのだ。その物語は、徒に高性能であることを誇ることによって出来上がるものでもないし、いまどきありがちな「限定生産」によって生み出されるものでもない。上述の名スピーカーたち、以前取り上げたMARK LEVINSONのLNP-2やマランツの#7にせよ、「今」という基準で絶対値として計測すれば、それらに並ぶ、いや、それらを凌駕する性能を持った機器は存在するはずだ。また、これらの機器は、結果として現在は入手が難しくなっているが、元々、生産数が限定されていたわけではなく、高価であるということはあったにせよ、入手そのものが不可能であったわけではないのだ。

  伝説とは物語だ。オーディオにおけるそれは、作り手と使い手が紡ぐものだろう。もし、あなたが大切に思う機器があるのであれば、その機器への思いを語って欲しい。それが、その機器を名機とし、人を惹きつける原動力となるはずだから。

参考URL

投稿者 黒川鍵司 : 15:42 | コメント (2) | トラックバック

2009年4月25日

現在のオーディオ(メーン)

 47研究所のDAC導入により変化がありましたので、システム構成図を更新しました。
main_system_2009_4_25.gif

投稿者 黒川鍵司 : 23:06 | コメント (0) | トラックバック

2009年4月 6日

単体DACを導入しました。

 47研究所のDAC、4715を導入しました。

4715_1.jpg

 サイズ比較用にCDを並べてみました。その小ささがわかると思います立方体の方がDAC本体、直方体は電源部になります。シャーシは狸の置物で有名な信楽焼という変り種です。

 SA-60の再生音そのものにはあまり不満はなかったのですが、こちらのDACが店頭でデモされているのを聴いて気になってしまい、とりあえず、お借りして、SA-60の音と比較して導入の可否を判断するということになりました。

 SA-60には3つのDACフィルタモードがあります。FIR、RDOT+FIR、PCM→DSDです。それぞれにいいところがあります。ダイナミズムと立ち上がりではFIR、高域の伸びではRDOT+FIR、音場感ではPCM→DSDという感じなのです。4715はこれら3つのモードのよいところを集め、そこに高域の清廉さと、うっすらと耽美的傾向を感じさせる音になっていると感じました。大きく差があるわけではないのですが、自分好みの方向に進めるということがわかりました。

 という具合に判断を下してから、ネットで調べてみると、まずこのDAC、ノーアップサンプリング、つまり入力された信号を内部でアップサンプリングせず、そのままD/A変換して出力ということになります。このスペックだけを取り出してみると、CDの44.1kHzを最大で1411.2kHzにまでアップサンプリングできるSA-60の圧勝のように思えるのですが、実際聴いてみると4715の方が私には好ましく思えます。筐体の小ささによる経路の最短化や、電源部を外部にしたこと、そして、フィルタについてデジタル、アナログ双方とも使用していないというような点がこの結果に現れているのかもしれません。なお、入力はコアキシャル一系統のみ。出力もRCA一系統のみです。どこまでもシンプルなDACですね。

 そういうわけでメーンシステムに導入することになったのですが、その焼き物のボディにさわっていると、ラックの棚に直置きするのが申し訳なく感じまして、敷物を用意することにしました。

4715_2.jpg

 こちらのお店で牛革のハギレをカットしてもらったものです。

4515_3.jpg

 似合ってますかね?
 音にも落ち着きが加わったような......きっと気のせいですね(笑)。

投稿者 黒川鍵司 : 18:26 | コメント (0) | トラックバック

2009年3月23日

現在のオーディオ(メーンとサブ)

 オーディオのことを続けて書いているので、今のシステム構成図をこちらにも掲載しておこうと思う。

 まずはメーン。フォノイコライザーがプリに内蔵となったので、すこしシンプルになったかな?

main_system_2009_3_23.gif 
 
 つぎにサブ。こちらは現在「ブリティッシュ化計画」と称して、イギリス、もしくはイギリスと関係のあるブランドの機器に入れ替え中だったりする。

sub_system_2009_3_23.gif

投稿者 黒川鍵司 : 19:54 | コメント (0) | トラックバック

2009年3月11日

補遺:Celloのこと

 あちらでいくつかコメントをいただき、前回の記事に言葉の足りない部分があることに気がつかされたので、いくつか補いたい。

  • VIOLAについて
    前回の記事を読むと、Celloに比してVIOLAのアンプ群が劣るかのように読み取れるかもしれないが、そんなことはない。VIOLAのアンプ群も優秀である。ただCelloのそれらとは異なるということを述べたかっただけである。

  • マーク・レヴィンソンについて
    こちらについても同様である。人物としてのマーク・レヴィンソンとは無関係になっており、彼が在籍した時代とは音が違っているが、優秀なオーディオ・ブランドである。実際、先日、BLの新K2とLEVINSONの最上級アンプの組み合わせを聴き、すらばしさに感服させられた。

  • 人物としてのマーク・レヴィンソンについて
    正直言って、マーク・レヴィンソンという人物自体は好きなタイプの人間ではない。現状については、一種の見苦しさのようなものさえ感じてしまっている。しかし、彼の作品としてのアンプ類には確かに魅力があると思う。

  • Ampzillaniについて
    本文中でも述べたが、Celloとは外見、音とおもにまったく違う。Celloがフェミニンな中に強さを感じさせるのに対し、マスキュランな中に繊細さをみせるのがAmpzillaだと思う。結局、私が惹かれるものは、個性というものはもちろんだが、一見矛盾するような要素を含んでいて、その上で成り立っているものだ、と言うことなのだろう。

  • ゲインについて
    ENCORE 1MΩの機能にふれたとき、ゲインについて書き漏らしてしまった。アウトプットが外部への出力についてボリュームなのに対し、これはソース機器からの入力に対するボリュームである。単なるボリュームであるなら別にする必要は無いはずで、操作してみて気がついたのだが、ゲインをあげてアウトプットを下げると、空間的な広がりが出る。ふくよかになるという人もいるだろうし、ライブな音になるという人もいるだろう。逆にすれば、デッドになるわけだが、それゆえのストレートさも出てくる。どちらが良いという種類の問題ではなく、音楽ソースに合わせて、もしくは聴き手の好みによって調整してよい部分だと思う。

投稿者 黒川鍵司 : 20:05 | コメント (4) | トラックバック

2009年3月 7日

Celloのこと

 久しぶりにこちらでオーディオのことを書こう。

 Cello(チェロ)というオーディオメーカーがあった。いや、実は今もある。しかし、その形態は以前のCelloとはまったく別といっていい。だから「あった」ということにしよう。
 
 Celloはマーク・レヴィンソンによって作られたメーカーだった。レヴィンソンは自らの名前を冠したメーカーを作ったはよいが、結局は、半ば追い出されるようにして、その会社を飛び出すことになった。そして、その名はブランド名となり、今も残っているが、人間としてのレヴィンソンとはほぼ無関係だ。レヴィンソンを飛び出したレヴィンソン(ややこしい話だ)は、トム・コランジェロというエンジニアを引き抜きいた。そして、彼とともに開発したオーディオ機器を発表したのがCelloというメーカーだった。

 どうもレヴィンソンという人物は、本人が天才的な設計者というわけではなく、むしろ優れた監修者に近い位置にあったようで、前述のコランジェロ、リチャード・バウエン、ジョン・カールといった優れた設計者とともにあって、すばらしいアンプを発表する、ということをしていた。私には、彼がデヴィッド・ボウイと似ているような気がしてならない。ボウイも、本人も、もちろん優れているのだけれど、時代の半歩先を行く人物、グラムだった頃はミック・ロンソン、ベルリン時代はブライアン・イーノ、レッツダンスのスティーヴィー・レイ・ヴォーンだとか、そういう人物を組み込んで自分の音楽を作り出すのが得意だった。もちろん、ボウイなしでは、今、残っているような音楽にはならなかっただろう。

 レヴィンソンにも同じことが言える。その証拠がVIOLAというメーカーの存在だ。Celloが経営的に行き詰った結果(それ以外の理由もあるのかもしれない)、レヴィンソンはまたしても会社を飛び出し、主要設計者であったコランジェロとポール・ジェイソンは別の会社を作って自分たちのアンプを発表する。そのメーカーがVIOLAだった。発表されたアンプは当然かもしれないが、Celloのアンプ群の設計思想に共通するものを持っていた。姿も大きさも似ていた。しかし、Celloを良しとするユーザからの評価は必ずしも良くない。やはり、レヴィンソンがいたからこそできた音があったということだろう。

 その後、レヴィンソンはアジアとの関係を深め、レッドローズ・ミュージックという会社を興し、中国で生産されたオーディオ機器をアレンジして(本当にアレンジしていたのか名前を貸していただけなのかはわからない)販売していたというが、あまり芳しい話はきかない。同社のWEBサイトを見ると社長兼CEOとして、その名があるから、今もその地位にはあるのかもしれない。その後、私が知っているのは、韓国のLG電子と組んで携帯電話やホームシアターシステムの監修をしたという話と、中国のレコードになぜか技術顧問として加わっていたりするということだけだ。欧米ではその名の威力が衰えたのでアジアで、ということなのでだろうか。また、当初、私は同姓同名の別人と思っていたのだが、結果的に元妻となった女優とともに、こんな本の著者にもなっている。
 
 そのCelloのアンプを私が導入するきっかけとなったのは、上述のVIOLAのパワーアンプ、FORTEでならされるスピーカーを聴いたことだった。音が好ましかったし、その小ささがさらに好まく、かわいらしく見えたのだ。そして、その頃から、試聴会などに通うようになって、顔見知りとなった某オーディオ店のA氏に「あのFORTEというパワーアンプはなかなか良いですね」と話したところ「あれよりも、あれの元ととなったCelloのencore power monoの方がよかったんだよ」と言われた。その場では、そう言われても聴く機会ないですものねぇ、そうだねぇ、などという会話が続いて、その話題は流れていった。
 
 数ヶ月後、A氏のところに行くと、ささやくようにして、こう言われた。

「Celloのmonoアンプ出るよ」

 当然、私は驚いた。聴けないと思っていたアンプが聴けること。もちろんそれには驚いたが、それ以上に、半年ぐらい前にサラリと話した内容を氏が覚えていたことに驚いた。
 
 とりあえず、モノが入ったら見せてください聴かせてください、そうお願いして、数日後、現物をパウエルアコースティックのスピーカーにつなげて聴かせてもらった。姿は単なる金属の箱。にもかかわらず、なにか可愛らしさと品の良さが感じられた。音もその小ささからは、想像できないしっかりしたものだった。

 しかし、すぐに買う決心はつかなかった。その時点で私は出力50Wの真空管パワーアンプを使っていた。次にパワーアンプを買えるとしたら、それ以上の出力のあるものと考えていた。その頃は出力数という値が、そう単純にあてになるものではないなんてことは知らなかった(後年、インピーダンス15Ω、能率82dBとされるLS3/5Aが6Wの真空管アンプで朗々と鳴り響いたときに思い知ることになる)。だから、次期パワーアンプ候補は駆動力にも定評があり、そして独特の世界を有しているものをということで、レヴィンソンと同じく半ば伝説となっているジェームス・ボンジョルノの手になるSon of Ampzilla2000をと考えていた。Son of Ampzilla2000の出力は定格で100W/8Ω、それにくらべるとencore power monoは60W/8Ω。Forteの75W/8Ωと比べても見劣りするように感じられた。そして、つなぐスピーカーも能率は低め。果たして十分にドライブできるのだろうか? としばらく逡巡し、それでも、その見た目と音に観念して、導入に至った。付属のケーブルも加工してもらい、その時点で使っていたSNOWWHITEのXLR出力とencore power monoのフィッシャー入力を直接つなげるようにしてもらった。

 その音には十分満足した。アイソレーショントランスを導入し、さらに満足を増したりもした。SNOWWHITEとencore power monoは大きさも似ていたし、SNOWWHITEのコストパフォーマンスの高さについては、今でも私の中の評価は高い。この組み合わせで、いろいろな方に聴いていただいたが、それなりの評価をしてもらえていたと思う。
 
 しかし、A氏からは、時たまこういわれていた。
 
「対になるCelloのプリがあったら、万難を排して手に入れるべき」

 確かにそうだろうなとは思っていた。そして、なんどかチャンスもあった。しかし、それらは中古とはいえ高価だったし、どのような環境で使われていたのかがわからない状況では購入したくなかった(導入したencore power monoについては、前オーナーはA氏のお客であり、彼はその使用状況も知っていた)。前述のとおり、SNOWWHITEとの組み合わせで奏でられる暖色系の音に満足も感じていたから、あえて、危険を冒してまでCelloのプリアンプを手に入れることはないと考えていた。
 
 しかし、好機というのはやってくるものだ。A氏のところでENCORE 1MΩの初期型。それもフォノイコライザ内蔵タイプの中古が出ることになったのだ。「時がくれば向こうから探しにくる」という言葉は誰が言ったのだっけ。そして、パワーアンプのときと同じく、いち早く、その情報を教えてくれ、実物を聴く機会も与えてもらえた。

 たしかに良いと思った。そして、今使っているプリアンプとフォノイコラザーを下取ってもらい、それに加えて、元箱、取扱説明書がないということで、私にも手が届く価格にしてもらえた。ここで誤解してほしくないのだが、元箱、取扱説明書がないからといっても、A氏はそれを補うだけの行動力と知識と情報網を持っていた。それにくわえて、私であればそれらがなくても対応できると判断した(後述するが実際対応できた)から、その価格で決定したわけだ。顔見知りだからという理由だけなら、そのようなことにはならなかったはずだ。
 
 そして、導入に至った。パワーアンプとの間のケーブルは、XLR-フィッシャーに改造したケーブルを元の状態であるフィッシャー-フィッシャーのケーブルにしてもらうことになった。しかし、その作業には時間がかかるため、しばらくはパワーアンプに変換プラグをつないでRCAケーブルで聴くこととなった。

 設置はA氏が行ってくれた。その場で聴いて、SNOWWHITEとは音のバランスが違うことがすぐにわかった。SNOWWHITEは中低域にゆるいアクセントを置いているものの基本的には上下にフラットだったのだと気がついた。ENCORE 1MΩはまず、高域の伸びが、そしてSNOWWHITEのアクセントよりも少し下の低域にアクセントが感じられる。そして、明らかに情報量が多い。SNOWWHITEは私の所有するプレイヤーの情報をすべて十分汲み取ってくれていると思っていたのだが、まだ不足があったということなのか。いや、でも考えてみれば、SNOWWHITEの定価315,000円、ENCORE 1MΩのフォノイコライザー内蔵型の発売当時(1988年)の値段は1,680,000円。20年という時間経過によって生じた技術革新と物価の上昇が互いを相殺するとしたら、単純に考えて5倍以上の価格差だ。これで改善される点がなかったとしたら、オーディオって何なんだという話になるだろう。
 
 RCA接続でのCelloのコンビが出す音は、本来の接続方法ではないにせよ、レヴィンソンが聴かせたかった音はこれなのかもしれないと思わせるものがあった。20年前のアンプということで、想定されるようなノスタルジックな音、中域~中低域が厚いサウンドとはまったく異なっている。誤解を恐れずに言うならば、先ほどの高域と低域の文章からわかるとおり、いわゆるドンシャリに近いバランスだ。しかし、いわゆるドンシャリが質を誤魔化すために行われる音作りなのに対し、このアンプでのそれは艶をもって伸びる高域と、広がる低域というものと、実際的な情報量の多さが両立している。それゆえ、ながら聴きをしようとしても、つい引き込まれてしまう。ただし、その高域になにか危うさというか、脆さみたいなものも感じられた。これ以上進むと割れてしまうというギリギリのところで踏みとどまっているような感覚。また低域についても、時に膨らみすぎたり、それでいて硬さを感じる瞬間もあった。それらにシステムとなじむまでに時間がかかるのかもしれないと自分を納得させようとしていたが苛立ちを感じることも多々あった。

 3、4日後、A氏からフィッシャーケーブルの加工が終わった旨の連絡があった。取りに伺うと、前ユーザが使用していたというXLR-フィッシャーのケーブルもお譲りいただくこととなった。自室に戻ると、早速配線にとりかかった。フィッシャーケーブルにはなれていないので、多少取り付けに手間取ったが、無事完了。期せずしてSACDプレイヤー-プリアンプ-パワーアンプ間がバランス接続となった。そして、いつもの位置で試聴を始めた。

「え?」

 本当に声に出してそういってしまった。前述の苛立ちにかかわる部分がまったくなくなっている。高域は艶やかに伸び、低域は芯を保ちながら広がる。もちろん、全体のバランスがすべて変わってしまったわけではないが、脆弱さや、生硬さのようなもの姿を消し、その代わりに赤い紅がほんのりと、薄っすらととさされたような、そんな気がする。きっとこれがレヴィンソンとコランジェロが聴かせようとした音だと納得したし、いまだにCelloのファンが多いことにも納得した。
 
 それから10日程度して、ある方から取扱説明書の電子ファイルをいただいた。それを元にフォノイコライザのゲインや負荷抵抗を行った。これで環境については完成といえるだろう。ご提供してくださった方には、この場を借りて改めて感謝を申し上げたい。本当にありがとうございました。

 個人的な思い出話はここまでにしよう。レビューにうつる。
 
 まず、パワーアンプであるencore power mono。

encore_power_mono.jpg

 出力は前述のとおり60W/8Ω。その名のとおり、モノラルアンプで一台の前面のフェイスパネルを除いたシャーシの大きさは、公称で高さ7.6cm、幅21.6cm、奥行き30.5cm。見るからに小さい。そして、外見的にはただの金属の箱なのだが、そのサイズ、もしくは縦横比によるものなのか、どことなくかわいげがある。発売当時の価格は125万円程度だったようだ。20年前だって、これよりも安く、大きさも立派で、出力数の大きいアンプは多数あったはずだ。にもかかわらず、これを購入した人たちは、やはりレヴィンソンのメーカーということを信用したのだろうし、それが作り出す音の対価として妥当と考えたのだろう。

 入力はフィッシャー1系統のみ。フィッシャーという言葉をずっと使ってきているが、ここで説明が必要だろう。フィッシャーはスイスの会社で、そのコネクタは小型・耐環境性に優れ、医療用品、F1カーなどに使用されるという。Celloでは、その3極コネクタをバランス接続用に使用している。当時使用されていたRCAケーブル、コネクタの信頼性の低さを考慮した結果なのだろうが、このままでは汎用性が低いため、本機にはフィッシャー-RCAの変換プラグが添付されている。また、このパワーアンプはブリッジ接続を行うことが出来る。そのためフィッシャーの出力ジャックも備えている。

 スピーカー出力は、昔の機械にありがちなネジ止め式となっており、バナナプラグなどは使用できない。裸線かYラグということになるが、線の接触を防ぐセパレータがついているので、Yラグについては外径の小さなものを使用する必要がある。

 音についてだが、基本的にはプリアンプに付き従う素直さがある。駆動力については、私が使用してるPENAUDIO CHARISMA+CHARAにおいては、まったく不足を感じていない。音には滑らかさと多少の温かみが感じられるのだが、それでいて反応の速さも備えている。A氏からシングルプッシュプルであることと、チョークトランスをつんでいることによるのだと説明を受けたが、私にはそれが何を示すのかがいまいちわからないでいる。小型で、緩やかさと俊敏さを両立しているパワーアンプだと思う。量よりも質を求めた結果のアンプといえるだろうか。このようなキャラクタなので、CHARISMA+CHARAにも似合っていると感じている。
 
 つぎにプリアンプであるENCORE 1MΩ。

encore_1mohm_p.jpg

 もともとはENCOREというプリアンプが存在していたのだが、こちらはその名のとおりInput Impedanceが1MΩとなり、これによりソース機器からの入力を安定させたのだという。
 
 まず目に付くのは、その特徴的なボリュームつまみだろう。このような形状のつまみは、ほとんどCello独自のものだといえるだろう。6つ並んだつまみは左からインプットソースの切り替え、モニタ出力の選択兼そのオンオフ、左ゲイン、右ゲイン、モード(ステレオ、Lのみ、Rのみ、リバースの4種類の出力モードの選択)、そして音量となっている。この中でもっとも特徴的なのが音量調節のつまみである。いわゆる可変抵抗を使用せず、抵抗値の異なる固定抵抗を順に並べたアッティネータとなっている。そのため回すと段階的にカチカチというクリック感と音をともなう。まるで金庫のダイアルのような感覚で、これを良しとするユーザも多い。このアッティネータの利点は、いわゆるギャングエラーが発生せず、音を絞っても左右の音量バラスが崩れないことと、金属接点であるため音質面で有利であることだという。ただし、微細な音量調整はできない。

 入力はフィッシャーによるバランスが1系統、RCAが8系統、そしてフォノが1系統(フォノを内蔵しないタイプでも、入力のみはあるようだ)。出力はTAPEがRCA2系統、プリがフィッシャーによるバランス1系統、RCAが2系統となっている。

 フォノについてはMC/MMという切り替えはなく、ゲイン、負荷抵抗の調整でカートリッジに対応させる形式となっている。調整は内部のディップスイッチで行うため、本体の上蓋をはずす必要がある。

 電源部は独立しており、それにネジ止めで6本のケーブルをつなげて、本体に電力を供給するという独自の形式をとっているため、この部分のケーブル変更はほぼ不可能。コンセントからの給電部については、ケーブル交換可能なインレットとなっている。

power_encore_1mohm.jpg

 音についてだが、前述のとおりだ。ノスタルジックな部分はまったくない。今聴いても、発売当時、この音を聴いたユーザが、その鮮烈さに驚いたであろうことが想像できる。情報量は多く、艶と輝きのある高域が伸び、低域にはある程度の柔らかさと広がりがある。音場は広がるが、それに頼って誤魔化すタイプではなく、定位、音像はしっかりとしていて、生々しささえ感じることがある。それゆえ、特にセッティングを変えたわけでないのに、スピーカーの存在が意識されなくなるときがある。全体の印象として「丸み」よりも、「研ぎ澄まされた」と言えるのだが、うっすらとした芳香もある。「Celloの音は麻薬的」という言葉を聞いたとき、マリファナ? それともLSD? とぼんやりと考えていたが、こんな表現が許されるとしたら、この音はアンフェタミンだ。

 内蔵のフォノイコライザーについてだが、特に奢った作りの音であるとか、極端な特徴をもっているというタイプのものではない。むしろ、真面目に基本に忠実に作られたフォノイコライザーで、明快さがある。もちろん情報量も十分だ。このようなフォノイコライザーだからこそ、Gliderのような現代的なカートリッジにも対応出来ているのだと思う。そして、そこで救い上げられた音は他のソースを同じく、上述の傾向を帯びてパワーアンプに送られるという次第だ。
 
 このプリアンプとパワーアンプのコンビーネーションが優れているなんてことは、あえて私が言う必要はないだろう。組でつかうことを考えて作成されたのだろうから、当たり前のことだし、先達の人々がすでに語っているだろうから。そこで逆に「もし」という話をしてみよう。

「もし、このアンプが何らかの理由で失われた、もしくはこのアンプと出会わなかったら、現行のアンプで何を選ぶか?」

 その答えは、現状での想像でしかないが「Ambrosia2000とAmpzilla2000」となる。いや、もちろん、Ampzillaの組み合わせがCelloと似ているなんてことはない。しかし、現行機器で、同じくらいに個性を感じさせるアンプというと、この組み合わせぐらいしか浮かばない。私はアンプに対しては、無色透明さや、純粋無垢な正確さは求めておらず、むしろ作り手の個性を想像させるものを選びたいと思っている。それゆえのAmpzillaであり、Celloなのである。

投稿者 黒川鍵司 : 23:52 | コメント (6) | トラックバック

2008年12月19日

現在のオーディオメーンシステム

 こちらに自分のシステムについて書かなくなって、ずいぶんになる。オーディオ関連のことは、あちらでばかり書いているのだが、やはり、どちらかに収斂すべきではないかとも思っていたりする。
 とりあえず、こちらにも、自分の現状メーンシステムについて記載しておこうと思う。

 例によっての構成図は以下のとおりだ。

main_system.gif

 その他、アクセサリー類などは以下のとおり。

■使用ラック
・HAMILEX A-1203:アナログプレイヤー、フォノイコライザー、SACDプレイヤー、プリアンプ
・QUADRASPIRE Q4D:パワーアンプ


■各機器の足下
・パワー・コンディショナー(PL-8 J Series II)
 1.ノーソレックス・ゴムのインシュレーター
 2.レンガ

・アイソレーション・トランス(NSIT-1000plus)
 1.the J1 project A3619R/4P
 2.御影石の敷板 20mm

・アナログプレイヤー(GT-2000)
 1.ABA METAL SPENCER L
 2.人造大理石板 8mm

・フォノイコライザー(Sedley)
 1.PAD T.I.P

・SACDプレイヤー(SA-60)
 1.CHIKUMA VK-SS300
 2.ABA B-40
 3.TAOC SUB-50G

・プリアンプ(SNOWWHITE)
 1.ANDANTE LARGO Wee Folk Board 
 2.ANDANTE LARGO Silent Mount SM-5F/B

・パワーアンプ(ENCORE POWER MONO)
 1.ABA A-40

・スピーカーケーブル(SILVER ANNIVERSARY-XT)
 1.CARDAS Myrtlewood Block V/S

・スピーカー(CHARISMA+CHARA)
 1.スピーカーのスパイク
 2.鼈甲のスパイク受け
 3.大理石(トラバーチン・ロマーノ) 50mm
 4.オーディオスパイダーシート
 5.人造大理石板 8mm


■その他アクセサリー
・アナログプレイヤーに使用
 1.CANTABILE HST-AS
 2.CANTABILE HST-CS
 3.CANTABILE HST-SS SP

・音場調整材
 1.QRD BAD

投稿者 黒川鍵司 : 22:59 | コメント (2) | トラックバック

2008年9月 1日

スピーカーお譲りします(当選発表)。

 8/31が締め切りでしたので、本日は当選発表です。

 当選者はSHIDAさんです。
 おめでとうございます。お手数ですが、メールにて、ご希望の引渡し方法などをご連絡ください。当方のメアドはkurokawa_kenjiあっとまーくhotmail.comです。ご連絡お待ちしております。

投稿者 黒川鍵司 : 21:36 | コメント (0) | トラックバック

2008年7月27日

スピーカー譲ります(正式編)。

 まず、ごめんなさい。前回の記事で、エッジに問題はないようです、と書きましたが、仔細に調べてみると、片方のウーハーに以下のような「割れ」が発生しています。
control1_wooferx.jpg
 現状、音には問題がないようですが、やはり近い将来、エッジの張替えなどが必要になると思われます。エッジの張替えについてはこちらが参考になるかと思います。

 その他にも写真を掲載します。

 縦横に置けるよう、前面カバーのロゴが回転出来ます。
control1_tateyoko.jpg

 前面カバーを外したところです。ここでも一方の割れが確認できると思います。
control1_hazusita.jpg

 ケーブル接続端子はいわゆるバネ式です。
control1_terminal.jpg

 大きさの比較用に文庫本と並べてみました。
control1_hikaku.jpg

 写真については以上になります。

 今回、エッジの割れが発見されましたので、申し訳ないのですが、前回までの応募は無効とさせていただき、改めて、「それでもよいのでほしい」という方を募ることにいたします。価格については前回同様1000円(送料別)とさせていただきます。元箱なし、本体のみのジャンク品扱い、ノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。また、東京23区内であれば、お届けにあがります。そのときは、交通費代わりに、ご飯でもおごってください。

 応募締め切りは8月31日とさせていただきます。こちらのコメント、もしくはメールにてご応募ください。

 以上、よろしくお願いいたします。

投稿者 黒川鍵司 : 09:46 | コメント (7) | トラックバック

2008年7月22日

スピーカーお譲りします。

 こちらには書いていないのですが、サブシステム用にLS3/5Aというスピーカーを手に入れました

 その関係で、いままで使用していたJBL Control1Xがあまっています。元々、2000円で購入したものですので、半額の1000円(送料別)でお譲りいたします。元箱なし、本体のみで、現状、エッジの劣化などはないようですが、この先はわかりません。ジャンクということで、考えていただければと思います。

 また、東京23区内であれば、お届けにあがります。そのときは、交通費代わりに、ご飯でもおごってください。

 なお、「1000円以上出すよ!」という方も大歓迎!(笑)

 とりあえず、8月末くらいまでに貰い手が決まればなぁとおもっております。、こちらのコメント、もしくはメールを頂ければ幸いです。

投稿者 黒川鍵司 : 20:21 | コメント (13) | トラックバック

2007年12月28日

プリアンプが帰ってきました。

 以前修理に出したプリアンプ、SC-6が帰ってきました。なんでも、症状が確認できないとのこと。試しに使ってみると、あれ? 本当だ。何の問題もない。う〜ん、狐につままれたような気分です。
 ともかく、修理していただけるお店がわかったので良しとしましょうかね。

投稿者 黒川鍵司 : 19:55 | コメント (2) | トラックバック

2007年12月10日

プリアンプの修理(その1)

 というわけで、先週の土曜日SC-6を発送しました。本日、発送先のお店からメールが来ました。何だろうと思いつつ読んでみると、アンプの到着のお知らせでした。こうしてちゃんと連絡してくれると安心できて良いですね。また、修理の件数が多く、しばらくお待たせしてしまうとお詫びの言葉もありました。うちではサブシステムですので、そんなに急いで修理する必要はないですよと返信しておきました。

 それにしても修理が多いというのは、ちょっと意外でした。安易に買い替えず、気に入った機器を、ショップに修理まで出して使おうというユーザが、相当数いるというのは嬉しいことですね。私も、そういうオーディオユーザになりたいものです。

投稿者 黒川鍵司 : 22:12 | コメント (4) | トラックバック

2007年12月 4日

貰い物のプリアンプが

 以前ここにも書いたプリアンプなのですが、ここの所、弱音再生時に左チャンネルで、音が途切れたり、ブツブツとノイズを出したりする症状が出てきました。まあ、想定済みの状況なのですけれどね。

 この症状をネットでいろいろしらべてみると、リレー部の劣化ということになりそうです。互換性のあるリレーを買って、自分で交換してみても良いのですが、その他の部分も劣化があるでしょうし、そういう部分も含めてオーバーホールしたいなぁと思いました。

 というわけで、レストアしてくれるお店を検索すると結構あるんですねぇ。個人の方がこだわってやられていることろもあれば、ステレオ・サウンドに広告をお出しになるようなお店までありました。その中に、以前伺ったことのあるお店がありました。これも何かの縁と思い、メールをしてみると、私のことを覚えていてくださって、まずは送ってほしいとのことなので、早速梱包いたしました。送付するのは週末でしょうけれども。

 え? 修理するくらいなら新しいのを買えって? トーンコントロールとフォノ入力のあるプリアンプなんて、低価格帯にはほとんどないのですよ。それに、このアンプ、ジャズやロックなどを聴くとなかなかノリがよく、特にフォノの音は一緒に唄いだしてしまう楽しさがあるのです。いくら無料でもらったからとはいえ、捨ててしまうのは絶対に惜しい。それに、勿体ないでしょ?

投稿者 黒川鍵司 : 21:53 | コメント (6) | トラックバック

2007年10月20日

再びMarantzユーザに

 本日、こういうものを無料で入手いたしました。
SC-6.jpg
 Marantzのプリアンプ「SC-6」です。本体に生産年などはかかれていませんが、Marantzのサイトで調べると1979年発売開始とのことですので、25年以上は前のものでしょう。

 このアンプ、ガリの症状などがあったそうですが、クリーニングなどで改善しているとのことです。確認すべく、当方のプレイヤー、パワーアンプと接続すると正常に動作しました。

 音についてですが、現在使用しているスノーホワイトに比べると、当然ですが、音のクリアさ、定位感などは劣っています。しかし、音に粘りがあって、特に中低音以下の濃さには色気があります。また、全体としてリラックスできる音調ともなっています。うん、これはなかなかですよ。

 実は来年、CDレシーバーを利用したコンパクトなサブシステムを作ろうと思っていたのですが、せっかくこのプリがありますので、これを中心にシステムを考えてみることにします。まずは、パワーアンプだな。というわけで、ご不要のパワーアンプをお譲りくださ......d( ̄  ̄;)☆\(ーー

投稿者 黒川鍵司 : 23:28 | コメント (4) | トラックバック

2007年10月 6日

スタック

 ファイルの皆さん、こんにちは。

 ここ2〜3日くらい、どうも音がおかしいなぁと気がつき始めたのです。抜けが悪いというか、伸びが悪いというか、とにかくあまり楽しくない音なのです。なんでだろうと思案し、スピーカーの調整、アンプ類の接続確認なんかをしても改善しませんでした。

 本日、ふと、プリアンプ(TRIGON SNOWWHITE)の上にヘッドホンアンプ(LEHMANN AUDIO Black Cube Linear)をのせていることに気がつきました。確か、一週間くらい前にプリアンプの上部が空間的にもったいないなぁと思ってやったことでした。その場では特に音が変わったとは思わなかったし、関係ないだろうと思いつつ、どかしてみました。

 ビンゴでした。以前の音に戻りました。

 空間的にもったいなく思えても、アンプ類は重ねない方が良いようです。

投稿者 黒川鍵司 : 12:03 | コメント (4) | トラックバック

2007年9月15日

ここまでで感じたこと

 ファイルの皆さん、こんにちは。

 CHARISMA+CHARA COMPLETE SYSTEMが納入されて1週間。やっとセット的にもおちつきつつあります。今日はかなり長時間リスニングしておりました。

 まず、僕は元々嫌いな言葉なのですが「解像度」という奴を思い知らされた気がします。いままで使用していたiQ7だって、かなりの細かい部分を聴かせてくれていたとのですが、それがさらにという具合です。いままでに50回以上聴いているアルバムにあらたな音のアレンジを発見したりします。さらにミキシングの継ぎ目までわかる場合さえあります。1曲のなかで数回「あ、ボーカルの響きの傾向が変わった」と感じる瞬間があったりするのです。定位感も同様にかなり正確。そして、ケーブルや機器の設定の変化もハッキリと反映させます。もともとはモニター用というのも頷ける傾向です。

 でも、生真面目すぎて嫌みになる、なんてことがありません。ここらへんがペナウディオが主張する"auditional wellbeing"というものでありましょうか。

 いろいろ聴いてみましたが、クラシック、プログレはかなりのものです。トン・コープマンの「マタイ」では涙が出ましたし、イル・バレット・ディ・ブロンゾの「ys」の官能性と暴力性も旨く引き出してくれます。ロックもだいたい行けます。ジャズはCDからだとちょっと冷めた語り口になってしまうのですが、アナログではそのクールさとアナログの滑らかさが相まって、なかなかのものになります。

 もうちょっと、聞き込んで行くと、また違う感想になるかもしれません。

投稿者 黒川鍵司 : 15:43 | コメント (0) | トラックバック

2007年9月13日

やること山積み

 ファイルの皆さん、今晩は(流行らせたい挨拶)。

 というわけで、今はCHARISMA+CHARA COMPLETE SYSTEMをどうならすかの試行錯誤中です。

 ウーハー外向き・内向き、付属のスパイク受けの使用時・未使用時の差、位置・角度などなどいろいろ試して、何とか妥協点が見つかりつつ......と思ったら低音のある一定の音域がちょっと膨らみすぎるなんてことが起きまして、これを調整すべくいろいろとやっておりましたが、ふと、これはスピーカーケーブルの癖では? と思い、在庫のものに変えてみるとビンゴ。というわけでワイヤーワールドのLUS5を外し、QEDのSILVER ANNIVERSARY-XTに。なぜこれにしたかって? 色と細さと堅さがちょうど良さそうだったからです。

 で、つけて聴いている訳ですが、うん、これはなかなかあってるんじゃないでしょうか。低域がちょっと締まり、ちょっと華やかが加わった気がします。末端処理がしてないので、直付けなんですが、しばらくこれで行きたく思います。

投稿者 黒川鍵司 : 22:05 | コメント (0) | トラックバック

2007年9月 8日

ということで

 拙室のあるマンションに、こんな車がやってきました。
car.jpg

 そして、部屋には、こんな子が。
charisma_chara.jpg
 はじめまして、今日から仲よくしてね。

投稿者 黒川鍵司 : 22:47 | コメント (16) | トラックバック

2007年9月 1日

今日買ったもの

 ブロンディのベスト、パティ・スミスの「EASTER」、シャルロット・ゲンズブール「5:55」、ジェネシスの「月影の騎士」(LP)、そして......また、やっちまった......。

投稿者 黒川鍵司 : 21:47 | コメント (2) | トラックバック

2007年8月11日

2007年8月11日現在のシステム図

 過不足のない状態になったなぁと思います。追加するとすれば、あと二つかな。

投稿者 黒川鍵司 : 14:09 | コメント (4) | トラックバック

2007年8月 2日

アナログ環境:ここまででやったこと

 MUSEHEART BRU-357改(RW)CEC PH53を入手してここまでにやったこと。


  1. 水準器を使用して、水平をとる。

    結果的にCDプレイヤー、プリアンプ、フォノイコライザーも水平がとれた。ついでにスピーカーもスパイクの調整をして水平にした。

  2. プレイヤーのインシュレータをJ1projectのものから、黒檀ブロックに。

    柔らかで穏やかだった音が、弾むようになった。

  3. RCAケーブルを付属の赤白ケーブルからアキュフェーズのケーブルに。

    高域に残っていたハム音が消え、全体にクリアに。

  4. プリ−パワー間のRCAケーブルをBelden9272を使用したケーブルから、MIT AVt3icに。

    素直な音から、静寂感と陰影をたたえた彫りの深い音に。

  5. カートリッジをSHURE M44GからGRADO Prestige Blueに。

    情報量、繊細さアップ。

  6. スタビライザー(audio-technica AT-618)導入。

    左右のセパレーション、定位間が向上。

  7. PH53のカートリッジ入力(負荷)容量調整

    無調整状態:高域が割れる。特にコーラスで顕著。低域は引っ込んでいておとなしい印象。

    +837pF:割れはないが、ひどく高域が刺激的。聴く気になれない音。

    +47pF:無調整状態との差がほとんどわからない。

    +147pF:高域の割れは大きく改善。低域の量感も出てきた。

    +367pF:高域の割れはほぼなくなる。低域の広がり、量感も良く、色気がある。音の弾力も良い。

    +470pF:高域の割れはなく、低域の広がりもあるが、いまいち快活さに欠ける。

    というわけで、+367pFに落ち着く。

  8. ヘッドシェルにfo.Qシール貼付。

    約8mm四方のものを天面中央に貼付:セパレーションも良く、静けさも増し、ハイファイな音と思えるが、美しさも、楽しさもない。どう考えても貼っていないときの方が良い。

    約8mm × 3mmのものを天面最先端に貼付:貼っていないときに比べると静けさは増すし、音の揺れも収まる。8mm四方のときとくらべると、音の勢いも、柔らかさも残るようになった。弦や声には豊潤さを感じる瞬間もある。素直に改善と思える。

    約3mm四方のものを天面最先端に貼付:貼っていないときとの明確な差が感じられない。

    というわけで、二つ目の状態にする。

今後の課題


  1. 針圧計導入

  2. フォノイコライザー電源ケーブル交換

  3. 奥行き感改善の方法を熟考

投稿者 黒川鍵司 : 23:22 | コメント (8) | トラックバック

2007年7月28日

二つ目の

 iGRADOに続き、二つ目のGRADO製品を所有いたしました。ものは何かって? これです。

投稿者 黒川鍵司 : 20:57 | コメント (4) | トラックバック

2007年7月20日

とりあえず。

 音が出ましたよ。
analog.jpg
 ケーブルの変更etcは明日やります。

投稿者 黒川鍵司 : 22:25 | コメント (12) | トラックバック

2007年7月13日

DAC64mk2の

CDプレイヤーの使い込みが進むにつれて、DAC64mk2の使用頻度がえらく下がっています。う〜ん、どなたか買い取りたいという方はいらっしゃいますか?

投稿者 黒川鍵司 : 06:56 | コメント (3) | トラックバック

2007年6月26日

やはり

 スピーカー位置、リセット、調整、リセット、調整。背面の吸音材の位置、調整、リセット、調整。ケーブルも少し動かして、後はやるべきことは3つほど。今すぐできることではないけれど。

 結局、どなたかの家やお店で真剣に試聴した後はこうなる。毎回、毎回。

 そういえば、真空管を導入することを不思議がられたことが何度かあるのだけど、私の好みからはずれているように感じられるのだろうか。でも、冷たいもののさわり心地って、たいてい滑らかではないですか?

投稿者 黒川鍵司 : 21:53 | コメント (0) | トラックバック

2007年6月 4日

パワーアンプ復活

 連絡を取りまして、真空管の交換だけでという当方のワガママもおききいただき、そのうえ、お店に直接取りに行くという行為まで許していただき、本日復活となりました。通常の営業日というものを考えると、恐ろしく早い対応をしていただきました。満足なんて言葉じゃ言い表せないですね。販売店さん、輸入代理店さん、本当にありがとうございました。

 という訳で、かえってきて取り付けて、電源入れて3分。テスターとマイナスドライバーでバイアス調整。ついでなんで、全球で調整。やっぱり、オーディオやるならテスターは持っているべきですな。そしてお風呂に入って、いざ試聴(あれ? 誰かと同じパターンだ)。おお! 何の問題もなし!

 うんうん、これで迷うことなく次の散財へと......進まないよ(笑)。

投稿者 黒川鍵司 : 21:05 | コメント (2) | トラックバック

2007年6月 2日

相次ぐなぁ。

 iPodがほぼ故障(機嫌がいいと使える)のは、既に書いた通りですが、今度はメーンのオーディオシステムです。右のスピーカーから断続的に「パチパチ」というノイズが聴こえます。

 プレイヤー、アンプ類、ケーブル類などのチェックの結果、原因はパワーアンプとわかりました。さらに調べると、KT88の一本を左右入れ替えると、症状も左右入れ替わることが判明。うぅ、やっとここまで来れたのに。

 とりあえず、販売店さんにメールしました。真空管だけ、送付ということで勘弁してほしいなぁ。30kgの梱包なんてしたくないし......。

投稿者 黒川鍵司 : 17:19 | コメント (4) | トラックバック

2007年6月2日現在のシステム図

 あと一歩です。
2007年6月2日現在のシステム図
 以前に比べるとだいぶ複雑になってきましたね。

投稿者 黒川鍵司 : 07:14 | コメント (0) | トラックバック

2007年5月 4日

2007年5月4日現在のシステム図

 こんな風になっています。
2007年5月4日現在のシステム図

投稿者 黒川鍵司 : 20:27 | コメント (7) | トラックバック

2007年4月13日

はいはい

 商談の末、届いたのはこれですよ。

投稿者 黒川鍵司 : 06:55 | コメント (16) | トラックバック

2007年2月26日

あれからやったこと

 ゴーヤさんによるジャッジメントは、非常に的を射たものでした。

もう少し低い音がズーンと
もう少し見通しが良くなれば

 もう、「その通りです」としか言いようのないところでした。

 そういうわけで、いろいろ見直しました。

■電源系変更
・パワーディストリビュータをFURMANのM-8に。
・ゴーヤさんからいただいたサエクのケーブルの電源ケーブルをCDプレイヤーに。
ダイナ中古センターで購入した、やはりサエクのケーブルの電源ケーブルをDACに。

■セッティング
・スピーカー位置をリセットし、調整し直し。

■インターコネクトケーブル
・DAC-プリメインアンプ間でPAD Aqueousを使用することに。

 書いてしまうと、簡単に決まったように思えてしまいますが、電源ケーブル、RCAケーブルともに可能な組み合わせを全てやってみた結果で決めました。多少は、今までの弱点が克服できたのではないかと思います。

「そんなことやってる間にCDが何枚も聴けたんじゃないの?」

 ごもっとも。でも、こうして苦労した後の音楽の方が楽しく聴けるのですよ。

投稿者 黒川鍵司 : 22:25 | コメント (6) | トラックバック

2007年2月11日

Primare I21

i21.jpg
 iQ7を購入した後、PM4400、HA-1Aなどでならしてみたのだが、どうも納得が行かなかった。前者はならせて入るのだが、なんとなく面白みに欠けていた。後者は声の艶っぽさは格別だったが、低音がどうにも不足していた。
 HA-1Aはプリアンプとしても利用できるので、パワーアンプを導入するという手もあったのだが、納得できるだろうパワーアンプと考えると、どうしても高価になってしまう。そこで、プリメインアンプを新規で購入することにした。いくつか候補はあった。購入検討時、メモをこのブログにも記載したのだが、再度掲載してみよう。

■Marantz PM-17SA ver.2
 プレイヤーと対になるし、価格もこなれている。プリアウト、トーンコントロール、パワーインありで決まりかと思ったが、店頭で聴く限り、線が細すぎる。自宅では違うのかもしれないが、あまり魅力を感じなかった。

■ONKYO A-977
 トーンコントロール、パワーインあり。デジタルアンプということでちょっと構えてしまったが、音には違和感はなかった。わるくない。いや、むしろいいと思うが、なにか一歩足りない気がする。

■ONKYO A-1VL
 プリアウト、パワーインあり。音のリアリティとしてはA-977より上かなと思ったが、ときにそれが鼻につく。もう少しふくよかさが欲しいかも。

■LUXMAN L505
 プリアウト、トーンコントロール、パワーインあり。店員さんに感想を聞かれて思わず「ぐっと音楽的になりましたね」などと分かったようなことを口走る。いままでの機種とくらべると1段上な感じ。なんとなく真空管を思わせる情感のある音。

■Accuphase E-213
 トーンコントロール、パワーインあり。線は細いものの、痩せているとは感じさせず上品で、優等生という感じ。音の透明感、見通しの良さは随一で、弦やピアノについては流石の一言。これならクラシックを分離感良く聴くには今回聴いた中で最良だろうと思う。でも、もう少しじゃじゃ馬な所があってもいいかとも思ったりする。

 事前の机上調査では、A-977を検討していたのだが、この時点の試聴ではL505が最有力候補となった。ちなみにI21については以下の様に書いている。

  プリアウトあり。北欧産というイメージに引きずられたのかもしれないが、優しいかったり、弾みがあったりする音の背後に冷気というべきか、ひんやりとしたものというか、言葉にしづらいものがあるような気がした。決して冷徹というわけでなく、心地よい冷ややかさ。こういうところが日本のアンプとの違いか?

 その他にも、いろいろと国産機をメーンに聴いてみたのだが、どうにもI21の「ひんやりとしたもの」が耳の残った。そして、結局その感覚を信じて購入に至った。この感覚は湿度感と言われるものと近い気がする。真空管アンプでいわれる、暖かみのある湿度感とは、肌触りが違っているのだけど、共通している部分もある。「冷気」とかいてしまうと、一般的にいわれる「冷たい音」「機械的な音」というイメージを持たれてしまうと思うのだが、それらが「乾いた音」なのに対し、I21の音には湿り気がある。もちろん、音としては、この感覚だけがあるわけではない。刺さる部分のない滑らかな高音、鮮やかさのある中域、意外と腰の座った低音など、取り上げるべきところは他にもある。しかし、最大の特徴はそれらの裏側にある、ひんやりとした湿度感であると思う。

 以上、まったくもって抽象的な表現しかできない自分が嫌になるが、音については、このようにしか評せない。

 音楽のジャンル的には特別不得意というものは感じられず、録音年代についても同様である。アンプ自身のカラーに染めてしまう程ではないが、耳障りにすることなく聴かせてくれる。特に不得手がないという点は、逆にいえば特筆するものがないということにもなりかねず、この点で人によっては「物足りない」と評価することもあると思う。得意分野をあげろといわれれば、強いていえば、クラシックということになるだろうか。このアンプを使用し始めてから、クラシックのCDを購入する機会が増えたのは偶然ではないと思っている。

 数値的には出力が8Ωで75W。能率90dBのiQ7には、十分過ぎるといえる数値で、HA-1A使用時に感じられた低音の不足が、嘘のように解決した。大きさは幅43cm、高さ10cm、奥行き38.5cmとスリム。重量は13.5kgとあるが、実際持ってみると、それ以上にずしりと重い様に感じる。この重さは国産メーカー機のように中身がぎっしり詰まっているからというわけではなく、電源部と剛性感の高いフロントパネル、シャーシによっている。アンプ部はかなり小さく(メーカーサイトに写真があるので参照して欲しい)、これでこれだけの音を作り出しているということが不思議にすら思えるほど。なので、中身が詰まっていなければ良い音であるわけがないと仰る方にはお薦めできない。

 外見についてはシンプルそのもの。全面には音量レベル(もしくは左右のバランスを示す数値)と現在の入力元を表示するインジケータ、ボリューム、入力元の切り換えボタン、スタンバイスイッチ、深く彫り込まれたロゴしかない。背面にはRCAの入力と、テープアウト、プリ出力、そしてスピーカー出力が並ぶ。RCAのコネクタについては縦に並ぶRとLが狭めで、太い接続部分をもつケーブルは使用できない。スピーカー出力部分も標準的なケーブルを使用することが前提につくられているように思える。この点でも、物量主義の方には薦められない。

 価格帯も海外のアンプとしては、安い方だと思う。外観、音ともに日本製のアンプにはない感覚があるので、10万円台後半のアンプの購入を検討している人には、一度、試聴して欲しく思う。

 最後に初期導入時に、片方のスピーカー出力においてノイズが発生するというトラブルがあったことは明記しておく。また、他のユーザの方からもトラブルについて報告をもらったことがある。何かしら弱い部分があるのかもしれないが、私の場合は、一度修理に出して以降は、なにもトラブルに見舞われておらず、単に偶然が重なっただけということかもしれない。また、修理の際の代理店の対応が良かったことも、記載しておく。

投稿者 黒川鍵司 : 19:55 | コメント (14) | トラックバック

2007年1月21日

KEF iQ7

iq7.jpg
 上から見ると涙滴型のエンクロージャ、上部に少しはみ出るスピーカー部、同軸2ウェイ。それぞれソナスファベール、B&W、タンノイを思い起こさせる。しかし、それでいて、それらとは少し距離を置いたスピーカーという気がする。

 甘い音も出せない訳ではないし、解像度の高さを求めることもできるし、朗々とならすこともできない訳ではない。もちろん、それらでトップクラスになれる訳ではないけれど、こちらの要求に染まってくれるスピーカーであると思う。他の機器の変化、アップグレードに素直についてきてくれるというという、手応えを感じさせてくれる。こう書くと、個性がないということになってしまう気がするが、むしろバランスの良さがあると考えていただきたい。

 店頭での比較では、同一価格帯のDALIのTower、モニターオーディオのB6などがあったが、前者は背面バスレフ、後者は低音の制動が難しそうと感じたりした。そんな中、全く知らないメーカーであったKEFのiQシリーズを聴いてみた。音の広がりと定位感の良さ、そして私が求める方向の音に向かってくれそうな気配があった。そういうわけで、iQシリーズに決めた訳だ。一応、3ウェイ以上を目標としていたので、選択肢はiQ9とiQ7になる。差はウーハーの数で、ウーハー二発のiQ9では、低音の力量感がまし、音の奥行きが深まる。その効果は交響曲などでは絶大だった。たしかにiQ7とくらべると一段階上という気がしたのだが、私は6畳間でニアフィールドリスニングをせざるを得ない身だ。そこで、スピーカーに近寄って聴いてみると、iQ9では低音が分離してしまうような感覚がつきまとった。iQ7ではその傾向が少なく、ブックシェルフの感覚が残っている気がした。これが購入の理由となった。今考えてみるとiQ3を購入して何かしらのサブウーハーを足すということでも、良かったのかもしれない。その場合はサブウーハーとスピーカースタンドの選定で頭を悩ませることとなっていたとはおもうが。

 KEFの最大の特徴となっている「Uni-Q」と呼ばれる同軸2ウェイの機構は、点音源を確保するために有効で、ニアフィールドで聴かねばならない私のような人間にとっては、福音とも言える機構だ。大型のスピーカーを近距離で聴いたときに感じる、ツィーターの浮きのようなものを感じずに済んでいる。もちろんこれは、同軸2ウェイのみの恩恵ではなく、ネットワークの巧みさなども貢献しているのだろう。
 低音に関しても私の部屋では十分な鳴りでレスポンスもよく、サブウーハーなどの必要性を感じない。スペック上、再生周波数は40 Hz 〜40 kHzとなっているので、スペック表が全てではないが、数値上は一般的なサブウーハー、スーパーツィーターを必要としないと言っていいだろう。私の家では、もちろん、他の機器の影響もあるだろうが、よくあるスペックを自慢するような音では鳴っていない。英国メーカーらしい、奥ゆかしさとでも言うのか、欲張らない音作りというものを、時に感じさせる。

 私が目指している音の方向というのは、グラマラスとかエレガンスというよりも、アドレセンスということになるだろうか。思春期(アドレセンス)そのままに快活さも、妖しさも出していてくれる方向をとおもっているのだが、iQ7は、そんな無理な要求にも、かなり答えてくれていると思う。基本ロックの人間なので、その分野は当然だが、ジャズなどもなかなか聴かせてくれる。ジャズでは特にホーンセクションの音が良いのだが、これはUni-Qにおけるツィーターの構造にホーン的な部分があるからなのだろうか? そして、それら以上に驚くのは宗教曲などの比較的大編成のコーラスが入った音楽である。これらについては、他のジャンルから一歩抜きん出る。声の表現が上手いという定評通りということだろう。

 総じてコストパフォーマンスもよく、もっと知られても所有者が増えても良いスピーカーだと思う。知名度がいまいちな理由は、試聴できるお店の少なさだろうか。ビジネス上の問題がこれをもたらしているのだろうけれど、それが普及を妨げていると考えると、もったいないことだと思う。また、細かい話だが、スピーカーターミナルの部分がちょっと変わっていて、一般的なYラグが使用できない。今現在Yラグを使用したケーブルをお持ちで、それを今後も使いたいと言う方は要注意である。

投稿者 黒川鍵司 : 11:06 | コメント (8) | トラックバック

2007年1月14日

さらば プアオーディオ

 やっちまった。今は後悔していない。

投稿者 黒川鍵司 : 17:45 | コメント (21) | トラックバック

2007年1月11日

今後の予定

 今年中にこういう風にしたいですね。
yotei.gif

投稿者 黒川鍵司 : 19:56 | コメント (10) | トラックバック

2007年1月 8日

システム図(ってほどのものではない)

 ためごろうさんのヘッドホン環境の変更についてに刺激されて、拙オーディオシステムの図を描いてみました。
audiozu.gif
 ↑クリックで大きな図になります。

 名称の入っていない電源ケーブルは付属品、もしくはそれに類するものです。また図には載せませんでしたが、スピーカーのショートケーブルとしてMonitor LS-1002を使っています。
 まだまだ、単純なシステムだなぁと再認識したりして。

投稿者 黒川鍵司 : 20:06 | コメント (9) | トラックバック

2006年12月30日

今日の戦利品

 いつもお世話になっているフジヤエービックさんの「歳末ジャンク市」に伺いました。開店前に行ってみたのですが順番は4番。2番はハルさんで、5番はためごろうさんでした。
 今回の戦利品は以下のとおりです。


  • E3C
    1000円でした。「現状渡し」と書いてあるのに、専用のキャリングポーチに入っていて状態がわかりませんでした。「これで中身入ってなかったら面白いなぁ」と言っていたのですが、後で確かめたら完動品。まったく問題なしでした。嬉しかったんですが、でも、なんかネタになるようなことがあった方が......と考えてしまうのはブログを書いているものの、さがでありましょうか

  • JBL CONTROL 1X
    2000円。これも完動品でした。同居人用のR-K700につなげてみると、いままで臨時につなげていたi-Deckのスピーカーよりもはるかに情報量が多く、それでいてスッキリとした音。なんかシステムがグレードアップされたような気分になりました。

  • ESOTERIC D-10
    0円(笑)。電源ケーブルなし、側面にブチルゴムが張られている。傷あり、箱なし、付属品なし、電源未チェック、お持ち帰りのみということで、この価格が実現しておりました。本当はハルさんが入手されたのですが、重くて持ち帰れないということで、私の手に。確かに重かったです。そして側面のブチル剥がし(ペンチでとって、そのあと除光液で清掃。ちょっと色変わったかも)をして、デジタルケーブルなんて持ってないので、一般的な赤白のRCAケーブルで接続。現状、SA-17S1よりもちょっと上かも? っていう感じです。これでケーブルを奢ったりすればかなり良くなるかも。こんな形で外付けDACを迎えるなんて考えても見ませんでしたが、今回の掘り出し物です。譲ってくれたハルさんに感謝。

投稿者 黒川鍵司 : 19:22 | コメント (11) | トラックバック

2006年11月25日

代替機

 というわけでSACDプレイヤーがメンテナンスに旅立ちました。そうなると、せっかくのiQ7とi21のコンビがならせなくなってしまいました。そこで、代替えのプレイヤーを用意することに。最初は2万程度でSACDも行けるユニバーサルプレイヤーでもと思ったのですが、SA-17S1が帰ってきた後の処遇に困るなぁと思いやめました。

 うちにあるもので代わりになるものを探してみると、まず目についたのがiBook。スピーカーのエージングにネットラジオを流すのにも使っていましたし、これはアリだろうと思って、CDをかけてみると回転音がうるさい。しょうがないのでHDDに保存してあるAAC192のファイルをiTunesでかけてみると......え? なにこのスケールの小ささ。奇麗に整ってはいるのですが、せせこましい音です。ヘッドホン端子の出力を使ってる訳ですから、こんなもんなんでしょうね。外付けのDACでも用意したら変わるんでしょうけども。

 というわけで、とりあえずCDをそのまま再生出来るものを、さらに探してみると、数年前に二束三文で購入したLDプレイヤーを発見。とりあえず端子を奇麗にして、セッティング。イジェクトボタンを押して出てくるトレイのでかさに驚嘆(昔はこの程度は普通だった訳ですが)。そして、CDを聴いてみました。かなり荒い感じがありますが、iBookよりはずっとマシです。

 しばらく、これでしのぐことといたします。

投稿者 黒川鍵司 : 08:29 | コメント (6) | トラックバック

2006年11月21日

トラブル

 CDプレイヤーにトラブルが起きてしまいました。あるSACDが読み込みエラーになってしまうのです。それ以外でも、読み込みでエラーを起こすディスクが2〜3枚あるのですが、なんどか読み込ませると演奏出来ます。しかし、その1枚はどうしても読み込んでくれません。ディスクの問題も考えたのですが、該当のディスクを他のSACDプレイヤーでかけると問題なく演奏できます。

 マランツに問い合わせてみると、そのディスクを同封して送って欲しいとのこと。

 う〜ん、この音が聴けなくなるのは悲しいけれど、早めに対応しておきたいしなぁ。今月中にはメンテナンスをかねてお送りしたいと思います。

投稿者 黒川鍵司 : 22:03 | コメント (0) | トラックバック

2006年11月13日

電源タップがやってきた

 電源タップのことを書いていたら、このブログでも良くコメントをしていただくahtohさんにオヤイデ電気のOCB-1 DXsをお借りすることとなりました。交換にDT990をお貸ししたら、とんでもない早さでレビューを書いてくれやが......いや、書いていただいたので、当方も早速書くこととします。比較したのは先日購入したCLASSIC PRO/PDM。既に価格面で倍の差を付けられているし、どう考えても他流派試合だが気にしないでおきます。

 まず、OCB-1 DXsの外観ですが、かなりガッチリしており、足の小指をぶつけるといたそうな雰囲気。また、色使いからしてもかなり目立ちます。これは全く目に触れない様に隠すか、逆に思いっきり目立たせるかという二択の使用方法しかないでしょうね。さりげなく使うとは行かない存在感です。ケーブルも、青みのあるシールドがかなり鮮烈に目に飛び込んできます。これも、あえて目立たせるか、すっぱりと隠すしかないでしょうね。

 で、音の方ですが、「早速書く」といっても実は結構時間をかけて、以下の様に聴き比べました。

CLASSIC PRO/PDMで15分程いろいろ聴いてみる。

CDプレイヤーとアンプの電源を切り、OCB-1 DXsにつけ換える。

CDプレイヤーとアンプの電源を入れ、30分放置

15分程いろいろ聴いて、双方の電源を切る

CLASSIC PRO/PDMにつけかえて15分放置

再びいろいろ聴く

 その結果を列挙します。


  • OCB-1 DXsにすると静けさが増す気がする。

  • OCB-1 DXsの方が定位がきっちり決まる感がある。

  • 音の押しの強さはPDMの方があるようだ。

  • かっちりとしている分OCB-1 DXsにするとこじんまりとした感じがなくもない。

  • 押しがある分PDMは微細な部分が欠ける気もする。


 なんと弱気なレビューだろう......。できれば、全ての箇条書きの前に「強いて言えば」も付けたいくらい。すいません、これくらい時間をかけても、私の耳にはこの程度しか感じられませんでした。もっとゆっくり、3日くらいかけて、聴き込めば、もっとはっきり言えるのかもしれません。

 どちらが良いかというのは、即決できる問題ではないでしょう。それこそ、好みの問題です。基本的にはオーディオという立場ならOCB-1 DXsを選ぶべきだろうとは思いますけど。

投稿者 黒川鍵司 : 23:28 | コメント (4) | トラックバック

2006年11月10日

電源タップをどうしたか

 モノが届きましたので、種明かしを。これです。

投稿者 黒川鍵司 : 21:43 | コメント (4) | トラックバック

2006年11月 6日

電源タップをどうするか

 Waldstimmeさんにお譲りいただいて、壁のコンセントを変更したのは、以前書いた通りですが、そのコンセントから全てのオーディオ機器の電源をそのままはとれないので、電源タップをつかっています。使っているのは、もともとPC用に買ったものです。きっと、オーディオをやっている人からすれば言語道断というかんじなのでしょう

(今確認してみると意外な事がわかりました。TEAC製のノイズフィルター入りのタップでした。偶然とはいえ、私が所有するタップの中では一番「オーディオ的」でした)

 しかし、オーディオ用の電源タップは高価です。それなりに口の数があるものとなると、数万円クラスになります。買えなくはないですが、私には不釣り合いな気がするのです。それに、電源ノイズなるものを調べてみると、それがオーディオ的にどれほどの影響をあたえるものなのかが、疑わしく感じられます。

 基本的に電源ノイズとよばれるものはスパイクとか、サージとか、本来奇麗にカーブを描く交流電流の波形を乱すもののことを言っているはずなのですが、オーディオ系の電源ノイズの話をネット上で読んでみると、電気の波形におけるノイズと音としてのノイズが混同されている様に感じます。たしかに、何かのスイッチを入れたときにスピーカーにノイズが入るという事は経験上しっていますが、それはアンプなりプレイヤーなりに供給されている電源に影響を与えた結果ではないと思うのですがどうなんでしょう。まあ、文系の人間なのでよくわかってないのかもしれませんが。

 コンセントの交換などに効果がある事も、経験上知っていますが、それは電流がうんぬんというよりも、そのホールドする力に寄っているのではないかと思います。ホスピタルグレードへの交換が功を奏するわけですから、おそらくそういうことではないかとおもいます。

 コンセントも高価なものがいくつもあるわけですが、それなりに安価に交換も可能です。それに比べるとオーディオ用電源タップは高いなぁと思うわけです。かといって、このままPC用電源タップを使い続けるのも、癪な気がします。

 なんともわがままな悩みだとおもうのですが、それでも、それなりに悩んでいたのです。で、なんとか価格と納得のバランスがとれそうなものが見つかりました。オーディオ用タップではないのですが、音には関係はしてるので「あり」でしょう。とりあえず買ってみる事にします。届くまでは何なのかは内緒という事で。

投稿者 黒川鍵司 : 21:30 | コメント (6) | トラックバック

2006年11月 4日

妄想システム(その3)

 もうすっかりおなじみの妄想システムです。今回は、先日、私のオーディオシステムを聴きにきてくれた親友が言っていた額、4万円で考えます。この金額だとほとんど選択の余地がないですね。セパレートでくむのはほぼ無理だと思えます。というわけでまずは正統に。


  • Marantz CR101(オープン価格 実売33,000円)


 恩師にも勧めた機器です。コンパクトですし、和室でも意外と違和感を感じさせない外観だったりしますので、部屋とのコーディネートを考えたりする必要も無いでしょう。一体型という性格上、ステレオ的音響とはいきませんが、一般的な「ラジカセ」とは一線を画す音だと思いますので、ステップアップということであれば十分に思えます。

 他に考えうるのはミニコンポの類いでしょうか。定価4万円以下でそれなりのものとなると思い浮かぶのはKENWOODやVictor、ONKYOあたりでしょうか。でも、まともに聴いたことがないのでよくわからないのですよね。

 あと残る方法としては、きっと彼は単体のDVDプレイヤーをもっていると思うのですよ。なので、それをプレイヤーとして利用して、アンプとスピーカーだけを買うという方法です。映画などを観るときにも役立ちますのでパフォーマンスも良いかと。それでも選択肢はかなりタイトです。


  • Marantz PM4001(29,400 円)

  • KENWOOD LS-K707(14,700円)


 微妙に予算を超えていますが、これ以下にはしたくないなぁ。
 やっぱり、せめて5万円......というところでしょうか。

投稿者 黒川鍵司 : 00:08 | コメント (2) | トラックバック

2006年8月29日

Eau Rouge ER-CDSX(CD・DVD スタビライザー)

 姿については公式ページをどうぞ。一番下に載っています。再生するCDの上に置いて音質向上するという製品。レクストのRS-SQUAREに続き、なかなか怪しいですね(笑)。ジッターが減る、電磁波が吸収されて高音質にという効能書きは、突っ込んでくれと言わんばかりに思えます。

 さて、そんなことはさておき、音がどうなるかというお話です。変化が起こるとしても微細な変化だと思われましたのでヘッドホンで聴いてみることにしました。プレイヤーは当然、SA-17S1(たしかCDメカはSony製)、ヘッドホンはSENNHEISER HD580 で、プレイヤーに直差しで聴きました。試聴ソースはトム・コープマン指揮のマタイ受難曲を使用しました。

 う〜ん、多少、音の立体感が増すような気もしないでもないですし、メリハリも向上するような気もしないでもないですが、私の耳ではよくわかりませんでした。レクストのRS-SQUAREよりも、直接、ソースにかかわる(乗っかる)製品なので、音の差はもっと出ると思ったのですが、私の環境には合わないのかもしれません。

 それに、音の向上以上に、CDの回転が停まるときなどに、物理的に上滑りする音が聞こえて怖いんですよ。

 そうそう、こんな注意書きも載っています。

推奨CDメカ:・SONY  ・フィリップス ・その他トップローディングメカ
■推奨CDメカであってもすべての機器に対応しているわけではありません。万が一この製品によって何らかの不具合が生じた場合でも弊社では責任を負いかねます。

 なんか、CCCDを買ってしまったときのことを思い出させます。

 もっと高価なプレイヤーで使用されるべき製品なのかもしれませんね。

投稿者 黒川鍵司 : 21:55 | コメント (7) | トラックバック

2006年8月17日

例のものなのですが

 RS-SQUAREですが、同居人が帰省から戻ったので、テストしてみました。結果ですが......7割くらいの確率で正解しました。完全な盲検ではないし、被検者も一人だけですので、これだけで有為とは言い切れませんが、やっぱり気味が悪いですね......。

投稿者 黒川鍵司 : 12:48 | コメント (6) | トラックバック

2006年8月13日

そんなはずないと思うのだけど

 今日、いろいろありまして秋葉原に行ったのですね。そしたら以前から何となく気になっていたレクストのRS-SQUAREが中古で大量に売られていたのですね。定価の半額以下だったので一枚買ってきたのですよ。どうみても厚めのタイルにしか見えないのですけどね。
 まあ、それでプレイヤーの天板のCD回転部であろう部分の上においたのですよ。そんなはずないと思うのですが、高音の雑味がなくなった気がしたのですね。それならということで外してみたら、高音部にざらつきが乗るような気がするのです。
 具体的に言うと女性ボーカルやシンバルなどで時たま感じられる微細なうわずりみたいものが、すっと消える気がするのです。何度外して、のせなおしても同様に感じるんです。盲検できないですし、所詮私の耳ですし、プラセボだと思うのですよ。そう思うのですよ。でも、まあ、害はなさそうだし、良くなった気がするので、このままのせておこうと思います......(何か釈然としない)。

投稿者 黒川鍵司 : 19:40 | コメント (7) | トラックバック

2006年8月 6日

再調整

 昨日の通り、大理石ボード導入で全体に締まりが出ました。これに多少の低音の広がりを同居させたいので、スピーカーと背面の壁の距離を見直す事にしました。メジャーで測りつつやっていくと30cmだと低音が強調されすぎて浮いてしまう感じ、50cmだと寂しくなります。というわけで方向性としては元々の42cmから狭める方向になります。1cm動かしては試聴、1cm動かしては試聴、1cm......とやっていくと35cm付近が良い感じ。ということで今度は0.5cm単位で、34.5、34、もどって35.5。あほらしいと思いつつも夢中になって好みの広がりを探して行き36cmになりました。内振りの角度も更に緩めてみました。なかなか良いと思える状態になったので、一端、ここでやめて洗濯やら洗い物を初めて耳をリセット。
 45分くらい経って戻り、まずはピーター・ガブリエルのシェイキング・ザ・トゥリー グレイテスト・ヒッツから「Red Rain」。ためてためて一気に溢れ出す冒頭から、ラストの脱力したカタルシス感までなかなかです。良い良い。次に最近、買ったトム・コープマン指揮のマタイ受難曲(このCD、そのうち愛聴版で取り上げる予定です)。
 まあ、欲をいえば、もっと厚みとスケール感が欲しいけれど、私の機材と部屋では、ここまで行ければ十分だろうという音でなってくれました。このセッティングでしばらく行けそうです。

投稿者 黒川鍵司 : 15:21 | コメント (12) | トラックバック

2006年8月 5日

大理石が届きました。

 先日、ご報告さし上げた大理石が到着しました。石種はトラバーチンロマーノという多孔質の大理石で、400x300x50mmのものを注文させていただきました。この石種を選んだのはサンプルを爪で弾いたとき一番心地よい音を出してくれたし、色も肌触りも気に入ったからでした。ソナス・ファベールへのあこがれっていうこともありますけどね(笑)。

 とりあえずのインプレッションです。


  1. 当然の事ながら音の定位する高さが上がりました。今までだとソファに座って多少視線を下げた辺りにあった音が、正面に定位する様になりました。

  2. 全体的に音が明瞭になりました。まるでデジタルカメラの画素数が200万画素から400万画素に変わったような印象です。最初、高音が強調されて、そう感じるのかと思ったのですが、そうではなくて、音の歯切れが良くなったことが理由のようです。立ち上がりも良くなった様に感じます。

  3. 上記の歯切れと関連すると思いますが、低音が締まり、かつ前に出る様になりました。バスドラムのアタックはガシッと、チェロのボーギングはじんわりと身体に響いてきます。

 1は当然の変化ですが、2、3は高さが上がったからなのか、石種によっているのか、それとも足元がしっかりしたからなのか、いずれが理由なのかはわかりません。でも、好ましい方向に変化してくれたのでOKです。

 また、今回のボードですが、リーズナブルな価格で手に入れる事ができました。同じ大きさの、いわゆる専用のオーディオボード1枚分で2枚です。磨き面を上面のみにしてもらったのですが、ちゃんと面取りもされていて良い仕上がりです。メールでのやりとりもレスポンスが早く、且つスムース。荷姿も過度でなく適切。「良い買い物をさせていただいたなぁ」と素直に思いました。

投稿者 黒川鍵司 : 11:45 | コメント (4) | トラックバック

2006年8月 2日

オーディオ周り

 まあ、相変わらず生活の中心がオーディオな訳です。最近の変化を少しだけ。


  • やっと、セッティングが固まってきました。以前は背面を50cmくらい空けていたが、今は42cm。内振りの角度も少し緩めて、低音と広がりを確保。弾み感と冷やかさのバランスをとるとこれくらいが良いようです。

  • オーディオボードをやっと注文しまいした。トラバーチンロマーノの5cm厚です。土曜日到着予定。これが入ると上記セッティングも変わるんでしょうね。

  • スピーカー間にアジアンな雰囲気の棚を用意しました。今まで壁を見ながら音楽を聴いていたのですが、何となく味気ないので。宇野 亜喜良さんの絵皿も、額に入れた高橋真琴さんの天使のポスターも、大理石に乗っかった浮き球も、そこにおきました。音楽を聴くときに、目を楽しませるものがあるのは良いものですね。

投稿者 黒川鍵司 : 22:32 | コメント (10) | トラックバック

2006年6月26日

オーディオ10の質問

 以前、わたしも回答させていただいた「ためごろうのヘッドホン日記」さんの「Q&A ひとり遊び」のスピーカー版のようなものを考えてみました。

 それでは、はじまりはじまり。
--
Q1.ご自身のメインオーディオシステムを紹介して下さい。
・プレイヤー:Marantz SA-17S1
・インテグレーテッドアンプ:Primare I21
・スピーカー:KEF iQ7
・ヘッドホンアンプ:HA-1A

Q2.現在のメインシステムのテーマを教えて下さい。
 バランスと現代的な仮面に隠された湿度感。

Q3.アップグレードしたい部分、もしくは買い足したい物はありますか?
・アップグレードするとすればプレイヤー
・買い足すとすれば外付けDAC

Q4.オーディオ試聴の際に使うアルバムを5枚まであげて下さい。
・セイゲン・オノ「コム・デ・ギャルソン」(たいていの試聴ではこれ一枚で済まします)
・エレーネ・グリモー「クレド」(分解能が知りたいときに表題曲を聴きます)
・アシュラ「Live in Japan '97」(打ち込み系)
・マグマ「コンタルコス・アンテリア」(声にこだわる場合)
・ソニー・クラーク「クール・ストラッティン」(ジャズのサンプルとして)

Q5.定価の合計25万円でスピーカーをつかったシステムを想定してみて下さい。ケーブル、ラックなどは含みません。
・プレイヤー:Marantz SA7001(63,000)
・アンプ:Marantz PM6001(47,259 )
・スピーカー:Piega TS3(115,000)

Q6.20畳の部屋でいくらでもお金を使って良いとしてシステムを想定して下さい。
・CDトランスポート:Oracle CD Drive
・DAC:Chord DAC64 Mk2
・プリアンプ:Halcro dm10
・パワーアンプ:Halcro dm88
・スピーカー:Wilson Audio System7

Q7.オーディオにこだわる理由はなんですか?
 もともと音楽が好きだったことが大きいのだと思います。オーディオ趣味を始めてみると、以前買ったCDにたくさんの発見がありました。そうして音のみの世界による想像の楽しみが増えたという感じです。もう一つ、これは邪道なのかもしれませんが、読書やネットをするときも、それなりの音質のBGMがあった方が楽しいというのもありますよね。

Q8.ヴィジュアル方面への興味はありませんか?
 映画は好きですが、現在は、いわゆるホームシアターを作りたいとは思っていません。

Q9.最近オーディオ関係で驚いた事を三つあげて下さい。
・配置一つでスピーカーの音がまるっきり変わってしまう事を実感したこと
・いい加減な気持ちで買ったi-Deckがかなり本気の使いこなしを要求してくること
・適当な気持ちで薦めた真空管アンプを本当に買ってしまった人がいたこと(笑)

Q10.これからの抱負をどうぞ
 音楽好きの友人に聴かせることのできるオーディオにしていきたいです。もう一歩という気がしますが、その一歩が遠いですね。
--

 普段は書かない事も書けて良かったかなぁと思います。

投稿者 黒川鍵司 : 22:17 | コメント (15) | トラックバック

2006年6月20日

目から、いや耳から鱗が落ちる

 どうも気に入らなかった。アンプは換えたし、ケーブルだってそれなりだ。それなのにどうしてiQ7は、Fusion1よりも良いと思える音を鳴らしてくれないのだろうと。サランネットを外しても、上がスッキリとしないし、低音はもたつく気がするし。どう考えてもおかしい。選択を間違えたのだろうか? プレイヤーがいけないのか? アンプとの相性なのか?

 と悩みながら、日本橋三越新館で行われているホームシアター&ファニチャーフェアに伺った。持参したCDをタンノイのグレンエア、クォードのESL2905などでかけてもらう。良い。そう良い。やっぱりうちは機材に問題があるのだろうか? 次にDALIのヘリコン400が目に入った。組み合わせてあるのはアーカムのCDプレイヤーとアンプ。持参したCDをかけていただく。「間の家具が大きいのでスピーカーが離れすぎてるんですが」と前置きをしながら係の方が対応しくれた。

 かかった。
 驚く程見通しがいい。
 MAGMAのK.A.を(この曲を試聴する人も珍しいだろうな)こんな音で聴けるとは思わなかった。コーラスが目に見えるようだ。今回の試聴でベストといえる感覚だった。

 その後は、LINNのアーティキュラット350Aの低音の力強さに驚いたり、i-Deckに出会ったりしながら、一通り巡って帰途についた。

 電車の中で反芻する。あれはヘリコンのお陰なのか? それともアーカムのセットが優秀なのか? しかし、スペック的には私の機材とそれほど変わると思えない。それではなんなのだ......と迷宮に入りかけた時、あの時、対応してくれた係の方の顔が浮かび、その声が聞こえた「スピーカーが離れすぎて......」。距離。もしかしたら、そこに理由があるのか?

 自宅に着くと早速、レイアウトを変更し始めた。今まで縦長に使っていた6畳を横長に使うのだ。1時間以上かかってレイアウトを変えた。ツィータ間は185cm以上距離となった。スピーカー後方はカーテンからコンクリートの壁になり、距離は50cm近く開けた。スピーカー左右も50cm以上空間をとった。それをは引換えにスピーカーからリスニングポイントまでは110cmとなった。まるっきりのニアフィールドリスニングだ。

 音を出してみた。愕然とした。聴けば聴く程、その愕然は度合いをます。私はいったい、いままで、何を聴いていたのだと。

 高音の抜けも、低音のもたつきも、定位感も、全て解消した。見通しのクリアさと奥行きも生まれた。これは私が欲しかった音だ。これならば友人にも聴かせられる。すまなかったiQ7、すまなかったI21。悪いのは君たちではなく、私の使いこなしだった。それを棚に上げて機器の入れ替えなどを考えていた私の愚かさを許してくれ。今までこのような音を出してあげられず、申し訳なかった。どうぞこからも末永くつきあってくれ。

投稿者 黒川鍵司 : 22:19 | コメント (19) | トラックバック

2006年6月 5日

お詫び(オフ会について)

 6/17を予定しておりますヘッドホンオフ会ですが、幹事である私が参加出来なくなってしまいました。中止(延期)も考えたのですが、せっかく皆様のご予定に入れていただいたのに、私一人の事情で、そのようにするのは心苦しく、もし可能であれば、どなたか幹事を引き継いでいただける方はいらっしゃいませんでしょうか? まだ、お店などの予約も行っておらず、お手数をおかけしてしまうのですが......。

 もし引き受けていただける方がいらっしゃいましたら、こちらにコメントいただければ幸いです。 その際は、参加者の方にもお手数をかけてしまうのですが、当方から参加者の方の出席状況、メールアドレスなどを新しい幹事さまにお伝えしてしまうのは、個人情報の取り扱い上、許されませんので、再度、メールをお出しいただくことになります。

 誠に申し訳ありませんが、どうぞ、よろしくお願いいたします。

投稿者 黒川鍵司 : 20:43 | コメント (10) | トラックバック

2006年5月27日

ご案内メール

 例のオフ会についてですが、先ほど、ご案内のメールをお出ししました。ご確認いただければ幸いです。また、届いていない、もしくは、参加希望の方はこちらにコメントをいただくか、メールをいただければ幸いです。以上、よろしくお願いいたします。

投稿者 黒川鍵司 : 17:47 | コメント (14) | トラックバック

2006年5月26日

オーディオについて気がついたこと

 iPodとSENNHEISER MX500から始まったプア・オーディオ趣味も、紆余曲折を経て、プレイヤー:SA-17S1、アンプ:PRIMARE I21、スピーカー:KEF iQ7というところまで来て、ピュア・オーディオの入り口にまで来てしまった気がします。定価ベースで考えると42,800+4,305=47,105円から、189,000+189,000+149,058=527,058円になっています。ラックやケーブルも入れたら定価60万円となりかねなかったりします。もちろん、かなり安く手に入れたものもありますし、ご好意で譲っていただいたものもありますから、定価に比べればかなり安くなりますし、オーディオの世界ではまだまだ金額であることも事実です。例えばMcIntoshのインテグレートアンプMA6900は、それ1台で定価714000円になりますから。

 そうは言っても、来るところまで来てしまったなという気持ちがあるのも事実です。ここらへんでオーディオについて個人的に気がついたことを思いつくままに書き留めておきます。オーディオそのものについてのテクニックではないのですが、これからオーディオを始めようという方には、参考になるのではないかではと、生意気にも考えております。

■住環境を考慮しましょう。
 ものすごく恵まれた人であれば問題にはならないのでしょうが、どれだけの音が出せるか、設置できるものの限界はどれくらいかという問題です。いくら気に入っても、木造4畳半一間のアパートに高さ1.5mのスピーカーを持ち込んで鳴らすのは、無理があるでしょう。ヘッドホンを利用するシステムであっても、ふすまの向こうでで家族が寝てるというような状況で、音漏れの激しいものを使うのははばかられます。
 また、スピーカーやプレイヤーの大きさも、実際に設置する場所を実測して、問題がないかどうかを確認しておくべきです。お店では手ごろな大きさに見えても、実際置いてみると違和感があるほど大きいなんてこともありますし、利用しているラックにギリギリ入らなくて悔しい思いをするなんてこともあります。また、実測する際には電源やRCAなどのケーブル類のことも考慮しましょう。コンセントの位置と利用できる数も確認しておいた方が良いです。
 オーディオにあわせて引っ越しちゃうというのもありはありですけれどもね(私の場合、半ばそれでした)。

■スピーカーはかなりの空間を要求します。
 住環境の部分と重なりますが、スピーカーは、小さなものでも、まともに鳴らそうとすると、その大きさの数倍から数十倍の空間を必要とします。スピーカー間の距離は当然でしょうが、後方、横の壁からも、それなりに距離がとれないと綺麗に鳴ってくれません。これは小型のブックシェルフでも同様です。また、ブックシェルフの場合、何らかのラックや棚に置くのではない限り、スピーカースタンドが必要になります。そうなると結局、高さはトールボーイのものと変わらないということにもなったりします。これらを見越した上で、空間を確保する必要があります。

■悩んだら見た目やさわり心地のよい方を
 基本的に高価な買い物ですから、機能や性能は、カタログやオーディオ雑誌でさんざん調べた上で購入となると思いますが、ある程度の金額を出せば、機能や性能面では、あきらかなアドバンテージがなくなってしまうというのが現状ではないでしょうか。あとは音の好みとなると思うのですが、店頭で聴いたとしても、最後の最後に絞れ切れなくなったりします。そういう時は、自分にとって好ましい外観や触感を基に選んでしまってよいのではないかと思います。
 聴くものであるオーディオで、外見や触感で選ぶのは良くないという人もいると思いますが、長く使うつもりであれば、使っていて不快にならないものを購入すべきだと思います。スピーカーの木目の質感とか、アンプのボリュームの適度な重みだとか、オーディオには、そういう部分で自分に合うかどうかという視点もあった方が良いです。ピュア・オーディオとされるものと一緒にすると、熱心なオーディオファイルの方に怒りだしそうですが、iPodはこの点、上手くできてるなぁと思います。

■できれば元箱、付属品は取っておきましょう。
 オーディオでは中古市場が充実しています。売却を見越して......なんて嫌なことですが、元箱、取扱説明書は残しておいたほうが差定額が上がります。さすがにトールボーイスピーカーの元箱を取っておくのはつらいとは思いますが、あまり大きな箱でなければ保存しておきましょう。もちろんネットオークションを利用するのもありですが、その場合も付属品はそろっていた方が良いことは言うまでもありません。また、引越しをする際も、元箱があると便利です。

■本やWebの情報を鵜呑みにするのはやめましょう。
 少なくなったとはいえ、オーディオ関係の雑誌はそれなりに発刊されています。またWebでも、オーディオに関する情報はかなり豊富です。それらの情報は様々な製品をおしえてくれますし、また、いろいろな使いこなしの実例を見せてくれることもあります。いうまでもなく、これらの情報は非常に有用です。まだ発売前の製品の情報や、未入手の製品の特徴も教えてくれますし、今持っている機器の活用方法を教えてくれる場合もあります。しかし、「本にこう書いてあるから」「あるサイトにこうかかれていたから」という理由で、選択肢を狭めることはしない方が良いと思います。例えばあるサイトに科学的にケーブルによって音が変わることはありえないと書かれていたからといって、自分のみならず、他者にもケーブルの変更を否定するというようなことはすべきでないということです。自分で試してみないうちに否定はすべきではないでしょう。また、逆に自分が試した結果、良好な変化があったからといって、それが全ての場合において有効とも限りません。同じ組み合わせのコンポーネントでも、環境が変われば、聴く音楽が変われば、そして聴き手が変われば、全く変化を及ぼさないという可能性だってあります。互いの経験を押しつけあって、何ら生産性のない論争を行うようなことはしない方が良いと思います。あくまで趣味ですから(趣味だからこそ熱くなってしまうという面もあるわけですけど)。
 とりあえず、試すことの出来ることはやってみること。やってみた結果は「自分の環境において」というくくりにおいて理解すること。本やWebは、その試行のための情報を得る手段くらいに考えると良いと思います。

 とりあえず、こんなところです。

投稿者 黒川鍵司 : 00:52 | コメント (5) | トラックバック

2006年5月22日

ダイニング用に

 例の10kgとはこれになります。
i_deck.jpg
 QUAD LITE、もしくはオーディオプロIMAGE12にONKYOのA-933とRI Dockを組み合わせて......と考えていたのですが、iPod専用機器であるということ、アンプ部、スピーカー部込みで29,800円というコストパフォーマンスのよさにi-deckを選んだ次第です。もちろんMonitor Audioの製品だからという安心感もあったわけですが。

 操作性などは、さすが非常に良く出来ていると思います。電波を利用した無指向性のリモコン(わざわざ本体の受光部にリモコンを向ける必要がない)、傾斜のついた重量のあるアンプ部(接続されたiPodの画面が見やすく、操作しやすく、操作中にアンプ部がずれてしまうということもない)、がっちりとした接続を保持する各iPod用のベゼル。詳しくは改めてレポートしようと思いますが、かなり考えられた製品だと思います。

 音もかなり良い部類だと思うのですが、私の家ではちょっと問題があります。設置する場所が壁際なんですね。壁からスピーカー背面までが15〜18cm。そして、このスピーカー、バスレフポートが背面にあるのです。これだけでお分かりいただけると思いますが、低音が膨らんだ、いわゆるブーミーな音になりがちなのです。オーディオを趣味にするものなら、壁に調音用の仕掛けをとなるのでしょうが、ダイニング用のシステムにそこまでしたくないので、バスレフポートにスポンジを入れることを考えています。

 といったところが10kgの正体、そして現状です。

投稿者 黒川鍵司 : 10:33 | コメント (13) | トラックバック

2006年5月20日

帰ってきました

 ノイズチェックのために旅立っていたI21が17日に宅急便で到着していたのですが、私事で本日受け取りとなりました。

 先ほど、とりあえずスピーカー、CDプレイヤーと接続してみました。「なおってなかったらどうしよう」と思いつつ電源を入れると、例のノイズが完全に消えています!ヽ(´ー`)ノ

 修理内容をみてみるとマイコンIC(ボリュームコントロール用ですかね?)の交換、オフセット電圧点検、内部点検・エージングなどとなっています。どうも、ICの問題だったようですね。このチェックの間にもノアさんの修理担当の方から何度かメールを戴いていて、プライマー本社への問い合わせまでしていただいたとのことでした。ノアさん本当にありがとうございました。

 これで本格的に音楽が聴けます。さぁ、いままでの分を取り戻すぞ!

投稿者 黒川鍵司 : 10:29 | コメント (14) | トラックバック

2006年5月16日

ヘッドホンオフ会の構想

 久々にヘッドホンオフ会を催したいと思っております。時間帯としては基本的に、土曜日か日曜日の午後3時くらいから2〜3時間。飲みたい方は、その後、自主的2次会をどうぞというスタンスで行きたいと思っております。

 場所は都内で、日時は6月17日(土)、18日(日)、24日(土)、25日(日)のいずれかと思っておりますが、皆様のご都合はいかがでしょう?

 ちなみに、いまのところご参加をいただきたいと思っているのは、次の方々です。


  • ゴーヤさん

  • rabbitmoonさん

  • He&Biさん

  • ささきさん

  • ためごろうさん

  • うぃんさん

  • ハルさん

  • rx78さん

  • KOZZさん

  • (´・ω・`)5Maさん


 上記以外の方で今回の会への参加をご希望の方につきましては、こちらのエントリーにコメントください。一応の参加資格は以下になります。

  1. ヘッドホン、もしくはオーディオについてのサイト、もしくはブログを運営されている方

  2. メールによる連絡を受け取ることができる方


 資格1につきましては例外も認めますので、どうぞ、お気軽にお問い合わせください。
 例によって例のごとく、未成年の方も参加可能ですが、喫煙、飲酒は認めません。やったら鉄拳制裁です。

 以上、よろしくお願いいたします。

投稿者 黒川鍵司 : 17:24 | コメント (31) | トラックバック

2006年5月 5日

多少レイアウト変え

 ダイニングにおいていたFUSION1とPM4400をDVDに接続しました。映画も音楽もそれなりに楽しめるようになりましたが、やっぱりDVDプレイヤーというのは、映画再生用に音を作っているようで、解像度よりも低音の張り出しが特徴的です。また、PM4400にはヘッドホン端子もありますので、AT-HA20には旅立ってもらいました。

 とうわけで、現在の構成はこんな感じです。

■オーディオ環境
* Marantz SA-17S1(SACDプレイヤー)
* Accuphaseのラインケーブル(戴きものなので詳細不明)
* LUXMAN AS-4III(RCA・ライン・セレクタ)
* Cayin HA-1A(真空管インテグレート/ヘッドフォンアンプ)
* Monitor LS-1002(スピーカーケーブル)
* KEF iQ7(スピーカー)
* TAOC PTS-F(スパイクベース)
* 人工大理石ボード(オーディオボード)

■DVD視聴環境
* SHARP 29C-FG50(ブラウン管モニター)
* MITSUBISHI DJ-V210(DVD+VHSビデオデッキ)
* Marantz PM4400(プリメインアンプ)
* Belden STUDIO 708MK2(スピーカーケーブル)
* TANNOY FUSION1(スピーカー)
* シャークワイヤー SPWF(インシュレーター)
* ハヤミ工産 NS-431(スピーカースタンド)
* オーディオテクニカ AT684(畳用アンカーベース)

 当然なのですが、ダイニングでiPodと接続して音楽を楽しむことが出来るシステムがなくなってしまいました。BOSEやAPPLEのiPod用スピーカーも悪くないのですが、スピーカー一体型なのが、どうも気にいりません。小さなスピーカーと小型でも出力の大きいアンプを組み合わせたらよいかなぁと思ったりしたりして。

 この間、ヨドバシで聴いたQUAD LITEは仕上げも良くて、もちろん低音は12Lなんかに負けるけれど、なかなか良い音を出してたなぁ。オーディオプロのIMAGE12も音は聴いてないけど、見た目は良かったなぁ。あれらとONKYOのA-933RI Dockを組み合わせたら、なかなか良いシステムになるんじゃないかなぁ、コストパフォーマンスも悪くないしなどと、またしてもスパイラル妄想が。

 ふと、「そういえば、モニターオーディオがiPod用のシステム出してたな、あれセパレートだったような。いくらだっけ?」と思って調べてみたら、なんか大幅に値下げされてます。上記のコストパフォーマンス幻想が打ち砕かれました(笑)。モニターオーディオなら、悪い音は出さないだろうし、iPod用のシステムだからiPodとの親和性、特に操作での親和性は高いだろうし、それで29,800円。う〜ん.......。ちょっと余裕が出来たら買ってみましょうかね。

投稿者 黒川鍵司 : 10:58 | コメント (16) | トラックバック

2006年5月 2日

スピーカーの能率と低音とアンプとインシュレータ、ボードなどの関係についての、ちょっとした経験のまとめ

 この文章は単なる一ユーザの経験です。機器、室内環境、聴く人の好みなどによって、結果は変わるはずです。

最初の状態
プリメインアンプ:Marantz PM4400
床:畳
スタンド:ハヤミ工産 NS-431
インシュレータ:オーディオテクニカ AT6089CK
スピーカー:TANNOY FUSION1(インピーダンス8オーム 能率87dB)
コメント:今回の文章では、これを基準とします。

■第一状態
プリメインアンプ:Marantz PM4400
床:畳+人工大理石ボード(厚さ10mm弱)
スタンド:ハヤミ工産 NS-431
インシュレータ:オーディオテクニカ AT6089CK
スピーカー:TANNOY FUSION1
コメント:低音がハッキリとし、前に出る感じ。全体の定位感も向上。

■第ニ状態
プリメインアンプ:Marantz PM4400
床:畳+人工大理石ボード(厚さ10mm弱)
スタンド:ハヤミ工産 NS-431
インシュレータ:オーディオテクニカ AT684
スピーカー:TANNOY FUSION1
コメント:AT684は、本来は畳用スピーカーベースで、上部に上を向いた短めのスパイクを有し、下部には長めのスパイクを付け、これを畳に突き刺して使います。ここでは上部のみを使用し、スピーカーにスパイクの上面が当る形で使用しました。ハッキリとした低音が、さらに量感を増して出るという感じで、迫力が増しました。他の音域もすっきりとした感じです。場合によっては、ちょっと迫力がありすぎるかなぁという気もしないでもないです。

■第三状態
プリメインアンプ:Marantz PM4400
床:畳+人工大理石ボード(厚さ10mm弱)
スタンド:ハヤミ工産 NS-431
インシュレータ:シャークワイヤー SPWF
スピーカー:TANNOY FUSION1
コメント:今までが4点支持だったのに対し、これは3点支持、また、スピーカーに接する面積も広め。音そのもののすっきりさはかわらない気がしますが、低音が若干引っ込む気がしました。個人の好みですが、バランスはこれが良いように思います。

■第四状態
プリメインアンプ:Cayin HA-1A
床:畳+人工大理石ボード(厚さ10mm弱)
スタンド:ハヤミ工産 NS-431
インシュレータ:シャークワイヤー SPWF
スピーカー:TANNOY FUSION1
コメント:明らかに低音が多くなりますが、いままでのスッキリとした低音と違いボワついた低音です。量は多いといえますが、あまり心地の良いものではありません。

 ここまでの経緯を考えてみると、低音をきちんと出すには以下の条件があるように思えます。


  1. 足元を固めること

  2. インシュレーターを使用すること(微調整のためには形状、材質も検討した方が良さそう)

  3. 駆動するアンプには、それ相当の出力が必要


 比較にはなりませんが、KEFiQ7(インピーダンス8オーム 能率90dB)で、プリメインアンプ:Cayin HA-1A、床:畳+人工大理石ボード(厚さ10mm弱)、インシュレータ:付属のスパイクの場合は、低音がボワつくということはなく、出ればそれなりに締まった音になっています。ただし、不足感が付きまといます。ただし、2.2Wという出力を考えれば、十分鳴ってくれているといえます。

 さて、ここで、この先の問題なのですが、iQ7の下に、いわゆるオーディオボードをひこうと思っているのですね。値段から考えると御影石なのですが、現在の人工大理石に比べて硬度の高い御影石の場合、音にどんな変化が加わるのかなぁと。材質だけでなく、厚さも関係しそうですよね。う〜ん、どうなるんでしょう。

投稿者 黒川鍵司 : 11:46 | コメント (6) | トラックバック

2006年4月30日

旅立っていきました

 I21がチェックのために旅立っていきました。帰ってきたら、またあの音を聴かせておくれよ。

投稿者 黒川鍵司 : 18:53 | コメント (0) | トラックバック

2006年4月25日

届きました

 さんざんしらばっくれましたが無駄でしたね。そうです、プライマーのI21です。これで打ち止めですわ。

投稿者 黒川鍵司 : 21:33 | コメント (42) | トラックバック

2006年4月20日

電源ケーブルを貸していただきました

 以前、スピーカーケーブルによる音の違いについて書いたが、それを読んでいただいた方から「電源ケーブルでも変わる。貸すので試してみて欲しい」という申し出をいただいた。こんなブログを書いている個人に私物を貸してくれるなんて、世の中には物好きな、いや奇特な方もいるものだと思う。ともかくもお申し出はありがたかったので、お借りして来た。お名前は秘しておきたいとのことだったので、匿名とさせていただくが、高価なものをお貸しいただいたことに感謝したい。

 お借りした電源ケーブルはPAD(Purist Audio Design)DOMINUSというケーブル。現在はPSEの絡みで国内では販売出来ないケーブルだそうだ。ネットで調べてみると19万円程度のもののようだ。価格についてはもう何も言う気にならない。長さは1.5mほど。かなり太いが、意外と柔軟なので、MITのShotgun S3にくらべると取り回しはしやすい。

 さて、どの機器に利用してみようかと思案し、まずはプレイヤー、SA-17S1に使ってみることにした。違いが分かりやすいようヘッドホン出力を利用しHD580で聴いてみることにした。30分ほどベルリオーズの幻想交響曲の4〜5章をノーマルの電源ケーブルで聴いてみた後、変えてみた。

 同じ曲を聴いてみたのだが、音場が周囲2cmくらい広くなったようだ。また、一つ一つの音の余韻が、確実な印象を耳に残して行く。音の減衰の表現力が上がったということなのだろうか。しかし、この余韻は場合によっては、歯切れの悪さにも感じられなくはないかもしれない。情報量は増えるし、今まで聴き取れなかったニュアンスも見えて、分離感も上がるが、中低〜中域が張り出している様にも感じられ、繊細さを求めるには適さない気がする。この傾向で、SA-17S1の元々のヘッドホン出力とは性格が異なってしまった様にも思える。

 電源ケーブルを元に戻すと、やはり音場がせまくなったし、中域の張り出し、余韻の印象深さが消えた。そのかわり、繊細さはこちらの方がある様に思えた。

 つぎにプリメインアンプとして現在利用しているHA-1Aに利用してスピーカーで聴いてみることにした。前もって暖気しておき、今度はいつも通り、セイゲン・オノのコムデ・ギャルソンを通常のケーブルで15分程度聴いてみる。もう、耳が覚えた音である。定位に問題がないことを確かめてから、いったん電源を落とし変えてみた。

 まず、定位が明確になった。また、奥行きの表現力も増した。低音も出ているだけでなく、きっちりと響きのある低音になっている。全体としてタイトというか、きっちりした音となった。音色の傾向そのものは変わらないが、いままでが定位も音もかなりぼやけていたのだと思い知らされた。HA-1Aのスピーカー制動力がグンと押し上がったという気がする。これだけの音で鳴るのだったら、10万円未満の通常のプリメインは必要ないだろうと思われるが、ケーブルの値段を考えるとコストパフォーマンスは逆転している。

 そのあとHA-1Aを通常の電源ケーブルに戻し、SA17-S1にDOMINUSを利用してみたが、HA-1Aに使用したとき程の効果は感じられなかった。これだけの効果が出たのはアンプだからなのか、真空管を利用しているからなのかは分からないが、とにかくも電源ケーブルの交換にも意味があるということが分かった。これだけでも、私にとっては十分価値のあることだったといえる。お貸しいただいた方には、本当に感謝したい。ありがとうございました。

投稿者 黒川鍵司 : 20:52 | コメント (12) | トラックバック

2006年4月19日

プリメインアンプ試聴メモ

 購入可能なレベルのアンプを色々聴いてみた。店頭での試聴レベルでのメモ。当てにはならず。スピーカーはDALI TowerとVIENNA ACOUSTICS T-2G。


  • PM-17SA ver.2

    プレイヤーと対になるし、価格もこなれている。プリアウト、トーンコントロール、パワーインありで決まりかと思ったが、店頭で聴く限り線が細すぎる。自宅では違うのかもしれないが、あまり魅力を感じなかった。

  • ONKYO A-977

    トーンコントロール、パワーインあり。デジタルアンプということでちょっと構えてしまったが、音には違和感はなかった。わるくない。いや、むしろいいと思うが、なにか一歩足りない気がする。

  • ONKYO A-1VL

    プリアウト、パワーインあり。音のリアリティとしてはA-977より上かなと思ったが、ときにそれが鼻につく。もう少しふくよかさが欲しいかも。

  • LUXMAN L-505F

    プリアウト、トーンコントロール、パワーインあり。店員さんに感想を聞かれて思わず「ぐっと音楽的になりましたね」などと分かったようなことを口走る。いままでの機種とくらべると1段上な感じ。なんとなく真空管を思わせる情感のある音。

  • Accuphese E-213

    トーンコントロール、パワーインあり。線は細いものの、痩せているとは感じさせず上品で、優等生という感じ。音の透明感、見通しの良さは随一で、弦やピアノについては流石の一言。これならクラシックを分離感良く聴くには今回聴いた中で最良だろうと思う。でも、もう少しじゃじゃ馬な所があってもいいかとも思ったりする。

  • PRIMARE I21

    プリアウトあり。北欧産というイメージに引きずられたのかもしれないが、優しいかったり、弾みがあったりする音の背後に冷気というべきか、ひんやりとしたものというか、言葉にしづらいものがあるような気がした。決して冷徹というわけでなく、心地よい冷ややかさ。こういうところが日本のアンプとの違いか?


 他にも聴いたけど、印象に残ってるのはこんなところ。

投稿者 黒川鍵司 : 22:47 | コメント (8) | トラックバック

2006年4月17日

それで、どうしたか

 お貸しいただいたスピーカーケーブルなどを返し、その足で新規のスピーカーケーブルを購入に行きました。色々見てみましたが、結局、MonitorのLS-1002になりました。
 これにした理由は以下の通りです。


  • 価格。このケーブルは定価3,570円/mですが、実売は2,500〜3,000円です。昨日書いた基準に当てはまります。それに今回は残りが少ないということで、安くしてもらえました。

  • バイワイヤリングが可能なこと。音質にどの程度意味があるのか分からないのですが、せっかくスピーカーが、それに対応しているのですからやってみようと思いました。

  • ケーブル自体が色分けされていること。以前のケーブルでは極性の判断のために赤黒のビニールテープを貼ったりしました。こちらは元々色分けされているので、そういう作業が必要ありません。

  • ケーブル自体の味付けがあまりないもの。昨日までの高級ケーブルを使って思ったのですが、味付けが濃い程、集中して聴くにはいいですが、長時間聴くには疲れます。味付けが少なめのものをということでお店の人にいくつか教えてもらったものの一つです。

  • BLACK&WHITEという名前に惹かれた。まあ、そんなもんです、私なんぞ。


 先ほどケーブリングを終え、聴き始めました。Cobra2.5Cにくらべると、微妙に定位感が良くなった様に思えます。低音も程よい感じ。これなら過不足ないレベルでしょう。

 ちなみにTANNOY Fusion1の方のスピーカーケーブルは、iQ7を買ったときにおまけでもらったSpace&TimeのPrism OMNI ST-8Nにしています。おまけの割には良いものなのではないでしょうか。レベル的にもありでしょう。

 というわけで、スピーカーケーブルも落ち着きました。あとはアンプでしょうかねぇ。あ、でも、その前にソファだ。今度の休みは近所のリサイクルを回ってみようと思います。

投稿者 黒川鍵司 : 23:03 | コメント (8) | トラックバック

2006年4月16日

とりあえず到着、そしてケーブル聴き比べ

 一昨日、TANNOY FUSION1Marantz PM4400にはダイニングに移動してもらい、iPodを再生装置として、音楽を楽しめる様にした。音に向き合うのではなく、気軽に音楽を聴けるという環境も手に入った。ありがたい話だ。

 そうしてスペースを空けて新スピーカー、KEF iQ7の到着を待つことになった。1日遅れはしたが無事到着。10時から開墾、設置、ケーブリングを行い、とりあえず、音が出せたのは12:45。PM4400が移動してしまったので、Cayin HA-1Aをプリメインアンプとして使ってみた。Ultralinearでのスピーカー出力が 2.2W×2ということなので、一寸心配したのだがボリュームを10時くらいの位置で十分に音量がとれ、かつ、なかなかの音でiQ7を鳴らしてくれた。気になるような無音時のノイズも感じられない。嬉しい誤算である。しばらくはこの組み合わせで行こうと思う。RCAケーブルはお借りしているMITのShotgun S3をインピーダンスMIDで利用している。スピーカーケーブルはとりあえず例の400円/mのMonitor Cobra2.5Cを使ったが、銅線に黒ずみが出ていたので、再度剥き直した。

 iQ7は、まだエージングも終わっていない状態だし、アンプも違うので比較に意味があるかどうかは分からないが、FUSION1に比べると音の実体感がかなり違う。定位感も奥行き感もずっと上である。リスニングポイントも広いようで、多少横にずれていても嫌な定位にはならない。店頭で聴いたときの音はもう一寸優しさがあったが、今現在はちょっと高音がちょっと耳につく。これはエージングで変わって行くのだろう。ちなみにサランネットはつけた状態で、付属のスパイクを使用し、人工大理石のボードに直接のせている。今後としては、スパイク受けの検討することとセッティングを詰めること、エージングを完了させることだろうか。

 と、1時間使ってみた。Monitor Cobra2.5Cに耳もなじんだ。先日お伝えした通り、私の手元にはフジヤエービックさんから借りているスピーカーケーブルがある。これを聴き比べることにした。MITのShotgun S3については既に書いているが、実はもう一つQEDのGENESISもお借りしていた。この二つで差を聴いてみようというわけだ。

 ただし、この聴き比べは、スピーカーのエージングも済んでいない状態で行われるものになる。なので、ケーブルで変わるのかどうかを確かめる程度の実験程度のものでしかないことを、お断りしておく。

■MIT Shotgun S3(輸入代理店:ナイコム
 Monitor Cobra2.5Cから付け替えると、音の存在感が高まるし、定位がガッチリ決まるようになる。そして、定位の向上によって、全体の情報がすっきりとし、今まで気がつかなかった音が見えてくる。メーンボーカルだけでなく、コーラスの顔も見えてくるといった具合。
 低音の増幅は大きいが、FUSION1のときのように低音過多とか曇りとは感じない。むしろ、自然に広がり、それに包まれる感覚が心地よい。これはスピーカーを換えたことで、ケーブルに対応出来る様になったということだろうか。それともアンプの変化の問題だろうか。とにかく、FUSION1とPM4400との組み合わせよりも良く感じられるのは間違いない。FUSION1で感じられたリスニングポイントのシビアさも多少軽減していて、前後に30〜40cm動くと、定位の変化はあるものの、その変化に伴う気持ち悪さはない。
 全体としては、低音のせいもあって、落ち着いた色調。明るいだけのポップな曲にはあわないと思う。ちょっと古いジャズなどは映える。今回聴いてみた中では、ルー・リードの「ベルリン」が、音場は狭いものの、よく似合った。
 この様な音が聴けることは嬉しいのだが、価格が価格だし(2.4mが定価で155,400円)、途中にあるボックスや太いケーブルの柔軟性の低さゆえの取り回しの悪さに苛立つときがある。「購入するか?」と尋ねられたら、首を横に振ることになるだろう。

■QED GENESIS(輸入代理店:東志
 こちらはスピーカーケーブルには珍しく、白系統の色使い。詳しくはこちらを見て欲しいが、透明な太いチューブの中に、銀色のケーブルと白いチューブのようなものがツイストした形で入れられている。価格は定価で13,125円/mだが、お借りしたケーブルはカスタムケーブル(http://www.tosy-corp.com/brand/qed/speaker.html#gcustom)なので、2mで定価75,600のもののようだ。
 これもかなり太いケーブルなので、取り回しには苦労するが、Shotgun S3の次に使うと、えらく楽に思える。つくづく自分の感覚なんていい加減だと思う。
 音についてだが、こちらは繊細。Monitor Cobra2.5Cにくらべると音の存在感や実体感は上がるが、S3のように露骨までに表現するのではなく、上品さがある。中高域から高域が良く伸び、弦楽器、女性ボーカルでは、真空管の特徴とも一致してか、つややかな美しさが楽しめる。定位や分離感も悪くないが、それ以上に、いわゆる美音というのがこのケーブルの特徴だろう。中音域はすっきりとしていて、低音はあっさりとしている。押しの強さや、壮大さを求めると肩すかしを食らうことになるだろう。
 ケーブルの色につられているのかもしれないが、全体としては軽やかで、華やぎを感じる。骨太なS3にたいして、繊細なGENESISという具合だろうか。
 比較的新しい録音のクラシックや声楽が似合う様に思えるが、せっかく、こういう名称なので、ジェネシスの「月影の騎士」を聴いてみると、アコースティックギター、ピアノには透明感が、エレクトリックギターやオルガンには開放感が感じられた。こういう傾向なので、パット・メセニーの「シークレット・ストーリー」なども良いし、女性ボーカルのポップなものにもあう。
 S3とは対比的といえるケーブルだが、購入するかといわれると、結局S3と同じ理由で首を横に振ることになる。

 長々書いて来たが、結果として分かったことは以下の通りだ。


  1. ケーブルで音は変わる。

  2. ケーブルの価格と性能はある程度比例するようだ。

 まず1についてだかが、素材も違えば、形状も異なるのだから、電気的な伝達も差が出て「変わる」のだろう。しかし、その「変わる」が良い方向なのかどうかは、聴く側の感覚による。
 2については、今回試聴した2種類のケーブルが、400円/mのケーブルよりも、全体に及んで上回る音を出してくれると私が感じたというレベルの証拠しかない。あくまで感覚の問題だから、視覚的な印象から、実際の音の差以上のものを感じているという可能性もある。また、今回は400円と数万円のケーブルだから上下関係をつけることができたが、S3とGENESISで上下関係がつけられるかといわれると、私にはできない。以前、当ブログでも話題にした通りオーディオ、いや、それだけでなく嗜好品の性能と価格というのは対数的曲線を描くわけで、ある程度より上は好みの問題でしかない。自分にとっての、その「ある程度」がどの辺りにあるのかを、把握していなければ、いくらお金を積んでも無駄に終わる気がする。

 ここまで、スピーカーケーブルによる音の違いを書いてきてはいるが、プレイヤーやスピーカーの変更に比べれば、違いは少ないと思う。もし、自分の所有しているオーディオの音が気に入らないというのであれば、換えるべきはプレイヤーなり、スピーカー、もしくはその間のアンプであって、ケーブル類ではないと思う。ケーブル類に変更を加えるというのは、所有するオーディオ機器に何かしらのちょっとした味付けをする程度のことであって、魚を鳥に変えてしまったり、牛肉を鯨肉に変えてしまうことができるものではないと思う。

 私個人についてだが、とりあえず、自分の機器に似合うケーブルにはしようと思う。定価ベースだとプレイヤーは18万台、スピーカーは14万円台、アンプは仮のものではあるが6万円台だ。総額で6万円台という頃とは状況がかなり違って来ている。6万円に400円が適当なバランスだったとすると定価ベースで40万円近い現在は2000〜3000円程度のスピーカーケーブルが適当なのではないだろうか。というわけで、明日にでもこれくらいの金額で購入しようと思う。

投稿者 黒川鍵司 : 18:03 | コメント (9) | トラックバック

2006年4月15日

例のものなのですが。

 今日届くはずだった例のものなのですが、手違いで違うものが着ちゃいました。゜(゚´Д`゚)゜。ウァァァン
 早速お店に電話をしてご対応いただき、明日午前中に正しいものが来ることになりました。

 というわけで、今日は枕を泣きぬらします(´;ω;`)…。

投稿者 黒川鍵司 : 11:23 | コメント (9) | トラックバック

2006年4月11日

MIT Shotgun S3 ーファーストインプレッションー

 せっかく、スピーカーを買い替えた(といっても到着は土曜日ですが)ので、その他の機器も何かグレードアップできたらいいなぁ、などと思いながら、いつもお世話になっているフジヤエービックさんに伺うと、スピーカーケーブルを換えてみては? というお話しになり、特別に、十分にエージングされたMITという会社のShotgun S3スピーカーケーブルと同RCAケーブルをお借しいただきました。どう考えても今のセット(アンプ PM4400、スピーカー Fusion1)とは釣り合いませんが、せっかくお借り出来たので早速つかってみました。。ケーブルの詳細は輸入代理店さんのナイコムさんのページをご覧ください。

 まずはスピーカーケーブルを使ってみました。
 今まで使って来たケーブルは1mあたり400円でした。こちらのケーブルはシングルワイヤーで2.4mで定価155400円となっています。何倍なのか計算するのも嫌になるのでしないことにします。
 ナイコムさんのサイトでみると普通のケーブルに見えますが、かなり太いシールドで覆われています。分岐した後でも直径1cmくらい。太い所は2.5cmくらいあります。色のせいもあって見た目は一寸太めのマムシがいるような感じです。当然なのですが、今までのケーブルに比べると柔軟性が落ちます。広い部屋であれば何の問題もないのでしょうが、私のような環境では取り回しが結構大変です。端子の部分にはアンプ側とスピーカー側の指定があり、双方ともケーブルが統合される場所にボックスみたいなものがあります。アンプ側の方はまだ良いのですが、スピーカー側のボックスが小さめのティッシュボックスより少し小さい程度で、かなりの大きさです。フロア型、もしくはトールボーイであればスピーカーのケーブルコネクタが下の方にあるので良いのですが、スタンドに乗ったブックシェルフだとボックスからでているケーブルが短いので、ボックスが浮きます。その重みでYラグ端子がスピーカーから抜けたり、スピーカーがずれたりしました。とりあえず、本を重ねて、その上にボックスを置くことでしのいでいます。ケーブルも高くなると色々大変ですね。

 さて、肝心の音の変化ですが、まず、全体の厚みが増したことを感じました。そのお陰で小音量にしても音に存在感があり、十分音楽として聴けます。これは全般的に低音が太くなったための様に思えます。そのため逆に金属的な音、例えばエレドラや、電子的な音などはつきぬけが一寸足りないように感じられましたし、場合によっては、ブックシェルフでそんなことを感じるなんて思いもしませんが、低音過多に思えるときもあります。これは今まで安いケーブルに耳が慣れていたせいかも知れませんね。

 全体的な音の分離感はかなり良くなりました。個々の楽器、声のイメージがきちっとあります。それに付随して情報量も増えた様に感じられますし、全体的に深みのようなものが出ているのも良いと思います。一寸不思議に思ったのは、いままで以上にリスニングポイントがシビアになったことです。今までのケーブルだと頭の位置がベストのポイントから前に3〜40cmずれても、大してステレオイメージは変わらなかったのですが、このケーブルにすると、それくらいずれてしまうと、かなり変わってしまい、場合によっては違和感を感じます。

 とりあえず、3時間程度試してみて感じたことはこの程度です。これから機器にもなじんでくるということもあるので印象も変わるかもしれません。あわせて4万円のアンプとスピーカーでもケーブルで結構変わるんですね。400円から15万という飛躍があったから感じられたことかもしれませんけども。

 しかし、4万のセットに15万のケーブルはどう考えても不釣り合い極まりないですね。きっと、この試聴はゴーヤさんにやっていただいた方が良いのではないかなぁ。でも、せっかく1週間お借り出来たので、しばらく楽しんでみようと思います。

投稿者 黒川鍵司 : 22:30 | コメント (11) | トラックバック

2006年4月 9日

またしても

 仕事でちょっとストレスがたまってたんですよ。
 そんなときに秋葉原に行ってしまったんですよ。
 ええ、そういうことです。
 14.5 Kgのものが2つ、土曜日に届きます。

投稿者 黒川鍵司 : 21:08 | コメント (13) | トラックバック

2006年2月26日

オーディオを聴ける環境になりました。

 昨日、rabbitmoonさんにご紹介いただいたこちらのグラスウールが届きました。未加工のものだと取り扱いが大変そうだったので「白色ガラスクロス額貼」のものにして、グラスウール面を内向きにして2枚合わせ、窓を塞ぎました。白い布ガムテープで固定しつつ、隙間も埋めてみると、なかなかの効果。窓は開けられなくなりましたが、これなら音楽も楽しめるというレベルになりました。見た目も良くないのですが、どうせカーテンで隠れてしまうので良いでしょう。以前の窓のない部屋の再現という感じがしますね。

 本日は防音カーペットが届きました。届く前にいったん、この趣味部屋(今、思いつきで命名)から全部の荷物を運び出し、掃除機をかけました。これだけで一苦労。そして、カーペットが届いてまた苦労。部屋が微妙に変形なので、それにあわせてカットしなくてはならないのです。メジャーと定規で変形の部分の大きさを測り、ペンでカーペットの裏に切り取り線を書き、ハサミで切って行きました。切断面が乱れている部分もありますが、まあ、これも許容範囲でしょう。切った部分を使って穴埋めしなければならない部分もあったりしましたが、まあ、これも楽しい作業ということにしておきましょう。

 切り抜きが終わると前もって買っておいたピンで留めて、再度掃除機をかけてから、外に出しておいたものを運び込みます。ついでにスピーカーの位置や、ヘッドホンアンプ類の位置も変えてみました。引越当初は、せっかく広くなったのでとスピーカーから、リスニングポイントまでの距離を遠くしていたのですが、それが災いして、高音不足と、定位情報の低下を感じていたのです。距離が遠いことと、リスニングポイント背面の壁(というか襖)が近くなりすぎたのが問題だったのだと思います。今回はスピーカーをちょっと前に出して、リスニングポイントを部屋の中央近くにしました。音を鳴らしてみると満足出来る形です。スピーカー背面に吸音作用のある厚手のカーテン、そしてその後ろにはグラスウール吸音材があるのも良い結果をもたらす原因になっているのかもしれません。カーペットも何かしらの役に立っていそうな気がします。

 以前の4.5畳にくらべると、格段に居心地の良い部屋になりました。引っ越して良かったと実感しました。

投稿者 黒川鍵司 : 21:30 | コメント (14) | トラックバック

2006年2月 5日

......ソナスかダリ

 さて、引き続き、呪いの言葉です。

 イタリアのソナス・ファベール、デンマークのダリともに、音楽性を感じさせるスピーカーを作るメーカーです。エンクロージャー(外身)につかわれる木材の加工の美しさも共通していると言えそうな気がします。

 まずは、私がほしいスピーカーの条件を一つあげて見ましょう。

■3way以上

 現在使っているTANNOY FUSION1(2005年12月「MERCURY F1」と改称)は2wayです。つまり、高音部を受け持つツィーターと低音部を受け持つウーハーによって構成されています。
 オーソドックスとされる構成は高音部(ツィーター)、中音部(スコーカー、もしくはミッドレンジ)、低音部(ウーハー)の3wayだと言われてるのですが、最近は高級機でも2wayのものがありますし、2.5wayなんてものもありますから、あまり意味はないのかもしれません。それでもアップグレードということであれば意味があると思うのですね。それで3way以上にこだわるわけです。

 というわけで、まずは両社の3wayを備えたスピーカーで最も安価なものを挙げてみましょう。


  • Grand Piano Domus(ブラック)...定価¥600,000(ペア)

  • Tower...定価¥210,000(ペア)


 ソナス・ファベールで、Grand Piano Domus以下の価格となると全て2wayになります。まったく持ってすごい話です。Grand Piano Domusと近い価格となるとダリであれば、HELICON400になりますね。
 Grand Piano Domus、HELICON400とも試聴レベルでも良いスピーカーだと思ったのですが、6畳間できちんと鳴らせるか? と言われると悩んでしまいますね。まず大きすぎます。オーディオ専用ルームとしての6畳であればいいかもしれませんが、私はそういうものを望んでいないのです。あくまで生活圏であってほしい。というわけで、この2社であればダリのタワーしか残りませんね。

 他の会社も見てみると、QUADの22L、JMラボのChorus 726 S、VIFAのVS6.5F、モニターオーディオのSilver Studio 6なんかもあります。う〜ん、ここら辺で悩むべきでしょうね。

 まあ、どっちにせよ、買うのは半年後以降ですけどね(再涙)。

投稿者 黒川鍵司 : 23:55 | コメント (9) | トラックバック

2006年2月 1日

球のアンプに......

 この前の呪いの言葉を反芻しているわけですよ。
「球のアンプにソナスかダリ」
 きっとこれはモルドールの言葉ですな。彼の地の言葉を、この世界で聞くとは思いませんでした。

 さて、そういうわけでまずは球のアンプといわれて、すぐに脳裏をよぎったメーカーがトライオード。サイトを見てみるとTRV-35SEが手ごろかなぁ。次に浮かんだのがオーディオアナログPRIMO CENTO VT。まあ、これはハイブリッドなので、純粋に球のアンプとはいえないかもしれませんが、球で100Wを求めようとするととんでもない金額になりますから、妥協案としてはありですよね。

 なんてことを考えつつ、ヘッドホンの音量を変えようとつまみをいじったときに気が付きました。
「あれ? これだって球のアンプじゃん」
 そうですHA-1Aです。そのままインテグレートアンプとして使用できますが、そうすると2W程度になっちゃうんですよね。プリアンプとして利用してこれにパワーアンプを追加というのが現実的でしょうか。じゃあ、球のパワーアンプを・・・ひゃー、どれも結構な値段ですなぁ。う〜ん、とりあえず普通のパワーアンプも含めて考えてみよう。

 そして目にとまったのがフライングモールDAD-M1。大きさも手ごろ、価格もペアで8万円くらい。こういう選択肢もありだなぁとか考えたんですが、真空管プリアンプに、デジタルパワーアンプってのはどうなんだ一体?

 もうひとつ問題としてSN比の問題がありますね。プリアンプとしてのHA-1AのSN比は82dB。今使っているプリメインPM4400は96dB。アンプの種類も違いますから、数値の比較に意味があるとは思えませんが、それでもかなり気になるレベルですね。球のアンプの宿命みたいなもんですけども、今使っているものよりもSN比が下がるっていうのは、精神衛生上良くない。う〜ん、やっぱり、普通にプライマーのI30あたりがいいのかなぁ。

 まあ、どっちにせよ、買うのは半年後以降ですけどね(涙)。

投稿者 黒川鍵司 : 12:48 | コメント (14) | トラックバック

2006年1月13日

Marantz SA-17S1

sa17s1.jpg
 使用し始めて3ヶ月程度。やっと馴染んできた感があるので、そろそろ感想を書いてみようと思う。まず、購入の理由なのだが、SRS-2020を購入したところ、CD5400では明らかに力不足であると実感できたからだった。全体として音が細く、特に低音は不足というレベルだったのだ。SRS-2020の音は、何度か試聴したことがあり、他のプレイヤーでは問題がなかったことを耳が覚えていた。プレイヤーを変更すれば解消できるのであれば、どうせならSACD対応のものにしようと考え、いくつかのSACDプレイヤーを試聴した。店頭価格10万円レベルのものであれば、どれであっても上記の不満は解消できそうに思えた。いくつか候補が現れたのだが、どうもCD5400に、Marantzの音に魅力を感じるように洗脳されたようで、最終的にSA-17S1とSA-15S1が残った。同一のアンプ(PM-11S1だった)を使ってスピーカー(DALIのHelicon400だった)聞き比べると、前者には滑らかさ、後者には弾みのようなものを感じた。アンプの問題もあるだろうから、自宅でこの音が出るかどうかはわからなかったが、自分の好みと照らし合わせてみると、前者が好印象で、また、デザインについてもSA-15S1はなんとなく違和感があった。とりあえず、両者について価格交渉をしてみるとSA-17S1は9万円半ばになった。そして購入に踏み切ったわけだ。ちなみにSA-15S1も10万円台まで下がった。交渉はしてみるものだ。

 というわけで自室にやってきたのだが、当初はそれほどいい音と思えなかった。スピーカーで聴いても、ヘッドホンで聴いてもである。失敗したか? という気さえした。確かにCD5400に比べれば、どの音域も過不足はないし、細かな音も拾ってくれるのだが、価格の割にはのっぺりしているように思えた。変化が感じ取れたのは4〜5日後くらい、使用時間でいうと20〜30時間程度の頃だった。スピーカーで聴いた場合に、ふと、前面の奥行きがずっと深まっていること、音の定位がガッチリと決まるようになっていることに気がついた。それからしばらく、これらの傾向が強くなっていく、音の減衰が明確に感じ取れ、繊細さな表現が見出せる、ヘッドホン利用時も同様の傾向が表れるといった変化があった。とりあえず落ち着いたのは使用して1ヶ月くらいのことだった。その後、変化を感じたのはオーディオラックに収めたときで、定位の決まり具合がさらに強固になったように感じた。しかし、これは見た目の変化につられたという気もしないでもない。

 上記の過程において、アンプ、ケーブルといったものは変更を行っていないので、この差は明確にCD5400とSA-17S1の差といえるだろう。CDプレイヤーの性能差は確かにあるということが理解できた。

 音の特徴についてだが、私は据え置き型のCDプレイヤーを多数所有したことがあるわけではなく、プレイヤーに対する評価基準が定まっていないため、まともな評価ができない。唯一の比較対象となりうるCD5400との違いについては、基本的には同一線上にあるとは思うが、情報量、各音域の音の量、繊細さ、力強さ、その他、価格を除く全てについて勝っていると感じる。当然だが、SRS-2020での力量不足といったこともない。

 他のプレイヤーとの比較については、試聴レベルでしかなく、曖昧な表現しかできないのだが、雑味のないクリアな音という気がしている。力強さという点などで勝る同一価格帯のプレイヤーはあったが、どうも好きになれなかった。これは私の趣味の問題だから、私がクリアさと感じたものを、高音よりで力不足と感じる人がいても当然だと思う。

 操作一般については、特別不足はなく、操作性が悪いと感じることは今のところない。本体側で使うボタンは大きさと位置で区別できるようになっている。リモコンがなければ操作がままならない機器を見かけることがあるが、このプレイヤーは基本的なことは本体のみで対応できる。ハイブリッドSACDなど読み込み時に選べる3種のモード(SACDマルチ、SACD2ch、CD2ch)について、どれをデフォルトのモードにするかを選ぶことができる。また、CD5400にもあったディスプレイの表示を消す機能もある。

 現在のところ感じる問題点としては2点。CDによっては初期の読み取りから演奏までに結構時間がかかることがある点。もうひとつは、これもCDによるのだが、再生時の回転音が大きい場合がある。それなりに音が鳴っているとき、もしくは密閉型のヘッドホンを使用している場合には問題とならないが、静かな演奏の場合気になることがある。前者については大して気にはしていないのだが、後者についてはどうにかならないかと思うこともある。部屋が多少広ければリスニングポイントとプレイヤーを離すことで解決できるかもしれない。

 定評のあるヘッドホン端子だが、確かにかなりのものだと思う。動作時、ボリューム操作時にノイズなどはまったくなく、静寂がきちんと静寂と感じられる。にごり様なものがなく、澄んだ音を聴かせ、上述の定位感も生きているし、低音の不足といったものもなく、高インピーダンスのヘッドホンを使用していてもドライブ力の不足などは感じられない。5〜6万円のヘッドホンアンプではまったく敵わないレベルだろう。欠点を挙げるとすれば、ヘッドホン出力のボリュームが小さく、操作しづらいことだろうか。またリモコンで操作もできない。この点がクリアされれば、ヘッドホン出力については、金額から考えても、私は何も文句のつけようがない。ただし、これは万能という意味ではない。このヘッドホン出力も、当然のことながらプレイヤー自体の音が反映するからだ。ゆえに「ヘッドホンアンプを別途用意する必要がないから」という理由で購入することはお勧めしない。他のプレイヤーの音が好きであれば、そちらを購入して別途ヘッドホンアンプを購入した方が良いだろう。

 さて、最後にコストパフォーマンスの問題である。CD5400は18900円で購入したのに対し、SA-17S1は95500円で購入した。約5倍の価格差である。果たして、5倍の満足感を得られたのかどうかとなると難しい。上述の通りの音、定位感、優れたヘッドホン出力などはあるが、そこに5倍の価値を見出すか否かは、本人次第としか言いようがない。CD5400では、どのようにしても追いつけない差がある、ということ揺るがしようのない事実だけれど。

投稿者 黒川鍵司 : 14:36 | コメント (17) | トラックバック

2006年1月 6日

新年会のお知らせ

謹啓 例年にない寒さでございますが、ますますご健勝の事とお喜び申し上げます。

 恒例になりつつあると勝手に思っている「ヘッドホンの会」ですが新年を迎えるに当り、新年会として開催したく思います。つきましては是非ご参会下さいますよう、お願い申し上げます。

日時:1月27日(土) すいません1月28日(土)18時よりに訂正します。
場所:秋葉原を予定しておりますが、参加人数によって変更するかもしれません。
会費:4000〜5000円の間かと思います。

 前回までに、ご参加いただいた方につきましてはメールにて再度、ご連絡を差し上げます。また、今まで参加されたことのない方で、今回の会への参加をご希望の方につきましては、こちらのエントリーにコメントください。

 なお参加資格は以下のとおりです。
・ヘッドホン、もしくはオーディオについてのサイト、もしくはブログを運営されている方で、メールによる連絡を受け取ることができる方

 未成年の方も参加可能ですが、当然のことながら喫煙、飲酒は認めません。やったら鉄拳制裁です。

 その他、ご不明な点がございましたら、お気軽にコメントください。 

敬具

投稿者 黒川鍵司 : 13:49 | コメント (25) | トラックバック

2005年12月26日

な、なんと......

 先日ダイミックオーディオ5555さんで視聴してよいなぁと思ったvifaのVS6.5Fが、フジヤエービックさんでB級品として販売されています!
 なんたるタイミング......引っ越した後なら即決だったろうなぁ(;´Д⊂)。

 でも、B級品って、どんな部分がB級なんでしょうね?

投稿者 黒川鍵司 : 17:47 | コメント (9) | トラックバック

2005年11月20日

第二回 ヘッドホンとオーディオの会 ご案内

拝啓 朝夕一際冷え込む季節、皆様におかれましては益々、ご清栄の事とお喜び申し上げます。
 さて、前回好評を戴きましたヘッドホンとオーディオの会合ですが、二回目の会合を開こうとおもっております。今回はHe&Biのヘッドホンサイト主催者 He&Biさんをお招きし、「いかにして私は100台を超えるヘッドホンを聴いてきたか」をご講演いただくご予定です。

 日程的には下記の何れかにと思っておりますが、前回のご参加者の皆様、如何でらっしゃいますでしょうか?


  • 12/10(土)

  • 12/17(土)

 なお、時間は土曜日ということもあり5時くらいから、場所は都内を予定しております。

 以上、よろしくお願い致します。

敬具

投稿者 黒川鍵司 : 09:18 | コメント (6) | トラックバック

2005年10月28日

やっちゃった(その2)

 Basic systemII買っちゃった......。

投稿者 黒川鍵司 : 22:29 | コメント (7) | トラックバック

2005年10月25日

やっちゃった

 いやーやったわけですよ。今日という日付から、もうわかりますよね。そうですiCansですよ。箱が小さくて可愛いよ & ケースが本当にCan(缶)だよ。
 今のところ低音がふくらみ気味かな。鳴らすと締まってくるのがゾネだと思うので、これからですな。定位はやっぱりいいみたい。ライバルはポタプロ、PX100、K24Pってところなので、1万越えってのはちょっと割高かな。でも、この分野、意外とドライバーの性能が奢ってるのは少ないと思うので、期待できるかも。
 そうそう、ハウジングが薄っぺらいわりに空間系の音楽が得意みたい。でも、なんとなく軽い音かな。詳細はそのうち。
 姿を見たい方はためごろうさんのレポートをどうぞ!

投稿者 黒川鍵司 : 22:36 | コメント (8) | トラックバック

2005年9月23日

そういうわけで

 前回のとおり人工大理石のボード2枚、あわせて1340円を買って、スピーカースタンドの下にひいてみました。音の変化は明らかで、低音がきちんと前に出てくる様になったし、全体の定位感もしっかりしました。きっと、いままでスタンドを伝わって逃げてしまっていた音があったってことでしょうね。インシュレータなどのアクセサリー類ってどうも軽視してしまっていたのですが、安くてもあった方がいいと実感しました。

投稿者 黒川鍵司 : 16:32 | コメント (8) | トラックバック

2005年9月 8日

Marantz PM4400

pm4400g.jpg
 FUSION1と一緒に購入したプリメインアンプ。購入を決定したのは以下の理由によっている。

  • ほぼ最安価格
  • その割に同一価格帯の中では一番好みの音
  • CDプレイヤーと同一メーカーであるため、こちらのリモコンでプレイヤーの操作も可能
 まず価格だが、これまた2万円でお釣りが来る。つまりCD5400と一緒に買っても4万円でお釣りが来るわけだ(どれくらいお釣りが来るかは交渉次第だろう)。これだけなら60GBのiPod(現在の標準価格45800円)よりも安いということになる。

 他のプリメインアンプとの比較は、他にプリメインと呼べるものはHA-1Aしか所有していない私にはまともにはできないのだが、購入の際の試聴では、他の3万円台のプリメインのいくつかよりも好みだった。低音が強すぎたり、高音が強すぎるという感じもなく、かといって冷たい印象はない音だった。もちろん、数十万〜数百万のプリアンプ+パワーアンプの組み合わせと比較してしまえば、安っぽい音ということになるのだろうがエントリークラスのプレイヤー、スピーカーと組み合わせるには十分である。

 プリメインのリモコンでCD5400が操作できるのは思っていたよりも便利である。再生、停止、早送り、巻戻し、曲指定、電源のON/OFFまで可能である。ただちょっとした注意点があって、このプリメインは複数の入力ソースを選ぶことができるため、他のソースをリモコンで選択してしまうとCD5400の操作ができなくなる。そのときには、リモコン側で一度、入力ソースをCDと選択する必要がある。本体側で選んでも有効にならない。

 最後にお約束の話だがヘッドホン端子の件。情報量はCD5400と同程度だが、音に力強さがあり、感触はかなり異なる。低音が弱いCD5400と比較すると、全般的に音が膨らむような印象を受ける。PM4400では、CD5400ではできないトーンコントロールができるし、リモコンで音量の調節ができるのが非常に便利で、最近はヘッドホンを使用する際はCD5400ではなく、こちらに接続することが多い。気になるレベルのノイズもなく、音質調整ができ、リモコンが使え、そしてスピーカーが鳴らせる(これが本分なのだが)のだから、下手に安いヘッドホンアンプに手を出すよりも良いのではないだろうか。

投稿者 黒川鍵司 : 09:42 | コメント (7) | トラックバック

2005年7月30日

オーディオ的な音

 まともなオーディオセットで聴く音というのは奇麗すぎる気がする。静かなものはもちろんながら、激しいものであっても整いすぎているように思う。ガッチリしすぎているとでもいえばいいのだろうか。

 他の分野のもので説明するのであれば、例えばロバート・メイプルソールの花の写真はたしかに美しく官能的ですらあるが、それが実際に撮影された花のありのままを写しているかといえば違うわけだ。メイプルソープが撮りたいと思った花、彼にとっての理想の反映であって現実ではないわけだ。

 様々なプレイヤー、アンプ、スピーカー、ヘッドホンを組み合わせて、満足のいく音を聴くという行為は、実際の演奏の音を再生しようというのではなく、自分の理想の音を再生しようとする行為なのだとおもう。それが行き過ぎると「サントリーホールの音は物足りない」とボードリヤールがニヤリとしそうな台詞をはくことになるわけだ。

 自分の理想の音を追う書くと、えらく崇高な行為に思えるが、実のところ多分にエゴイスティックな行為だ。自分が納得するかしないかなわけだから。このエゴが、あまりにも肥大しすぎると人間としてのバランスを崩し始める。そうすると廃人という称号を賜ったりする。

 もう少し、オーディオ関係のこと以外でも、バランスを考えなければ、そう自戒する黒川でありました

投稿者 黒川鍵司 : 21:55 | コメント (11) | トラックバック

2005年7月22日

TANNOY FUSION1

fusion1.jpg
 私ははPC用のスピーカー、つまりアンプを内蔵したものしか所有したことがなかった。それもPCに付属してきたものしか知らないのだから、スピーカーの基準というものがわかっていなかった。いわゆるオーディオ用のパッシブのスピーカーについては、試聴して、耳に基準を持たせることからはじめなければならなかった。いろいろ聴いてみたが、今もスピーカーに対してたいした評価はできないと思う。なので、その程度と考えて読んでいただきたい。また、基本的にアンプはMarantz社のプリメインアンプPM4400である。

 幅17cm、高さ30cm、奥行き22cm。白木で清潔感を感じるつくり外見である。正面下の「TANNOY」(Nがくっついている)のロゴが何とはなしにかわいらしい。重量は4.4kgと見た目よりは重く感じられる。ケーブルの接続は小型のスピーカーにありがちなバネ式ではなく、ネジ式なので、がっちりと固定できる。当然ながらYラグ端子も使用可能である。

 音の傾向としては、情報量は多くないものの、定位感は良く、音の、特に打楽器の存在感も十分ある。音の広がりもそれなりに良く、交響曲のような広大なスケール感を求める音楽でなければ問題ないだろう。音そのものはフラットとは言えずカマボコに近いと思われるが、上下とも良く出ている。トゲはなく、耳が痛いとか、重低音が腹を直撃するというようなことはない。やさしさのある音といったところか。狭い部屋でリラックスして聴く、もしくはBGMとして音楽を流すにはちょうど良いといえる。

 私は身体を揺らすような重低音がほしければ、自宅でそれを得ようとするよりも、ライブハウスにでも行けばいいと思っているので問題としていないが、重低音は不足していると感じる人もいるとおもう。この大きさのスピーカーに重低音を求めるのは酷だろうから、その場合は別途ウーハーを用意するべきだろう。

 初期の状態ではスピーカー前面はサランネットで覆われており、、バスレフポート(前面下部の穴)のダクトには粗いスポンジがはいっている。サランネットをはずすと高音の出が良くなり、全体としてスッキリする。バスレフポートのスポンジをはずすと低音が増し、全体として音に厚みが出る。両方はずしておいたほうが良いかもしれないと思うが、ここらへんは好みに合わせていいと思う。私はスポンジははずしているが、どうも発音部が丸見えというのはあまり好みではないのでサランネットはつけている。

 つぎにHA-1Aで鳴らせるかという話だが、結論から言うと鳴らせる。PM4400で普段利用している9時程度の音量をとるのにボリュームを12時程度まであげる必要があるが、私の聞く環境では実質的問題はない。音は結構変わる。低音が増し、弦楽器やアコーディオンの音の伸びが良くなり、音場は狭まる。これだけ音が変わるとアンプ選びの大切さがわかる気がする。曲によってPM4400と使い分けるといいのかもしれないが、バナナプラグの抜き差しが必要なので、そう気軽にはできそうにない。

 ペアで2万円台前半という価格を考えると、FUSION1の音はかなりコストパフォーマンスの高いものだと思う。ブックシェルフ型として同一価格帯では一番好みの音だった。しかし、それはあくまで私個人の好みであって、ハードな曲を大迫力で聴きたいとか、刺激的な音がほしいというような人には薦められるスピーカーではない。そうそう数を集めることができないスピーカーは、ヘッドホン以上に、納得できるまで試聴した上で購入するべきだろう。

投稿者 黒川鍵司 : 11:43 | コメント (20) | トラックバック

2005年7月21日

早速なわけですが

 ASHIDAVOX(アシダ音響) ST-90がやってまいりました。さすが業務用だけあって飾り気のまったく無い小さなダンボールにビニールで包まれて入っているだけでありました。
 とりあえず、エージング前に気がついたことを列挙しておきます。


  • 側圧は強め。HD25の側圧といい勝負かも

  • 遮音性けっこうあり、音漏れ防止性かなり高め

  • インピーダンス 8ohm、感度 112dBとのことだが、K501並に鳴らしにくい

  • 音場かなり狭い

  • こもりとは感じないが、高音弱め

  • 情報量は多くないが素直な音


 まだ、初期の鳴らしが終わっていないと思われますので、これがどう変化していくか楽しみです。

投稿者 黒川鍵司 : 20:12 | コメント (2) | トラックバック

2005年7月17日

オーディオに対する態度

 すっかりヘッドホン、オーディオ関係のブログとなっている、このre:CCなのですが、このブログはオーディオマニア向けのブログではありません。私はいわゆるオーディオマニアではないのです。

 いい音が聴きたい―実用以上マニア未満のオーディオ入門という本には次のようにあります。

 オーディオ入門への投資額を、結婚指輪になぞらえて「給料の三か月分」と喝破したのは、オーディオ評論家の朝沼予史宏(あさぬまよしひろ)さんであった。
(中略)
 私が二十代半ばの青年で、月収が十五万円程度だとすると、予算は四十五万円となる。

 私のセパレートオーディオシステムの総額を出してみましょう。


  • プレイヤー(Marantz CD5400):18000

  • プリメインアンプ(Marantz PM4400):18543

  • スピーカー(TANNOY FUSION1):20762

  • スピーカーケーブル(Monitor Cobra2.5C)2mx2本:1600

  • スピーカースタンド(ハヤミ工産 NS-431):5496

  • インシュレータ(オーディオテクニカ AT6089CK):1980


合計 66381(税別)
総額 69700円(税込み)

 二十代半ばの例の6分の1以下ですね......。入門にも満たないってことなんでしょう。「そんなシステムじゃまともな音が出ないでしょ?」という声が聞こえてきそうです。確かにオーディオマニアの方からすれば、まともな音とは言いかねると思います。部屋がリスニングを中心に作られているわけでもありません。

 でも、自分の納得する音を出しているつもりです。確かに45万円だせばもっといいシステムを導入できるでしょう。100万円、それ以上ならさらにさらに「いい音」なのかもしれません。でも、視聴する限り100万円単位のスピーカーでも「確かにいいかもしれないけど、納得がいく音じゃないなぁ」と思うことが多々あります。10万円のスピーカーに感動してしまうこともあります。

 ありがたいことに、地の利があって、私は秋葉原にも、新宿にも足繁くいくことができます。おかげで試聴の回数も時間も多くすることができます。試聴である限りはとても手が出ないシステムを聴かせていただくこともできます。そうやって自分の好みの傾向を見極めて行くことができます。また、音だけでなく使い勝手も確かめることができます。

 そして、その傾向にそって、自分が使える金額で購入できるものをと捜した結果が上記のシステムになります。だから、愛着もわくし、聴いていて気持ちよいです。プアでチープなオーディオの楽しみとは、こういうものなのかなぁとおもいます。

 とにかくも、そういう態度ですのでオーディオマニアの方が見ても参考にならないでしょう。チープでプアなオーディオを楽しむ個人のブログなのです。

投稿者 黒川鍵司 : 20:09 | コメント (3) | トラックバック

2005年7月 8日

プリメインアンプとスピーカー

 悩んでおきますなんていっていたのですが、下の根も乾かぬうちに買ってしまいました。プリメインはMarantzのPM4400、スピーカーはTANNOYのFUSION1です。スピーカーは1時間くらい悩みました。お店で聴かせていただいたB&Wの705DALIのブックシェルフはすごく良かったんですが、値段が手も足も出ず、JBLはなんかピンと来なかったんです。このFUSION1は値段は他のスピーカーに比べると非常に安かったのですが、音のバランスが私好みで気に入ってしまいました。PM4400も、このスピーカーと組み合わせたとき自分好みの音でしたし、プレイヤーもMarantzのCD5400で、リモコンが共用で使えるというのもいいなぁと思った次第です。

 スタンドはハヤミ工産NS-431を用意しました。幅は1.5m程度はなして内向きにしました。

 まず、わたくし、恥ずかしながらパッシブのスピーカーを使用するのが初めてでして、接続方法が良くわかりません。ケーブルも一緒に買ったのでそれをちらちら見ながら、アンプの取扱説明書とにらめっこした結果、ケーブルを剥かなければならないこと、+と-があることがわかりました。さっそくカッターでケーブルを剥き、ネジ止め式の部分にはめ込み、もう一方のケーブルの端に+につながっていることがわかるよう針金入りのリボン(よくケーブルをまとめるのに使うあれです)をつけました。それをもう一つ繰り返してからアンプを棚に設置。ラインセレクターと接続しました。で、スピーカーとも接続。簡単に書いてますが、これだけで1時間以上かかりました......。

 そしてアンプの電源を接続。いよいよ音出し!............音が出ません。やっぱり物事はスムースに進みませんね。接続間違えたかな? とおもったのですが、まずは簡単なところからと思いアンプのパネルを見ていると.......スピーカー出力の切り替えボタンがありました......これだなと思い押して、再度音出し.......。

 え? これ左右のスピーカーから音が出てるんだよね? なんでスピーカーの無い真ん中からハッキリ音がするの? こんな小さいスピーカーでもこんなに立体感とか質感って出るの?

 ええ、感動でしたとも...今までPC用アクティブスピーカーなんて吹き飛びましたとも。

 これがステレオスピーカーの音なんですね。しばらくは、スピーカー三昧となりそうです。

投稿者 黒川鍵司 : 22:35 | コメント (11) | トラックバック

2005年4月16日

スピーカーをね

 オーディオの知識がまったく持って不足したままヘッドホン集めをしてしまっているわけです。少しは知識をと思ったのですが、いろんなサイトを見てもさっぱりわかりません。そんななかこちらが噛み砕いて説明してくれていてよくわかりました。

 でも、私の頭はさらに事態を単純化して分かった気になっています。つまり、こういう図式です。
--
CDプレーヤー(CDに収録された0101のデジタル情報を読み取って、アナログの滑らかな波形に変換)

(主にRCAケーブル)

プリアンプ(もらった波形をいろいろ調整)

(主にRCAケーブル)

パワーアンプ(別名メインアンプ。調整された波形をスピーカーで鳴らせるように増幅)

(スピーカーケーブル)

スピーカー(増幅された電気信号に応じて発音体を振動させて音を出す)
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 これであってるんでしょうか?

 それにしても中学生くらいの頃からCDはさんざん聴いてきているのに、このような仕組みをまったく分かっていないというのは情けないものがあります。CDラジカセだの、ミニコンポだの使っているとここら辺のこと考えなくてもすんでしまうのですよね。

 で、なんでこんなこと突然言い出したかというと、私がヘッドホンアンプとして利用しているHA-1Aは、「インテグレーテッドアンプ(別名プリメインアンプ。その名のとおりプリアンプとパワーアンプの統合アンプ)」[プリアンプ」としても利用できるのです。背面を見るとスピーカーケーブル用のバナナプラグの差込口と、プリメイン出力用のRCAの差込口があります。

 あると使いたくなりますよね? ヘッドホンができないとき、例えば風呂上りで髪が乾くまでの間とか聴けたらいいなぁなんて思ったわけですよ。

 本当はファルさんのスピーカーが欲しいのです。HA-1Aでも鳴らせるとお聞きしましたし。でも、あれを鳴らしたら、気分がよくなってボリュームを上げてしまい、ご近所が怒鳴り込んでくるに違いありません。なので手ごろな大きさのものがいいかなぁと。そんなことを思っていたら、最近よくお邪魔させていただいているイイ!ヘッドホンさんの掲示板でGさんにJBLのCONTROL1を教えていただきました。実売価格は18000円前後のようです。大きさも手ごろだし、値段も手が届く範囲。スピーカー入門ってことでいいかもなぁなんて思っておりました。でも、すぐ購入できるほど潤いは無し。

 でも、スピーカーを鳴らしてみたかったのですね。そこで目に付いたのが目の前のデスクトップPCに接続されているharman/kardonのHK195というPC用スピーカー。確かどこかで不用品だったのを引き取ってきたものなのですが、PCの音を鳴らすのには十分の品物でした。スピーカーとしてどの程度のものなのかはよく知らないのですが、これをHA-1Aにつないでみようと思ったわけです。

 このスピーカー、PC用なのでパワーアンプの部分を内蔵している(こういうのをアクティブスピーカーというらしいです)のですが、入力がミニジャックしかないのです。スピーカーケーブルもRCAケーブルもそのままではつなげないわけです。なのでRCA-ミニジャック変換ケーブルを近くの量販店で買い、HA-1Aのプリメイン出力からスピーカーにつないでみました。

 まぁ、こんな接続方法ですし、所詮PC用スピーカーですから、大して期待はできないわけですが、さっそく音を出してみると......あ、あれ?......PCと接続していたときに比べて、明らかに音が太い。低音もしっかり出るようになってる。音の鮮明さも上がってるようです。なんか......えっと......十分満足しちゃいました(笑)。

 以前、オーディオ専門店で聴かせていただいた同じくらいの大きさのスピーカーと比べると音の鮮度みたいなものが、まったく足りてませんが、本格的なスピーカー鑑賞をするわけでもないので、これでいいですわ。安上がりだなぁ、俺って。

 ついでだったのでインシュレーターの効果も試してみました。スピーカー1台あたり3枚の10円玉を下にひいて、ちょっとだけ浮かせてみました。こんなことで音が変わるんかいな......あれ......棚に直置きよりも、ちょっと鮮明になったような......外してみよう......あ、低音で濁る.......効果あるんですねぇ......。

 ほんのちょっとだけ、オーディオの奥深さの一端に触れた気がしました。

投稿者 黒川鍵司 : 15:45 | コメント (20) | トラックバック

2005年3月13日

Marantz CD5400

cd5400.jpg
 私の自宅での音楽生活を支えるCDプレーヤーである。このプレーヤーを買うまで、私はCDラジカセとポータブルCDプレーヤー、もしくはiBookでCDを聴いていた。そんなのが偉そうにサイトで音楽について書いていたのだから、今思えば恐ろしいことである。

 さて、このプレーヤーについて思うことを、箇条書き風に書いてみよう。

    良いところ
  • 安い
    実売価格は2万円でおつりが来る。据え置き型のプレーヤーとしては最も安い部類だろう。
  • 見た目が結構良い
    安い機種にありがちな無駄な装飾がなく、すっきりとしたゴールドの本体は、5万円と言われても、私のような素人には信じられるレベルである。
  • ヘッドホン端子がそれなりに良い
    低音が不足しているし、厚みが足りないとは思うが、ノイズもなく結構音量も出る。なのでアンプなしでもそれなりにヘッドホンが楽しめる。
  • ラインからでる音も結構良い
    アンプへの出力も私のような初心者には十分すぎるレベルである。
  • 悪いところ

  • リモコンが安っぽい
    本体とはまったく違う色で、15インチの安いテレビにでもついてきそうなデザインである。
  • 使わないだろう機能がある
    ピッチコントロールとかクイックコントロールという機能があるらしい(使ってないのでわからない)が、私にとっては必要ない機能である。使う人はいるのだろうか?
  • トレイが20秒くらいで自動的に閉じる
    埃を防ぐという意味では良い機能なのだが、タイミングが悪いとCDを噛みこんでしまう。タイミングがわかってくれば問題ないのだけど。

 実は機種選定にはかなり悩んだ。買う瞬間まで悩んでいたといっていいくらいだ。しかし、CD5400を買って正解だったと思っている。一部で音飛びが頻発するという報告があるが、私の自宅にあるものでは一度も音飛びは起こっていない。ロットの問題なのか? それとも当たり外れがあるだろうか?

投稿者 黒川鍵司 : 00:09 | コメント (0) | トラックバック

2005年3月12日

やってしまった

 そんなつもりはなかった。この前届いたALESSANDRO MUSIC SERIES ONEが、前情報と違って標準プラグオンリーだったので、iPodにつなぐための標準→ミニの変換プラグを買いに行っただけのはず。

 しかし、そこに真空管プリメインアンプHA-1Aが在ってしまった。
ha_1a.jpg
 ヘッドホンアンプとしても優秀とされている機種だ。そして、いつもどおりに親切な店員さんが「どうぞ、どれでもつないでいただいて、聴いていただいて結構ですよ」と声をかけてきてしまった。

 まずは近場に合ったGRADOのSR-60で聴いてみる。良い。迫力もあるし、余裕も感じられる。アコースティックギターの音も生々しい。つぎに、K501で聴いてみる。やっぱり良い。タイプが全然違うのに、ヘッドホンの持ち味を生かしてくれる。とげとげしくなく、それなのに力強く、音に厚みを加えてくれる。他のアンプもいろいろ試してみるが、同一価格帯では一番良く思えた。

 店員さんといろいろお話してみる。だ、だめだ、もうだめだ......。

 買ってしまいました。

 まだ使い始めて、4時間くらいですが、やっぱり良い音です。幅広いインピーダンスに対応してくれているのも非常に嬉しいところです。

 スイッチの青のLEDもHD51ほどまぶしく光らず、それが薄暗く本体内部を照らします。その青さの中にぼんやりと光る真空管が窓からのぞけるのがまた良いです。思わず部屋の電気を消して眺めてみたりして。

 裏の切り替えスイッチの意味がいまいちわかりません。調べてみると真空管の動作の切り替えスイッチらしく、ウルトラリニア接続は、柔らかで伸びのあり、3極管接続はやや引き締まってクリアだとのことですが、どっちがいいのか良くわからず、そのままデフォルトの3極管のままにして聴いています。そのうち切り替えてみようかな。

 問題があるとすれば、真空管を利用しているゆえの発熱でしょう。廃熱を考えた設計のようですので、動作には問題ないとは思うのですけど。

 ああ、HD51で聴くことが減っちゃいそうだなぁ。

投稿者 黒川鍵司 : 19:41 | コメント (8) | トラックバック

2005年3月 4日

おかえりHD51

 ヘッドホンアンプHD51が帰ってきました。箱の中に手紙も入っていましたので引用します。

平素より、弊社製品をご愛用いただきまして、ありがとうございます。 お預かりいたしましたヘッドフォンアンプHD51の修理が完了しましたので、ご返却させていただきます。宜しくご査収の程、お願い申し上げます。 詳細は下記の通りとなります。

ご指摘症状:左側のボリュームの動きが悪い/ブーンというノイズが載る
原因:ボリューム不良
処置:ボリューム交換(特性をあわせる為HP1/2とも交換)

※ご指摘いただいたノイズに関しては、軽減させるよう作業を行いましたが、無入力時、ボリュームを上げて聞いた場合、若干残ってしまい、完全に取り除くことが出来ませんでした。おそらく個体差による物と考えられますが、ご確認の程、宜しくお願いいたします。またこれはとは別に「ジー」といった感じのものも確認できましたが、こちらは手直し等で対処いたしました。
宜しくお願い申し上げます。

 若干残ってしまい・・・・・・う〜ん、不安です。とりあえず安定させるために電源を入れて1時間くらい待ってみることにしました。

 そしていよいよヘッドホンHD580を差してノイズを確認してみました。ドキドキです。

 まず左のほう。以前はボリュームを9時くらいにすると結構耳についたのですが、ほぼフルボリュームにしない限りは問題ない程度になりました。右のほうも確かめてみると同じ状態です。念のためK501でも同様にしてみましたが、結果はさらにノイズが聞こえないというものでした。

 これならまったく問題はありません。メールを出して良かった。そして、真摯に対応してくれる会社の製品でよかったです。

投稿者 黒川鍵司 : 20:49 | コメント (0) | トラックバック

2005年3月 1日

いまだ不在のヘッドホンアンプ

 HD51は、もうそろそろ不在になって一週間になります。その間にK501を購入し、CD5400に直差しでエージングに励んでおります。今週中に50時間ほど聞いたら感想を書こうと思います。

 で、なんで未だ不在かと申しますと

現在、交換用Vol.素子の入荷待ち状態です。
1・2共に交換する予定です。
その後、動作ノイズの軽減が図れればと予定しております。
申し訳ありませんが、いましばらくお待ち頂けますようお願い申し上げます。

 ま、真面目だなぁ、CEC。感服いたしました。待ちますとも、待ちますともさ!

投稿者 黒川鍵司 : 21:13 | コメント (0) | トラックバック